戦国BASARA/エロパロ保管庫

元親×元就(♀)時々駒共7

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momo

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「あー痛ぇ…今凄い音したよな。
 …アンタ、手ぇ大丈夫か?」

「貴様…一体何が可笑しい」

「いや、『用が済んだのなら即刻我の目前から消えうせよ!!』って事は、
 用が済むまでは俺ここに居ても良いって事だよな」

「きっ…消えよ…」

「何でだよ。
 別に話するだけだし、居たって良いじゃねぇか」

「ならぬ…ならぬのだっ!!!」

「…………っ!?」

「これ以上貴様と居ると…心が揺らぎ、決意が…鈍る」

頑なに纏っていた氷の面が跡形も無く砕け、ゆるゆると頭を振りながら悲痛な面持ちを
むき出しにした元就を見て、ふいに元親の脳裏に大きな警鐘が鳴り響く。

…もう限界だ。
これ以上問答を続けたら、俺は毛利を傷つけるどころか…壊しちまう。
もう…潮時だ。

元親は一度きつく瞳を瞑り…ある事を決意した。
そして眼を開けると目前の元就に少しでも安堵を与えようと、努めて淡い笑みを浮かべる。

「分かった、もう消える。
 この先も…金輪際アンタの前には現れねぇ」

「…………」

「だがその前に一つだけ聞かせてくれ。
 今この瞬間、アンタが俺の事をどう思ってるか。
 好きだの嫌いだのゴチャゴチャ言えねぇなら『可』か『否』か。
 『か』か、『ひ』か…ただそれだけで良い」

「…………」

「…頼む。
 どうかアンタ自身の言葉で、俺の想いに引導を渡してくれ」

「…………っ」

-その刹那、迷い子が親を見つけた瞬間のように元就の顔が切なげに歪み。
動揺した元親が心の準備をする間も無く、元就は全体重をかけて元親の胸にしがみついた。
元親はつい先ほどまで、喉から手が出るほど言葉での答えを欲していた筈だ。
にも関わらず、
-初めて、毛利の方から強く強く抱きしめられた-
その事実がもたらす悦びのあまり、何もかもが頭から消し飛び昇天しかけた。
だが元就はそんな元親には一切構わず、元親の耳元に紅い唇を寄せると、ただ一言

『か』

と…それこそ文字通り蚊の鳴くようなか細い声で囁いたのだった。



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