"K" -奴の名は- "Chapter 1-A




ウェルド「わかりました。何人かと連絡を入れて……ええ、お仕事の事はともかくとして、我々も色々と確認してみます、笠間さん。今は難波さんも心配ですし、こちらでも……(覆面パトカーを路肩に停め、運転席で携帯電話で笠間と通話している) 」

大澤「(助手席に座り、携帯電話でプロ野球の試合を見ている)……っっちゃー……ぶつけたかあ…此処で満塁は怖いなあ… 」

ウェルド「次はジャクリーヌ尾崎さんと、難波さんにも一応確認を取って……そっちも気になるけれど、今最も気にするべきは直接攻撃を受けた森ノ宮さん……っていうか平然と野球中継見ている場合じゃあないでしょう、大澤さん…(携帯電話を操作しながら、傍らの大澤に怪訝な顔で) 」

大澤「分かってるさ、こっちだって大事だ、が……ここからの立ち回り少しばかり気を使うぞ。甲三が妙な攻撃を受けたってのと、"キシ"の動き……関係がないとは思えねえ。もう既に俺達の情報が漏れてる可能性すらある(カキーン、と爽やかな金属音が響いた瞬間、携帯電話を懐に仕舞い) 」

ウェルド「……警察で動く分には、信頼できる少数に協力を仰ぐしかありません。大澤さんに近しい人だと、タクさん、木田さん辺り……此方はミドヴィエーチさん、慕風さん辺りか…? 」

大澤「全員が機能するかは分からん、軍……情報部にも当たってみるべきだろう。どうせ連中も"キシ"の動きは把握しているだろうしな。"カンプ"辺り良いんじゃないか、あのガタイじゃあ策謀は出来んし、相手がテロリストならノリノリで動いてくれるだろう 」

ウェルド「成程、目立ちはするでしょうがある意味都合が良い……情報部は僕からも当たってみましょう。とにかく今は、そうですね……森ノ宮さん、難波さんの周辺に連絡を入れるのを手伝ってください。特に難波さん、"ただのそっくりさん"なら良いんですが、あの"岸波"が僕の思っている通りの存在だとしたら……何をされるか分かりません。 」

大澤「おう、任せろ。さて忙しくなるぞ、元々忙しいのにな! 」

ウェルド「本当にですよ、全く、いつも人手が足りなくて困ったものです!(携帯電話をスタンドに置き、エンジンを稼働させて再び車を走らせる) 」



―――地の国 -ティエラシア-―――

???「……さて、我々の計画を大きく一歩進める………その為に、少しばかり邪魔者を排除する必要が出て来た様だ。いつもの事だがね(龍ノ口内の立派な一室で…携帯電話で部下、と思しき人物の報告を聞いている) 」

ウーゼイ「随分な物言いですが、要するにいつも通り飼い犬を使うだけでショウ。我々の様な、ネ……仕事が増える、それだけ(???の正面で、のんびりとコーヒーを飲んでいる) 」

???「"永耕会"に動いて貰う。それでダメだったとして、君が居る。まあ、最終的にロン老人に出張って貰えば良いだけだがね(携帯電話の通話を切り、テーブルの上に置きながら) 」

ウーゼイ「永耕会……ああ、いつものヤクザでしたっけ。そんなニ真面目にやらずトモ、問題は無いでしょうがね……"王岸"さん 」
???→王岸「"彼女"は一応確保しておきたいしね、まあ……問題は無いだろうさ、我々の計画に多いな支障は出ないだろう。念のため、だよ(そう言いながら、余裕を示す様にニヤリと笑った) 」



←————To be continued



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最終更新:2021年05月22日 11:57