参考資料「変性意識になる方法」まとめ
人間の意識状態には「通常意識」と「変性意識」の二種類があります。
普通に何かを思ったり考えている日常的な意識状態が通常意識です。あなたがこのページを読んでいる今の意識状態がそうです。これに対して、非日常な意識状態を変性意識といいます。
もくじ
変性意識とは何か?
では、具体的にどんな非日常的な意識状態を変性意識と呼ぶのでしょうか?
変性意識の例として…
- 音楽を聴いて鳥肌が立った時
- ゲームをしていたり、映画やアニメなどを見ていて作品の世界に没頭している時
- 極度に集中している時、強い緊張状態にある時(短距離走でスタートラインに立っている時、テスト終了時刻の直前など)
- 夢を見ている時(寝惚けている時や金縛りにあった時も含む)
- ボーっとしていて想像が勝手にめぐっている時(これを白昼夢ともいいます)
- 性的に興奮している時
このように、何かを感じて興奮したり、気持ちが高まる意識状態が変性意識です。
変性意識には程度の差があり、いろいろな状況からいろいろな状態のものが誘発されます。もっとも強い状態のものは性交時のものとなります。
ちなみに、赤ん坊の意識は常時変性意識状態、幼児は変性意識になりやすいため通常意識よりもその状態で過ごしている時間が長いとも言われています(だからイマジナリーフレンドは幼児期に集中する認知現象となっている)。
タルパの訓練を変性意識で行う理由
自動化や視覚化などの訓練を行う際は、実はこの特別な意識状態で行う必要があります。
完成したタルパは通常意識でも存在を感じられるようになりますが、タルパを作り出すための訓練は変性意識で行わなければなりません。通常意識で訓練を行っても効果はほとんどありません。
タルパが思うように作れない人は、これがまったくできていないのが原因です。
なぜ、そうでないとダメなのか話を整理すると・・・
- 自動化や視覚化の訓練は、タルパを無意識化するための訓練です。
- 人間の意識は大きく二つの領域に分けられます。通常意識が働く「顕在意識(けんざいしき)」と無意識が働く「深層意識」です。深層意識は「潜在意識」とも呼ばれています。
- このため、深層意識にタルパに関するすべての情報をしっかり刻み込む必要があります。
- しかし、深層意識へは変性意識でないとアクセスすることができません。
だから、訓練は変性意識で行わなければ意味がないのです。
意図的に変性意識になる方法は、魔術や占いなどで習うことができます。魔術や占いでは、安全に変性意識になるための方法が確立されています。
通常意識でタルパを作り出すことはできないのか?
結論からして不可能ではないです。
ただし、時間はかなりかかるものと思われます。やはり、変性意識で訓練をした方が効率的です。また、さまざまな弊害や悪影響のリスクもあります。
タルパの作り方の「タルパに関する危険情報・リスクまとめ」にある、自動化や視覚化の訓練で起きる問題は、通常意識で無理にやり続けることによる弊害や悪影響となります。
まず、自動化の訓練を通常意識でやる場合のリスクですが・・・
- 自動化の訓練の目的は、通常意識でも言葉を自然かつ自由に着想できるようにするための無意識化の訓練です。
- 無意識をあらゆる場面で発揮できるようにするため、作りたいと考えているタルパに関する情報を、深層意識へインプット、学習させる必要があります。
- 通常意識でやるとただの連想になるため、タルパの自動化のために必要となる無意識としての情報は、深層意識に蓄積されません。
- 連想はすでに深層意識にあるものの中からしか起き得ません。すでにある無意識(=固定観念、先入観)で固定化されてしまいタルパとの会話の幅がなかなか広がりません。
- そんな状態で自動化の訓練を長期間続けると、自己暗示にもかかり、自分自身の言語認知機能が低下して行く恐れがあります。
- 言語認知機能の低下とは、具体的には言葉に対する理解力が弱くなることです。これにより現実生活でのコミュニケーションでも支障が出てきます。
当然ですが、将来、認知症などさまざまな脳に関する病気の発症リスクも上がります。脳を間違った方向で鍛えているようなものです。また、すでにある無意識の中には過去の嫌な記憶、トラウマもあります。
次に、視覚化の訓練を通常意識でやる場合のリスクですが・・・
- 視覚化の訓練の目的も、自動化と同じで、通常意識でもタルパのイメージを自然に感じることができるようにするための無意識化の訓練です。
- したがって、原理も自動化と同じです。タルパに関するあらゆるパターンのイメージを、深層意識へインプット、学習させて行く必要があります。
- 通常意識でやるとただの思考となるため、やはり、無意識としてのイメージは深層意識に蓄積されません。
- 思考は顕在意識での情報生成になります。この場合も、思考そのものは特定方向に収束したり固定化されてしまい、視覚化の訓練の成果は一向に見えてきません。
- そんな状態で視覚化の訓練を長期間続けると、本来ないはずの視覚的な脳内情報を思考する行為の習慣化と刷り込みに過ぎなくなり、現実と空想の区別につきづらくなります。
- 同じ無意識でもサブリミナル効果的な悪影響、自己暗示にかかることも心配されます。未知の視覚情報をタルパと関連付けるなど、視界に映るものを別の何かに誤認、曲解する危険もあります。
脳に関する病気の前兆現象の多くは視覚の異常からです。それを見逃し発見が遅れると死にます。また、ゲシュタルト崩壊を起こして自分で自分を感じられる力が弱くなり、精神病を発症する恐れもあります。
自動化と視覚化、どちらの訓練も、深層意識にタルパのためのデータベースを作る作業になるといえます。
変性意識で自動化の訓練をやれば、深層意識に新しい言葉がどんどん蓄積されて、言語認知機能が低下することはありません(逆に活性化して頭が良くなる)。
変性意識で視覚化の訓練をやれば、顕在意識の思考に影響を与えず、現実と空想の区別がちゃんとつけられるようになります。
変性意識のリスクと危険性について
タルパを作るための訓練は、原則として変性意識で行わなくてはなりません。
通常意識でもできなくはありませんが、効率が極めて悪く時間がかかり、さまざまな健康上のリスクを抱えることになります。しかし、変性意識も絶対安全ではありません。
変性意識になると以下の危険性があります。
- 変性意識になると、深層意識と直接アクセスされた精神状態となるため、過去の悪い記憶、トラウマが鮮明によみがえる危険性がある。
- 変性意識は医学的には脳内の天然麻薬(ドーパミンやエンドロフィン)が過剰放出された状態で、毎日、長時間にわたり変性意識を体験し続けると、中毒症や依存症となり廃人、精神病になる危険性がある。
- 元から精神状態が悪い人が意図的に変性意識になると、高い確率で悪化する(精神錯乱したり、時に発狂して自殺する)。
このため、タルパを作るための訓練は、あまり長時間やらない方が良いでしょう。
訓練は空き時間をちょくちょく利用する形でやります。自動化、視覚化などの訓練にかける時間は一回あたり10分程度にした方が良いです。
昼休み、三時のおやつの時、夕食前、風呂上りの後、夜寝る前などに空き時間はあるはずです。何時間も続けてやらないこと。そして、できるだけ一人で落ち着ける場所でやるのが良いです。
変性意識になるための方法
少し専門的な話となりますが・・・
西洋魔術の世界では、黄金の夜明け団にみるようなタットワの技法と呼ばれる幻視方法があります。また、占いの世界でもスクライングと呼ばれる幻視方法があります。
幻視とはその言葉の意味するところの通り、見えないものを感じるようにする技です。視覚に限られません。声や音も感じられるようになります。これをタルパの自動化や視覚化の訓練に応用します。多くはそのまま使えます。
いくつか種類や方法がありますが、すべてに共通して言えることは、変性意識になってから実行する点です。
しかし、ここでそのすべてを紹介して説明することはしません。自分で魔術や占いを勉強して、いろいろなやり方を知っておきましょう。
どの技も百年以上もの年月をかけて完成されたものです。安全に行える方法として確立されているのでちゃんと学びましょう。具体的に説明できるのはここまでです。
魔術や占いの知識がなくても、手軽に変性意識になる方法はあると言えばあります。
瞑想です。座禅を組んで無心になることで強い変性意識になることができます。しかし、瞑想は本来、仏教のお坊さんが修行のために実践するものです。
チベット密教では、瞑想でタルパを作っていくものと思われますが、その具体的なやり方やくわしい手順は、チベット密教の修行僧でないと学ぶことはできませんし知ることができません。
ネット上にあるチベット密教によるタルパの作り方は、すべて推察や憶測で書かれたもので、確実性や安全性がなく危険です。
タルパの作成に応用できなくもありませんが、瞑想は無心(何も考えない)を前提としているため、その状態でタルパと一人二役のなりきり演技や、タルパのイメージに集中するのはむつかしいかもしれません。
無心になれれば、逆に特定のことだけ集中できるようになりますが、そのコントロールがむつかしいです。
魔術や占いによるものなら、変性意識になりながら、外部の情報(言葉やイメージ)と結びつける手順がきちんと確立されています。
カムラッドでも変性意識を利用する
以上の話は、従来の人工精霊やタルパについてのものとなります。
実は、魔術や占いの知識は不要で、瞑想以外で安全かつ確実に変性意識になれる方法が一つだけあります。
それは「空想」です。
一番上の「変性意識とは何か?」で、その具体的な例として上げたものの中に「白昼夢」があったと思います。これを意図的に起こすことで変性意識になれます。
白昼夢を自由にあやつる空想をするのです。
空想ですから、作りたいと考えているタルパのイメージをしながらのものとなり、そのまま自動化の訓練も同時にできるようになります。
この場合におけるタルパはイマジナリーフレンドとなります。そして、訓練も意識して行う必要がなく、楽しみながら空想遊びを続けているうちに、勝手に自然と自動化されるようになります。
当ウィキでは「シナリオ空想法」と呼んでおります。
変性意識を積極的に活用する本意
人工精霊にしろタルパにしろイマジナリーフレンドにしろ・・・これらの思念体を意図的に作り出すためには、本来、変性意識が前提条件であったはずです。
どういう経緯でそうなったのか詳細不明ですが、通常意識状態での訓練法が次々と提唱され始め、今日におけるタルパ界隈は、微オート止まりの人を増やしているだけの状況と化しております。
また、メンヘラや中二病の自称タルパーに好都合な状態にしただけとも言えます。
変性意識になることのできない人を無理にタルパーやイマジナリーフレンド所持者にする必要はありません。
最後に冷たい言い方になりますが・・・
向いていない人には、この世界から去って頂きましょう。その人のためでもあります。
メンヘラを自称しているタルパ界隈住人は、見ていて本当に恥ずかしいですね。その多くが20代、30代のいい歳した大人です。
小中学生が見ていますよ。大人なら大人らしくしてください。現実で何一つ満足にできない者、自分の事すらままならん者にタルパを作り出すことはできません。
最終更新:2024年07月04日 14:14