月の都

(つき)(みやこ) / City of the Moon 》


概要

僕らの物語』・第5章に登場する舞台。
西部と北部の国境付近にある辺境の地にそびえ立つ都。
月という雅な響きに和のイメージを彷彿するが、その実態は大半以上を機械が締める機械仕掛けの都である。
大地は月面の地質と同じであり、随所には小さな陥没(クレーター)が幾つも存在する。
都は特殊加工の蜃気楼によって郊外からは見えないようカモフラージュされており、
正面門に施された暗号を解かない限り入れないようになっている。
「月の民」(下記)と呼ばれる原住民が住みかとしている。
月の民やこの場所を知る混沌世界の人々からは一様に「楽園」と呼ばれている。
もともとは穢れを知らない神聖な地とされ余所者は徹底排除されてきたが、
長い年月を重ねるごとに全体的にその矜持も薄れ、今や余所者に対し寛容的な精神を持つようになっている。

遥か大昔、月で起きた大いなる戦争「月面戦争」の影響により、月の表面の大地の一部が混沌世界へと削れ落ちる。
混沌世界へ墜落した当時の月の民たちは故郷へ戻ることを計画していたが、
世界に流れる混沌としたエーテル粒子を発見してその神秘性に興味を持つ。
帰郷よりも移住を優先し、第二の故郷として今の「月の都」を築き上げたことが、この地が誕生した由縁となる。
そのため月の都は実際には混沌世界に属するものではなく、地上に並存する存在であるところの月に属する場所である。

古来より月には地球や混沌世界にはない超高度な科学文明が発達していると言われ、
高水準の科学技術(オーバーテクノロジー)によって無限大のエネルギーを生み出し循環するシステムが
遥か昔の時点で構成されており、その技術は月の都でも脈々と受け継がれている。
科学だけではなく医療にも秀でており、万能薬ともいえる薬を大量に作り出す技術も進んでいる。
人間が1000年かけてようやく到達する領域にある崇高な技術は「神をも創り出す」と、他所から高い評価を受けている。

月自体の歴史は古く、生命の創生当初にまで遡る。また混沌世界とも密接に関係する点がいくつか存在する。
例えば、千年前に混沌世界に存在していたと言われる旧カオス文明は、
月面戦争により月の一部が混沌世界へ墜落したことによってその技術が地上の学者たちに発見され、応用されたことで築かれたものであった。
当時の戦争で使役され、その存在だけで星を滅ぼすと恐れられた古代兵器とガーディアンは、
言わば月の文明によって誕生したといっても過言ではない(古代兵器・覚醒!?を参照)。
同時代に生み出された永久機関「エターナルサイクラー」も、その遺物をメタルアオが発見しゼネアへと進化したことも加え(大乱闘カオスマッシュピードを参照)、
月の民が生み出した技術が、古代兵器や七神衆のような強大な力を持つ存在を生み出す原因となっていることを見れば、
如何に月の文明が人間の領域を遥かに超越しているのかが伺えることだろう。

僕らの物語』・第1章に登場した歯車島「リューズ島」もまた旧カオス文明に生み出されたものだが、
この島はかつて月の都を離れたとある人物と地上の科学者たちが初めて結託したことによって誕生した工業島であった(以降はリューズ島を参考)。
月の都と混沌世界、互いの科学技術によって生み出されたものは数多く、
「方舟」や「天の聖杯」などと言った、後に世界を揺るがすこととなる大いなる力をこの世に生み出した。

しかし、クラウスが率いる謎の組織によって月の都は陥落。
組織の支配下に置かれ、月の民の大半が奴隷として扱き使われている。
その為月の都は閉鎖状態にあり、外部からの侵入はほぼ不可能となっていた。
そこへ偶然にも「あなた」一行が赴き、月の都の現状を知って都の住民たち「レジスタンス」と協力し、クラウス一派との全面対決に臨む。
世界が滅びかねない壮絶な激闘の末にクラウス一派を打破し、月の都は安寧を取り戻した。


名所

  • 月桂樹(げっけいじゅ)  /  月待塔(つきまちのとう)
月の都の中心にそびえ立つ巨大な樹木。外見は「 こちら 」。
「月桂」とは、月に生えているかつらの木のことであり、そこから名前を取っている。
外見は何百年以上と生き続けているような古い樹木だが、
その内部は最先端の科学技術で構成された人工の塔「月待塔」であり、
本来は機械で構成された塔をカモフラージュとして巨大な植物が巻き付いて樹木のように見せているだけである。
その高さは大気圏にも迫るほどであるが、内部は最上部にある月宮殿(下記)へ昇るための軌道エレベーターとしての機能しか目立つものがない。
ここでは階層を「夜」と呼び、一夜(1F)から最上階の三十夜(30F)まである。
上記から「月桂樹」とは仮の姿であり、真の姿である「月待塔」はその名の通り、
これはかつての月の民たちが本来の故郷である月へと帰るため、もしくは月と混沌世界を繋ぐ架け橋として
この巨大な建物を造り上げたのではないかと言われている。
しかし、後述する月宮殿を最上階に建てていることからその計画は何らかの理由で頓挫していることが伺える。

  • 月宮殿(げっきゅうでん)
月桂樹の最上部(三十夜)にあり、内部のエレベーターを昇ることでしか辿り着けない。
内装は宇宙ステーションを彷彿させる広大な空間。
初期構想段階で月と混沌世界を繋ぐための懸け橋として造られた月待塔だったが、
月の民の技術をもってすれば僅か数日で完成させるのも容易いはずであるものの、
何らかの理由によりその計画は頓挫され、現在はその最上階にこの月宮殿と呼ばれる空間を造って留めている。
最深部には、天の聖杯と密接な関係があるという、
世界を滅ぼせる程の強大な力を持つ最強兵器「 アイオーン 」が格納されている。

  • 静かの海
風が常に凪いでいる静寂に包まれた海。
水面に大きな満月の光が映え写る。

  • 涙の園
月にしか咲かないと言われる花「月の涙」(下記)が咲き乱れる静かな花園が広がる洞窟。

  • 採掘場
もともとは月の都に建てられた公園だったが、現在は荒地の採掘場となっている。
戦極凌馬曰く、その地中にはエーテル粒子が大量に眠っており、
彼の考案により奴隷たちは日夜この地でエーテル粒子を纏う鉱石を採取させられていた。

  • 延々停
『東方project』に登場する舞台「永遠亭」を模した建物。
永遠亭と同じ造りをした古い和風建築の大きな屋敷であり、ここで万能薬の製造がおこなわれている。
もともとは八意永琳がこの月の都に建てた別荘であったが、今は鈴仙が管理している。


住民 ※編集可能

  • ツクヨミ
「あなたのような王はいらない!」
『仮面ライダージオウ』に登場。「第5章」より登場。

「サッカーしようぜ!お前ボールな!!」
『ポケットモンスター ソード&シールド』に登場。「第5章」より登場。
詳細は『僕らの物語』の登場人物を参照。

  • 鈴仙・優曇華院・イナバ
「はいはーい♪みんな大好きうどんげちゃんですよーっと♪お師匠様見てるー!?いえーい♪ぴすぴす」
『東方project』に登場。「第5章」より登場。
延々停に住む月の民の少女。常識人に見えてやたら厨二病臭いところがある。
キャロットからよくパンツと好物のニンジンを盗まれる。また、てゐからもよく悪戯をされている。
師匠である八意永琳を慕っている。
過去に戦争を経験していることから、弾幕の他に重火器や戦闘兵器などの扱いに長けている。

  • キャロット
「月って…ワンダーランド!!✨」
『ONE PIECE』に登場。
月の都に住む住人にして都を守る果敢な戦士の少女。
人懐っこい性格でよく「ガルチュー」とおいう独特の挨拶をしながら誰とでもスキンシップを取る。
全身から稲妻を放出し、それを纏っての武術を得意とする。
満月の光を浴びると秘めたる力が覚醒するとのことだが…

  • レオモン
『デジモンシリーズ』に登場。「第5章」より登場。
「月の都」にて『レジスタンス』として颯爽と現れる。
百獣の王、気高き勇者とも呼ばれる獣人。
強い意思と正義の心を持っており、常に冷静沈着で、多くの同志から慕われるリーダー的存在。
日々の鍛練で鍛え上げられた強靭な肉体はあらゆる攻撃に耐えることができる。
必殺技は『獣王拳』。拳を強く突き出し、獅子の顔をした衝撃波を放つ。
「獅子王丸」という意思を持った妖刀を腰に携えている。

  • ピッピ
「ぼくのガスはきょ~~~~~~れつピよーーっ!! ブッ 」
漫画『ポケットモンスター』に登場する「ギエピー!」で有名なピッピ。

  • ルナトーン
「( ルナトーン の だいばくはつ !▽)」
『ポケットモンスター』シリーズに登場。
よく人の傍へ寄っては“だいばくはつ”していく害月。

  • ばくだんいわ
「 メ… ガ… ン… テ… 」
『ドラゴンクエスト』シリーズに登場。
その辺にごろごろ転がっているものや、半分埋まっているもの、その場で眠っているものなど様々な形で存在。
「メガンテ」の呪文を唱えて自爆する害岩。


用語集

  • 月の民
月及び月の都に生まれ育った一族の総称であったが、現在は一般的にそこに住まう住民のことを指す。
兎の耳や尻尾を生やすもの、また兎そのものな見た目をした住民が一般的だが、その限りではない模様。
もともとは穢れなき一族としてとてもプライドの高い種族であったらしいが、
年月の遷移によりそれも薄れ、余所者に対する警戒心もさほどなくなっている。
それを強調させる慣わしとして、月の民にはハグや甘噛みといったスキンシップの挨拶があり、
住民間は勿論のこと、余所者にも平然と距離を詰めてくる傾向が強い。
だが全体的にその潜在能力は極めて高く、仲間を脅かす者や都を襲う怪物などには持ち前の護身術で成敗する。

  • 月の涙
『Nier Replicant』に登場する架空の花。「月光草の花」とも呼ばれる。外見は「 こちら 」。
月および月の都にだけ咲くという美しい白い花で、月の光を受けて光放つ。
月の民にとってはただの花という認識だが、
本来はそれを手にすると幸せになると言われる伝説が地上の人々の間で実しやかにに囁かれている。

  • 月の獅子(スーロン)
『ONE PIECE』より。
一部の月の民に通ずる、満月を見ると覚醒する凶暴にして真の姿。
この姿は記憶の奥底の更なる野生を呼び起こし戦闘力も高くなるが、
制御できないと一晩で戦い疲れて死ぬという。
目を月光から隠せば元に戻る。

  • 月面戦争
遥か昔、月で起きた大いなる戦争。
銀河に勢力を拡大する四皇帝が、月の誇る技術の奪取を目的として進撃・衝突した事件。
月の民が造り上げた近代兵器によって四皇帝は迎撃されたものの、
その被害は尋常ではなく月の表面に数多のクレーターが生じたり、
また大地の一部が削れ落ちて宇宙空間へ葬られたりした。

  • 月の言語
月の民同士で会話や連絡を図る際に使用される独特の言語。
月や月の都に蔓延る機械群のプログラムもこの特殊な言語で制御されており、命令認証には各種専用コードが必要となる。
テキスト上はカタカナを適当に羅列した文章にしか見えず一見すると意味不明だが、
これは英語の文章のアルファベットをQwertyキーボードで半角カナ入力したものであり、
カナを50音配列すると解読表は以下のようになる。
ラ → O マ → J ハ → F ナ → U タ → Q サ → X カ → T
リ → L ミ → N ヒ → V ニ → I チ → A シ → D キ → G イ → E
ツ → Z ス → R ク → H
テ → W セ → P
ン → Y モ → M ノ → K ト → S ソ → C コ → B

+ 使用例
「チミトテイス」→「answer」
「クイリリラ テラスリシ」→「Hello world」
「ニ コチソノ カラ クラモイ」→「I back to home」

元ネタは『グランブルーファンタジー』より。



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最終更新:2024年08月07日 21:43