近年発生する怪奇現象・反復《オーバーラップ》への対抗手段として世界政府によって結成された調査兵団。
該当現象の原因追及と解決を目指し、現象が起きる箇所へ随時出動命令が発令される。
調査兵団は全部で10部隊存在し、反復現象が比較的起こりやすい五大国を対象に、各国の東と西に別れて二団ごとの管轄となっている。
各団は基本的に団長、副団長、戦闘員、メカニック、オペレーター、メディック(医療員)の数名で構成されているが、
第3調査兵団のように極端にメンバーが少ない団などのように、必ずしも決まったポジションが配属されているわけではない。
また、各団には独自の精鋭部隊が「チーム」(または「隊」とも)という名称で行動することが許可されている。
全戦闘員には、下記に挙げる専用兵装「ガジェット」が支給される。
正式名称は「マルチスクランブルガジェット」。 ラタリアが開発したレギュレイター専用多機能兵装。
あらゆる戦況に対応して変形する特有の機能「スクランブル」が搭載されており、形状変化やパーツ換装により一瞬で起動が可能。
レギュレイター結成当初、ガジェット開発の先駆者である ラタリアが政府にその功績が認められ、
兵団の基本兵装として導入されたことから、彼女が所属する第3調査兵団だけでなく、他の団も保持・使用されることとなる。
レギュレイターに属する各団のガジェットのメンテナンスはすべて、そこに所属するメカニックが請け負う。
このガジェットには更に拡張機能が随時搭載される設計となっており、
基本スペックが大幅に強化される可能性を秘めている。
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拡張機能一覧 |
「#3」より実装された拡張機能第一弾。「Ver.Ⅰ」とも。
ガジェットに内蔵された衝撃還元機構。通称『ブースト』。
ガジェットによる攻撃を与えた際の衝撃に反応してゲージが蓄積され、
ゲージが一定数以上蓄積されるとブーストの解禁を知らせるアラート音が発生する仕組みとなっている。
ブーストを開放することでガジェットによる攻撃力が一定時間上昇し、
通常時では傷一つ付けることも困難だった大型起動兵器の装甲にも甚大な損傷を与える程に強化される。
ブーストの持続時間は溜め込んだゲージに依存し、持久戦などの長時間に渡る戦闘においてはその真価を発揮する。
本来は試験的にライオットのガジェットにのみ搭載していたが、その実践データを基に強化・複製が施され、
「#3」ではレギュレイター全団員がインストールし、誰でも使用可能となった。
「#5」より一部の団員、団長のみに実装された拡張機能第二弾。
ブースト機能を搭載した前回のVer.Ⅰが内臓式拡張機能だったのに対し、
Ver.Ⅱは「合体変形機構」と呼ばれる対応する既存ガジェットとの合体・換装を前提として
使用する外付式拡張機能として設計されている。
既存ガジェットとの装着を得ることで、ブーストという限界点を更に超越した火力を引き出せ、
ゼレオロイドのような超大型機械生命体さえも一撃突破できる理論値を持つ。
規格外の破壊力を発揮する半面、機動力が大きく削がれる欠点も存在する。
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団長のみが行使できる特別権限。
権限には様々な種類があり各団長によって異なるが、
そのすべては組織条例・第180条「組織壊滅危機の緊急回避法」に基づくものとされ、
凡そが"団長自らの死と引き換えに行われる緊急救済処置"である。
その権限が行使できる特殊システムが各団長が所持するガジェット内にあらかじめ組み込まれており、
非常時には本人の意志でその機能を決行できる。
「#4」で明かされた エクレイルの団長権限は自らの生命力と引き換えに
半径80m以上に及ぶものすべてを自身のガジェットに封印する機能であり、
劇中では自爆寸前のゼレオロイドからアトラスやレギュレイターの仲間たちを守るために決行した。
レギュレイターが誇る最強の補欠部隊。
組織条例・第151条に基づき、何らかの事態で一部隊が壊滅、
もしくは活動停止を余儀なく無くされた場合に発足されるとされている。
総司令官のティネルの申請で世界政府上層部より設立許可が下り、 政府軍将校内でその人選が決定する。
即ち、一部隊でありながら"バスターコールに匹敵する軍事力"を持つと畏怖される。
その総力レギュレイターの既存部隊である全10部隊を上回るとされ、
実際でも彼らが打倒に苦戦したゼレオロスの遊撃隊やゼレオロイドをいとも容易く一蹴した。
劇中では「#2」で第3調査兵団の大打撃に伴い設立が検討され、「#5」にてついに本格始動する。
ユナイタルデータを格納した懐中時計型デバイス。通称は「ウォッチ」。
太陽と月が施された星座盤を彷彿とさせる文字盤が施されている(外見は「
こちら
」)。
時計天面ボタンのスターターを押すと周囲に星座空間が展開。
点と点を結ぶように印を結び星座を描くことで、その星座に該当するユナイタルデータと照合され、
星座空間より現出した装甲を身に纏うことでユナイタルとの装着が完了となる。
イーティス自身が開発したこの世に二つとない代物だが、何故か ライオットも同じものを保持していた。
ライオットのものは電池切れか故障によるものか、
手にした最初は針が進まなかったものの、 イーティスとの邂逅を得て何故か起動し、
以降事あるごとに指針が一つずつ進行するようになる。
モデルは星時計。
ゼレオロス帝国が開発したユナイタルウォッチ。一部の帝国兵または遊撃隊《 アサルト 》が使用する。
従来のユナイタルウォッチとの相違点として、格納されたユナイタルデータに該当する星座が中央部に彫り込まれている。
一度使用すると戦闘後に破裂してしまう消耗品であることや基本スペックがオリジナルより劣ること、
そして変身したユナイタルに固有アビリティが備わっていないことから、内部解析した ラタリアからは劣化版と言われている。
イーティスにより開発された、工学有機結晶体で構成された戦闘強化スーツ。
平時はユナイタルウォッチにデータとして格納され、ウォッチを起動することで 適合者と装着される。
装着することで各スーツにある固有の姿と武器、アビリティを取得。
戦闘時には大気中に分散するエーテルエネルギーを吸収して
「ユナイタルソード」と呼ばれるエネルギーブレードを顕現するが、装着者によってその形状は大きく異なる。
開発者の イーティス曰く、ユナイタルは核爆発にも耐えられる強度を持つと計算されており、
その為ユナイタルの破壊は同じユナイタルの装着者でなければ困難である。
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ユナイタル一覧 |
装着者: ライオット
詳細はキャラページを参照。
名称の由来は「南十字座」(Crux)より。
装着者: イーティス
詳細はキャラページを参照。
名称の由来は「はくちょう座」(Cygnus)より。
装着者:ゼレオロス帝国兵
男型の自律型ユナイタル。
鎧武者を彷彿とさせるデザインで青いボディーを持つ。外見は「
こちら
」。
他のユナイタルと比較して簡素な造りではあるものの、
その汎用性の高さからユナイタルウォッチを介さない自律可動式機として機能し、複数体で活動する。
一個体の戦闘スペックは低いものの、複数機における集団戦においてその真価を発揮する。
その為固有アビリティを持たないが、ユナイタルソードの顕現は可能である。
イーティスの護衛を務め、彼女の計画を阻む者を認識して排除するようプログラムされている。
しかし、「#3」ではアサルトが率いる帝国兵士もプロトユナイタルォッチを介してこの機体に変身した。
名称の由来は「わし座」(Aquila)より。また、わし座の1等星・アルタイルのことは「彦星」と呼ばれる。
装着者:ゼレオロス帝国兵
女型の自律型ユナイタル。
上記のアクイラと酷似した外見となっているが、頭部デザインが三日月状であることや赤いボディーを持つなどの相違点を持つ。外見は「
こちら
」。
アクイラと同様、イーティス及び彼女が操るサイナスを守る衛兵としての役割を持つ。
名称の由来は「こと座」(Lyra)より。また、こと座の1等星・ベガのことは「織姫」と呼ばれる。
余談だが、かの有名な「夏の大三角形」はわし座、こと座、はくちょう座の三点の結びつきからなるものであり、
親機となるサイナスから子機のアクイラとライラが開発されたとされている。
装着者: 01
詳細はキャラページを参照。
名称の由来は「射手座」(Sagittarius)より。
装着者: 02
詳細はキャラページを参照。
名称の由来は「雄牛座」(Taurus)より。
装着者: 03
詳細はキャラページを参照。
名称の由来は「牡羊座」(Aries)より。
装着者: 04
詳細はキャラページを参照。
名称の由来は「水瓶座」(Aquarius)より。
装着者: 05
詳細はキャラページを参照。
名称の由来は「乙女座」(Virgo)より。
装着者: 06
詳細はキャラページを参照。
名称の由来は「蠍座」(Scorpion)より。
装着者: 07
詳細はキャラページを参照。
名称の由来は「山羊座」(Capricorn)より。
装着者: 08
詳細はキャラページを参照。
名称の由来は「双子座」(Gemini)より。
装着者: 09
詳細はキャラページを参照。
名称の由来は「魚座」(Pisces)より。
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本編の舞台となる五つの大国。北西にある大陸「アルガンドーラ」の8割を占めている。
遥か太古より大陸の地脈に流れるエーテルから魔素となる「マナ」を作り出す技術を有し、魔術を獲得している。
膨大なエーテルで構築した強固な魔法結界「エーテル ベール」を構成し、ゼレオロスを封印している。
五大国の元ネタとして五大元素を参考になっており、
「木」はプラリーニ、「火」はエフィリア、「土」はウェスター、
「金」はラステルム、「水」はマリ マロンとなっている。
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五大国一覧 |
夜には星々が強く瞬くことから「星の国」と呼ばれている。
大自然が広がることから「緑の国」と呼ばれている。
縁結びのパワースポットが点在することから「愛の国」と呼ばれている。
大海を目の前にすることから「海の国」と呼ばれている。
詳細はページ先を参照。
乾いた大地が広がることから「砂の国」と呼ばれている。
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五大国に連なる本編の舞台の一つ。
詳細はページ先を参照。
ウェスター王国とエフィリア王国の国境付近に位置する峡谷地域。
年中濃霧が立ち込めていることや地形が複雑化していることもあり、
一度踏み込めば帰らぬ人となるとも言われ、一般的に立ち入りが禁止されている。
半年前にこの地にてレギュレイターと機械生命体の交戦が勃発し、
最悪の戦況から勝利へと導いた劉狼が英雄視される一方で、
当時第2調査兵団・副団長だった渋谷かのんが殉職してしまった「ロクスベルク事件」が起きている。
本編に登場する謎の自律可動型兵器。
反復現象が起きる場所には必ず複数体で出現する謎の存在であり、これまで何度もレギュレイターと交戦してきた。
機人《ヒトガタ》と呼ばれる個体をはじめ、
機花《ハナガタ》、機魚《サカナガタ》、機鳥《トリガタ》、機虫《ムシガタ》などが存在する。
「#2」では、反復現象の引き金となるヘリックス防衛の為に行動していることが予測され、
民間人に直接襲うことはないがヘリックスの感染を促すために活動していることが明かされた。
「#3」では ゼレオロス帝国が保有する最強起動兵器『ゼレオロイド』を"超大型機械生命体"と呼称したり、
「#4」では機蛇《ヘビガタ》や機蛸《タコガタ》といった"中型機械生命体"などの亜種が出現した。
五大国を中心に発生する怪奇現象にして本編のキーワードとなる名称。『 反復』とも言う。
0時を基準に、大多数の人々が24時間前と同じ行為を繰り返すというものであり、
肉体精神共にその現象に囚われてしまうことから被害者たちは自発的に止めることができない。
24時間前と同じ行動を繰り返すだけで大した実害はないように思えるが、
時や場所、場合によってその繰り返しの行為が危険になりうる可能性があり、
人々だけでなく街々のインフラにも多大な影響を及ぼしかねない。
その正体は下記に挙げるナノマシン「ヘリックス」によるものであり、これに感染した者が反復化してしまう。
「#4」にてマリ マロン・イースターに住むリンネがこの現象を克服し、
その原因を突き止めた同国の女王エデにより、正式な解明方法が明かされる。
ナノマシン「ヘリックス」は感染者に与える電気信号で対象者の記憶に干渉し、
その記憶を読み込んで強制的に24時間前と同じ行動をとらせるという仕組みであったが、
ナノマシンが齎す電気信号と対を成す電気信号を与える(マイナスに対するプラスのようなもの)ことで
ヘリックスにあらかじめ設けられた設けられたセーフティが働き、反復化が停止するというものであった。
「#5」にてその治療法が確立し、ワカツやラステルムの女王ヴィエルなどのように過去に反復化した人物が無事に目覚めた。
イーティスにより開発されたナノマシン。外見は「
こちら
」。
平時は下記に挙げる「ヘリックスシリンダー」に保管されている。
人間に寄生させることで24時間前と同じ行動を繰り返させる作用がある。
劇中では、 イーティスが目的の為に反復を発生させたことから多くの人々が犠牲となり、
五大国で反復現象が多発することとなった。
「#4」にて、その実態が寄生した対象者に対し特殊な電気信号を与えることで
その人物の記憶に介入し、昨日の記憶を読み込むことで反復化を齎すものが明かされた。
同時に、対となる電気信号を与えることで反復化が停止するセーフティが設けられていることも明らかとなり、
「#5」ではその脅威性から逃れられる術がレギュレイター、
およびその情報を提供したマリ マロンにより確立された。
なお、ヘリックス(Helix)とは「螺旋」を意味する言葉である。
砂時計の形をした小型装置であり、その実態はヘリックス拡散・回収用装置。
砂時計内部には砂状の物体、正確にはナノマシン「ヘリックス」が内包されている。
上部ハッチを開くと同時に拡散され、人々の脳に寄生・潜伏する。
設定された0時になると同時に砂時計がひっくり返り、対象者に潜伏していたヘリックスが一斉に起動し、
24時間前と同じ行動を繰り返す反復現象を引き起こすものとなっている。
現時点では詳細不明。
現時点では詳細不明。
五大国や ゼレオロス帝国に与しない独立組織。
反復現象をはじめ機械生命体の脅威を目の当たりにした複数の武装集団が集合して設立された。
組織の規模は五大国や ゼレオロス帝国と比較しても小さいものの、
技術力は二足歩行パワードスーツをはじめZOIDSに似た機械化生物から戦車・航空機・軍艦を保有していることからかなりの水準と思われる。
支部が大陸外にあることだけは判明しており、そこから構成員と物資、戦力を空輸している。
オンライン上から指揮統率が行われ各員の意思により遂行される。
ファミリアが技術の粋を集めて製造した多用途二足歩行マシン。
コンセプトはあらゆる場面を想定し運用可能なマシン。
魔力技術の恩恵が受けられるはずでありながらも、動力は超高密度水素吸蔵合金を燃料とする強化実用燃料電池で駆動するジェネレーターとしたのは魔素が供給不能となる可能性を想定しての判断である。長時間の行動を想定し居住性を考慮した操縦席とNBC対策と快適性を兼ねてエアコンを搭載。さらには非常用の栄養補給と水分補給も可能である。
装備を組み替えることで高機動、重武装仕様となるが、平時は最低限の武装で作業用としても運用可能。ブーストによる高速移動からホバリング。10000m程度の高度までなら飛行や高速旋回・機動が可能だが、パワードスーツ自体に装着された超大型ブーストでの通常ブーストよりも超高速なダッシュが可能。追加の超大型ブーストを装着すれば音速クラスの速度で無理やり作戦領域への飛行も可能となるが使い捨てである。ただし、深海での作業は3000mと言う制限がある。ちなみに宇宙域での運用は想定されていない。
長期の作戦を想定してか、胴体部両サイドのハンガーユニットに格納可能なサイドアームから近接格闘武器であるブレード、予備弾倉を装着可能。
五大国と ゼレオロス帝国を分かつエーテル ベールの境目に存在する居住区画。
どの国家にも属さない、受け入れられない場所であり公には存在しなかった事となっている。
当該区画の住人も全て"存在しない人間"として"処理"されている。
世界政府内でも極一部の上層部にしか認知されていない研究機関。
表向きは医療技術の研究を名目に立ち上げられたが、その実は"特殊兵装"に適合する人間を0から育成、改造する事を目的とした研究施設。
超人因子、絶対兵士遺伝子、魔導生物の細胞を移植した治癒力の増強等、非人道的な人体実験が行われていた。
被験者は全て【エリア7】の孤児達。研究に用いられる技術・魔術は マリマロン王国から持ち去られたもの。
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