紫に染まるまで

紫に染まるまで

妖狐 鬼鉄
おい、どうした神父さんよ、おれはいつまで待ってりゃいいんだ?
天草四郎
はっ!?すまない、どうした物かとつい悩みこんでしまっていた
妖狐 鬼鉄
へへっ、神父さんも悩む事があんだな?妙に親近感が沸いてくるぜ
天草四郎
分かった、俺も腹を決めたぞ!続きを話してくれ
妖狐 鬼鉄
じゃあ続きだ、結局俺は(プレイヤー)を押し倒した、スッキリしたいからな
妖狐 鬼鉄
だがよ、その後の奪うってのがまた俺を悩ませるんだ、マジでやっていいのかって?
天草四郎
そ、それでどうしたのだ鬼鉄、お前はまさか最後まで……
妖狐 鬼鉄
いんや、やっぱ奪えねえなって、寸での所で止めて引き上げたんだよ
妖狐 鬼鉄
俺がスッキリしたいがために、奪うってのも……あれ?なんで胸を撫で下ろしてんだ
天草四郎
お前が一線を越えずに済んで安心しているのだ、それはもう、心の底からな
妖狐 鬼鉄
やっぱそうか、無理やり奪っちまうのはやっぱ良くねえよな
天草四郎
俺の立場上、深い所までは話が出来ないが、両者が同意の上で行われる事だからな
妖狐 鬼鉄
だな、いくらなんでも(プレイヤー)を殺っちまうのはヤベエよな
天草四郎
殺る……だと?お前は(プレイヤー)の何を奪うつもりだったのだ
妖狐 鬼鉄
無理やり押し倒して奪うっていったら、命に決まってんだろ、他にあるか?
妖狐 鬼鉄
っておい、神父さん!どうした、大丈夫か?なんで急に落ち込んでるんだ、おい!
天草四郎
あの戦巫女の相談を受けて以来、俺の中の何かがおかしくなってしまったのか?
天草四郎
俺もまだまだ未熟か……今しばらく、己を見つめ直す事としよう
妖狐 鬼鉄
何かブツブツ言いながら行っちまったなぁ、どうしたってんだ、神父さんは


最終更新:2021年05月27日 12:10