2009.11.19 01:32
JR西日本の佐々木隆之社長は、前原誠司国交相に改善報告書を提出した後、国交省で記者会見。一連の問題について「企業倫理を欠いた行為で、遺族の心情を深く傷つけ、利用者の信頼を裏切った。改めて亡くなった方のご冥福(めいふく)を祈り、関係する方々に心から深くおわび申しあげる」と、約5秒間頭を下げて謝罪した。
会見では、コンプライアンス特別委員会の最終報告書で取り上げられた井手正敬元相談役について、質問が集中。
佐々木社長は、井手氏について「現場の設備をよく知っていたが、現場との対話という意味では不足していた。現場の社員の頑張りを認めてやり、吸い上げるところは十分じゃなかった」と述べる一方、今回の漏洩問題とは切り離して考えているとし、「山崎(正夫前社長)が社長の時代に起きたこと。井手から指示があったと考えられない。ただし、これから先、企業再生するために、現場社員との一体感が大切」と話した。
また、事故調側の問題については「われわれの働きかけから起きたことなので、私たちの方に問題がある」とし、「秘密裏に行われたこと、文章の修正などはあってはならないことだ」と話した。
一方、大阪市北区のJR西本社ビルでは、自らも処分対象となった真鍋精志副社長が会見。「社会的責任を有する企業としてあるまじき行為」として謝罪した。
真鍋副社長は、井手氏に関し「JR西が発足してから、強力なリーダーシップを発揮してきた」と手腕を評価する一方、「会社のマネジメントも、時代とともに変わる必要があった」と“井手路線”からの決別を宣言。「これ以上漏洩などはないか」という質問に対しては「断言できないが、もうないと信じたい」と語った。