クロス×オーバー編 第五話 過去ログ

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ナナシア(レーザーマン)「何―――ぐぬ…ゥ…!!(反射されたレーザーが直撃して怯む)これしきのことで―――――!!グゥ!!ゴハァ…ッ!!!(その隙をドンキーモララーのコンビネーションに突かれて吹き飛び、屋上の壁に激突した)……クク…ククク…ッ!(立ち上がって土煙の中から姿を現す)やりおる…ならば、ここから少しレベルを上げようではないか。(輪郭が歪み始める) 」

ドンキー「…よくもやりやがったなオォイ!!!(レーザーを潜り抜けつつもナナシアに向かってドンキーヘッドバッドを浴びせて) 」

モララー(TURBO)「―――俺はここにいるぞおらぁッ!!! ドゴォッ!!!(ナナシアの死角から高速パンチを炸裂させる) 」

キサナ「…対処する。――――リフレクション!!(光の壁でレーザーをナナシアの方に反射していく) 」

ドンキー「俺か?…俺はワリオから情報を聞いて一足先にここに来たんだが、宝の山なんて何処にも無くてよ…(モララーに)…お、おう……。わかったぜ!(キサナに頷いて)…って言ってるそばから早速うぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!(何とか緊急回避していて) 」

ナナシア(レーザーマン)「クハハハハハッ!!貴様等も喰らってみるか! ビショォォンッ!!ビショォォンッ!!!(モララーの姿を見失っているが故に彼を仕留めた勘違いし、死角に居るモララーには気づかずキサナとドンキーに向けてジェネレーターと掌からそれぞれレーザーを放った) 」

モララー(TURBO)「――――ッ!(レーザーと火柱による猛攻の嵐を潜り抜け、土煙を利用しナナシアの死角に入る) 」

キサナ「…詳しく説明している暇は無し…。…故に今は今の形態の事のみを伝えるなり。(ドンキーに)……今の形態は『レーザーマン』。…その名の通り、主にレーザーでの攻撃を行って来る。…接近戦でも遠距離戦でも構わないが、掌が翳されたらそれが発射の合図…。…十分に気を付けるべし。(ドンキー、モララーに) 」

ナナシア(レーザーマン)「ほう…それが貴様の新たな力か。面白い、だが――――焼き払ってやろう!!  ビ ュ オ ワ ア ア ァ ッ ! !   ズドドドドカアアアァァーーーンッ!!!! (薙ぎ払うようにレーザーを発射すると、着弾した個所から次々と火柱が上がった) 」

モララー(TURBO)「お前こそ何なんだよ!(汗(ドンキーに)ったく…味方は多いに越したことはねえが… とにかく俺とそこの女(キサナ)の言葉をよく聞いとけ。俺たちはこいつとの戦い方をある程度知ってるからよ…!(そう言って高速移動をしながらナナシアに接近を図る) 」

ドンキー「え――――― (放たれたレーザーは既に躱せる距離ではなく…)うわああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁ!!!!(吹っ飛ばされてモララーの方へ転がっていく)…いててて…! …何なんだコイツはよぉ!! 」

モララー(TURBO)「―――!!おいッ… 正面から向かうな!!(参戦したドンキーに叫ぶ)ッ…!!(レーザーによる衝撃に耐える) 」

ナナシア(レーザーマン)「―――“邪悪な閃光”―――(ロックエグゼ4に登場した、黒いボディに水色のライン、圧倒的な威圧感を与えるレーザーのジェネレーターが特徴のナビにへと姿を変えた)ス――――― ズ オ ッ ! ! (向かってきたドンキーに掌をかざすと、そこから極太のレーザーを解き放った) 」

ドンキー「…よくわかんねぇが、奴がこの異変の元凶らしいな……(ナナシアを見て)……だったら、やる事は一つだな!!(腕を回しながら走って来てナナシアに勢いよく最大まで溜めたジャイアントパンチをぶちかまして) 」

ナナシア(シラネノオロチ)「シラネギィィィイイイイイイイッッ!!!!(モララーの放った一撃で八頭が一斉に吐血し、白眼を向いた)ダン…ダン…ッ…!! シラネエエエエェェェェェーーーー!!!!(数歩退いて、雄叫びをあげながら変身を発動する) 」

モララー「チッ…!(シラネーヨにそっくりだが…魔法は通じない体か…)わかった… 無力化…やはりそうか(キサナに)よっ…と!(ナナシアの攻撃から退くように回避する)“TURBO”!!ドゥンッ!!!プシュァァ…!!(能力を発動し全身から蒸気が溢れ出す)タフそうな奴だが…一発で仕留めてやる!“TURBOバズーカ”ァッ!!! ドゴォッッ!!!(両手を後ろに伸ばした後、一瞬でナナシアの懐に潜り込んで勢いを利用した強烈な掌底を高速で打ち込む) 」

ドンキー「……。…ワリオから噂を聞いて行ってみりゃあ、とんでもねぇ事になってやがるじゃねぇか……。(やって来て現状を見て、驚いており…) 」

キサナ「待つべし!…形態によって対処の方法が異なるが故、変身の最中への攻撃は控えた方がいい…。(ナナシアが変身したのを見て)…そして今変身した形態は、魔法攻撃を無力化する形態……。(モララーに) 」

ナナシア(シラネノオロチ)「―――“無情なる返答神”―――(シラネーヨとドラクエ3のやまたのおろちを融合したようなAA。八頭で緑色をした大きな身体を持つ)ボォォオッ!! …プシュゥゥー……(モララーの火炎弾は見事に直撃したが、全く微動だにしないことから、恐らく魔法攻撃は一切通じないようである)シラネノオロチダーヨ!(シラネェヨォ!! シラネーヨ! シラネイシラネイ!)(八頭のそれぞれが独りでに動きだし、モララーとキサナに体当たりや噛みつきを繰り出そうとする) 」

モララー「変身の隙を見逃すな!火炎“ファイアーボール”!!(変身し始めたナナシアに向けて火炎弾を放った) 」

ナナシア(ガノンドロフ)「ぐあああぁぁッ!!(二人の放った電撃をその身に受ける)ぐゥ… (再び)輪郭が歪み、次の形態にへと移行する) 」

モララー「電撃“サンダー”!!(キサナの魔法に合わせてこちらも電撃を放つ) 」

キサナ「―――――ダッ!!(回転斬りが繰り出されると同時にナナシアから距離を取り…)…サンダー・ボルト!!(ナナシアの真上から強大な雷を落として) 」

ナナシア(ガノンドロフ)「ぬがあああぁぁ!!!(火炎弾の餌食となり地面に倒れ悶え苦しむ)おのれ…小癪な… ザキィィィンッ!!(原作で6賢者が創った封印剣を胸から取り出し、振り払うことで身にまとった炎を打ち消した)ゆくぞ?ブワッ!!(剣を構え、キサナに回転斬りを繰り出す) 」

キサナ「…!!(変身したナナシアを見て宇宙の本棚にて検索を行う)…モララー!暗黒の貴公子、ガノンドロフの力は脅威そのもの。……彼に接近戦で挑んではいけない。(そう言いつつもナナシアに遠距離から火炎弾を放って) 」

ナナシア(ガノンドロフ)「ぬお…っ…!?(攻撃に失敗し、カウンターでキサナの方へと蹴り飛ばされる) 」

モララー「―――――ッ!(腕を捻って拘束から解放し、ナナシアの背後に降りつ立つ)おらぁ!!(すぐさま背中を水平に蹴り飛ばす)―――今だキサナ!! 」

ナナシア(ガノンドロフ)「バァァンッ!!!(モララーの拳を片手で容易く受け止めた)―――“暗黒の貴公子”――― ブンッ!! (モララーの拳を掴んだまま死角からの蹴りあげを繰り出した) 」

モララー「ああ…!(キサナの言葉でさらに警戒を強め、拳を構える)ぬおらぁッ!!!(そのまま勢いよく振り抜いた) 」

ナナシア「―――――― ニヤ… (向かってくるモララーを見据え、嗤う。ナナシアの輪郭がぐにゃりと歪み、そして…黒いAAではない異質の姿へと変貌を遂げていった) 」

ウララー「は…はは…ハハハハ!馬鹿な奴だ… 一度あの方と戦っているからといって調子に乗りやがって… お前たちはあの方の新たな力をまだ知らない…!!お前たちは終わりだ…終わりだよ!ハ、ハハハハハ!!!!アッハッハッハハハハ!!(傷口を抑えながらヘリポートから飛び降りていった) 」

キサナ「―――― 閲覧を終了した…。(今まで静かにナナシアを見ていたが、検索を終えると同時に呟いて)…汝の言う通り、様々な姿と多彩な技を持っている事は検索した。(バックアップを頼まれると同時にこくりと頷いて)」

モララー「ほざいてろ。(戦闘態勢に入る)気をつけろキサナ…こいつは多様に姿を変える能力を持っている。俺が前線に出るから、バックアップを頼む。 ダッ!! (キサナにそう言い、ナナシアに向かって駆け出す) 」

VS ナナシア


BGM♪



ナナシア「そうか…遺憾極まりないな。失望したぞ、モララー。(クククと嗤い、差し伸べた手を下ろした)ならば此処で朽ち果てるがいい。貴様らの分は私が存分に生きてやろうじゃないか。(両腕を広げて、モララーとキサナを挑発する) 」

モララー「生憎だが俺は…自ら望んでテメェの部下になった覚えはない。それに、お前は俺の仲間を傷つけ、終いには二度と会えないよう俺たちを散り散りにして遠ざけた…―――― ぜってー許さねえからなお前。……"殺す"。(先程よりかなり落ち着きを取り戻したようだが、その目には、ナナシアに対する明らかな殺意があった) 」

ウララー「ゴフ…ッ……(どくどくと口内から流血している) 」

ナナシア「…だが…(モララーたちの方へ振り返る)その目的を実現させるためには従順なる僕が不可欠だ。我に従い、我の為に活動する僕が… …どうだ、"英雄"モララー。かつてのように私に再び仕えてみる気はないか。今なら悪いようにはしない、過去の事もすべて寛大に処遇してやろう。もう一度私に触れ、共に新たなる世界へと行こうではないか。(モララーのそっと手を差し伸べる) 」

キサナ「…汝は喋るべからず。……このままでは身が持たない。(吐血したウララーに) 」

ウララー「言葉を慎めよお前ぇ!!グフッ…(吐血) 」

モララー「ケッ…相も変わらず神様気取りか、胸糞悪ぃ。 」

ナナシア「(踵を返し夜の景色を一望する)…私の目的、それは単なる世界征服などではない。この世に生きるすべての者の力を手に入れ、すべての者に代わって私がこの世に生きる。そして私という絶対なる存在だけが残る。私は唯一神と成り――――新たなる世界を創造するのだ!(両の腕を広げ、街中へと響かせるような高らかな声で叫ぶ) 」

キサナ「…(…この絶対的な存在感、我にも伝わって来る……。…一体どんな力を……)(ナナシアを見据えつつも検索を始めて) 」

モララー「(ナナシアの不敵な笑みを目の当たりにし、冷や汗が頬を伝っていく)"昔"の話なんてどうでもいいんだよ…(その当時、ナナシアに洗脳されかつての仲間たちに襲いかかった時の描写が走馬灯のように思い出される)……やっぱり、テメェだったのか…(そうか…これで全て納得した。あいつ(ウララー)の言っていたことも。)……テメェは何が目的だ、ナナシア。聞いたところ、"あん時"と同じで世界の征服らしいが… 」

ウララー「……!な…ナナシア様…ッ…!!(地に伏せた状態でナナシアを仰ぐ。その時、口元が緩んだ) 」

ナナシア「(ナナシアと呼ばれた黒い影は、背に生えた白い翼を折りたたみ静かに消滅させた)―――――がなるな、我が従順なる僕(しもべ)よ。…否、それはつい昨日の出来事だったか…?(クククと不敵に笑む。圧倒的な邪気こそは感じられないものの、その姿には何処か、神か悪魔に近しい絶対的な存在感が醸し出されている) 」

モララー「――――――(翼の正体、その影… 目の前に降り立った人物を見て、驚愕と戦慄…言葉には形容することのできない、複雑な表情へと一変する)……『テメェ』も…この世界に来てやがったのか――――――『ナナシア』…ッ!!!!(怒号を含んだ声で) 」

キサナ「……。(降り立った影をじっと見つめて)……これが、ナナシア……。 」


バ    サ    ァ    !   (翼の羽ばたく音が次第に大きくなっていき、やがて、その正体がモララーたちの元へ降り立ったのだった)




ワリオ「うおおぉぉぉぉぉぉぉぉい!!!(必死でバイクを走らせながら地上から空中に飛んでいるヒロ達に声をかけて)…俺を置いてかないでくれええぇぇぇぇ!お前等と違って飛行手段はねぇんだ!…ワリオマンは時間制限あるし…… 」

コールズ「…そう…あなたの、大切な人の命がかかってる…私たちもできるだけ頑張るわ…(ゴルトに) 」

ゴルト「…戦いでは誰だって真剣になりますよね…。……私は、戦闘が好きではないので、なるべくなら力を振るいたく無いのですが…… …私にとって、一番大切な人を助けるため…覚悟を決めました…。(コールズに) 」

コールズ「…楽しみに、ねぇ…….(プロンを見て)…ヒロもー…いつもあんな感じね。…ただ、戦闘になると目の色が違ってるけどね……(ゴルトに) 」

ゴルト「…プロンはいつもあんな感じですからねぇ……(汗)…あの様子だと戦いを楽しみにしてるんじゃないでしょうか……(コールズに) 」

コールズ「…緊張感ってのがないわよねぇ……まぁ、見ていて微笑ましいけどね(プラナに) 」

プラナ「……何をやっているんだあそこは……(ヒロとプロンの様子を見て呆れてコールズに言いつつも汗) 」

ヒロ「格好良さなら俺だって!(土の入った袋を取り出し、ミサイルを作り上げ、機体に取り付ける)…戦闘機! 」

プロン「えっへん!私の飛行機の方がバチバチして格好いいでしょ?(とヒロにドヤ顔で言って) 」

ギャラード「…おぉ、すごい!(プロンが纏った電気を見て) 」

プロン「おお~っ!(ヒロの土飛行機を見て目を輝かせて)…よーし、私も……(ヒロに対抗したのか、体全体に電気を纏わせていくと……)…ジャジャーン♪(まるで自らが稲妻の飛行機と化したかの様に全身に飛行機状の電気を纏って) 」

ヒロ「…よっしゃ(土の入った袋を投げ上げ、小型の飛行機を作って飛び乗る)…いくぞ…!(飛び上がる) 」

コールズ「…えぇっ…!(ゴルト達に続いてギャラードと共に翼を広げ、飛び立つ) 」

ゴルト「…はい。…では、行きましょう!(プラナ、プロンと共に翼を広げて大空へ飛び立っていく) 」

コールズ「…万全よ、いつでも行けるわ(プロンに) 」

プロン「…やっほー♪(ゴルトと共に飛んで来てコールズ達の目の前に着地する)…もう行く準備は出来てる? 」

ヒロ「……そうだな……よし、じゃあペガサス国に行こうぜ…(歩き出す) 」

プラナ「…ああ…。…奴は何時現れて何時消えるかもわからん…。…一刻も早く向かわないとな…。 」

ヒロ「ペガサス国…そこが次現れるだろう場所……っていうのか…? 」

プラナ「……以前、キサナが導き出してくれた場所… …『ペガサス国』だ…。(ヒロに) 」

ヒロ「…ただ、一つ……?(プラナの方を見る) 」

ワリオ「マジかよ……(話を聞いて)……じゃあ、俺は吹雪の中突っ込み損だったって事か……(汗) 」

プラナ「……ああ…。……私達が今目指すべき場所はただ一つ…。(ヒロに) 」

ヒロ「……スレズレ山にはない、か……そうか、カコログ山はもう消えたんだったっけか…… 」

プラナ「…前に話はしたはずだ…。…カコログ山はギラティナによって破れた世界へと取り込まれた事を…… …故に、スレズレ村にあると言うのは古い情報だ。…今そこに行っても、カコログ山はありはしない…。(ギャラードに) 」

ギャラード「古い情報?…あっ、プラナー! 」

プラナ「……(コールズ達に付いて来た模様で周囲に銀の羽根を撒き散らしながら現れて)…その必要は無い。……何故ならそれは…『大分古い情報』のようだからな……。(ギャラードに) 」

キャラード「…それで、今、もっかいいこうとしている…ってことね? 」

ワリオ「 ああ…。…俺が情報を貰ったラーメン屋のおっちゃんの情報によれば… …スレズレ村の近くにカコログ山があるとの事だから俺も行こうとしてたんだがな…。……物凄い猛吹雪で帰らざるを得ない事になってしまってな…。 」

コールズ「…知ってるわよ。…カコログ山?に行くところにある村……と聞いているわ 」

ワリオ「 …でよ、ヒロからある程度聞いてるとは思うが… …スレズレ村ってとこは知ってるか…? 」

ギャラード「…トレジャーハンター、ねぇ…まぁ、よろしく(ワリオに) 」

ワリオ「 …おう、俺はワリオ。…世界中の財宝を手にするのが夢なトレジャーハンターだぜ。宜しくな。 」

コールズ「…そうよ、私はコールズ。んでそっちの黄色い髪の子がギャラード。…よろしくね 」

ワリオ「 …そんなに待っては無いから大丈夫だぜ…。(コールズ、ギャラードを見て)…ああ、お前達がヒロの言う仲間達…か…。 」

コールズ「……おまたせ、どれくらい待たせたかしら(ギャラードと歩いてくる) 」

ワリオ「 …おう。……じゃあ、待っているとするか……。 」

ヒロ「あぁ、伝えたよ…多分準備が出来次第すぐ来ると思う 」

ワリオ「 ……準備… …って事は、もう伝えてはおいた…って事か…。(ヒロに) 」

ヒロ「あー、あいつら?…後で合流するってさ…なんな準備があるらしくて(ワリオに) 」

ワリオ「 おう…。……あ、そうだ…。(何かを思い出したかの様に)…この前言ってたお前の仲間達は連れてかなくてもいいのか…?(ヒロに) 」

ヒロ「…そうか……よし、行ってみようぜ(すっくと立ち上がる) 」

ワリオ「 …どれぐらい…か…。……俺は吹雪に負けてすぐ帰っちまったからそこまではわかんねぇな……(ヒロに) 」

ヒロ「吹雪は道中にどれくらいあるんだ? 」

ワリオ「 おう…。……行く準備が出来てるなら、今からでも突入してみるか…?(ヒロに) 」

ヒロ「…吹雪に耐えられる、か……俺も厚着を十分にしてこないとな… 」

ワリオ「…まぁ、道中の吹雪ぐらいには耐えられるようにはなるだろう…。(ヒロに) 」

ヒロ「……そのまま永眠しないように気をつけろよ(と言いつつ冷蔵庫の上に座る)…ニンニク食えば倒せるってのかい?……(確かにこの前、ニンニク食べてから結構強くなったよな……) 」

ワリオ「 …俺もこの前撤退してから行く準備は整えて来た… …つもりだ。……っていうか俺の場合、ニンニク食えば行けるんじゃないか説。(ヒロに) 」

ヒロ「…いや、まだ行ってない……行く準備は一応できてるんだけどな(ワリオに) 」

ワリオ「 …ところで、例のスレズレ村とやらにはもう行ったか…?(ヒロに) 」




―――――    バ    サ    ァ    !    ―――――



――――――― "名を奪う者『 ナナシア 』"―――――――



――― バ サ バ サ ッ    バサ  バ サ    バ   サ  ッ  バサッ  バ  サ  ッ  バ サ ―――


モララー「(意を決したかのように猫背から起き上がり、黒く覆われていく月を見上げる)…それが『ヤツ』―――――――― 」

キサナ「………。(モララーを見つつも夜空を見上げて) 」


夜空に浮かぶ満月――――――その光の中に、かすかな"闇"が浮かんでいた。闇は少しずつ大きくなっていき、モララーたちにその巨大な影を齎した。


モララー「そして『ヤツ』は真の名を捨てた。この世のすべての者の力を得るために。(ゆっくりと夜空を仰ぐ) 」


――― バ サ ッ    バ  サ   バ   サ   ッ    バ  サ   ―――


モララー「…誰もが『名無し』に成り得る、故に『名無し』は誰にでも成り得る。 」


―――  バ サ    バ  サ  ッ     バ  サ  ッ ―――


モララー「(こくりと頷く)俺のいた世界では、多くの者が名を隠し… 『名無し』という不特定多数の存在が、自らの名の束縛から解き放たれる…。 」


――― バ サ ァ ―――


キサナ「……。(モララーの話を聞きつつも)…それが、彼(ウララー)の言う『あの方』の事…か……。 」

モララー「仲間のおかげで人格を取り戻した俺は、あいつらと共に『ヤツ』に立ち向かい、野望を阻止することに成功した… だが『奴』はしぶとくて…倒したと思ったその瞬間、隙を突かれ俺たちは吹き飛ばされ…みんな散りじりとなってしまった… そして…二度と仲間には会えなかった…。(足元に散らばったガラスの破片――――その一枚に映る自分の顔を見つめる) 」

モララー「…キサナ… 以前、俺がこの世界へ来るまでの話をしたこと…覚えてるよな。(キサナの方へは振り返らず)当時、俺は『ヤツ』に出会ってしまった。『ヤツ』と接触した瞬間…俺の中の裏人格が目覚めて、あいつら(かつてのモララーの仲間)を襲ってしまったことがある。裏人格…俺の中に密かに眠っていた"闇"… それを『ヤツ』は引きずりだし、俺を利用して仲間たちを殺そうとした。『ヤツ』は俺の事や、仲間たちの事…あるいは世界の事を知っていた。」

キサナ「…モララー……(只ならぬ様子のモララーを見て)……(―――――…一体、彼の過去に何が……) 」

モララー「……!! ダァン!!(ウララーを地面にたたきつけ、数歩よろめきながら退く)…… …… ……『あの野郎』…こっちの世界に来ていやがったのか……(力なく呟く。普段のモララーからは感じられない、只ならぬ様子であった) 」

ウララー「(胸ぐらを掴まれ力なくモララーに引き寄せられる。だが、その表情は禍々しく歪んでおり、これから起こる惨劇を予知するかのようにモララーを嘲笑っていた) 」

モララー「(野望… 阻止… 神… ……"絶望"……―――――)―――――――――――!!! ……テメェ…! グッ(ウララーの胸倉を掴む)――――まさか『ヤツ』なのか… お前らの言う『あの方』ってのは、『ヤツ』なのかよッ…!!?答えろおいッ!!!! 」

キサナ「…!!(立ち上がったウララーを見て)…まだそんな力が…… 」

ウララー「(モララーの様子を伺いながら、さも勝ち誇ったように更に続ける)『あの方』はご立腹だったぞ…何故なら、『あの方』の野望を阻止したのは紛れもない"お前たち"だったからだ。そして今回で二度…『あの方』の邪魔をしてくれた。もうお前は助からない。『あの方』は偉大なる"神の力"の持ち主…!お前たちもその絶望を身を持って体感したはずだ…そうだろうっ!!??(立ち上がる) 」

モララー「ピク――――(ウララーの発言に反応し)…なんだと…?(俺を知っている… 2ちゃんねる… ……駄目だ、誰だかわからねえ…)(僅かに困惑の色を浮かべながら) 」

ウララー「ぐッ…馬鹿にしやがって… ………だがな、良心のモララー…――――――『あの方』はお前が2ちゃんねるにいた頃から、お前の事を知っているぞ?(突然ニタリと口角を上げる) 」

キサナ「…汝達では、世界を征服する事など不可能…。…速やかに諦めるべし。(ウララーに) 」

モララー「(こいつの話…何かが妙に引っ掛かる… なんだ……)…なるほど、ようやくお前たちの目的がはっきりした。ただの世界征服… それも、たった五人の小勢力で、な。(俺達が今まで戦ってきた奴らはとんでもなかった。考えることも使う兵器も、とにかく勢力がバカでかかった… あんな化け物染みた奴らに比べりゃ…こいつ等はまだ可愛い方だが…)……悪いことは言わねえ。その野望とやらは諦めろ。んでもって、自首しろてめえら。今ならまだ間に合うんじゃねえのか。 」

ウララー「かつて『あの方』は2ちゃんねるを支配しようとした…だが、ある奴らに阻止されて以来、ターゲットをこのケイオスにへと変えた。そして…エーの考えた計画で、世界政府の加盟国でない此処を拠点にし、支配領域を少しずつ拡張させていこうとした。…ま、結果はこの様だがな… ゴフ…ッ…!(吐血) 」

モララー「(腕を束ねて話を聞いている)…野望…? 」

ウララー「はぁ……はぁ…… ……(二人の発言にひとまず安堵したのか、思い一息を吐いた)…僕らは『あの方』に連れられ、2ちゃんねるからこの世界へやってきた。狭く、閉ざされた空間から解き放ってくれた『あの方』に俺達はついていくことを決め…その人の望む野望の為に、今日まで仕えてきた…! 」

モララー「やっぱまだ生きてたな。(ジト目でウララーを見つつ)いたぶる趣味はねえよ。それよりお前に聞きたいことがある。いや、既に聞いたことだが… 一体何を企んでやがる。何故街を襲った。お前らのバックに潜む『奴』は何者なんだ。今度こそぜんぶ答えてもらうぞ。(ガラスを踏み鳴らしながらウララーへ近寄る) 」

キサナ「……。(ウララーの言葉で過去の忌まわしき記憶を思い出しつつも、それを振り払うかの様に首を横に振り…)…我はもう…無益な殺生はしないと決めた…。…故に、汝にトドメを刺す意味は無し…。(ウララーに) 」

ウララー「はぁ……はぁ…――――――ッ!?(息を吹き返した時にモララーとキサナ、二人の姿が視界に入り表情が強張る)こ… 俺に…トドメを刺しに来たのか…!? 」

キサナ「……(倒れているウララーを見て)…まさか、まだ生きていたとは…… 」

モララー「(過去(キルライフ)に破壊した屋上への扉を潜り抜け、ヘリポートへと出る)うおっ…(足元に散乱しているガラス破片を見て、過去、この場所で行った影丸戦を思い出す)…あん時から何も変わっていな――――――!(辺りを見渡し、ウララーを発見する) 」

ウララー「…ゴハッ…ゴファ…ッ……!!(大量のガラスの破片が散乱しているヘリポートで、大の字に倒れ込み吐血を繰り返している)はぁ…はぁ…!…ぢッ… ぢギじョ…う…ッ…!! ダン! (仰向けの体を反転させ、腕を立たせ起き上がろうとする) 」


~コールドビル・ヘリポート~


モララー「ったく…いつもいつも面倒なことに…(それにしても…またここへ来ることになるなんてな… 皮肉なもんだ…)(コールドビルを見上げ、キサナと共にビル内に入り込んだ) 」

キサナ「……『お方』……。(走りつつも)…流石に、現状ではキーワード不足か……。 」

モララー「タタタタタ…(燃え盛る街並みを背景に無機質なハイウェイの道を駆け、コールドビルへと向かう)……さっき、あいつらが口にしていた『お方』って奴… 街をめちゃくちゃにした元凶がいることがわかった。化け物(ギラティナ)の行方も探さなきゃならねえが…こればかりは"嫌な気"がしてたまらねえ…。(走りながらキサナに) 」


~ペガサス国・コールドビルへと続くハイウェイ~

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最終更新:2015年10月04日 12:35