「ん……。」
ちゅと態と音が出るように唇を離す。
混じりあった唾液が少し糸を引いて離れた。
いつきは荒く息を付きぐったりとしている。
その表情が以前よりかわいらしく思えるのは自分の気持ちが変わったからなのか。
ちゅと態と音が出るように唇を離す。
混じりあった唾液が少し糸を引いて離れた。
いつきは荒く息を付きぐったりとしている。
その表情が以前よりかわいらしく思えるのは自分の気持ちが変わったからなのか。
「どうする?」
耳元で囁き首筋に口付けてやるといつきの体はびくりと跳ねた。
「え、あ、どどうって。……ひぁ!」
背中から脇腹を撫でてやる。漸く意味に気付いたのか、いつきは焦ったように小十郎の腕の中で身を捻った。
その焦り方に小十郎は思わず咽をくくっと音をならした。
「俺も鬼じゃねえから、心の準備が出来るまで待っててやるよ。」
「わ、笑うなんて酷いだよ!おら…おら……こんなの初めてで…。」
「ああ。悪い。」
耳元で囁き首筋に口付けてやるといつきの体はびくりと跳ねた。
「え、あ、どどうって。……ひぁ!」
背中から脇腹を撫でてやる。漸く意味に気付いたのか、いつきは焦ったように小十郎の腕の中で身を捻った。
その焦り方に小十郎は思わず咽をくくっと音をならした。
「俺も鬼じゃねえから、心の準備が出来るまで待っててやるよ。」
「わ、笑うなんて酷いだよ!おら…おら……こんなの初めてで…。」
「ああ。悪い。」
ぷりぷりと顔を紅くして怒るいつきの頬を両手で包む。
膨れた頬を押してやると間抜けな音を立てていつきの口から息が漏れた。
「もう!何するだよ!」
膨れた頬を押してやると間抜けな音を立てていつきの口から息が漏れた。
「もう!何するだよ!」
「泣きやんだみてえだな。」
手をそのまま頬に当てたまま親指で目尻を少し撫でてやると、拍子抜けしたような顔でいつきは此方を見た。
手をそのまま頬に当てたまま親指で目尻を少し撫でてやると、拍子抜けしたような顔でいつきは此方を見た。
「だ、大体!順番がおかしいだよ!小十郎さん、おらに何も言ってないべ!」
「それはお前もだろうが。」
ぐ、と言葉に詰まったようにいつきは唇を尖らせて小十郎を睨んだ。
「それはお前もだろうが。」
ぐ、と言葉に詰まったようにいつきは唇を尖らせて小十郎を睨んだ。
「す……」
「す?」
「あーもう!さっき分かってるって言ったべ!?」
「ああ言ったな。」
にやにやと底意地の悪い顔で笑っている小十郎を見ていつきは口を尖らせたままうつ向いた。
「うう……す……好き…だべ。」
後半は消え入りそうな声でいつきは呟くと「小十郎さんは?」と問掛けるように上目使いで見上げてきた。
「す?」
「あーもう!さっき分かってるって言ったべ!?」
「ああ言ったな。」
にやにやと底意地の悪い顔で笑っている小十郎を見ていつきは口を尖らせたままうつ向いた。
「うう……す……好き…だべ。」
後半は消え入りそうな声でいつきは呟くと「小十郎さんは?」と問掛けるように上目使いで見上げてきた。
「まあ、貰い手もいなさそうだから俺が貰ってやるよ。」
問には答えずにそれで良いんだろう?と続ける。
怒るかとも思ったがその言葉の意味にいつきは気付いたようだった。
問には答えずにそれで良いんだろう?と続ける。
怒るかとも思ったがその言葉の意味にいつきは気付いたようだった。
「小十郎さん……それ、おらが。」
「ま、元には戻れたみてえだが、関係ねえだろ。」
「……そんな事まで覚えてただか?」
「あん時の事は一つも忘れちゃあいねえよ。」
「ま、元には戻れたみてえだが、関係ねえだろ。」
「……そんな事まで覚えてただか?」
「あん時の事は一つも忘れちゃあいねえよ。」
何だかんだと言いながら、あの日の事は詳細に記憶に刻まれていた。
それを思えば自分もあの時から惹かれてはいたのかもしれない。
それを思えば自分もあの時から惹かれてはいたのかもしれない。
「ふん!仕方ないだな。今回はこん位で大目に見てやるだよ!」
いつきは嬉しそうにそう言って、小十郎の胸に頭を押し当てた。
それに答えるようにいつきの背に腕を回す。
いつきは嬉しそうにそう言って、小十郎の胸に頭を押し当てた。
それに答えるようにいつきの背に腕を回す。
取り合えずこんな前掛けじゃなくちゃんと着物を着せねえとな。
前ならいざ知らず、この育った体でこの格好は不味いだろう。
まあ、脱がせるのは楽そうだがな。
前ならいざ知らず、この育った体でこの格好は不味いだろう。
まあ、脱がせるのは楽そうだがな。
相変わらず気難しい顔をしたまま、小十郎はそんな事を考えていた。




