フーナ「……やった……――――――――やったんだ…っ…!!(ぱぁっと表情が照らされる) 」
大剣使いの男「―――――――!(砕かれる大罪…その迸る神々しい光を眩しそうに見つめながらも、ふっと安堵を含んだ笑みを零した) 」
モララー「にっししし…最高だぜ、お前ら。(満面の笑みで) 」
パキャ…ッ… ! ! (フーナたちを縛っていた光輪が消滅する)
AS「良い、剣だったぞ。(満足そうに、氷冬に微笑みを向ける) 」
実力者「……ッッッシャアアア!さすがは上位勢!これだけの力を見て黙っていろっていう方が無理だ!今でもいいから俺と闘え――ウグカァ!壁にぶつかった衝撃で腰ガァァ……! 」
八頭身ギコ侍「ややっ…!(砕けるように消滅した光輪。解放され、ぐぐーっと背伸びをする)…自由はいいものでござるな。 」
剣四郎「兄……空が、微笑を浮かべている–––––––––– 」
ヒロ「……素晴らしい……!ブラボー!(拍手) 」
スカーフィ「えへへぇ…やったね…流石、氷冬だよ…へへへ…(光輪から解放され、ステージ上に大の字で仰向けになっている) 」
暗黒のリハク「巨星落ちてつく……米ルガー良い 。今この世の中に光がよみがえったのだ。しかし【ハオ剣シで】そしてユリア(Julia)様がいなければ人の世は永遠に暗黒の中で(上)は閉鎖されるようにしましょう 」
キリギリス「す、素晴らしい…なんと素晴らしいことかあああああああァァァァーーーーッ!!!!(多くの観客を失った会場。その中で、マイクを片手に、高らかと戦士たちに激励を送る) 」
ヒロ「…無事だったか…!(光輪から解放されたスカーフィを見てホッと息をつく) 」
――― … ―――
雛菊「はぁ…はぁ…――――ス ト ン …(張り詰めた緊張が一気に解れ、その場に座り込む)はぁ……はぁ……よかった…(安堵の微笑みを浮かべる) 」
――― …たい… ―――
シグマ「…荒れ狂う者が栄えることはない…(右手に握った剣を懐にしまい、瞳を閉ざす) 」
――― …ぜ…ぶ……し…い… ―――
AS「―――ひりつく、何だ。・・・何か、気配が・・・。(しきりに周囲を警戒する) 」
氷冬「はぁ…はぁ……ふぅ…――――― これで、全部終わったのね… 」
――― …ん…ぶ…わ…し…た……い… ―――
プルスト「よかった…これで、クロリアーの脅威は完全に……――――――?(…本当に…そうなのか…?もし、そうだとしたら…クロリアーは何処に…?)(辺りを見渡し、罪剣の在処を探る。しかし、右往左往しても、目的の剣の姿はない)……それに、先程から感じるこのざわつく『何か』…… ………まさか――――――(ふと、上空を仰いだ) 」
剣四郎「全てです!これにて終わるようにされましょう……–––––しまった!!(ボキン) 」
――― 全 部 壊 シ タ イ ―――
――――― ギ ュ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ ォ゛ ォ゛ ォ゛ ォ゛ ッ゛ ! ! ! ! ―――――(誰もが断罪に喜ぶ最中、闘技場上空が歪み出す。歪みはやがて渦を巻く様にゆっくりと回転し、それは…やがて…人の姿を象った何かへと形成されていく)
氷冬「―――――ッ!!?(頭上から鳴り響く異音、そして感じる邪念に、思わず天を仰ぎ見る)…なに…アレ……!?(人型の『それ』を見上げ、絶句する) 」
AS「―――あれは、いや・・・”あれが”・・・強い意思は時に形すらも得るが、・・・罪剣もまた、成し得ると・・・?(ただ、見据える) 」
碧の海賊龍・キャプテンキッド「 おいおいおいおいおい!今度は人型かぁ!?いや、だが先ほどの容姿よりかは弱そうだ、ちょちょいのちょいでいけるだろう!さぁァ!戦士諸君!さっさと倒してしまえぇーい!! 」
×××「―――――(上空に佇むのは…アッシュモーブの短髪に紅瞳が煌めき、全体的に露出度の高い黒い服装を見に纏った可憐な少女の姿をした『何か』…固く閉ざされた瞳が今、ゆっくりと開かれていく…)……どうして……運命は"また"「私」を殺そうとするんだろう… ……辛いよ、痛いよ、苦しいよ…憎いよ、殺したいよ、壊したいよ……ぜんぶ…そう…――――――― ぜ ん ぶ ――――――― 」
ヒロ「………!!!(こ、この子…とても……辛い…苦しそうな、瞳をしている…!?)(×××を見て) 」
―――― ガ キ ュ オ ァ ン ッ ! ! ! ! ――――(金属音と共に、少女の周辺に三つの剣が出現する。一つは長剣、二つは短剣…そして三つは、輪剣。それら三つが、まるで、時計の様に重なり合った)…カチ…コチ…カチ…コチ…(剣身内部に施された無数の歯車が刻を刻むように残響を奏でる。しかし、その異形の剣…そのすべてが、「クロリアー」と同じ"気"を放っていた)
メタナイト「――――ッ!!?(奴は…何だ…何者だ……――――)―――――!まさか…あいつは……(少女から漂う邪気。無論、それを一瞬たりとも忘れたことはない。決して記憶から離れることの無いその邪気と共に、この名前を呟く――――)――――――― 『クロリアー』…なのか…ッ…!? 」
雛菊「へ―――――?(あ、あれが…『クロリアー』……っ…!?)(クロリアーの原形を留めていない姿…しかし、この時雛菊自身も感じていた。今自分が目にしている少女は、"クロリアーそのもの"なんだと) 」
モララー「……一難去ってまた一難…か…(…アイツ…まさかだとは思うが…)(鋭く目を細め、上空の少女を見やる) 」
白鷺「ゲッホ、ゲブッ———あれ、本体、というか……余計な外装を脱いだのがあれだったりするんですかねえ(喀血した血を拭いながら) 」
全力者「……全力で憎しみを帯びている……良心の欠片はない。あればそれは全力で憎むことなどねェからだ…………アレは、この世の何よりも、『憎悪』を込めている…… 」
×××→ゼロリア「…なにもかも…誰も彼も… もう、いいや…――――――――― 破 壊 ( こ わ ) そ う 。(ゆっくりと、片手を天高く掲げた) 」
カコン…カコン…カコン…―――――――― ガ コ ン ッ ――――――――(時計を模した三つの剣が、静止した――――)
―――― ギ ュ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ ォ゛ ォ゛ ォ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ッ゛ ! ! ! ! ! (再び上空にあの歪が姿を現す。しかし、歪は徐々に肥大化し、やがてブラックホールの様に禍々しく、得体の知れない巨大な渦となる)
AS「複雑な気持ちだ、見れば見るほど・・・昔の俺と見紛う。・・・今の俺ではない、だが・・・だからこそ。 」
ゼロリア「 ギ ュ オ ン ―――――――(そして、剣と共にその渦の中へと消えていく) 」
ズ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ … ッ … ! ! ! ! ! (ゼロリアが生み出した歪を中心に、空間そのものが歪みを帯びていく。しかし、それだけではない。真昼の青空い空が、瞬く間に夜となり、そして、数秒で朝を迎え、また昼の空へと転変していく。そうして、空の色が転変し、それに伴い空間の歪みも少しずつ進行していく…)
フーナ「――――!!??(ゼロリアの出現、そして彼女が残した渦によって齎されたであろう様々な怪奇現象という連続の自体に、状況が呑み込めず困惑している)なに、これ…っ…何がどうなっているの…!? 」
スカーフィ「かぅ……!も、もう夜になっちゃった!?おやすみなs…ふわぁ!?もう朝なの!?おはようござ…わっ、また夜に……ど、どうなっているの~~~!?!?!?(目を×にして混乱している) 」
氷冬「…あれが、クロリアー…ですって…!?(どう見ても女の子…でも、確かに感じる…あれは間違いなく―――――)―――!(展開した渦の中へと消えていくゼロリアを呼びとめようと手を差し伸べるが、消失と共に虚しく虚空を掴む)……憎悪が、クロリアーに潜む底知れない憎悪が、感情を持って私たちの前に現れた…ということなの―――――!!?(歪み行く世界、急激に進む時間に、驚愕を露わにする)これって……!! 」
メタナイト「―――――ッ!!(これは…まさか…そのまさか…ッ…!!)(天変地異の現象を把握するかのように四方八方を見渡す)……なるほど…これは…我々は奴の時空間歪曲に巻き込まれたに違いない… あらゆる時間軸を呑み込み…" 時 空 間 そ の も の を 消 滅 さ せ る "つもりなのだ…ッ…!!!(険しい表情で、叫ぶように) 」
碧の海賊龍・キャプテンキッド「 ぬぐうおおおおおぁぁぁぁあああ!世界の終わりだァァァアアア!!!(ぐらぐら) 」
プルスト「は…はあぁっ!!?(メタナイトの発言に仰天し)それは…本当なんです…!?だとしたら、この世界は…
ケイオスは、完全に消滅してしまいますよ…ッ…!!? 」
カイ「オーマイ、ガッ…クロリアー調査に身を投げ出した結果、こりゃとんでもねえことになってしまった……もはや後戻りできる様な状況じゃない。(帽子を目深にかぶり直し、変わり果てていく空間を虚しそうに見据える) 」
ヒロ「……くっ……!!!(空間の歪みに翻弄される)…こ、これは……!!(ゼロリアの姿を見て、ある少女と姿を重ね合わせる)……何としても、止めないと……いけない…! 」
氷冬「そん―――――(世界の消滅という突然過ぎる緊急事態に陥り、頭の中が混乱し始める)…… …… ……(ただ、走馬灯のように流れていく空の景色を仰ぐ) 」
大剣使いの男「ぐッ……まさかまさかの事態だな…己が力量を確かめ、世界を知る為に大会に赴いただけだと言うのに……こんな大事件に直面しようとは…運命とは、皮肉なものだ…… 」
AS「―――何を諦観している?(氷冬の隣に立ち、その顔を見る) 」
シグマ「…最後の足掻きと言う奴なのだろうか…ならば、我々も足掻いて見せよう…(呟く様に発言し、氷冬たちのもとに歩み寄る) 」
ドドドドドドドド……(二輪のエンジンが重低音を奏でる響音が、刹那の世界に鈍く現れる)
全力者「まだ光はあるはずだ。この世界が終わる前に、全力でアレを止めるんだ……! 」
ユキ「――――――トッ…!(慌てたように観客席から皆が集まっているステージへ降り立つ)ちょっとちょっと…外が大騒ぎなんだけど。ねぇ、どうなってんの?状況は?(垂氷丸の鯉口を切り、頬に汗を浮かべて状況説明を求める) 」
被害者「あーやっぱりこれ立ち向かう流れなんすね。あ、いやすみません出しゃばって。でも俺読んで字のごとく"被害者"なんで。現場で傷ついたりおっ死ぬのはいつだって被害者なんで。 ––––っていうわけで、"剣士"であるあるあんたらはアレを泣かせる加害者になってドーゾ。私のアイデンテティ取らないでくださいね~(不破エイト紫髪の長髪を威風になびかせ、この場に集った歴戦の猛者たちよりも前へ、貧弱なただの少女が前へ出る)【誘え、誘え、我こそは太平の世より、古今東西コレ歴史の本流からクモの足に至るまで虐げられ、貶められ、積み重なれ、礎たりし者なり。誘え誘え…… 全 て の 害 を 我 が 身 へ ! 】 」
ドドドドドドドドド ド ド ┣ ¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ ┣¨ !(タイヤの擦れる音、アスファルトに傷をつけるような轟音は軈て、その戦場に飛び込み)
氷冬「……AS… 目に見えるすべてのものに絶望した時、その人の目には…世界はどんな風に映っていると思う…?(彼と向き合い、ふと問いかける)…そう言う人の気持ちが、全く分からないわけじゃない。そりゃあ、私だって…何度も絶望を味わったことはあるわ。…けれど、憎んで、憎んで…憎み続けて…そうして、なにもかもに絶望した人の気持ち…私は、解りたい。その人と同じ"視線"に立つことは…そんなに簡単なことじゃないってのはわかってる。でも…その人の目に映る世界を、私も、見てみたい。そして…"救いたい"んだ…っ…! 」
碧の海賊龍・キャプテンキッド「クロリアーが暴走し、そして人として成り立った。感じるだろうあの憎悪。世界の時が早まり、今まさに、我々は時の旅人となっている。なんて日だ……!(ユキの隣でジタバタしながらクロリアーが未だ世界を破壊し続ける様を見るしかない自分に苛立つ) 」
雛菊「(シグマ、そして全力者の声に耳を傾け、ゆっくりと立ち上がる)…そうですね…状況は呑みこめ切れませんが、今、私たちがとるべき行動はただ一つ…――――― 」
八頭身ギコ侍「まるで黄泉の世界にいた頃を思い出す…だが…某は再び生を実感する喜びを手にした。故に、某は生きることを望もうぞ…!(刀を抜き出し、歪に突き付ける) 」
AS「・・・お前は、解ろうとしているのだな。(目を閉じる)・・・ならばそれでいい、弱さを・・・絶望を知り、そして並び立とうとするのならば、それで。だがお前は心を折るな、救おうと思うならば・・・それで折れてはならない、錆びてもいけない―――苦難は多いぞ、だがやってみせろ・・・お前ならば出来るはずだ。(氷冬の肩を掴み、その眼を見据える) 」
バ ッ ン ! (観客席から戦場へとバイクは飛び上がり、戦場に岩盤を付る衝撃で着地し、一瞬でユキと氷冬、AS……と面々を潜りぬけ、クロリアー目がけ一直線に駆け巡り――)
ユキ「クロリアーが…!?(キャプテンキッドの説明に目を見開く)……けど…なるほど。面白そうじゃない…あのクロリアーと剣を交えられるなんて、一生に一度もないものね(観客席にチラと誰かの姿を探し、目当ての人物がいないと分かって視線を戻す)…本当、なんて日なのかしら―――(口角を吊り上げ)――――!!(駆け抜けていったバイクに長髪がなびき、目を細める) 」
メタナイト「憎悪の果てに…罪を司る剣は"大罪"となりて、かつて自身を手にした者の精神を喰らった様に…絶望したこの世界そのものを蝕もうとしている…!時間と空間…自然の摂理を、森羅万象さえもその『怨念』によって歪んでいく… もはや、一刻の猶予はない。我々は、剣を取り…悪しき運命を切り開くだけだ!!! 」
レインド「この世界を救ってやろうぜッ!!(雛菊のセリフに呼応するかのように、雄叫びに近い轟音をあげ)――――ッッ!!(クロリアーの目の前でバイクを乗り捨て、自らの手でその時空禁忌に触れて『陽』を流し込む) 」
氷冬「……!!……わかった…やってみる。ありがとう、AS。(ASの強かで温かい眼差しに、思わず笑みを零し…狂われそうになった精神が安定し始めていく)――――― 行こう…!『クロリアー』を救い出す…!!(眦を決し、遥か上空の歪を仰ぎ見る)…フーナ、スカーフィをお願い。…私なら大丈夫。必ず…帰ってくるよ。(彼女の方へ振り返り、優しい微笑みを浮かべる) 」
ヒロ「……
レインド!!(レインドの姿を見て)……俺も、戦わないとな……! 」
メタナイト「あれは――――――ッ!!!(頭上を越えていくバイク…そのライダーに、思わず絶句する)―――――― レインドか!!! 」
フーナ「氷冬…っ―――(一瞬、彼女を呼び止めようとしたが…)――――ううん、そうだね……わかった。それが、氷冬の選んだことだもの。……必ず、帰ってきて…!そして、大会…優勝するよ!!(彼女にガッツポーズを取って励ます)ふぇ…?……え、ええええぇぇ~~~~!!??(颯爽と現れたレインドに思わず仰天する) 」
ッキキィイイイイイイ!!!ドドドドッ(乗り捨てられたバイクは慣性と摩擦に従い、失速して横に倒れスライドしていく)
AS「あの時お前が語った剣のままであるならば、為せる―――俺もまた、剣の理を以って、手を貸そう。(歪を見据える)―――来たか英雄、相変わらず真打というものは来るのが遅い。 」
―――― バ ギ ャ ア ァ ン ッ ! ! ! ――――(レインドが「陽」の光を歪に流し込もうとした時、彼のその手が強く弾かれる。まるで、歪の奥に潜むクロリアーが…それを強く拒絶しているようであり…もはや、「陽」の力でさえクロリアーを鎮めることが出来なくなっていた)
エゴ猫「な、なんだかよくわからねえがよぉ…!ここはこの俺様が、最後の最後でビシッと決めて、美味しいところを全部いただk――――ゴファッ!?(レインドが乗り捨てたバイクに轢かれる) 」
白鷺「……あの人凄いですね!!『陽』の気をああやって使える人が居たんですね!!ゲボォ(レインドを指差し突然ハイテンションに) 」
謎の魔剣士「……これが、人間どもの力か……到底認め得るものではない……(声‐小野大輔) 」
ギ ュ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ オ゛ ォ゛ ォ゛ ォ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ッ゛ ! ! ! ! (やがて、空間そのものを呑みこまんと歪が更に肥大化していく)
ヒロ「……おいおい、大丈夫か!?(白鷺に) 」
雛菊「ビクゥ!(レインドの活気良い声に思わず飛び跳ねる)な、なんでしょうか……(…でも、あの人の目…とても強い目をしている…あの空間歪曲に、おそれもなく歩み寄って行くなんて…) 」
スカーフィ「かぅ…ごめんね、氷冬… ……でも、ボクたちはずっと信じてる。信じてるからね…!(フーナの両腕の中で) 」
レインド「――ッ(触れた箇所から疾る電撃とは程遠い痺れにわずかに困惑し、勢いのまま弾かれ横たわったバイクと同じようにスライドしていく)いってぇぇ……連絡寄越したのはそっちだろうに!あぁそうか。ヨリ戻したいっつって拒否られるってのはこういう気持ちなんだろうな……あ、悪ィ、あとで猫缶やるから許してくれギコ猫(あははと苦笑しつつ腰をあげ、肥大化していくその空間に困惑の色が濃くなる)そうか、こいつが……今まで抱え込んできた『陰』か(クロリアーを中点として、弧を描くように回って氷冬達の元に合流)アレは多分、君らじゃないと解放してやれないと思う 」
プルスト「くっ…こうなったら、私も黙っているわけには……がぁッ…(先程の戦いで受けた傷が疼き出して) 」
シグマ「…お前たちは退いていろ。…我が行く。(プルストとカイの前に立ち、歪と対峙する) 」
カイ「…まー、無茶だけはしてくれるなよ。お前が無茶をする時は、周りの奴らにも迷惑をかけてしまうんだからな。(へへっと冗談交じりに笑い、シグマの背を見つめる)……(必ず帰ってこい…お前にはまだ、果たすべき使命が残っているんだからな…―――――) 」
氷冬「れ、レインド……!?(久しく見える彼に驚きつつ)……(私たちじゃないと解放できない…か…)…望むところよ。(レインドにそう言い、肥大化を帯びていく歪と対峙する)スゥ…ハァ……――――――― ダ ッ ! (そして、歪の中へと身を投げ出した) 」
謎の魔剣士「…私の魔力も、ある程度は戻りつつある……今ならば、力になってやれるだろう……(声‐小野大輔) 」
全力者「話には聞いているぞ。あのクロリアーの力を抑え込むのは『陽』を力を持つ者だ、それなら貴様が行くべきだろう!弾かれたといえど、何度もぶち当たってこそ! 」
雛菊「……(お師匠様…もしも『あの時』…すべてを投げ出していたら…――――私も、彼女(ゼロリア)の様になっていたのかもしれません…)……――――― 行きます!!(氷冬に続いて、自らもその渦の中へと飛び込んだ) 」
メタナイト「我々の目的は、もとよりクロリアーの奪還!ならば…絶望の淵から救ってやろう。(臆することなく、歪の中へと飛び込んだ) 」
レインド「ウンザリしてんだよ。俺も、『アイツ』も。(全力者の問いに対して、口が歪んだだけに見える笑みで返し、氷冬の後ろ姿を視界に収める)『過去(俺)』に囚われすぎちゃあ肝心の『未来』が見えやしない。一緒に『未来』観てくれるやつが必要だ。 」
全力者「あの歪曲した存在の…………あの子らが……その未来だっていうのか? 」
AS「世界の理を捻じ曲げ、滅ぼそうというのならば―――俺はその理すらも斬り伏せよう、老兵として道を切り開くのも一興。(歪の中へと身を投じる) 」
ユキ「あら!?あの『気』…いえ、本物をこの目で見たことはないけれど、確か―――(―レインド―)―――……ふーん…クロリアーもそうだけれど、あっちにも興味津々だにゃー(レインドを流し目にみやり、舌なめずりをする)――ーと、あんまり自分の世界に浸っててもしょーがないわよね。(ぽんと手を合わせ、にっこりと笑う)世界がどうこう?とか興味ないけど…死ぬのはご免だから、手を貸してあげる(皆がそうするように歪の中へと飛び込んでいく) 」
シグマ「……(まるでかつてのお前を見ているようだ…「
オメガ」よ。だが、お前が「あの男」と出会って変わった様に…我にもまた、何かを変えられる力があるのだと信じて―――――)――――行くぞ。(髪を靡かせながら、その禍々しい渦の中へと駆け出した) 」
謎の魔剣士「では……私も参ろう。(皆と同じくして歪みの中へと身を移していった)(声‐小野大輔) 」
ヒロ「…………ってどんどん行ってるじゃねえか……!……俺も、戦えるか…!(歪みの中に飛び込んでいく) 」
八頭身ギコ侍「では某も――――ぐ、ぐぅ…力が…湧かぬ……(光輪の影響によるものかどうかは不明だが、突然の脱力感に地に伏してしまう)むぐぅ…無念なりぃ~…… 」
白鷺「いえいえ、少し体が弱くて結構な数斬られただけですから……(ふっとヒロを押し退け)心配ありがとうございます、まあ大丈夫そうなので行ってきますね(戦士たちに引き続き、ひとっ跳びで歪みの中に入って行く) 」
レインド「あぁ(吐息で返事を済ませ、全力者の胸を軽く小突くと、面々の後を追うように足を進める) 」
全力者「――(あの『憎悪』を、あんな小さな体の女性達が未来になると……?)――(煮え切らない思いの中、異空間へと飛び込む) 」
ヒロ「…そいつは、大丈夫なのか……?(白鷺に押し退けられ)……(憎悪の闇を、振り払ってやれないかな………) 」
オリヴィエ「ザシャッ (先程まで意識が落ちていたのか他の猛者達よりも比較して負傷していない状態で颯爽とギコ侍の隣に舞い降り)ま、間に合っ……てないじゃないですかやだっ…ゲホォッ!!(高所から飛び降りたためかギコ侍戦の際におったグル傷が開き吐血)ゲホッ……す、すいませんいざという時に役に立たなくて……本当に本当にもうしわけないんですけどこれ状況……––––– あっ、なるほど(この世の終焉を象徴するような歪み、それに毅然として身を投じていく戦士達の背に目と理性を奪われ)事情はよくわかりませんが……"何をなすべきか"、この"剣"が、魂が叫んでいる。ギコ侍さん!お先失礼をば!(ビッと敬礼を去り際に) 」
八頭身ギコ侍「……!…ふふっ…咲き誇れ、桜の娘よ。開花は、もうすでに―――――(オリヴィエを静かに見送り、満足そうに瞳を閉ざし………寝た ) 」
最終更新:2017年04月29日 10:41