カオスドラマ消滅編 過去ログ『芽』

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――― 某街中 ―――


ボグゥオオオオォォォーーーンッ ! ! ! キャアァァーーッ ! !(爆音と共に黒煙、人々の悲鳴、今も尚割れる空―――普段の日常の崩壊を謳う旋律(戦慄)が掻き鳴らされる)


混沌の廃(獣型)「グオオオオオォォォォオオオオッ!!!(真っ赤に染まった鋭い爪が不気味な輝きを帯び、口元から黒い瘴気を吐きながら、ゆっくりと街の中へ進行し始める) 」

モララー「 ヒ ュ ン ッ ―――――づぇぁッ!!(威勢と共に繰り出された一撃が、化け物に炸裂する) 」

混沌の廃(獣型)「ゴッ――――ズシャアアアアアァァァァァァアアアアアンッ ! ! ! (モララーの拳による一撃を受け、建物を次々と貫きながら吹き飛んでいく) 」

混沌の廃(鳥型)『クエエェェーーッ!!!(黒煙の広がる赤い空で、大量の黒い怪鳥が飛び交っている)』 」

バズーカプリム「 くそくそくそ!何がどうなってんだよー!!(闇雲にバズーカで砲撃を試みる) 」

モララー「ふぅー…(漂う土煙を手払い、周囲を冷静に確認する)…ひでェな。……(赤い空を仰ぎ見る)元凶はあそこにあるのか…?だがありゃぁ…"中"はどうなってんだ…(鋭い眼でそれを睨みあげる) 」

ザビーダ「……想像以上、だな。こいつは…… さてと…………――――――――――カチャッ ッッッバァン!!(自身のコメカミに銃口をつけ発砲) (声-津田健次郎) 」

混沌の廃(獣型)「グルル…(更に別のもう一体が、バズーカプリムにゆっくりと接近を始める) 」

混沌の廃(鳥型)『グゲェーッ!!(ザビーダの発砲音に反応した怪鳥たちが、上空より彼に空襲を仕掛けようとする)』 」

バズーカプリム「 カチッカチッ… ……!しまった…弾切れだ…!……ぁ…ああ…!(絶体絶命の状況に顔が一機に青ざめる)…だ、誰か…たす、け…――― 」

李劉冥「やれ、禍津の渦中に来てみれば……随分と派手な趣向だ。嫌いではないが、そうやすやすと壊れてくれるなよ? (ゆったりと歩みながら、拳をパキリとならす) 」

混沌の廃(蛇型)「――― ボゴォンッ ! ! (地面を割って李劉冥の前に姿を現す)シャー…ッ!!(禍々しい瘴気を吐きながら、今にも彼に食らい付こうと身構えている) 」

ザビーダ「―――――――――コォォォォォォォォォォ(自身を風のような闘気が纏いだす)さァ……………はじめようぜ。こっちゃぁウズウズしてんだ………なァ!!――――――ダァンッ!!ダァンッ!!ダァンッ!!ダンッ!!ダァンッ!!(空襲してくる鳥型達にすかざす漏れなく的確に銃撃していく) (声-津田健次郎) 」

混沌の廃(鳥型)『グエ゛エ゛ェ゛ェ゛ーッ!!!(ザビーダの凶弾に次々と撃ち滅ぼされていく)コギャアァーッ!!(しかし上空に待機していた別の群れが、更に追撃を仕掛ける)』 」

森ノ宮「浮気調査も終わりってときに、なんでこう帰れないイベントに出くわしちまうんだろうな……(獣の襲撃を受けた建物の入口から、襟を直しながら出てくる) 」

アンリ「はあぁっ!!(ドゴォッ ! ! )(プリムと獣の間に割り込み、獣に更迭ブーツと自慢の脚力を合わせた強烈な蹴りを繰り出し薙ぎ払った) 」

ザビーダ「何…まだ来やがるのか。っちぃ…… ―――――サイクロン!(自身もろとも大きな竜巻と化し、追撃に対する迎撃)(声-津田健次郎) 」

混沌の廃(獣型)「ゴグァアッ!!(ドゴオオォンッ ! ! !)(アンリの襲撃に、付近に停車していた車に激突し、その爆発に呑み込まれる) 」

李劉冥「(両足をそろえ立ち、片方の足は軽く地よりも浮かせる。)勢ッ、把ッ!! (鋭い震脚と同時に、蛇型の腹に、肘撃を放つ) 」

混沌の廃(鳥型)『ズギャギャギャギャッ ! ! !(竜巻に呑み込まれ、宙へ舞い上がりながら、ハエの如く儚く落下していく)』 」

バズーカプリム「 はっ…!(アンリにより間一髪助けられ、安堵する)た、助かったよ…(力なく尻餅をつく) 」

ザビーダ「ッフゥ……我ながら惚れ惚れするぜ。(声-津田健次郎) 」

混沌の廃(蛇型)「ドブシャァッ ! ! (強烈な蹴りが見事にクリーンヒットし、凹んだ身体と共に地面に勢い良く倒れ込んだ)……バシャァッ ! ! !(体が勢いよく弾け飛ぶ。すると、それと共に大量の子蛇が宙に散乱され、地に落ちた群れが次々と李劉冥に襲いかかる) 」

李劉冥「む!? 分裂しおったか……通りで勁があまり通じんと思うたわ。……厄介じゃな(2回、3回と後方へ飛び、間合いを開けていく) 」

混沌の廃(鳥型)「―――― ブ ワ サ ァ ッ … ! !(しかし喜びの束の間、先程よりもひときわ大きい一体が出現し、ザビーダを威嚇するように大きく羽ばたかせ、強風を巻き起こす) 」

アンリ「貴方は下がってて。(プリムにそう言い捨て、自らは戦場と化した街中へと身を投げ出す) 」

混沌の廃(蛇型)『シャーッ!(子蛇の多くが軽く小さい身体を弾ませ、その跳躍力で李劉冥に喰らい付こうとする)』 」

ザビーダ「っとぉっと……こりゃぁまたデカくきやがったもんだ。さァて……ザビーダ先生がお手本ってやつを見せてやるぜ。―――ッハァ!(こちらも強風を起こし、ザビーダの強風が鳥型側の強風をまるで吸収するかのように強まり、強風はそのまま鳥型のほうへ)(声-津田健次郎) 」

李劉冥「集団はともかくだが、ちっこいのがワラワラと来るのは儂の専門外よ、痛い所をつく。―――だが(右脚を大きく振り上げ )―――ハァアッ!!(ズドンッと大地に瓦解の一撃。岩片と化し、隆起した大地が蛇どもを巻きこんでいく) 」

混沌の廃(鳥型)「ゴグゥエァッ!!(強風に任され、一瞬怯みかける)ブワサァッ ! ! シュドドドドッ ! ! !(翼を羽ばたかせると、刃の如き鋭い羽を幾つも飛ばして攻撃する) 」

混沌の廃(蛇型)『ズシャアアアアァァァァアアーーーーンッ ! ! ! !(隆起した大地に一斉に吹き飛ばされる)』 」

ザビーダ「やれやれ……しゃーねぇ。―――――――ビュオンッ!! ビュンッ!!ビュォォォォォォォォッ ゲシッ!! バンッ!!(高く跳躍し、風を纏いながら宙を駆け抜け、鳥形を思いきり踏みつけながら銃撃。それを繰り返していく)(声-津田健次郎) 」

ジャギ「\ドルンドルンドルン/(セルフSEを鳴らしながら自転車にまたがって戦場に颯爽と駆けつけ)おい貴様ら……俺の名前をやっぱいいや(混沌の廃(鳥型)の放った羽を素手で掴み取る)けッ、ケンシロウにお披露目してやるのが楽しみだったんだがまぁ仕方ねぇ。被験体程度に相手してややろう ガシャッッッ(背に背負った近未来仕様の装飾を施されたライフルを取り出し、 混沌の廃(鳥型)へ銃口を向ける) 」

李劉冥「ふむ、こんなところか。早々に制圧せねばならんな……いつ援軍が来るかもわからん 」

混沌の廃(鳥型)「グギェアァーッ!!!(ザビーダの猛攻に抵抗の隙も与えられず、地面に勢いよく落下する。その後黒い瘴気を上げながらゆっくりと消滅していった) 」

混沌の廃(鳥型)『コゲェーッ!!(ミサイルの如く上空からジャギに空襲を仕掛ける)』 」

混沌の廃(獣型)「ズンッ、ズンッ…―――グオアアアアァァァッ!!!(化け物は次々と戦士たちに襲いかかる。蛇型を蹂躙した李劉冥のもとに、獅子を思わせる獰猛な獣が現れ、鋭い爪と刃を以て背後より襲いかかった) 」

ザビーダ「 スタッ うは~……どんっだけいやがらぁ。(やや疲労)(声-津田健次郎) 」

李劉冥「ぬ!? (すんでのところで、側転回避。獅子と向かい合う)ほう……今度は、獅子を殺せというか。呵呵呵、よかろう、我が拳、存分に馳走してやろう 」

ジャギ「エコカーなんざ未来永劫流行らねぇぜ(自転車を放り投げ変わり身にし羽を回避、スライディングしながら銃口を向け)悪く思うなよ、俺ァ勝てばいいんだ。勝ち続ければ何も失うことはねぇ、––––––それが俺の唯一、勝ち残る信念<理由>よ。(ライフルの先端が青い雷光を指し穿つ、命中すれば粒子分解され、最悪消滅する) 」

混沌の廃(獣型)「グゥルルル…――― グ バ ァ ッ ! ! (激しく頭を振り回して李劉冥に勢いを付けた突進を繰り出す) 」

混沌の廃(鳥型)『グギェ゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ーーッ!!!(放たれた雷光に呑まれ、瞬く間に大群が消し飛んだ)』 」

混沌の廃(人型)「ズッ――――(ビル上空より、両腕を刃に変えた一体がジャギの目の前に現れる) 」


BGM♪



李劉冥「呵呵呵、そうだ……獣とは、そうでなくてはな。余計な技などいらぬ、余分な効果などいらぬ。ただ……破壊のみッ!! (膨大な気が大地から李へと取集し、丹田に集まり、力となっていく)――――七孔噴血、まき死ねぇいッ!!(刹那、羽毛の様ななだらかな前進。獣の間合いに入った直後、気を纏った拳を額に当て、勁を通し体内でその膨大な気を爆発させる) 」

森ノ宮「脅威になるのは数、だな…(獣型を一匹蹴り飛ばしながら李達の許に駆け付け)よう、そっちは大丈夫か? 」

ジャギ「けっ、いざお陰さんで生き残ってみりゃ……食らいついて会得した努力の結晶がチンケに見えてくるってェのだけ頂けねぇな––––– ボンッ (塵になった鳥型を見上げながらぼやき、直後ライフルが煙を吐き出す)–––––消耗品かよ。クソッタレ、あの野郎クレームつけてやる、生きてりゃな(上体を持ち上げ踵を返し、李劉冥の方へ砂利を踏み砕きながら歩を進め)おいお前、俺の名を…… いや、後でいい。生き残ってたら覚えていけ、このジャギ様の名をよォ(李、森ノ宮と背中合わせになる形で 混沌の廃(人型)と真っ向から向き合い、包帯の巻かれた右腕で散弾銃を、左腕で拳を構える) 」

混沌の廃(獣型)「ドグゥ――――― ド パ ァ ン ッ ! (体内から膨れ上がる衝撃に耐えきれず、一瞬大きく膨れ上がってから風船の様に大きな音を立てて破裂した) 」

李劉冥「ふむ、派手に過ぎたか……(獣型が四散する姿を見て、呼吸を整える) 」

混沌の廃(人型)「ドッ…ドッ…(蟷螂の様に両腕が刃の人型…それは、今まで住人たちが交戦してきた獣たちは一風変わっていた。その、立ちこめる"邪気"が―――) ジ ャ キ ィ ィ ン ッ ! ! ! (ジャギ、森ノ宮、李劉冥の三人を前に構える) 」

李劉冥「お? 奇怪な面の男がきたな。――――さて、ここにおるはおっさんばかり。いささか花がないが、まぁ、獲物には不自由せんぞ。(ジャギに) 」

ジャギ「男の花ってのはな、生き抜いた野郎の屍の上にだけ咲くんだよ。ま、咲き損ねたが『もう死んでいる』命だ、好き放題暴れさせてもらうぜ(混沌の廃(人型)を前にして毅然と佇み) ゴガギィンッ!!! (無疆の構えからすぐさま銃口を向け照準を合わせるようなそぶりもなく正確な早撃ちで先手を取る) 」

混沌の廃(人型)「ドゥッ… ! (銃弾が胸部にめり込む…しかし、その一弾に怯むものの倒れることはなく、再び態勢を整える)ザグンッ―――――― ザ キ ャ ア ァ ン ッ ! ! ! (刃の一本を傍らの地面に突き刺す――――すると、三人の足元から無数の黒い剣山が突出した) 」

森ノ宮「ジャギ様、ジャギ様……その格好いいツラのお陰で一発で覚えられそうだ、良い感じじゃないかオッサン三人、ガキ三人よりマシな絵面だ(人型を見据え、静かに構える) 」

李劉冥「呵呵、男の屍の上、か。……古き良き時代、か。 さて、ヒト型よ……お主は、どこを壊せばよいのかな? 」

ジャギ「………。言っとくがツラことはつっこまねぇぞ–––––ショウァッッ!!(黒い剣山が足元に出現する寸前の刹那で攻撃を見抜き両腕を広げ飛翔)無駄無駄、手数で押すんなら1000は揃えて出直してこいひよっこォッ!!【北斗千手殺】ッ!!!!(上空から地上へ向かってジャギの腕が千首観音の如く残像で増殖し、千という数の拳撃で攻撃を相殺に出る) 」

李劉冥「ぬ! 無数の剣山……躱すが吉よ!!(バッと横っ飛びで転がる様に躱す) 」

森ノ宮「足元ッ…!(突出した刃に貫かれる寸前、素早く後方に飛んで剣山を回避) 」

混沌の廃(人型)「ヒュンッ―――(刹那の内にジャギの真横に移動し、彼を蹴り飛ばす)ズダン…ズオッ ! ! ズギャギャギャァッ ! ! !(着地後、今度は李劉冥に両刃による縦回転斬りで圧倒する)ヒュンッ…ドゴォッ ! !(そして素早く離脱し、森ノ宮の腹部に肘打ちを炸裂させる。明らかに、今まで対峙した化け物とは一線を画する実力を持っている) 」

ジャギ「ぬッ…ぐゥ……ッッ!!(横蹴りを咄嗟に両肘を前に突き出してガードするが、衝撃が貫通し肺に尋常ではない圧迫感を刻まれながら建物の塀に叩きつけられる)ッツ……! 野郎、仮にも北斗神拳伝承者を空き缶みてぇに蹴り飛ばしやがる……ッ! 」

李劉冥「ぬぅぅうう!!?(身を捩り、掌で受け流そうと体勢を整えるが、その圧倒的な斬撃力に押し返され、枯れ葉の様に向こう側の壁へと飛ばされる) 」

混沌の廃(人型)「ザグンッ…ゴゴゴゴ…ッ…(傍らに停車していた車を突き刺し、軽々と持ち上げてそれをジャギに投げつけた)ガパ…キュイィイィン…――― ド ゥ ッ ! ! ! (黒一色の顔面に赤い裂け目が現れ、真っ赤な体内から紅色の弾を生み出して李劉冥に発射する) 」

森ノ宮「おい、ジャギ、おっさん……!?(先の二人が吹き飛ぶを確認した瞬間、即座に防御態勢に移り)…斬撃?いや、違ッ…!!(後方へ下がりながら左拳を肘打ちに合わせ、軌道を逸らして空振りを誘う) 」

ジャギ「(しかし弱ったな…ヒトに近い体格をしていても人でなければ秘孔があるかもしらねぇ、南斗聖拳で外面からゴリゴリ削るしか––––いや。)くそッ……熱とか効くのかこいつァ!いや効けよッ!!(混沌の廃(人型)が車を投げつける刹那、散弾銃を再び構える間もなく銃口を向け即座に発砲) カ  ン   ッ  (エンジン部分に銃弾はめり込み)  ドヴォァァァァッ!!!  (ガソリンに引火、瞬く間に炎を吹き出す) 」

混沌の廃(人型)「 ズ ル … ズンッ ! !(軌道をずらされた直後、無重力空間に投げ出されたかのようにふわりと一回転し、森ノ宮にオーバーヘッドキックを繰り出す) 」

李劉冥「……チィッ! 遠距離も自在か! だが、光弾だけで、我が八極はおさえられん! ――――墳ッ!(拳で打ち砕かんと撃ち放つ) 」


ボグゥオオオォォーーンッ ! ! !(混沌の廃の放った紅弾が李劉冥の攻撃によって相殺され、黒煙が立ちこめる)


混沌の廃(人型)「(飛び散る火種に微動だにせず、陽炎により全身が幻影の様にゆらりと歪む) ユ ラ ァ … ――――― ジ ャ キ ィ ン ッ ! ! ギュルルルルルァァアッ ! ! ! (肢体を刃に変形させ、高速回転を帯びたチャクラムとなってジャギに襲いかかる) 」

森ノ宮「何…?(身体ごと回転する人型に違和感と驚愕を抱いた、その一瞬が隙となり) しまっ、蹴……!(回避が間に合わず、オーバーヘッドキックの直撃で吹き飛ばされる) 」

一般人男性「ひっ…ひぃい…っ!!(建物内に閉じ込められ、ガラス窓から一同の戦いを見て慄いている) 」

ジャギ「ッツ……!!(迎撃しようと手を出しかけるが、直感が危機を告げ首を捻り紙一重でチャクラムを回避)くそったれ、化け物相手に策は無余ってことかよ。じゃァしょうがねぇ、三枚下ろしにするしかねぇなァッ!!!(人型へ向け地を蹴り三歩の踏み込みで間合いを詰める→拳を振り上げる→あえて振り下ろさずフェイント、バックステップで間合いを放し→貫手を突き出しながら相手に突進する)南斗邪狼撃ッ!!!! 」

森ノ宮「……効くなァ、くそっ…(よろけながら立ち上がり、吹き飛んだ人型を見送り)……まだ生きてるなありゃ、何処、に……!おい!!逃げろ!! 」

混沌の廃(人型)「ズギャギャァ… ! (回避された後に変形した部位を基に戻し踵を返す)ドッ ドドッ ドゥッ ! ! (ジャギの隙の無い連撃をその身に受け、電柱を突き抜け吹き飛んでいく)……(立ちあがり、逃げ遅れた男性を睥睨するかのように視線をその方向へ向ける。すると…)ダッ―――ガッシャアアアァァァーーーンッ ! ! !(ガラス窓に勢いよく突撃し、建物内へ侵入。ゆっくりと男性へ近づき…)グバァ――― グ チ ャ ア ァ ッ ! ! ! (捕食した) 」

一般人男性「う、うあ…うわあああああああ――――(瞬く間に化け物の餌食となる) 」


―――シャァンッ!!!(旋風に乗って疾走る、強烈な五重の一閃が人型の化物へと飛来する!!)


混沌の廃(人型)「グルン…ッ !(瞬間的に身を翻して五重の一閃を回避)―――― ウ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ォ゛ォ゛オ゛オ゛オ゛ーーーッ!!!(それまで発声しなかった筈の化け物が、耳をつんざく様な咆哮を放つ)グググ…ッ…――――― ダ ァ ン ッ ! ! ! (その後、「声」を得た化け物は地面がめり込むほどの勢いを付けて高く跳躍し、高い建物を越えて別の場所へと移動した) 」

李劉冥「……ぬ? 去った、のか? 」

AS「どうやら、遅かったらしいな・・・(ゆらり、と一閃の放たれた方向から、全身返り血だらけで現れる)どこもかしこも、化物だらけ・・・か。 」



混沌の廃(象型)「パオオォォオオンッ!!(長太い鼻を乱暴に振り回し、勢いをつけて建物に一撃を繰り出す) 」


ズズズズ…――― ズシャアアアァァァァアアンッ ! ! ! (ビルに激しい衝撃が走り、轟音とともに倒壊する)


一般人女性「ひっ…ぁ…あ…ああぁ…っ!!(瓦礫に足を奪われ逃げ遅れたらしく、付近で暴れまわる化け物に戦慄する) 」

混沌の廃(象型)「ズン…ズン…ッ… ! (女性に反応したようにその方角を向き、地響きを立てながらゆっくりと彼女に接近する)―――パオオオオォォォオンッ!!(そして、長い鼻を振り上げ、今にも押し潰そうとする) 」


シュバッ!!(一瞬で象型が潰そうとした位置から女性が消える)


混沌の廃(象型)「ズシャアアァァアンッ ! ! !(女性の残像を踏みつぶし、手応えのなさを感じ取ったかのように動きを停止する) 」


―――……関心しないねぇ、相手は無抵抗じゃないか。


混沌の廃(象型)「グゥン…(何処からか聞こえる肉声に辺りをゆっくりと見渡す) 」

卓馬「……(見渡した先に、女性を脇で抱えながら立っている)…まぁ…バケモンに何言ってもわからんがね。( 」

一般人女性「ぁ…ぁ… ありがとう…ございます…っ…(身を震わせながら) 」

混沌の廃(獣型)『 ガシャアアアァァァァアーーーンッ ! ! ! ! (いくつもの黒い影が窓ガラスを割って現れ出でる)』 」

卓馬「早く安全なところに逃げるんだな、ここにいたんじゃ危ない(一般人女性の方を向き) 」

モララー「―――!(一方同刻、同所。何かを察知したかのように突然その場を振り返る)……"ヤ"な気がぷんぷんすらぁ…(舌打ちをした後、その先へと走り出す) 」

一般人女性「は、はい…!助かりましt――――――(刹那、女性と卓馬の間に黒い一閃が走る。それがよぎった後、彼の前に女性の姿はなかった) 」

混沌の廃(人型)「バリッ…ゴリ…ッ…グ…ギッ… ! ! (いつの間にか卓馬の傍に、人の姿をした黒い影が蹲っていた。その陰から覗くのは、先ほど彼が助けた女性の白い腕…そしてそれは、瞬く間に影の中へと引き込まれていった) 」

卓馬「………象だけじゃないようだな(獣型が現れるのを見て) 」


ジャリリッ……ジャリッ……ガラガラァ……(混沌の廃が壊したビルの瓦礫から、ガラスの擦れる音とコンクリートの心地よい音を奏でつつ人影が隙間から姿を表す)


卓馬「何っ……(人型に女性が引き込まれるのを見て)な 」

混沌の廃(獣型)『 グルルル……(遅れて現れたその人影の音に反応するように、ゆっくりと振り返る)』

作業着の男「獣にしちゃあ鈍感すぎるぜ、てめェ(獣型の廃が振り返った直後、その後上に『現れる』かのように移動しており)ズガアアアアアッ!!!(空中からの胴回し蹴りを獣型の混沌の廃へと繰り出す) 」

混沌の廃(人型)「…オ…オォ… ぁ…が…ぎ…―――グボア゛ア゛ア゛ア゛アアァァァアアアアアッ!!!(影から発せられたその化け物とも人間とも捉えがたい叫びに、大地が僅かに震え出す)…ドックン…ッ… ! !(脈打つ響きとともに全身に衝撃が走り、両腕を広げる) 」

混沌の廃(獣型)「ゴギャア゛ァ…ッ…!!(男の蹴りが一体の額に直撃し、凄まじい衝撃と共に陥没が出来上がり、その中心にめり込むように倒れ伏した) 」


ザッ……ゴッ゛シャァッ!!!!(建物の残骸で封鎖された路地から、瓦礫の山が轟音と共に吹き飛ぶと共に…奥からゆっくりと人影が現れる)


作業着の男→レインド「くそ、仕事中にこの有様……今度は誰の手筈だ。禍々しい趣味の悪い人外連れてきやがって……追跡者か?アキナガ公か?(瓦礫の影響か、頭部からは血が流れ、また人命救助を施したのか他人の血が黒い作業着にこびりついている)数も多い……状況は最悪か、いい感じがしないな……(周囲を囲む獣の姿を目視すると、口を紡いだ後、ため息ひとつ) 」

卓馬「………な、なんなんだ…あいつは……(人型の様子を見て) ……新手が か……?(作業着の男の方を向く) 」

混沌の廃(獣型)「ギャン…ッ…!(吹き飛んできた瓦礫に一体が吹き飛ばされる) 」

混沌の廃(獣型)『ウゥゥ…――――――― ガ バ ッ ! ! !(残った群れがレインドを囲むように移動し、四方八方から一斉に跳びかかり、喰らいつくように襲い掛かった)』

混沌の廃(象型)「 ズ オ ッ ――――(巨大な前足を上げて、卓馬の隙を突くかのように踏み潰そうと襲い掛かる) 」

レインド「ドドスッ!(左右からきた獣を左方向に視線を向けたまま右拳、左脚を同時に突き出しカウンター)ガシッ、ヴォンヴォンヴォンッ!(右拳で排除した獣をしっかり掴みとると、己を軸に回転させ周囲に飛びかかる獣に掴んだ獣を突撃させていき追撃を抑えると、手元の獣をその場に捨てる)被害者はどこだ…… 」

森ノ宮「(瓦礫を吹き飛ばした拳を軽く払い、巻き込まれた獣型、そして象型を一瞥し)……的が大きくなったな、それとも別の個体かしら(象型とも獣型とも距離が離れたまま、右手を大きく振りかぶった構えを取り) 」

混沌の廃(人型)「ズシャアアァァァーーーーン…ッ… ! ! !(レインドの前に勢いよく落下し、立ちふさがる様に現れる)ゴリ…ッ…リ…ッ…(頭部と思われる部位から、女性の長い髪の毛のみが出ている) 」

混沌の廃(蠍型)「ドゴォウッ―――― シ ャ ッ ! (森ノ宮の背後の地面から現出し、鋭利な先端を持つ尻尾で背後からいきなり急襲する) 」

卓馬「むっ…!(象の殺意を背後から感じ、飛びのいて踏みつけをかわす) 」

混沌の廃(象型)「ズズズゥン…ッ… ! ! !(回避されたことで虚像を踏みつける結果となり、土煙が大きく舞い上がった) 」

李劉冥「さて、窮地にはかわりないな。窮鼠猫を噛む、というが、果たして噛む間があるかどうか 」

レインド「フォオオッ――(目前着地した人型が発生させた風圧で、髪や作業着の裾が揺れ瓦礫がコツコツと体に当たる)……他人の骨の軋む音だ。何度も聞いてきた、それ故に嫌悪感が凄まじいもんだ(片手、拳を作り、片手、フリーで前に突き出し『こいよ』と人型の廃に合図) 」

混沌の廃(人型)「ゴリ…バリ…ッ…グコクンッ―――― あああああぁぁぁッ!!!!(ノイズが混じったような人の声を発して、刃状の腕をレインドに振り下ろした) 」

混沌の廃(獣型)「グルルゥ…――― ダンッ !(レインドに蹂躙された生き残りの獣が、がれきの影から身を乗り出し、李劉冥に食らいつく) 」

李劉冥「―――噴ッ! (獣型の顎を掌底で打ち上げ)勢、把ッ!!(そのままのどぼとけに鋭い拳を打ちはなつ) 」

森ノ宮「知ってるぜ、お前らは何処からでも湧いて来るってな(背後からの急襲に即座に反応し、身を捻りながら屈んで尾を避けると同時に振り被った右手で地面を殴りつけた瞬間)———東雲流、”荒嵐”!!(森ノ宮を囲む様に地面から嵐の様に、蒼い”気”の柱を噴出させ、周囲を攻撃するッ!) 」

レインド「スッ(その腕に対して、周囲から見れば防御の為に身をかばうような格好になるが)よぉ(構えは攻勢の為のモーションで、彼が振り下ろした腕の内側、彼の懐に既に侵入)(『受火流・玄武』)ヴァンッ!!(銃撃のような響音と共に、廃の胸部から腹部にかけて鉄山靠をぶちかまし吹き飛ばす) 」

混沌の廃(獣型)「グギュァ…ッ!!(喉ぼとけに受けた衝撃に宙を舞うが、辛うじて耐えたかのように着地し、再び李劉冥と対峙する) 」

混沌の廃(蠍型)「――――ズシャアアアアアァァァアアアアッ ! ! ! (解き放たれた蒼い閃光に紙屑の様に吹き飛ばされ、ビルの上層部に激突した) 」

初老の男「ヒュンッ ––––––– パ ァ ン !! (疾風の如く砂塵と砂利を巻き上げビルとビルの間から颯爽と中空に現れ、吹き飛ばされた人型に破裂音にも似た音を立て、掌底打ちを刃の背に当て叩きおとし、ワンテンポ遅れて着地)フシュゥゥゥ…… ったく、老体に鞭打たせるのうこのご時世は。お互い歳なんじゃな、レイ坊 」

李劉冥「さぁ、死合うとしようか。……折角獣の姿をしておるのだ、相応の強さをみせてくれ(スゥッと構える) 」

混沌の廃(人型)「―――!!?(その身に受けた一撃に体を「く」の字に曲げて吹き飛び、建物の壁に激突した)―――ドシュンッ ! ! !(漂う土煙の中から勢いよく跳び出て、上空から飛び蹴りの態勢で攻撃を仕掛ける) 」

卓馬「…(こいつぁ……潰されたらお陀仏だな)(土煙を見て)さて…俺も行くか。(刀を取り出し、気配を殺し、一瞬で象型の背後へ回り込む) 」

混沌の廃(獣型)「グオオオオォォォーーーーッ!!!(雄叫びと共に獰猛な爪を輝かせ、風を切るような駆け出しと共に突撃を仕掛ける) 」

森ノ宮「(”気”の柱が消失すると共に立ち上がり、吹き飛んだ蠍型を目視)……よし、調子は悪くない、まだまだ居るが……何とかやれそうだ 」

混沌の廃(象型)「――――――(卓馬の俊敏な動きについてこられないらしく、しばらく動きが止まる) 」

卓馬「……そらぁっ!!(回り込んだ瞬間スピードを落とさず象型の足を一閃)……てやぁっ!!そらぁっ!!(そのまま全ての足に斬り込みを入れる) 」

レインド「冗談きついぜお爺ちゃん、お互い歳ってそりゃ……どっちも若ェよ。クハハ(浅く笑いつつ、初老の男、ジョンに一瞬のアイコンタクト)――ッ!(視界の悪い世界から現れた影に反応すると、急降下の飛び蹴りに対して上段横蹴りを繰り出し)ズサァ!ゴロゴロッ!(蹴りが交差すると勢いに飲まれて廃と共に後方に転がりすぐに立て直して戦闘態勢をとる) 」

李劉冥「―――ヒュウッ!!(突進に乗じて高く飛び上り、獣の背骨付近に向け、拳圧と強烈な風を織り交ぜ放つ) 」

混沌の廃(象型)「―――!?(すべてに足に受けた痛みに一瞬怯むが、他の廃よりも耐久力があるためか、それで崩れることなく立ち留まっている) 」

混沌の廃(人型)「ズサササァー…ッ… !(レインドを過ぎて踵を返し、ジョンも含めた二人と対峙する)オ…おぉ…っ…!(くねくねと気味の悪い動作をしながら距離を少しずつ詰めていく) 」

ジョン「止せやい、定年が先延ばしになってくれたらどうしてくれるん––––– トツ ズサァァァ(飛び蹴りを仕掛けてきた人型の足裏と地表の間をスライディングでくぐり抜け)トンッ メギャァァッ!! (勢いを殺さず全身を跳ねあがらせ、背後からノールックでサマーソルトキックを人型の後頭部に浴びせる) 」

混沌の廃(人型)「ガッ――――ガシッ !(ジョンの蹴りを、死角であるにも関わらず片腕で受け止め、そして瞬間的につかんだ)グバァ…ッ… ! (その時、ジョンを掴んだ手の甲に「重瞳」があらわれ、彼を一瞥した後、腕の動きが急速になり、彼を投げ飛ばした 」

混沌の廃(獣型)「ゴグュアァ…ッ…!!!(李劉冥の反撃になすすべなく崩れ、黒い瘴気を上げながら消滅した) 」

レインド「ズンッ!(ジョンと攻防を繰り広げている廃の後方を陣取り、大きく踏み込んで一気に接近すると)ヴォンッ!(風切り音でひび割れた拳を目視する背中へと繰り出す) 」

ジョン「ッッ!!!(尋常では泣き握力で掴まれ、激痛に表情が歪み) フォンッ!!(投げ飛ばされるが、瓦礫からはみ出ている鉄筋をを掴み、それを軸に体を一回転させ飛び上がり無事に着地)……(狼の如く鋭い眼差しで刺すように混沌の廃(人型)と向かい合い舌打ち)二三体、似たような連中を相手取ったが……––––(コートを砂塵舞う北風に靡かせ、ウォーハンマーを手に取りグリップを固く握る)先の術理を心得た動きといい不気味素ものじゃな 」

森ノ宮「向こうの二人……はもしかして俺より強いんじゃないかアレ(人型を見遣り)……じゃ、こっちは大物を片付けるとするか(全身に蒼い”気”を纏い、高速、超低空のステップで一気に象型との距離を詰め、勢いそのままに跳躍し卓馬が斬撃を与えた内の足の一本、その”傷”を目掛け、強烈な飛び回し蹴りを叩き込むッ!) 」

李劉冥「一匹仕留めたッ! 儂も加勢に入ろうぞ! 」

卓馬「やるねぇ、あんたもなかなか…そのでかい図体は伊達じゃない…ってか(立ち止まった象型を見て)……援護が来たようだな(森ノ宮の姿を捉え) 」

混沌の廃(人型)「グンッ ! (レインドの拳を、「己」の字の様にありえない態勢で受け流し、すれ違いざまに裏拳を炸裂させる) 」

混沌の廃(象型)「(ズグンッッッ ! ! ! )―――パオオオォォォオオオンッ!!!(激痛に悶えるように雄叫び、前足が浮かび上がる) 」

レインド「――(形状変化、その形を己の書き順に視線を動かしどう動いたかを『理解』する)ジョン!!(高らかに彼の名を口にすると、避けきれない拳に対して逃げず、真っ向から歯を食いしばり両足を地につけ)ヅガァアァ!!(顔面で受けきって耐えきり、その拳を逃がさんと言わんばかりに掴み取る) 」

森ノ宮「(振り抜いた勢いで回転しながら着地し、すぐさま追撃の体制に入る)兄ちゃん!援護ついでにこのまま仕留めるぞ!(卓馬に振り向いてそれだけ伝え、右手に”気”を集中させる) 」

ザビーダ「ふあぁ~~~……… ん………やれやれ………よっこいしょういち―――――っとォ。 ズザァッ!!(木の上から飛び降りてくる)(声-津田健次郎) 」

李劉冥「主戦力はあの若者(レインド)と老爺(ジョン)、か。よし、援護に映る。(ダッとその方へ駆けていく) 」

混沌の廃(人型)「な゛…に…ッ…!?(レインドの行動に驚嘆し、逃れようと抵抗するが…) 」

混沌の廃(象型)「パオオオオォォォンッ!!!(長太い鼻を乱暴に振り回し周囲にある瓦礫を吹き飛ばすなど暴走に走る)ズオ―――(そしてその鼻を振り上げ、森ノ宮に今に振り下ろそうとする) 」

ジョン「チッ(親不孝モンがぁ……カイルの奴にどやされるだろうが)(歯をのぞかせて眉間に皺を刻みながらも豪快に笑み、一度の踏み込みで地を踏み砕き) ヴ ォ ン ッ !!!!! (レインドと挟み撃ちにするようにして、ウォーハンマーの鋭利な部分を前にして扇状に振るい、余波だけでコンクリを抉りながら混沌の廃(人型)の頭部を砕きにかかる) 」

ザビーダ「(簡略) ――――――――バンッ!!バンッ!!(像型の前足2本に発砲)(声-津田健次郎) 」

混沌の廃(人型)「 ド パ ァ ッ ! ! …ド…ドサァ… !(ジョンより繰り出されたその一撃に顔面が消し飛び、膝をついて力なく倒れ伏したのだった) 」

李劉冥「――――む、どうやら、片付いたようだ 」

レインド「ベッ!!(力強く血唾を吐き捨てつつ、廃が倒れたのを確認)こいつぁ俺の顔面以上にひどい有様だ、同情するぜ(腫れた頬を押さえジョンの肩を軽く叩きつつ彼を横切る)周囲はまだ戦闘継続中か……一体どうなってやがる。 」

卓馬「……させねえよ(そう呟くと、象型の鼻へ一瞬で接近し、何撃か切り裂く) 」

森ノ宮「丸出しの腹に一発かましてやるつもりだったが———顔面を差し出してきたか、良いね(襲い来る象型相手に一歩も退かずに腰を深く落として構え、右手に集中させた気を”紅色”に変え、更に増大させ)———東雲流、”真”虎落としッ!!(鼻での攻撃を高速で前に跳びながら避け、降りて来た鼻の付け根に渾身の右正拳突きを撃ち込むッ!!) 」

混沌の廃(象型)「オオオォン…!!(前足に銃弾と斬撃を併せて喰らう)ズンッ―――――ドシャアアアアァァァアアアア…ッ… ! ! ! ! (森ノ宮の渾身の正拳突きが炸裂し、その巨体が嵐に飲まれたかのように吹き飛び、遥か先の建物に激突した巨象は瓦礫の中でうめき声を上げながら、ついに息絶えた) 」

ジョン「さぁてどうだかの、物は考えようじゃぞ。ほれ(穴を三つ開けてかろうじて顔に見える程度の雪の塊を、失われた頭部の辺りに置き唾を吐き捨てる)ペッ ……どうだかな、政府軍も隊列を組み先遣隊に続いて本隊が動いたようじゃが、増援は期待できそうにない。どうあれ、今はできることに専念するしかないじゃろう(ハンマーを肩に提げ、煙が上がっている方向へ一瞥をやる) 」

混沌の廃(人型)「―――――――(その人影は、倒されたはずだった。顔面を、抉られたはずだった。しかし、顔を失ったその影は、音もなくゆっくりと起き上がり、今、再び、大地に足をつけたのだった…) 」



BGM♪



――― デデデ城付近の高台 ―――


メタナイト「…(マントに身を包み、高台より黒煙の上がる街並みを俯瞰していた。仮面の奥の瞳に映るその惨劇に、思わず目を伏せたくなるほどの戦慄が走った)」

ソードナイト「メタナイト卿…!(メタナイトのもとへ駆け寄る)」

メタナイト「…準備は整ったか。(振り返らずに尋ねる)」

ソードナイト「……(消えかけるメタナイトの身体に思わず固唾を呑む)…はい、いつでも出撃できます。…ですが…やはり船員、戦闘員不足でして… 現時点の人数では緊急時の対応に困難を極めるかと思われます。」

メタナイト「……そうか…(…こんな時、『彼ら』がいてくれさえすれば…)(目を瞑り、過去の出来事を回想する。かつて自らの野望の為に世界の平定を目指した、あの輝かしい全盛期を――)…止むを得ないことだ。もはや事態は一刻を争う。こうなれば、我々だけでも戦わなければ――――」


―――― ちょーーーーっと待ったあああああぁぁ~~~!!!!(その時、メタナイトたちのもとに、愉快な四人組の声が)


メタナイト「……!(何処か聞き覚えのある声に振り返る。そしてその声の主たちを見て、驚きのあまり包んでいたマントを広げた)」

バル艦長「ぜぇー、はぁー…!ぜぇ…ぜぇ……こ、このイケメンことバル艦長、馳せ参じましたzドフェアッ!?(後から来た三人の下敷きになる)」

ワドルディ「メタナイト様~~~!!!(号泣しながらメタナイトに詰め寄る)」

アックナイト「メタナイト様っ!!!会いたかったですぞー!!(おんおん泣きながら同様に詰め寄る)」

メイスナイト「うっうっうっ…再会の時ダス…こんな嬉しいことはないダス…!(感涙)」

メタナイト「…お前たち……!…よくぞ、戻ってきた…!(嬉しそうに四人と向き合う)」

バル艦長「こおらお前らァーッ!!!(起き上がる)メタナイト様の前でなんて顔してやがる…恥を知れい恥を! これはこれはメタナイト様…!お久しゅうございます!」

メタナイト「バル艦長か、久しいな。お前たちのことは、風の噂で聞いたことがある。とにかく、今は無事で何よりだ。」

ソードナイト「メタナイト卿…この者たちは…?(若干怪しむ様に四人組を見つめながら)」

メタナイト「私のかつての部下たちだ。ハルバードの乗組員として私と共に活動したことがある。…お前たち、ここへ来たということは…」

ワドルディ「はいっ!僕たち、メタナイト様に助けてもらおうって…艦長の提案で!」

バル艦長「なななななっ助けてもらおうなどとは言っておらん!ワシはただ、世界の危機に率先して動くであろうメタナイト様の助けとなるべく、部下として当然の行動に出たまでよ!が~~はっはっはっ!(高笑いしながら)」

メイスナイト「(嘘ダス…あんなにメタナイト様に助けてもらおうって泣いてたくせに…)(ジト目でバル艦長を見る)」

メタナイト「そうか…感謝する。ちょうど、お前たちの力を借りたかったところだ。」

アックスナイト「へへっ…メタナイト様の為ならば、喜んで…!(得意げに斧を振り回しながら)」

バル艦長「して、メタナイト様。今回の事態の対策…いかがいたしましょう?(キリッ)」

ワドルディ「(そしてこの顔である…)(バル艦長を見てため息を吐く)」

メタナイト「既に対抗策はある。…ついてこい。(一同を連れてデデデ城へと向かう)」


――― デデデ城・地下 ―――


バル艦長「…あの頃を思い出しますな。(階段を下る最中、何かを懐かしむ様に、メタナイトの背に低い声をかけ)」

メタナイト「…ああ。(ゆっくりと頷いて)…あの時は、いろいろ迷惑をかけたな。」

アックスナイト「なんてこと言うんだ、メタナイト様!俺たちはそんな風に思ってないですぜ!」

メイスナイト「そうダス!共にあのカービィと戦ったこと、今でも我々の誇りダス!」

バル艦長「そうだな、がっはっはっはっ!!」

ワドルディ「(真っ先に逃げた人がなに笑っているんですか…)(ジト目でバル艦長を見る)」

メタナイト「お前たち…(ふっと嬉しそうに、不敵な笑みを零す)…着いたぞ。(地下を下り終え、両開きの金属扉を開き、その先へと向かう)」


ゴゥン…ゴゥン…… (地下に広がる広大な空間…そこには巨大戦艦が一機そびえ立っていた)


バル艦長「こ、これはぁ…ッ…!!!!(仰天のあまり目玉が飛び出る)」

ワドルディ「あっ!!こ、これってもしかして…!!」

アックスナイト「もしかしてもなにもない!これは間違いなく…」

メイスナイト「ああ…忘れもしない我等が誇り…!」

メタナイツ『―――― 『戦艦ハルバード』だああああああああ~~~~!!!!』

メタナイト「久しく再会したお前たちには知らせていなかったが…私はここで、来る"災厄の混沌"に向けて、ハルバードを建造・強化していた。数少ない部下たちと共にな… そして今、決戦の日を迎え、この徹底強化を施したハルバードを起動する。その名も―――『最終決戦艦ハルバード改』!!」

ワドルディ「ひっ、ひええええぇぇ~~~!!!なんか以前よりもかっこよくスタイリッシュになってる~~~!!!(ただただ驚愕している)」

ソードナイト「これまでの戦艦ハルバードとは大きく違い、機体の軽量化によりセルウィングによる華麗な旋回回避が可能となりました。また、随意領域にエネルギーシールドを瞬間的に展開できるように改造を施したことで、これまでよりも大破・墜落の危険性が大きく解消されています。」

メイスナイト「パネェダス!スゲェダス!!驚き過ぎて語彙力を失うダス!!」

ソードナイト「新たな主要兵装として、受け止めた衝撃をエネルギーに変換し、それを強力な電磁砲として砲撃する…『惑星砲』(プラネットバスター)を装備しました。既存兵器はもちろん、先程の惑星砲をも凌ぐ『切り札』もあります。」

バル艦長「……(ワシらが外食三昧の日々を送っている間に…メタナイト様はこんな事を… やれやれ負い目を感じますな。)(冷や汗をかく)」

メタナイト「上出来だ。…これより我々は、この最終決戦艦ハルバード改に乗り込み…諸悪の根源たる、あの割れた空の"先"へと進撃する!そして、数多の魔獣を世に送り込む黒幕を討ち滅ぼし、この世界を救うのだ…!!」

バル艦長「そうですかそうですか……って、うゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑ!?!?!?!?!?」

アックスナイト「さっすがメタナイト様!俺たちが思いつかない様な事を平然と考えてのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥウウウウウ!!!」

ワドルディ「で、でもでもっ!いくらなんでも無茶じゃないですか!?あの空の先って…化け物たちの住処なんじゃないですか!?誰も踏み入れたことの無さそうな未開の世界に…自ら突っ込むなんて…!」

メタナイト「心配することはない。我々にはこの――――」

バル艦長「我々にはこのハルバードがあるからなあぁ!!!がっははははは!!(ドーンッ!!)」

メイスナイト「艦長、台詞が被ってメタナイト様が閉口しているダス…」

メタナイト「……よい。(汗) だが、その通りだ。この最終決戦艦ハルバード改を信じろ。そして私も、お前たちを信じている…お前たちがいてこそ、あの空の先へと向かうことができるのだからな。」

ワドルディ「メタナイト様…っ…!(うるっ)」


ズ ズ ゥ ン … ッ …  !  !  ! (地上で起きた爆発による地響きで、地下空間が揺れ始める)


アックスナイト「おわっ…!?(地響きに驚く)」

ブレイドナイト「(ハルバードの出入り口より慌てて跳び出てくる)メタナイト卿!例の魔獣たちが、この城の付近にも投下されました!このままでは…襲撃される可能性が…!」

メタナイト(ブレイドナイトに頷く)総員、配置に着け!!出撃準備だ!!」

メタナイツ『 イ エ ッ サ ー ! ! ! ! 』


――― 最終決戦艦ハルバード改・ 管制室―――


BGM♪



ワドルディ「カタカタカタッ…(高性能コンピューターを前に操作している) リアクター1、出力良好!」

メイスナイト「バランサー調整0003ダス!」

ソードナイト「反重力プラントチェック。1、2、3番…OK!!」

アックスナイト「セイル解放、ソーラレベル288!」

ブレイドナイト「電気系統OK、圧力系統OK、燃料ポンプOK。オールグリーン、すべて異常なしです!」

メタナイト「機は熟した…(モニター越しに映る、赤色に染まる割れた空を仰ぐ)―――今こそ、我らが力を見せる時!!『最終決戦艦ハルバード改』、発進せよッ!!!」

ワドルディ「了解!メインエンジン点火!」

バル艦長「今だ、テイクオフ!!!」


ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ッ … ! ! ! ! ! ! (ハルバードのノズルが火を吹き始める)


ガ ゴ オ ォ ン ッ ! ! ! ズ ズ ズ ズ ズ ズ … ッ … ! ! ! ! (地下空間の天井が開き、それと同時に地上の地面が真っ二つに裂かれる)


――― ズオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ ! ! ! ! ! ! (最終決戦艦ハルバード改が、今…ゆっくりと浮上する)


ソードプリム「(その頃、地上では…)…!?お、おい…!なんだあれは…!!?(上空に浮かぶ巨大戦艦を指して仰天する) 」

ビッグプリム「で、でけぇ…俺なんかよりも、ずっとでけぇ…!(呆然と立ち尽くしながらそれを見上げていた) 」

メタルプリム「あれ…?よく見たら、あれって前に僕たちが乗ってたのと似てない?確か…戦艦ハルバードっていう… 」

ブーバス「それにしては何かいろいろ違っているようにも見えるな…!しかしなんでまたあんなものが… 」

ガルファイア「……(戦う意思を示したのですね…メタナイト殿…)(一同の背後で、静かにハルバードを見上げる)」


メタナイト「……(…『混沌の廃』か…)(数分前に受信したメールで知った情報を思い返しながら、モニターに映る地上の化け物たちを見つめる)……(あの魔獣の正体、そして奴等を生み出す母なる存在…なんとしても討たねば…)――― 目標、裏世界『渾屯の渦』!!最終決戦艦ハルバード改、全速前進だ!!」


ゴ オ ォ ゥ ン ッ ! ! ! ! (上空へ浮上したハルバードが発進。その進路の先は、あの割れた空だった)


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最終更新:2018年06月06日 22:42