閃劇のリベリオン過去ログ Ⅷ.5

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メタナイト「だが、奴が空間断裂を実行する時は…ほぼ決まって反撃の時だ。しかも、一度氷冬にかわされいてるが故…おそらく、次は"二度"反撃を行ってくる可能性が高い。 」

氷冬「なら、私がクロリアーの反撃を受け止めるわ。その間に、みんなは空間の中へ…!(チャキリ…ッ…)(四刀を身構えゼロリアを見据える) 」

雛菊「では、私が先陣を切って誘導します…!( ダ ァ ン ッ ! )(一歩の踏み込みで瞬く間にゼロリアとの距離を詰め―――)――はぁっ!!(真正面から居合抜きを繰り出した) 」


BGM♪



ゼロリア「――――!(向かってくる雛菊に掌を突きつけると輪剣『ベルザンディ』がその方向に現れ、彼女の斬撃を受け止める) 消えろ――― ズ オ オ オ ォ ォ … ッ … ! ! ! ! (左右両側の空間が裂かれ、双方から長剣『スクルド』と短剣『ウルド』が姿を現し、雛菊に反撃を繰り出そうとする) 」

氷冬「――――― させないっ!!!( ガ キ ャ ア ア ァ ァ ン ッ ! ! ! )(風を斬る勢いで駆け抜け、四刀でゼロリアの双剣を受け止めた) 」


ギ ュ ア ァ ァ … ッ … ! ! (ゼロリアの両側に、別空間へと繋がる異次元渦が展開される)


メタナイト「―――今だ!突撃するぞ!!(氷冬がゼロリアの斬撃を受け止めたことで生じた隙を見逃さず、すぐさま「未来のゼロリア」がいる空間へと突撃する) 」

雛菊「――――ッ!(反撃を受ける寸前で氷冬に助けられ命拾いする)ありがとうございます、氷冬さん。貴女との試合の再開…楽しみにしていますよ。 はいっ!!(メタナイトへと続く様に、「未来」の空間へと突き進む) 」

シグマ「フン…―――――(我は過去の産物…故に、この先へと進む意味がある。)(コートを靡かせながら「過去」の空間へと入り込む)」

ヒロ「……頼むぜっ。(氷冬を横目に、「過去」の空間に入り込む) 」

AS「―――お前が”現代<いま>”に求める理想、掴んでみせろ、俺はその手伝いをしよう・・・全力でな。(氷冬にアイコンタクトを送り、ウルドが現れた空間の中へ飛び込む) 」

ゼロリア「…ッ…!(断裂した空間内へ入り込んでいく戦士たちの姿をよそ目に、両空間を閉ざそうとするが…) 」

氷冬「シュドドドドァッ ! ! (瞬間的にゼロリアの全身に四刀の柄による殴打を叩き込む)―――― 貴方の相手は…私よ…!(ゼロリアの深く赤い瞳から目を曝さず、じっと見つめながら) 」

ゼロリア「くッ――――(氷冬から受けた攻撃に表情を歪ませる) 」



ゼロリア(過去)「 ォ ォ ォ ォ ォ … ッ … ! ! (暗緑色の異空間の中で、短剣『ウルド』を傍らに佇んでいる)……ス…―――― ド ド ド ァ ッ ! ! ! (空間内へ踏み込んだ戦士たちに、光線状に解き放たれた斬撃が襲いかかる) 」

ゼロリア(未来)「 ォ ォ ォ ォ ォ … ッ … ! ! (藍色の異空間の中で、長剣『スクルド』を傍らに頭上を浮遊している)……ガ ォ ン ッ ――――― バ ギ ュ ア ア ア ァ ァ ァ ッ ! ! ! ! (長剣を振り抜くと稲妻を纏った衝撃波が帯状に解き放たれる) 」

メタナイト「 ―――!(早速出迎えてくるか…!)来るぞッ!!(雛菊に注意喚起しつつ電撃波を飛翔回避する)罪剣よ…お前が喰らう未来は、私が守る!それが、『英雄』たち…『戦士』たちの架け橋となるのだから!!(鋭い軌道を描きながら異空間の中を飛び交い、ゼロリアの死角からギャラクシアを振う)」

ヒロ「………なっ……!!?(斬撃に向けて、土弾を放つ) 」

シグマ「荒れ狂う者よ…貴様の罪を断ち切ってやろう。むんッ!!!(ザキィィ―――――ン…ッ… ! ! !)(右腕の剣、左腕の剣「Σブレード」を交差して構え、迫る斬撃を切り開いた) 」

雛菊「ッ…!(メタナイトの掛け声と共に軽い身のこなしで横へと反れて回避する)私は…過去へは振り返らない…ただ、未来へと突き進む…!その為に刀を振い続けてきたのだから…!(頭上のゼロリアのもとへ着接近する) 」

AS「―――お前の憎悪を俺は知らない訳ではない、だが・・・はぁッ!!(襲い来る斬撃を、一振りで薙ぐ)故に、お前を止めない訳にはいかない。 」

ゼロリア(過去)「 ス ン ッ ―――― ズ ァ ッ ! ! (短剣『ウルド』を操ってASに斬りかかり、その後邪気を纏った短剣を振りまわすことで四方八方に斬撃の礫が降り注がせる) 」

ゼロリア(未来)「 ギ ュ ン ッ ――――― ド ゴ ォ ッ ! ! ! (メタナイトが死角から襲いかかってくる寸前、時空を超越した速度で彼の背後へと旋回。剣身の表面で叩きつける)ギ ュ ン ッ ―――― ザ キ ャ ァ ン ッ ! ! ! (その後、瞬く間に雛菊を横切り、そのすれ違いざまに斬り伏した) 」

メタナイト「うおおおぉぉ―――― ぐあぁ…ッ…!!?(馬鹿な…いつのまに…ッ…!?)(神出鬼没の現象に惑わされながら、叩きつけられ落下していく) 」

雛菊「――――――ひぐぅ…ッ…!!(―――!!?)(ゼロリアの接近を認識できず、刹那の内に切り裂かれる)はぁ…はぁ…ッ…(…今のは… …は、早過ぎて何も視えなかった… まるで、"時が止まった"かのように…)(刻まれた腹部から滴る鮮血を手で押さえ、痛みに苦悶の表情を浮かべる) 」

シグマ「――――!(ヒュン――ヒュンッ――ヒュン――!)(両眼に搭載されたサーチアイによる演算処理でゼロリアの攻撃軌道を読解し、完璧で無駄の無い回避を行う)なるほど…先程に比べると芸がないようにも見える。一個体ずつ相手にすることで、少なくともこちら側は優勢に立ったのだな。(二刀を振って斬りかかる) 」

ゼロリア(未来)「 ギ ュ ン ッ ――――(再び瞬間的にメタナイトの背後へ旋回し、長剣を振う)」

AS「スッ―――キィンッ!!(斬撃を、ミラージュブレイドの身で受け、滑らせて跳ね上げ)ーーードシュゥッ!!(気づけば既に、強烈な刺突は放たれている!)ああ、厄介な横槍も無い、丸くなったものだな。 」

雛菊「(早すぎて…“佩”での回避もできそうにありませんね…ならば、ここは―――――)―――――(瞳を閉じ、自らのアンビションを研ぎ澄ます) 」

メタナイト「ぐああぁ…ッ…!(く…ッ――――早すぎる…!?そうか…これもおそらく、奴の能力のひとつ…自らの時間を加速化することで超高速移動を行う術なのだろう…時間停止能力に等しい…)グッ……はぁ…はぁ…ッ… 不味いな…―――(罅割れた仮面の奥で、打開策を導き出そうとしている) 」

ヒロ「…………おもしれぇことしてくれたじゃねーかよ……(刀を前に突き立てながらゼロリアの方に駆け出す) 」

ゼロリア(過去)「ッ…!!(ASの刺突が胸部を貫き、同時に吹き飛ばされる。戦士たちが優勢に立ったと確信した…その時だった―――) オ  ゥ  ン  ッ  (全身を上げた時、ASが貫いたはずの胸部は元通り回復されていた。現在のゼロリアが氷冬と雛菊の斬撃を受けた直後に行ったと思われる、超速再生能力だ―――) 」

ゼロリア(未来)「……―――――― ギ ュ ン ッ ! (今度は雛菊のもとへと接近。時空を超越した"光速"移動から、彼女に長剣を振り下ろした) 」

シグマ「むっ…!?(ゼロリアの傷が完全回復しているのを見て驚愕を露わにする)…なるほど、仮面の剣士(メタナイト)が言っていた超速再生と言う奴か……否、奴が"過去"を司る罪だと言うのであれば、おそらく奴は奴自身の時間を遡ることが出来るのだろう。故に、我々が一方的に攻撃しようとも、奴はまた"攻撃を受ける前の時間"へと遡る……厄介なことよ…(厳かな表情で睨みつけながら) 」

ヒロ「…あっ……!あの技……!!!(過去のゼロリアの超速再生能力を見て)……こいつも使えるのか……!? 」

シグマ「いや、おそらく奴(過去)しか使えない能力と見ていいだろう。他の時間を司る罪に対し戦闘力は乏しいが…あの時間遡行能力が肝になっている。(ヒロに) 」

AS「そうか・・・お前が何度でも遡ろうと、云うのならば―――俺はその過去すらも斬り刻もう。(ミラージュブレイド構え、・・・)”俺は運命<オマエ>に囚われた” (詠唱を始め、異空間に灰色の水晶が生え始める) 」

雛菊「(――― “彩” ―――)パシィィ―――ン…ッ… ! (長剣が振り下ろされる寸前、白刃取りでその刃を受け止める)…ググッ…どんなに早くても…攻撃する相手が決まっているなら、必ずそこを狙ってくる…!もう、その手は通じません!(受け止めた剣を押し退け、蕨を素早く抜刀する)――――“三礼”!!(ズギャギャギャァッ ! ! !)(高速反撃斬りを炸裂させる) 」

ゼロリア(過去)「 ズ ォ ン ッ ! !(詠唱を始めたASに警戒し、彼に対して短剣を振ろうとするが―――) 」

シグマ「――はああぁッ!!(ズバババァンッ ! ! )(ゼロリアがASに手を下すよりも先に、Σ状に高速移動しながらゼロリアを斬り伏せる)――― させはせん。 」

AS「”長い宿命<クルシミ>の中を、宛もなく彷徨った” ―――(周囲がゆっくりと、翡翠色の粒子と灰色の水晶とで満たされてゆく―――) 」

ゼロリア(未来)「――――!?(反撃斬りによって宙へと薙ぎ払われる) シ ュ ド ド ド ォ ァ ッ !(吹き飛ぶ最中に斬撃の礫を放ち雛菊に反撃する) 」

ヒロ「………じゃあ、さっきの現代のヤツがやったアレは…実はヤツがやってたってことだな(ゼロリア(過去)を見て)……邪魔はさせない!!(ゼロリアになんと丸腰で飛びかかる) 」

メタナイト「……!(流石は序列二位の実力者だ。ピンチをチャンスに変える力こそ、『英雄』たる資格があるッ…!!)ならば私も負けられまい…!(ギュルルルルッ ! ! ! )(身体を高速回転させながら突き進む凄まじい突撃を仕掛ける) 」

雛菊「ガキャキャンッ、ギャギィンッ ! ! ! (迫る斬撃の礫を鮮やかな高速剣舞で弾き返す)はぁっ!( タ ン ッ )(上空へと乗り出す) 」

ゼロリア(過去)「―――!?(シグマに阻まれ短剣が弾かれるも―――)クルンクルンクルン――――ザキィィンッ ! ! (ブーメランの様に戻ってきた短剣を受け取ってシグマを薙ぎ払う)――― ス …(丸腰で突撃してくるヒロに対し掌を突きつけるが…) 」

ゼロリア(未来)「――― ギ ュ オ ン ッ ―――(時空を越え、メタナイトの頭上へと旋回。長剣を勢いよく振りおろし、断裂しようとする) 」

メタナイト「――――――― フッ。(長剣が振り下ろされると直感した時、自らをマントで包みその場から消え失せる。そして――)――――― 見 る が い い ッ !(   ズ   ッ   バ   ァ   ン   ッ   !   !   !  )(闇の中から姿を現し、切り札“ギャラクシアダークネス”でカウンターを繰り出した) 」

AS「”藻掻き、嘆き、足掻き続け、約束<コタエ>の果てを求め続けた” ―――(周囲に、灰の水晶と翡翠の粒子が織り成す園が形作られる―――) 」

シグマ「ぬッ――――!(パキィィ―――ン…ッ… ! ! )(短剣を即座に右手に握った刀で受け止めようとするが、当たり判定が悪かったのか真っ二つに引き裂かれ、また右肩も同時に切り裂かれる)…チッ…致し方あるまい。(折れた刀を捨て、左腕のΣブレードに手を添える。その時、その左腕の剣に異変が起こる) 」

ゼロリア(未来)「 ! ! ? (背後に強烈な衝撃を受け、雛菊のもとへと吹き飛んでいく) 」

雛菊「(今だ―――!)―― “三掻鏡”(さんかくけい)ッ!!(ズァンッ―――ズァンッ―――ズァァンッ ! ! !)(ゼロリアの周りを△状に移動しながら斬り裂き…)はあああぁぁぁーーッ!!!(ズギャアァッ ! ! ! )(怯んだ隙を突いて斬撃波を放ち吹き飛ばす) 」

メタナイト「フンッ、“デルタエッジ”!!(ザンッ、ザンッ、ザンッ ! ! !)(雛菊に続き、自らも△状に高速移動しながらゼロリアを一気に斬り伏せる) 」

ヒロ「…ぬぅおおおおおお!!!!!(ゼロリアが掌を突きつけた瞬間、手首よりやや下の方を掴みかかる) 」

ゼロリア(過去)「―――!?(ヒロに掴みかかられ動揺する) 」

AS「―――”故に、俺の剣<ジンセイ>に剣戟<コタエ>から得た全てを込めよう” (周囲の空気が、変わる―――) 」

シグマ「…貴様が誰を憎もうと我には関係の無いことだ… だが、世の理を揺るがし、滅ぼそうとするのであれば…――――我は容赦なく貴様を断罪しよう、罪深き剣よ!!!(ギュオワァンッ ! ! !)(左腕の剣「Σブレード」をしならせる。すると、紫色に輝いていたその剣が異音と共に紅色に変色する) 」

ゼロリア(未来)「ッ…!!(雛菊とメタナイトのコンビネーションアタックに挟み込まれる)ピキ…ッ…パキィ…ッ…(その時、長剣『スクルド』の剣身に亀裂が生じる) 」

雛菊「……!(ゼロリアの長剣の罅割れに注目する)……(メタナイトさんは、クロリアーの能力は剣に潜んでいると言った…それなら今――――勝機はある…!!)キュァァ…ッ… ! !(レインドから譲り受けた「陽」の力が全身、そして刀を包み込んでいく) 」

メタナイト「これも宿命か… ズァンッ…―――― コ ォ ォ ォ … ッ … ギ ュ ァ ァ ア ア ア ッ … ! ! !(ギャラクシアを前方に構え、剣身に意識を集中させる。蒼い粒子が剣身を纏い、蒼剣となったそれが神々しい輝きを放つ) 彗星の如く、解き放て――――― “ 銀 河 新 星 (ギャラクシー・ノヴァ) ”!!!  ズ  バ  ァ  ン  ッ  ッ  !  !  !  !  ! (銀河のように蒼く神々しく輝く最強剣技の斬撃波を解き放った) 」

ヒロ「俺が押さえてる間に、やるんだぁぁぁ!!!(そのまま勢いでゼロリアに突撃する) 」

雛菊「光陰矢の如し、流星光底長蛇を逸す、ならば照らせ瑠璃玻璃の光―――“ 陽 冠 三 畳 ”(ようかんさんじょう)!!(  ズ バ ァ ン ッ  !  !  !  )(「陽」を纏った閃光斬撃による三閃を刻みこむ) 」

シグマ「人間…!(…興味深いものだな、「人間」というものは…――――)(ヒロの勇気ある行動に感服し、ふっと不敵な笑みを零した)これで終いだ――――― ぬ お お お ぉ ぉ ッ ! ! !(縦横無尽に空間ごとゼロリアを斬り裂いていき、一度後退、そして―――)―――“ 死 愚 魔 ・ 舞 愚 楽 ”( シ グ マ ・ マ グ ラ )―――(  ズ   ッ   バ   ア   ァ   ン   ッ   !  !  !  !  )(狙いを定め、ゼロリアの空間断裂に勝るとも劣らない、強烈な一閃で彼女を断裂する) 」

AS「お前の、全ての過去を断つ・・・”―――奥義『忌械機撃<キカイキゲキ>・黒ク染マレ幻ノ見セル彼岸<ハズ ア マイインスティンクト>』!!!”(水晶の園を駆け、唸る刃はあらゆる時空を超え―――『過去』という概念そのものだけを、”世界”から切り離すッ―――!!) 」

ゼロリア(過去/未来)『   ザ  キ  ィ  ィ  ィ  ――――― ン  …  ッ  …  !  !  !  !  (二つの時空間を統べる罪が断裂。未来を司る長剣『スクルド』と、過去を司る短剣『ウルド』が破壊され、それに伴い、双剣を操っていたゼロリアが完全消滅した)』 」

雛菊「ふぅ…(蕨を納刀する)――――― 未来は掴み取るもの… 私は、もっと頂点(さき)へと突き進みます。 」

シグマ「眠れ、罪の亡霊よ…―――(左腕の形状と色が元に戻っていく)…く…ッ……(『これ』をつかうことになったとはな…隊長の言う通り、無茶をしすぎてはならんな…) 」

AS「バキャァァァンッ―――(周囲の水晶が砕け散り、灰の園で手を突き出す)パシッ(そして、呼応するようにはじけ飛んだミラージュブレイドが手元へ戻る)お前の背負った過去・・・それを受け止めてくれるのは、”現代<いま>”に居るあいつだけだ、いつまでも”過去<ここ>”に拘り続けるな。 」

メタナイト「よし…これで、あのゼロリアは大きく弱体化するはずだ。あとは、彼女たちに任せよう―――――― 」



一方その頃、「現在」に留まった彼女たちは、「現在」のゼロリアと交戦していた――


BGM♪



氷冬「―――はああぁっ!!(覇気を纏った四刀でゼロリアへと臨み、何度も刀を振り抜いた) 」

ゼロリア「ギュルン―――― ガ キ ャ ァ ン ッ ! ! (輪剣「ヴェルザンディ」を前方に回し氷冬の斬撃を受け止める)…何度…抗おうと、無駄だから… 結局、すべてがもうすぐ終わる… その運命(さだめ)を、受け入れるべき…(依然憎悪を含んだ紅瞳で彼女たちと対峙する) 」

氷冬「っ…(心に冷たく突き刺さる鋭い言葉に、ふと現実世界に残されたフーナたちの姿を思い返して懸念するが…)―――――(いいえ、信じてくれたんだもの。私がこの子(刀)たちを信じるように、みんなから…信じられているから―――――)そんな運命(さだめ)、願い下げよ。自分の運命(さだめ)は…自分で切り開く! 」


ゼロリア「…「陽」の力を得たから、止められるなんて思わないで… その力さえも、この空間が呑み込むから。二度と光の差さない世界へ、ずっと、閉じ込めるから。(ブォンッ―――シュドドドァッ ! ! !)(片腕を振うと斬撃の礫が放射状に解き放たれ、戦士たちに襲いかかる) 」

氷冬「っ…!(ギャキィンッ、カキィンッ ! ! )(前方より迫る斬撃の礫を刀を振って華麗に弾き返していく)………!(ASたちが…"向こう側"で戦っている。私も信じているから… 必ず、勝機は見えてくる…!)(自ら斬撃の嵐の中へと突撃し、刀で弾き返しながらゆっくりと接近を図る) 」

ゼロリア「バチ…バチバチィ…ッ… ! ! ! (エルキドラの放電能力を再現し、黒い稲妻を片手に集束させる) ス … ――――― ズギャアアアアァァァンッ ! ! ! ! (帯電した掌を天高く掲げ、頭上で断裂された空間の中へと解き放った) 」

ユキ「もう少しッ(居合の構えを取り、)進みやすくしてあげる!!(2人の側方へ位置取りをし、冷気を伴わない雪華晶閃を氷冬とゼロリアの間へと放つ。氷冬へと襲いかかる斬撃の礫を多少排除する意図)――――ガンッ、ギャインッ!!(自らの方へ飛んでくる斬撃波を弾きながらゼロリアを中心に円を描くように移動) 」

氷冬「くぅ…ッ…!(進めば進むほど苛烈になっていく懺悔機の嵐に苦戦を強いられるが…)――――!(ユキの援護によって道が切り開かれ、彼女にアイコンタクトで礼をした後ゼロリアとの距離を詰める)――――“除琉々参千”ッ!!!( ズババババァッ ! ! ! )(極端な前傾姿勢で重心を前に置き、回転しながら切り刻んでいく) 」

ゼロリア「ギ…うッ…!(氷冬の強烈な斬撃に表情が歪む)……?……!?(反撃を繰り出すために現在空間から外の空間へ呼びかけるも、未来からも、過去からも反応がないことに違和感を感じ、そこでようやく、その二つの存在が抹消されたことに気づく) 」

氷冬「……!(反撃してこない…いえ、これは―――――)ASたちが、上手くやったのね…!(姿こそ見えないが、彼らが向こう側の世界でゼロリアを倒したことを確信し、表情に希望が灯される) 」

ゼロリア「…お前たちは、私から…未来や過去さえも奪うの…?その飽くなき欲望によって、足元に積みあげられた"罪"から、お前たちはやがて転落していくんだ…!( ザ ァ ン ッ ! ! ! )(氷冬に対し、レインドが最も警戒した永続的な傷跡を残す斬衝波を×状に繰り出した) 」


――――――― バ  ギ  ュ  ア  ア  ア  ァ  ァ  ッ   !   !   !  (その後、異空間の至る個所に空間断裂が発生し、その空間の間隙から、先程解き放たれた黒い稲妻が姿を現し、四方八方へと飛び交いながら戦士たちに襲いかかる)


氷冬「―――――!(本能的に察知したその驚異の斬撃を、身を翻して紙一重で回避する) 今の斬撃は――――― か…はぁ…っ……!?(攻撃を避けて安堵したのも束の間、死角から跳んできた稲妻に横腹を貫かれ、一瞬目の前の視界が真っ白に包まれる)はぁ…はぁ…ッ……!(横腹に走る激痛を手で強く抑え込み、必死に耐え抜こうとする)はぁ…ッ……はぁ…!(まだ、よ…まだ、諦められない…!)(だらりとぶら下がった片手を肩上まで振り上げる) 」

レインド「バチィッ!(周囲に生成された稲妻を風圧で叩き落として行き、表情を若干歪めながら拳を3度握りなおす)罪の意識に囚われすぎて暴論が続く……人として成ったなら、ある程度希望が通じると踏んでいたが――(ゼロリアの姿を視界に収め、クロリアーを「こういった形」で束縛していた過去を痛感しては更に表情が歪む)俺が言ったら火に油か……? 」

レインド「(いやそんなこと言って居る場合じゃあない)バギッ(『稲妻』として成した形を掴み取り)ダンッ!(強く地面を蹴り落とし、氷冬の援護に瞬時に入るべく大きく跳躍)セイリャァアア!(空中で一回転、勢いをつけてゼロリアへと高度のある角度から稲妻を投擲) 」

白鷺「後れちゃってごめんなさーい(ゼロリアの正面から後方へ飛び越えるような軌道で大ジャンプしながら突っ込み、高速の斬撃の連打で軌道上の斬衝波の嵐を弾きながら進み)……っとぉ(移動の最中、断裂された空間をちらと確認しながら身を翻して黒い稲妻を回避し)いやいや強烈ですねこの雷 」

ユキ「カンッ!(体を地面と平行にしながら片手に持った鞘を地面について跳ね上がり、)ヒュッ バチィンッ!!(空中できりもみ回転をしながら刀を振るい稲妻を弾く) ――――……ッ…!(負傷した氷冬を見て苦い顔をする)(ちょっと…大丈夫なの、あの子…!)(それから滞空中にレインド、白鷲へ視線を移す)ストッ ブゥンッ!!(鞘をゼロリアへ向けて投擲する) 」

ゼロリア「 ス … ――――― ズ ォ ン ッ ! ! ! (レインドから返された稲妻に掌を突きつけると、避雷針の様に吸収してしまう)…解るよ…お前たちが傷つく度に、また一つ…世界が壊れていくのを… お前たちが傷つく度に、また一つ…記憶を失っていくのを… お前たちは…いつも、いつだって、どんな時だって…そうだ… 繰り返されるだけの虚無、その永劫回帰(りんね)の中で… 死んだように息をしながら…死ぬために生きて…そして、死んでいく。苦痛だね…過酷だね…凄惨だね……なら、解脱へと導いてあげる… 誰もが誰かを忘れた世界へ…誰もがすべてを思い出せない世界へ…――― 」

ゼロリア「―――――!(視界に入ったユキの鞘に光矢を放って相殺を試みる) お前たちと、この世界との戯れは、もうお終いにする…ここから、今から、すべてを滅ぼすよ。(―――    ザ   ン   ッ  ―――)(空間断裂――――) 」


ズ オ オ オ オ オ オ ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ … ッ …  !  !  !  !  (ゼロリアに断裂されたい空間の裂け目から黒い瘴気が湧き出し、やがて大きな穴が展開される。その中から姿を現したのは――――無数の大罪、ゼロリアだった)


レインド「スタッ(片膝ついて着地し、周囲の固有結界に目を細める)嫌なパーティだ。誰を祝えばいい(氷冬の負傷が激しい。今はユキの近接に委ねるべきか……)気張れ、氷冬 」

ヒロ「……まさか、ここに繋がってるとはな……(ゼロリアが断裂した空間から出てくる) 」

氷冬「スゥ…ハァ…(深呼吸を一度行い、激痛を徐々に和らげていく)…クロリアー…貴方は…――――――!!?(空間に出来た巨大な裂け目。底知れない闇が広がるその穴と、そこから瘴気と共に湧き上がってくる無数の大罪の姿に愕然とする)…ッ……(臆するな…目を、背けては駄目… 真っ向から目詰めなきゃ、何も変えられない…!!)(無数の大罪を前に圧倒されるも、それに抗おうと刀を身構えた、その時だった―――) 」

メタナイト「――――はあぁッ!!!(ヒロに続いて断裂空間から姿を現し、周囲にいるゼロリアの大群を斬り伏しながら元いた空間へと帰還する)まだだ…まだ終わりではない…!そうだろ!!?

シグマ「むんッ!!!(空間の裂け目から現れるや否や、Σブレードを振り抜いてゼロリアの大群を薙ぎ払う)―――「過去」を断ち切り、「未来」を見据えた!!あとは、「現在」(いま)を掴むだけだ、人間…!

白鷺「あっれー増え……増えてません…?体調が悪いから幻覚……というほど悲観しなくてよさそうですね 」

ヒロ「……安心しな、幻覚じゃないさ。(白鷺に向けて親指を立てる)…君を守りに来た、なんて言ったらキザになりそうだな…… 」

AS「まだ終わっちゃあいない、ああそうだ―――(狭間から弾丸の如く飛び出し、氷冬の隣に立つ)過去が呪われ、未来も滅ぼそうというなら―――現在<今>を救い、断ち切ればいい。

雛菊「シュボボ…ッ… ―――――“火蜂”!!( シ ュ ド ド ド ッ ! ! ! )(断裂空間から飛び出し、高速抜刀による摩擦発火を帯びた刀身で高速刺斬を繰り出し、ゼロリアの大群を蹂躙する)諦めて、逃げ出すのは…簡単です。でも、絶望を前にして、それでも前に向かって進んでいかなければ…明日はありません。共に進みましょう!

氷冬「レインド…ええ、大丈夫…ありがとう――――――!(その時、無数の大罪の中に、見覚えのある顔触れを見つけ出す)……帰って来たのね…!(嬉々とした瞳でASたちの復帰を祝う)……!ええ…!!(今なら、はっきりと分かる…――― 信じてくれる仲間がいる。それだけで、こんなにも、立ち上がれる勇気が湧いてくる…!)(先程受けた痛みが嘘のように和らいでいくのを感じ、軽くなった体を弾ませる) 」

ユキ「ヒュッ!パシッ(跳躍して弾かれた鞘を取って着地し、パンと手を叩いて歓喜の表情を浮かべる)―――上等、上等! これでこそよ。己が剣こそが最強だと自負し、刀剣武祭に集う資格を持つ剣士たち!(刀を上方へ突き掲げながら) 」

オリヴィエ「–––– ええ、そうでしょうとも。例え大きな壁に打ちひしがれようとも、過去から希望を拾い、今に地をつけ歩みだした人がここにいる。未来に、いつか越えるべき壁を見据え今を懸命に生きる人がいる。全ては切り離すことはできない、積み上げられた過去も、明日へ伸ばすこの腕も、全て等しく”現在”につながっている、だから(刀身を縦一文字に突き立て床に桜の花の方陣を展開させ自分を含む味方全員を不浄の結界へ誘い守護し、氷刀を含む戦士たちの負傷が癒えていく)-––終わらない、現在がある限り決して!”続きを”これは、そういう物語だったでしょう

ゼロリア「……(次々と集結し、士気が高まっていく戦士一同の姿を見て、並々ならぬ憤怒を含んだ瞳で睨みつける)…いくら集まっても、「私」を越えられない…っ… お前たちはただ、"罪"の奔流に呑まれ…時間とともに忘れ去られるんだ……!(戦士たちに掌を突きつけると、それが合図となった様に、無数の大罪が戦士たちに襲いかかっていく) 」

大罪『  ズ  オ  オ  オ  オ  オ  ア  ア  ア  ア  ア  ァ  ァ  ァ  ァ  …  ッ  …   !  !  !  !  !  !  ! (ゼロリアと瓜二つの姿をした数多の大罪が戦士たちに襲いかかる)』


BGM♪



―――― 【 卍 解 】 ――――(侍の声と共に現れた月光柱が、大罪の一部を"斬り捨てた")


八頭身ギコ侍(卍解)「 パ キ ャ ァ ン ッ ―――― 魅せろ 『 雪 花 鳥 風 月 光 丸 』!!(空間を突き破ってオリヴィエたちのもとへ参戦する)遅れて御免!武士にはッ!漢にはッ!決して退けぬ時があるのでござるッ!!ぬおおおおぉぉぉぉおおおおーーーッ!!!(滾る情熱を掻き立て、輪刀を手に大罪の群れへと斬りかかる) 」

レインド「――(ゼロリアの言葉を淡々と耳に入れ、襲い狂う大罪を多人数相手に、速度と重みのある体術で次々と処理していく)ドスッ!ダンダンダンッ! 」

白鷺「んー、お言葉は嬉しいですけど色んな意味で守護られるタイプじゃあないんですよねー、今度私のお仕事紹介してあげます (負傷を癒され、まさに万全の体制が整ったところで居合の構えを取り) 」

全力者「コオオオォォォォ……(ハチマキは揺れ、拳に赤いオーラが纏う)ならば、その罪を。全力で背負う――スッ――『全力チョップ!』(足元に空手割を繰り出し、その衝撃波で大罪を蹴散らして行く) 」

メタナイト「行け、氷冬!レインドから受け取ったその「陽」の力を活かさなければ、クロリアーは救えない!だから、私が…我々が、その為に道を切り開く!さぁ、進め!!!(ギャラクシアを強く振い、巨大な竜巻を引き起こし大罪を吹き飛ばしていく) 」

ヒロ「……(負傷を癒され、全快する)……君の仕事か……ふむ、逆の立場の仕事か?(土刀を構え、大罪を薙ぎ払っていく) 」

ルドゥラ「…… ……(ゆっくりとした足取りで異空間の中へと入ってくる。いつものように堂々とした無表情で、状況を見据えながら足を進める)ふぅぅうう……(混沌の最中であっても龍のような威風を放つ深い溜息) 」

ユキ「あっははははは!いいわ、最高!面と向かって斬り合えないのは残念だけど、露払いは任せて頂戴。それじゃあ――――(―――糾―――)――――"バチバチしましょうッ!!"(自己の身体能力を底上げし、ゼロリアの群れへ突っ込んでいく) 」

シグマ「“死肢の太刀”…!( ズ ゥ オ ン ッ  !  !  !  ! )(Σブレードが再び紅色に変色する)人間よ、我はお前たちに救われたのかもしれない。なればこそ、我もお前たちを信じよう。お前たちと同じ―――― 人 間 ( ひ と ) と し て ッ!!(無音の高速から空間を縦横無尽に駆け出し、数多の大罪を斬り伏していく) 」

雛菊「(…私も…現実から逃げ出したことがある。それが弱く、みっともなくて、後悔し続けてきたこともある…それでも―――――)―――私に"命"をくれた、『あの方』に応えるために…今はただ、この刃を振い続ける…!(「陽」を纏い、輝き出す刀を前方に構え、迫る大罪に立ち向かった) 」

AS「恐れることは無い。『過去』が呪われようともそこから一筋の希望を託され、『未来』に待つのが自らの破滅だろうとも―――『現在』を生き抜き、此処に俺がいた証を刻めれば、何の悔いもない!故に、俺は戦い続ける!(九剣抜刀、一瞬の構えから・・・)九刀流「九頭竜九閃」!!!(九つの頭を持つ巨竜の如き閃光が、無数の大罪を飲み込んで往く―――)恐れるな、錆びつくな、そして折れるな!現在を掴み、浄罪を果たしてみせろ!!(氷冬に激励を飛ばし、周囲を『幻影なる意思』で満たしていく) 」

オリヴィエ「ああ!ギコ侍さん……!本当に駆けつけてくれるだなんて……(一度剣を交えた彼女だからこそ彼の剣に一点の曇りがないことは理解している、それゆえに心強く目を細め頬が緩む)ええ、未熟ですがこの剣が幾ばくかの助けになるのであれば、喜んでその仕事を引き受けましょう。けれどその前に–––––  ト ン ッ (一度の踏み込みでゼロリアの群れの頭上へきりもみ回転しながら頭を床に向け飛翔し、回転する勢いのままに剣を振るい、次々と群体の頭部が跳ねあげられる)今はこちらの仕事をすませるとしましょう! 」

ヒロ「………(俺の罪…大切な人を誰も守りきれず、見殺しにしたことならば……!)もう、誰も殺させはしない。…それが、俺の贖罪なんだ!!!!(大罪の群れを薙ぎ払いながら叫ぶ) 」

レインド「行ってこいよ。俺の分含めて説教してきてくれ(大罪を相手にしながらも、氷冬と雛菊の心構えを茶化すように激励を送る) 」

八頭身ギコ侍(卍解)「ここで奮わずしていつ奮おうか!?桜華の娘よ、そして凍空の娘よ!己が魂に「決意」を刻むでござる!!某もそうしよう…!猛れ、我が刃よッ!(刀を天高く突き付け、空いたもう片方の手で印を結ぶ) 」

八頭身ギコ侍(卍解)「炎煉とし帰す!恍惚と啼き滅す!我が指の血筋よ、黙さずヒト、欲さず獣!酣(たけなわ)に満ちる、碧くして紅き腕(かいな)よ震えろ!罰・蔑・閾・幹・潸然の彼方、犠牲無き未来を称え、混沌を揺らし朝(あした)へ死せ!!――“破道の九十六『 一 刀 火 葬 』”ッ!!!!(全身が紅蓮の業火"八熱地獄"に包まれ、凄まじい高熱を帯びた刀身が赤熱し、やがて最高温度に達し真っ白に染め上がる)うおおおおおおあああああぁぁぁぁぁーーーッ!!!!!(既に朽ちた身であるからこそ限界突破を繰り出せる、その怒涛の鬼道を纏い、大罪に"断罪炎"の太刀を振り下ろした) 」

白鷺「まあ、本体相手はあの人達に任せるとして…私も露払いに勤しむとしましょうか(瞬間移動染みた速度の踏み込みと共に、居合切りで間合いに入ったゼロリアの群れを薙ぎ払い切り裂き続ける) 」

氷冬「みんな…―――――(戦友が、出会って間もない人たちが、私を信じてくれている。私も…私も、私自身を信じよう――――)―――― ええ、行ってくる。(多くの戦士たちの激励に背中を押されるように、勢いよく飛び出した) 」

戦神北斗星「ズァオッ!!!!(青い火柱が昇り、黒衣に髑髏の仮面を身に付けた大男が、ASと背中を合わせるように立つ)–––––––然り。生命とは続く者、歴史とは紡がれる物。大罪よ、其方の嘆きを生有りき彼らは背負うであろう、其方の恐れを聞き入れるであろう。いとおかしや。大罪よ其方の嘆きもまた、今日に至るまで『人と共に歩めばこそ』の嘆きであったのだ(そして錆び付いた大剣を横一文字に一振り、その一線により生じた威風が無数の斬撃となって大罪の群を切り裂く) 」

ルドゥラ「ふん、何が起こっているのかよくわからんが……大罪だと? 俺に大罪などない。あるのは更なる力を欲する道のみだ。(大罪の群れ相手に刀は抜かず、拳と納刀状態の刀でなぎ倒していく) 」

ゼロリア「――――ッ!?(次々と駆逐されていく大群の中から、氷冬の姿を捉えて目を見開いた)くる…な…ッ…!失せろ……消えろッ!!( シ ュ ド ド ド ド ァ ッ ! ! ! )(起爆する無数の光矢を操り、氷冬へと解き放った) 」

氷冬「ッ――――!!!(四刀を交差して受け止めようとするが、その凄まじい爆撃に吹き飛ばされ、四刀を異空間へと手放してしまう)………―――――(わ……た…しは……――――)(異空間を舞い、意思朦朧とする最中、静かに瞳が閉ざされようとするが…) 」


――― キミを待っている人がいる。行くんだ、氷冬。 ―――(遠くから響き渡る誰かの声が、氷冬に届く―――)


氷冬「―――――― 諦めない…っ!!(その声に呼び起こされる様に開眼し、宙で一回転する。そして、虚空を蹴りあげて刀の無い両手で風を切り、ゼロリアへと迫る) 」

ゼロリア「―――――!?(吹き飛ばされても、なお立ち向かってくる氷冬に驚愕したように身体の動きが一瞬止まる) 」

氷冬「 サ ァ ン ッ ―――― キ ュ ア ァ ァ … ッ … ! ! (懐から、五本目の刀…刀身が折れた「冬空」を取り出し右手に強く握りしめる)……!(見つけた…『鍵穴』を…!)(レインドから譲渡された「陽」の力が刀身に注ぎ込まれ、死んだ灰色の刀が黄昏色に染まっていく) 」

ゼロリア「…ぃゃ… 来る…な…っ……!!(陽を纏った刀を手にした氷冬を恐れる様に、迫る彼女に両の掌を突きつける)―――― 来 る な あ ぁ ッ !!!(   ド   ォ   ゥ   ッ   !   !   !   !   !   )(凝縮された怨念の波を、閃光状に解き放った) 」

氷冬「ッ―――!!(「陽」の光を強く照らし「陰」の怨念を浄化しながらゼロリアへと迫る。そして…)――――はあああああああぁぁぁぁぁーーーーッ!!!!(黄金に輝く冬空をゼロリアに突き刺す。彼女の心にぽっかりと広がった空虚の『鍵穴』へ―――) 」

ゼロリア「――――   !   !   !   !   !   ――――― 」


「陽」を纏った刀に突き刺されたゼロリアの胸部から、真っ白な鮮血が滴り落ちる。そして、彼女の憎悪で満たされた身体は、軋みあげながら罅割れていく。だが、その身体が砕け散った瞬間、目の前が真っ白な空間に包まれた――――――


氷冬「―――――!! 」


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最終更新:2017年07月31日 13:35