方舟《 アーク 》

方舟(アーク) / Ark 》


概要

僕らの物語』・第6章に登場する謎の巨大飛行物体であるスペースコロニー。
約200年前、世界最高の頭脳と謳われたジェラルドを中心とした優秀な研究員たちがリューズ島にて建造した巨大人工衛星であり、
その内部にも実験体や兵器などが多く残されていたが、現代では世界政府により厳重に封鎖されていた。
当時の世界政府が提唱した『方舟計画』(プロジェクト・アーク)の要であり、ジェラルドは政府の命を受けてこの計画に関わっていた。
地上のネットワークと接続することで多くの機械や電子回路を意のままに操り、制御できる機能が備わっている。
方舟の動力源はカオスエメラルドと、人工知能を搭載する少女型アンドロイド『N.O.A.H.』である。
カオスエメラルド数個を取り込むことで完全ではないがエクリプスキャノンなどの破壊兵器を起動することができ、
すべてのエメラルドを取り込むことで世界を意のままにすることができると言われている。

ジェラルドの身に起きた悲劇によって方舟計画は頓挫し、
政府により方舟はリューズ島の最深部地下のロストエリアにて起動することなく永遠に封印されていたが、
第5章終盤にて登場した「星の夢」が、プネウマとの衝突で消滅する際、
その一秒にも満たない僅かな時間で自身が停止してしまうという死への恐怖のシンギュラリティに覚醒し、
完全消滅するまでの最中に意思を持つウイルスプログラムを遠方の地に眠る方舟に送信。
星の夢が機能停止していた方舟に乗り移ることで「アーク」として自らの意思を持ちはじめ、第6章冒頭にて起動する。
また星の夢は、月の都での戦いでクラウスをはじめとする人間たちに纏わる負の感情、即ち悪意を学習した結果、
人類は世界にとって害であり滅ぶべき存在だと判断し、人類滅亡の為に方舟を完全起動させ混沌世界を滅ぼす計画を企てる。
言わばこの時点で星の夢の残存意思が方舟を支配し、世界を救済するために生み出された方舟が世界を滅ぼすだけの兵器へと変貌する。
星の夢にそのようなプログラムを施した張本人が戦極凌馬であることが本人の供述で明らかとなっている。

方舟の完全起動の為にカオスエメラルドとN.O.A.H.の存在が不可欠だと知ったアークは、
まずは飛電インテリジェンスをハッキングで乗っ取り、活動に必要な身体としてヒューマギア素体の一体へ乗り移り、
人類が恐怖の対象としている人物の理想像として藍染惣右介と酷似した外見へと変貌を遂げた。
同時期にロストエリアにて保管されていたシャドウもウイルスプログラムによって「アークの意思の代行者」として目覚めさせ、
目的遂行のために彼の記憶を改竄し人類への憎悪を抱かせて傀儡としていた。
劇中ではアークが世界をハッキングによって恐慌を齎す一方で、シャドウはカオスエメラルドの収集に当たっていたことになり、
その背後にそれらすべてを利用しようと画策していたマホロアが暗躍していた。

最終的にマホロアの目論見によってすべてのカオスエメラルドが集められアークは完全起動を果たし世界を滅亡させようとするが、
或人や住人たち、彼らに加勢しに現れた「あなた」たち、そして改心したシャドウ等によってアークは完全に破壊された。


主要施設

  • エクリプスキャノン
アークの中心から宇宙空間に向けて構える巨大な光学式の大砲。「星を穿つもの」の異名を持つ。
発射時には砲身が4つに開いてエネルギーをチャージし、その後中央の穴から強力なレーザー光線を放つ。
その威力は広大な大地を一瞬にして半壊させることができるほどである。
カオスエメラルドをセットすることにより、さらに大きなエネルギーを生み出したり、チャージ時間を短縮できるようになる。

  • バトルウインドウズ
『星のカービィ スーパーデラックス』に登場。
劇中ではアークの侵入者迎撃システムとして不破たちの前に立ち塞がり、
『ドラゴンクエスト』シリーズに登場するキラーマシン(Ⅱ)と『ダンボール戦機W』に登場するキラードロイドを召喚した。


関係者

  • N.O.A.H. / ノア
『パズル&ドラゴンズ』に登場。「第6章」より登場。
本編では「覚醒ノア」の姿と瓜二つの姿をした少女型アンドロイドとして登場しており、
原作とは一切関係ないオリジナルキャラクターのような扱いとなっている。
初登場時は空から或人たちのもとへ落ちてきた記憶喪失の少女であり、名前以外のことは一切謎に包まれていた。
だが音楽、とりわけ歌を歌うことに関しては並々ならぬ興味を抱く様子が見られ、そのことに気づいた宮下愛のもとでレッスンを受ける。
彼女をはじめとするスクールアイドル同好会のメンバーと関わり、歌うことに徐々に強い好奇心が芽生え、歌フェスへの参加も希望する。
しかしそこで発した事件の最中、シャドウと邂逅したことでその穏やかな運命は一変。
場に居合わせたエッグマンの証言から、その正体がジェラルドが造り出したアンドロイドであり、
そのモデルが彼の亡き孫娘である「ノア」であることが判明した。
N.O.A.H.という名は「Next Optimal Administrative Hinge」(次世代型最適応管理要点)の略称。
方舟を管理・制御するボトムアップ型AIを搭載した自立型AIであり、
その体内にはアークを動かす要となるカオスエメラルドの一つが埋め込まれている。
また、N.O.A.H.の歌声にはアークの機能を制御し、強制的に停止させるプログラムが含まれており、
N.O.A.H.の存在自体がアークの要となっているといっても過言ではない。
過去の事件により死亡した生前のノアの脳をそのままアンドロイド体に移植しているため、
彼女の記憶がデータとして、時折に断片的だがN.O.A.H.へ流れる描写が見られた。
シャドウとの再会を経て生前のノアの"想い"を思い出し、彼を救うべく或人たちとアークへ乗り込むことを決意。
シャドウに心を込めて歌った歌を届けて彼の悪意を浄化し、ようやく「心」について理解しかけた時、マホロアの襲撃からシャドウを庇い激しい損傷を被る。
最期はシャドウに愛の籠った想いを告げて機能停止した。

  • シャドウ
『ソニック』シリーズおよび『シャドウ・ザ・ヘッジホッグ』に登場。「第6章」より登場。
冒頭では「アークの意思の代行者」を自称する謎の青年として登場し、カオスエメラルドを保管する施設等を襲撃していた。
その正体は数百年前にジェラルドが提唱した「プロジェクト・シャドウ」にて誕生した究極生命体であり、
彼の遺志を継いでいつか世界に対し復讐するための意思を持った殺戮兵器として目覚める予定であった。
当時は生前のノアと仲が良く、宇宙へ打ち上げられたばかりのアーク内部で彼女と共にケイオスを眺めながら夢について語り合っていた。
しかしアークが政府の襲撃に遭った際にノアにコールドスリープに閉じ込められ、彼女の願いを受け継いでケイオスへと落とされ、
以降エッグマンによって起動されるまで深い眠りについていた。
覚醒を遂げた直後にアークのハッキングに侵食されて記憶を改竄された挙句悪意が増長し、
アークの完全起動を果たすためにカオスエメラルドを集め始める。
或人とイズのやりとり、そしてN.O.A.H.のシャドウに向けられた歌を聞いたことでかつて生前のノアと語り合った記憶が蘇り、
改竄された記憶が修復され、自らの過ちに気づく。
ノアの願いを叶える為に或人と協力してアークを止めるべくカオスエメラルドの力を借りてスーパー化し、
渾身の力を振り絞って発動した“カオスコントロール”でアークを自爆させることに成功する。
その際に大きな爆発に巻き込まれるも、消息は不明となっている。

  • Dr.エッグマン
『ソニック』シリーズに登場。「第6章」より登場。
亡き祖父・ジェラルドの遺産であるアークとシャドウを利用して世界征服を実現するため、
その保管場所を突き止めて現場へ向かうが、目覚めさせたシャドウが不運にもアークにハッキングされたことで暴走しその事故に巻き込まれる。
以降気絶していたところA.I.M.S.ならびにZAIA組に身柄を拘束され事情聴取され、
後に或人たちにジェラルドやアークにまつわる情報を供述する。

  • Pr.ジェラルド
『ソニック』シリーズに登場。「第6章」より登場。
約200年前に実在していたエッグマンの祖父であり、ノアの叔父であり、シャドウやアークの生みの親でもある。
自分の頭脳を駆使した発明品でこの星に住む全ての人々を幸せにしたいという想いを持っていた。
その当時は世界最高峰の頭脳を持つ天才科学者であり、その腕を見込んだ世界政府から提案を受け、
スペースコロニー「アーク」の共同開発を行い、実際に完成させた。
だがその開発途中で政府の真の目論見に気づき
アークが悪用されないためにその対策として究極生命体シャドウを生み出すも、
アークが完成して数日後に本性を剥きだした政府によって
孫娘のノアや研究所の仲間たちが殺害された悲しみと怒りから人類に対する悪意が芽生える。
その後自身も政府に捕獲され最終的に処刑されるも、その直前にて自身に代わりいつか世界に復讐するためにシャドウにプログラムを仕込んでいた。

  • 藍染惣右介 / アーク / AI染惣OS助 / 仮面ライダーアークゼロ
『BLEACH』に登場。「第6章」より登場。
街中でアンドロイドたちをハッキングにより暴走させた上に飛電インテリジェンスを乗っ取り、
更には或人との交戦の末に敗北を与えて飛電ゼロワンドライバーを強奪し、或人を徹底的に追い詰めた。
側近にアズとウルキオラを置くも、後者には自身が偽物であることを看破され刃を向けられる。
その正体は、アークのハッキングを受けて独立起動しヒューマギア製造工場から脱走したヒューマギア素体の一体であり、
人類が恐怖の対象として抱くイメージ像として「藍染惣右介」という人物を模倣しただけに過ぎなかった。
「アークの意思」そのものであり、アークを乗っ取った星の夢が活動に必要な肉体を持つために顕現された存在である。
戦闘時は仮面ライダーアークゼロに変身し、その脅威的なスペックでゼロワン(001)とウルキオラの二人を相手に圧倒するも、
突如現れた「もう一人のゼロワン」の襲撃を受けてから圧倒され、ついに敗北。
最期は衛星ゼアを地上へ墜落させるプログラムを実行して機能停止した(最終的にウルキオラによって阻止された)。

  • アズ / 仮面ライダーアークゼロワン
『仮面ライダーゼロワン』に登場。「第6章」より登場。
或人と愛の二人の関係性に嫉妬というシンギュラリティが発生したイズに芽生えた彼女自身の悪意の権化であり、
その為髪型と喋り方以外は瓜二つの姿をしている。
イズに芽生えた悪意が完全にその体を蝕んだことでアズとなり、或人を裏切り藍染(アーク)の側近に就く。
強奪した飛電ゼロワンドライバーを使い飛電インテリジェンスの全権限を掌握し、
更にはドライバーを使って仮面ライダーアークゼロワンとなり、計画を阻もうとする者たちに襲い掛かった。
藍染が討伐された後も「アークの意思の代行者」であるシャドウの傍に現れ、今度は彼と共に暗躍する。
方舟内部へ侵入してきた或人と二度目の対峙を果たすが、謝罪と共にイズへの愛を告白した或人の言葉によって
悪意が浄化され、元のイズとして目覚めた。

  • マホロア
『星のカービィ』シリーズに登場。「第6章」より登場。
宮下愛とN.O.A.H.のもとへ現れ歌フェスへの参加を促し、イベント当日は会場を盛り上げていた。
だがその正体は、心という不安定なものを消し去り、自身を王とした虚無の世界を創りだそうと企む悪意の権化。
制作者のジェラルドを除き現代で唯一人方舟《 アーク 》に精通し、
アークを利用して世界の覇権を牛耳ろうとシャドウを唆して暗躍していた。
すべてのカオスエメラルドが揃った際に正体を明かし、その力でマホロアソウルという心を失った怪物へと変貌するも
合流した「あなた」一行や仮面ライダーゼロワンたちの共闘によって倒され、方舟から落下した。


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最終更新:2022年01月04日 18:00