戦国BASARA/エロパロ保管庫

長政×市9

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匿名ユーザー

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「市。私は織田信長、いや兄者を……討つ」
裸で抱き合ったまま、唐突に長政は言った。
長政の胸に頬をすり寄せていた市が、こちらに視線を向けてくる。
「……にいさま、を?」
にいさま、と口にした市の体が恐怖のためにちいさくふるえたのを感じ、彼女の兄・信長に対する思いを垣間見た気がした。
不憫だと思う。
市の亡者のような相貌は、魔王の瘴気が作り出したものだと考え至った。
「悪をこれ以上野放しにはできん」
市に代わって、自分が魔王を必ず止める。結果、義理の兄をこの手で殺すことになろうと。
長政は堅い決意を胸に抱いて、市の体を抱きしめた。
「長政さま。市も、一緒に連れてって?」
甘えた声で市が言う。
「市も……お手伝いしたいから。……ね?」
「……」
何故だか背筋が凍りついた。
長政は少しだけ身をふるわせて市の目を見、答えた。
「……好きにするがいい。お前に私の正義を見せてやる」
見つめた市の瞳の深奥は果てのない闇のように揺れていた。
途方もなく暗い深淵を覗き込んでしまったのだと思った。しかしもう後には退けない。
覗き込んだ深淵は、こちらを見つめかえしているのだ。

「……長政さま……市のこと……好き?」
うふふ、と市が笑った。



おわり

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