半兵衛が寝息を立てるのを待ってから部屋に戻ると慶次がこたつに入ったまま眠っていた。
があがあとイビキをかく慶次に思わず溜め息が出る。
この元気の一欠片でも半兵衛にわけてやりたいものだ。
半兵衛の使っていたはんてんをはみ出た体に架けてやり、元の場所に座る。
読みかけの書を読んでいると足に何かが触った。
それはさわさわとあぐらをかいた我の足の裏や太股を撫で回してくる。
じろりと睨みながら隣を見下ろすと、慶次がにやりと笑った。
があがあとイビキをかく慶次に思わず溜め息が出る。
この元気の一欠片でも半兵衛にわけてやりたいものだ。
半兵衛の使っていたはんてんをはみ出た体に架けてやり、元の場所に座る。
読みかけの書を読んでいると足に何かが触った。
それはさわさわとあぐらをかいた我の足の裏や太股を撫で回してくる。
じろりと睨みながら隣を見下ろすと、慶次がにやりと笑った。
「これありがと。」
かけてやったはんてんを片手で持ち上げてそう言うが、こたつに入っている、もう片方の手は依然として悪戯を続けたままだ。
「いい加減にしろ慶次。悪戯が過ぎるぞ。」
危うく、そこに伸びかけた手を制して我は脚をこたつから出した。
「だって、つまんないんだもん。」
かけてやったはんてんを片手で持ち上げてそう言うが、こたつに入っている、もう片方の手は依然として悪戯を続けたままだ。
「いい加減にしろ慶次。悪戯が過ぎるぞ。」
危うく、そこに伸びかけた手を制して我は脚をこたつから出した。
「だって、つまんないんだもん。」
「ならば、下らないことをせずに始めからそう言えば良いだろう。」
溜め息をつき、水を飲もうと立ち上がると慶次の手が我の足首を掴んだ。
「どこ行くの?」
「水を飲みに——…。慶次。」
慶次はこたつに入ったまま、掴んだ我の足首に唇を寄せた。
少しこたつからずり出ると、腕をふくらはぎに絡ませ脛に舌を這わせてくる。
溜め息をつき、水を飲もうと立ち上がると慶次の手が我の足首を掴んだ。
「どこ行くの?」
「水を飲みに——…。慶次。」
慶次はこたつに入ったまま、掴んだ我の足首に唇を寄せた。
少しこたつからずり出ると、腕をふくらはぎに絡ませ脛に舌を這わせてくる。