《 マリマロン王国 / Marimaron 》 |
概要
『
LAST RESORT』に登場する舞台の一つ。
五大国の一つに数えられ、
ゼレオロス帝国を囲うエーテル
ベールの南方を担当する。
海の幸、自然、食料資源に恵まれた観光スポットやリゾート地の多い国として知られている。
"地上生活区画・イースター"と"首都・海底魔導学術都市アトラス"の二つに生活区画が分かれており、生活様式や貧富の格差、文明レベル等大きく隔たりがある。
国民の9割が地上で生活しており、主な生計手段は観光業や飲食等"外国人"に依存した経済形態を確立している。
一般にマリ
マロン王国は地上生活区画しか知られて、"文明レベルが低い発展途上国"と認知されている。
その実は高水準の魔導技術、魔導資源、最先端の魔導科学に精通し、それらを世界各国から採集・保管する『魔導科学国家』であり、
マリマロン王国の誇る"全て"は、首都アトラスのみに集約されている。
マリマロン王国=アトラスといっても過言ではなく、地上生活区画、
イースターは"女王に見捨てられた抜け殻"であり、出国こそ厳しく管理されているが、それ以外は一切手を付けられていない。
人を人たらしめる知識・技術・哲学、総括して『人智』を重んじ、"才と志ある者"を国・人種問わず快く迎え入れ、知識や技術を共有し高め合う事を至上とする。
マリマロン近海は太古から現存し続ける天然のエーテルといった魔導資源が多く含まれており、
コンピューターや都市管理機能、武器、燃料はこの海底に充満するエーテルを燃料として使用している。
使用したエーテルを再利用する"魔導循環炉心"によって都心運営を担う永久機関が既に開発されており、最新鋭の魔導科学によって甞て人類が思い描いた近未来都市を実現せている。
地理
・アトラス -首都-
『海底魔導学術都市アトラス』
マリマロン海の海底に位置する巨大な都市。
行政機関・最新技術・魔導技術・国防機関・企業等、マリマロン王国の全てがここに集約されている。
巨大な泡状の魔導結界によって全体を覆われ、僅かな太陽光を乱反射、拡散することで海底でありながら地上同様に生活できる。
一般人の入場は許可されておらず、魔術師や学者、作家や芸術家などの何かしらのスキルを持つ、或いはそれらを習得しようという意欲がある者、その家族が生活している。
アトラスへの居住権を得るには厳格な審査を通過し、"適性試験"に合格しなければならない。
また、居住資格は更新制であり、定期的に居住資格を証明する審査、試験を通過しなければアトラスに関する記憶を削除された上で地上へ追放される。
セキュリティ、医療、生活インフラ、交通機関など全てアトラスで独自開発された魔導技術を用いており、
景観、機能性共に平たく言えば『近未来都市』そのもの。
海底プレートを模した光学迷彩によって隠され、レーダーなども遮断する結界を這っているため、地上からではその存在を認知することは難しい。
住民は全て腕時計型のガイド端末を身に付けている
このガイド端末一つで身分証明や公的証明書の発行、税の申請、秘匿されていない学術データの閲覧など、
アトラスで生活する上で必要な全てを過不足なく行える上、行政側も民間人のバイタルチェックが行えるため生命維持に大いに役立っている。
魔導学術都市というだけあって、アトラスに存在する技術の動力は殆どが"魔力"、或いは"エーテル"と故障されるエネルギーである。
マリマロンの海底の水はエーテルを内包しており、ほぼ無尽蔵なエネルギーに囲まれたような環境であるためエネルギー資源には事欠かない。
これらを噴水のように循環させた永久機関炉心『トリトン』が既に実現している。
この『トリトン』によってアトラスの都市エネルギーは尽きることなく稼働し続けている。
・イースター -生活区画-
通称"空の下"と"揶揄"されている一般生活区画
イースタービーチを初めとした海辺に面した自然豊かな観光スポットが点在している。
魔導学術に関連がない・興味関心がない一般人が生活しており、その殆どが観光業か漁業を生業としている。
海底都市と文化レベルに差があり、最新技術や魔術は殆ど彼らの生活に還元されていない。
また、国防機関は愚か、行政機関や病院、教育施設といった国家たらしめる機関が存在しない。
その為治安維持や観光客の安全保障は
政府軍や民間PMCが担当している。
イースターの住人の殆どはこれらに対し対価を支払う経済的余裕がなく、観光業ではなく略奪、麻薬といった犯罪で生計を立てている者も少なくない。
ただし上記を告発する行政機関が存在しないため、これらが法的に取り締まられることはない。(一部では政府軍が代行しているが対応が追いついていない)
女王エデは明確に彼、彼女らを"冷遇"しているが、イースターに生活している住民はこれといって気にかけていない様子
この無関心こそ、エデが自国民に対して"諦観"を抱いている最大の要因となっている。
アトラスではイースターを"囚人生活区画"と認識し、イースターの住民は"囚人"と呼称される。
マーサリアおばあさんの経営している"海の家"が海底都市アトラスへの入場審査局を担っている。
ボートで特定の海域へ移動し、泡状の耐水圧魔導防壁に保護されることで海底都市アトラスへ移動できる。
歴史
精霊と契約した大魔術師ダンテスと准精霊種エデが婚約し、魔術師と精霊の国を建国すると宣言
両種族の快い合意を得、互いに協力しマリマロン王国が建国される
この当時、首都は地上にあり浜辺と浮島が巨大な橋で繋がれていた
近海のバイキングが大船団を率いマリマロンを襲撃。
海を司る精霊の前に難なく玉砕、バイキングは船と居場所を失う。
後に『第一の審判』と呼ばれる。
これを不憫に思った精霊種達が女王エデへ彼等への慈悲を求める。
エデは渋々慈悲を与えっつも、彼等は別の国を攻め、戦力を蓄えることを警戒。
マリマロンへ定住させ管理徹底する事で無力化を図ることにした。
エデは彼等と対話をするうちに、無知であるが故の獣性・暴力性・支配欲に着目する。
適切な教育を施し、知識を与えることで自ら秩序を維持し、健全に国家運営をできる可能性があると考えた。
彼等に学びと知識の重要性を説き、文明レベルの引き上げを試みる。
海賊の子孫たちが再び武装蜂起によるマリマロン近海、並びに隣国の支配を試みる。
マリマロンの住人として帰化している彼等が他国を侵略した場合、マリマロンによる攻撃と判断されてしまう。
精霊種と魔術師は彼等を鎮圧しようと動き出すが、マリマロンの魔術や武力、技術に兵器を備えた彼等を掃討するのは困難を極めた。
エデは彼女の権能である『群青の唄』で、人間の居住区画を浄化し鎮圧しようとするが、実質的虐殺を良しとしない精霊種の反対に合い断念。
結局のところ、内紛は泥沼化。命を繋いできたダンテスが魚雷で殉死した事をきっかけにエデは『群青の唄』を強行。
マリマロンの地上生活区画は大波で洗い流され、僅かに生き残っていた精霊首と魔術師以外の人類は殆どが死に絶えた。
これが後に『第三の審判』と呼ばれている。
海底魔導学術都市アトラス建造。
既に精神が摩耗していたエデ女王は行政を適切な行うことが不可能と判断。
自らの行政可能な人格を複数に切り分け抽出し、『アトラス統括管理ユニットエデ』として行政を担わせる。
この際、エデ女王は植物状態となり海底深くにその身を封じ込めた。
最終更新:2023年09月12日 20:19