肆々玖

肆々玖()/Shishiku》

アイコン ゲスト青
年齢 (大体)18
性別
出身
種族 人間
身長/体重 183/96
誕生日/血液型 知らない/A型
特技 気配消し/隠密行動/消耗戦/密偵/バイト掛け持ち
趣味 鍛錬/釣り/サイクリング
容姿 紺碧の髪と澄んだ孔雀青の瞳をした、礼服の青年
性格 冷静/柔軟/お人好し/天然/理性的
足音を消しがち / 「まあ、別にいいか。」が口癖
好きな人 自分を真人間に引き戻したあいつ/一本芯のある人/自然体の相手
好きな物 短剣/目立たないコート/保存食/サバイバルグッズ/釣り/自転車/図書館
嫌いな人 古典派魔術師/隙のない人/隠し事だらけの人/搾取する者/アルカノス上層関係者
嫌いな物 賞味期限切れの保存食/返り血/感覚派の教本/外道/保存状況の悪い古書
武器 固有霊装(デバイス)暁の祈祷(ルエゴ・アルバ) / 【固有霊装(デバイス)獅子心の渕(レオン・コルニス) / 【固有霊装(デバイス)???(Unknown)
能力 なし
二つ名 多重霊装保有者(マルチホルダー) / 模擬戦不得意(じっせんせんもん) / バイト戦士 / 悪魔の子(ディアブロ・サン) / 忌み狩り449号
近頃の悩み バ先が一つ潰れた
象徴花(イメージフラワー) 竜胆(Gentiana scabra)
アライメント(属性傾向) 混沌・中庸
本質
Theme Song
Battle Theme

「 前向いて生きろよ その方がきっと楽しい。 」

Profile


肆々玖(シシク)。名はそれ以上を持たず語らない。持っているのかもしれないが、語ろうともせず必要もないのでそれで通している。
夜空のような紺碧の髪と、白む空のように澄んだ孔雀青の瞳をしたフォーマルウェアの青年。制服でもある。
18歳、学園に通う高校3年生、男性。身長は180ほどで体格は過度に大きくもないが小さくもなく、肉体が引き締まっている事から体重は見た目よりかなり重い。
あまり他の衣類を持たず拘りも無いため、同じものを幾つも所持し基本代わり映えしない。黒色が好み。

表情変化は大きくない一方、性格は決してつっけんどんでもなく割と前向きで若干天然気味。加えて聞かれたら言うけど聞かないと言わないタイプ。
面倒見の良い方であり、頼られると悪意のある頼みでない限り断る事もないお人好し。の割には根明とも言い難い程度の言い表すに難い性格。
冷静かつ理性的な判断を柔軟に下せる人物像ではあるが、これらが当てはまる人物にしては口数も多い。口調は抑揚がそれほど大きくなく淡々としがち。
あまり大きく変化しないだけで喜怒哀楽もそこそこ見せ、ヒートアップすると年相応になる等の変化あり。根っこは案外激情家。
後述する固有霊装の性質も相まってか、"誰かのために"という行動理念に重きを置いている。正義感も強い。
「まあ、別にいいか。」が口癖、座右の銘は行雲流水。ただしややリアリスト。
趣味は鍛錬と釣りにサイクリング。貯金でマウンテンバイクを買ったり整備して釣りに行くのが好き。
知識を取り込むために図書館にもよく通っており、意外とインテリ系。

  • 来歴
+ ...
なんてことはない平凡な両親を持ち、双子の兄弟の弟として生まれ落ちる予定だった(・・・・・)
出産直前にして母体の容態急変。後に判明する事となるが彼女の家系から脈々と出産時に子へと受け継がれる固有霊装が母体を殺害しながら子へと受け継がれるという最悪の形で発現した。
やむを得ず帝王切開で出産した所、兄は心臓以外が未発達、弟は心臓のみが未発達の状態であった。
能力者であった当時の医師が断腸の思いでその力を行使し弟へ心臓を移植し、兄はそのまま死産となる。生き残った弟というのが今の肆々玖である。
一夜にして妻と子供一人を喪った父親は疲弊した後に酒へ溺れ、彼に強く当たり散らし悪魔の子(ディアブロ・サン)と罵った。
失意の果てに父親が子を捨てるのは時間の問題であり、これを孤児院から拾い上げたある組織の子飼い暗殺者として幼少期から青年期の初期までを過ごす。
暗殺者として頭角を表した彼は次々と与えられた仕事をこなし、最終的にはとある魔導騎士連盟員の暗殺未遂を起こした。
その然る後に魔導騎士連盟員に伐刀者としての素質を看破され、正式な身元保証人となる形で引き取られ学園に転入。今に至る。
これらの来歴は聞けば普通に語ってくれるものの、そもそもこんな来歴を持っている事を知る者は多くないためあまり知られていない。
上記の通りにおよそマトモな幼少期を過ごしたとは言えないため、常人と感性が大きくズレている所あり。
また、性格の大部分は自身を拾い上げた連盟員に影響を強く受けている。
名前は元々の親からは与えられておらず、当該連盟員から与えられた名である「肆々玖(449)」を好んで名乗る。


ほぼ身寄りのない身の上であるため、かなりの苦学生。
成績は秀才と評するレベルはあるものの天才に非ず、やや苦しめの生活を改善するために無利子の奨学金が降りる程度の成績ではあるが、それでも余裕はない。
よって当然の帰結としてバイト戦士である。来歴のせいな点もあるが割と多芸。
魔導騎士部に所属している伐刀者なものの主要メンバーの座を拒否しているためポジションは補欠、半ば帰宅部である。
一方で人付き合いは悪くなく、それなりにお人好しで知れ渡っているせいか様々な部活、特に運動部系からピンチヒッターとして声をかけられる事もしばしば。


Battle Style & Physical


「 あんまり恨むなよ 手抜きはしないから。 」

端的に言うならばそのスタイルは半ば『暗殺者』のそれ。
手段には拘らず汚い手も使う事を厭わない。良く言えば実践に基づいた合理主義であり悪く言えば卑劣。
ルールで禁止されていなければ躊躇いもなく手を汚すため、対戦相手からの評価は2極化する傾向がある。見栄えは悪いし誉れは浜で死んだ。
不意を狙った一撃必殺と離脱を至上とする一方、普通に正面きっての戦闘も不足なく行える。相手にいるとすごく嫌なタイプ。
総じて斥候と白兵を足して割ったような立ち回り。状況に応じて己の力が最も活かせる方法で戦う。
特に己の霊装に頼れない状況や追い込まれる程に手段を選ばなくなり、寧ろ低いフェーズの方が真っ向から戦わない厄介な戦法を取りがち。

身体能力は常人よりかなり高く、来歴故か無手の状況でもゴロツキ程度は軽くいなせる。
特に勘と経験から来る危機的状況を判断する第六感に長け、致命傷となるような一撃に対しては未来予知にも似た反応速度を見せる。
不意打ち対策は最早条件反射になるまで刷り込まれており、これらを組み合わせた攻撃は例え寝込みを襲ったとしてもほぼ通用しないと言っても過言ではない。
組織を足抜けしてからも鍛錬は一切手を抜いておらず、肉体は相当がっしりしている。単純な経験と肉体強度だけでおよそ伐刀者ランクC相当の実力を有する程。
完全に癖となっているのか、いつも足音がほとんどしない。その気になると気配も消せて不気味。

また、他の伐刀者と大きく異なる点として魔術にも秀でている
本来伐刀者の用いる魔力は生まれ持っておよそ総量が決まっているものであり、魔術師の指す魔力とはまるで違う。
根本的には同一の語ながら性質が大きく異なるものであるからか、それとも近似する概念の代物であるためかこれらを併用する者は決して多くはない。
長らく伐刀者ではない生き方を経た経験もあり、後天的に伐刀者として活動するようになったために二つの魔力を用いる事に苦労はしなかった。
後述する自身の固有霊装との相性もあり、本気になった場合は惜しげもなく魔術を絡めた変幻自在の戦術を一方的に押し付けてくる。
ただし、霊装にあるような幻想形態が魔術には存在しないので模擬戦では攻撃用途での魔術利用を差し控え本気が出しにくい。

特性:《伐刀者(ブレイザー)
+ 能力詳細
およそ千人に1人、特異体質を得て誕生する。
己の魂を具体化させた《固有霊装(デバイス)》を顕現させ、魔力を用いて異能を操り戦う力を持つ。
これには『実体形態』と『幻想形態』が存在し、実体形態での攻撃には肉体的ダメージが伴い、
幻想形態での攻撃では肉体に傷をつけることなく、相応の痛みを与えながら対象の体力のみを削ぎ落とすことができる。
伐刀者(ブレイザー)》にはその生まれ持った異能の強さ、自身が有する総魔力量によって、魔導騎士国際連盟の規約に則りF~Aまでのランク付けがなされている。
また、基本的に固有霊装は一人の肉体に一つまでしか宿らないのだが、ごく一部の例外が存在しており、彼は稀有な多重霊装保有者(マルチホルダー)である。

  • 第一霊装
+ ...
「 暁の祈祷(ルエゴ・アルバ)ッ! 」

  • 固有霊装(デバイス)暁の祈祷(ルエゴ・アルバ)

  • 【伐刀者ランク】D

  • 【攻撃力】D → B

  • 【防御力】D → B

  • 【魔力量】D

  • 【魔力制御】D → A

  • 【身体能力】D → B

  • 【運】C

【暁の祈祷】
銘をルエゴ・アルバ、暁の祈祷を意味する固有霊装。彼本来の(・・・・)霊装であり、元々はこれ一つのみを所持するはずであった。
夜明けのような輝きの闘気として魔力を変換し纏い、肉体を強化する。また、気の高まりに応じて魔力制御能力が大きく向上し様々な武器として具象化可能。
後述する第二霊装である【獅子心の渕】と半ば連動しており、相手が強敵であればあるほど、そして立ち向かう意思が強ければ強い程に相乗効果で真価を発揮する。
性質上【獅子心の渕】と並んで「模擬戦のような命の懸かってない戦いで中々ギアがあがらない」「その癖実戦や窮地で矢鱈と強い」という欠陥を抱えており、肝心な時にしか役に立たない側面も。

前述の通り、気の高まりにより性能に振れ幅のある霊装のため覚悟のある時、引けない戦いや譲れないものがある状況下ではその性能は高まる。
要するにブレが大きく、必ずしも最大のコンディションは発揮できないために本人はこの霊装を実戦で使う事をあまり好ましく思っていない。
いつかそれを原因に手痛い失敗をするとも自戒しているため、いつしか一歩引いた―――ともすれば"心理的に余裕のある"状況で戦うように無意識下でセーブしている。
なりふり構う余裕が無くなるとそんな事言ってられないので、ある意味では余裕が無い方が強いのかもしれない。とは本人の談ではあるものの性格上取り乱すような事もあまり無い。
そういった性質も相まってか伐刀者としての能力査定は表向き低めとなっており、連盟も正当な評価が下せずにランクD査定で留め置かれている。実情としては彼自身もあまり正しい性能を測りかねているだけなのだが。

霊装の活性度合い、第二霊装との連動具合に併せて「フェーズ」という段階の目安が独自に存在する。
基本項として肉体強化を可能とし、非実態の存在への物理干渉をある程度可能とする。
気を練り上げて射出する遠距離攻撃手段としても利用可能、厚く束ねて防御手段に転用可能と応用の幅も広い。

暁の祈祷スキル

  • 身体能力強化『A~』
フェーズの進行と共に基本的な身体能力を大きく向上させる。
本人の基礎スペックと相乗効果を発揮し、フェーズ2以降は強者と渡り合うのに十分。
猛者ともなればフェーズ3がなければ厳しいか。

  • 性質変化『D~B』
魔力を変質させた闘気に物理的性質を与え変化させる。
肉体に纏うだけでも鉄板より強固かつ柔軟。フェーズ2以降からは物質化すら可能に。
ただし無茶苦茶なモノは流石に作れない。核ミサイルとか。

  • 燃費『F』
本来、【暁の祈祷】は魔力を闘気として際限なく変換して出力する霊装であるため、消耗が激しい。
【獅子心の渕】との連動が前提となるその燃費は劣悪の一言に尽き、故に低い段階のフェーズでは魔力出力が弱いため多くの技に制限がかかる。
本来ならば双子の兄弟が互いを補うような性質に分かたれ生まれ落ちた事は実に皮肉な現実である。

  • 発光『E~A』
まぶしい
フェーズ2以降は抑えないと特に目立つ
フェーズ0でも若干光るからと言って日常生活での活用は性質上できたもんじゃない


  • フェーズによる変化
+ ...
  • フェーズ:0(セロ)
非戦闘状態。戦う覚悟が無い、極限の疲労状態、絶不調等その他劣悪環境下で発生する特殊フェーズ。
基本項以下の性能、肉体の強化もままならない事が多い。


  • フェーズ:1(プリメロ)
初期状態。臨戦準備、あまり乗り気ではない場合やギアの温まっていない状態がここに該当する。
模擬戦など命のやり取りが発生しない戦い、一方的状況或いは自分が何も背負っていない状況下ではフェーズの変化が起こりにくい。
基本項以上の事をするのは難しい。


  • フェーズ:2(セグンド)
戦闘態勢。戦う覚悟と倒す覚悟、勝つべき戦いである事の自覚や背負うモノの大きさに比例し変化する。この時点で既にDランク相当の実力ではない。
性質上、模擬戦などでこの状態に突入する事は多くなく、安定発動が望めないのがランクの伸び悩む一因。
闘気の実体化・高度な硬質化・形状変化を解禁。魔術併用に事欠かない魔力供給を発揮。


  • フェーズ:3(テルセロ)
限界突破。引けない戦い、敵との対峙、精神の昂ぶりに呼応し発動する現状観測した範囲での最強状態。発現時点で戦力評価はランクDのそれを完全に逸脱する。
精神感応により思うままの形状変化と硬質化を実現。また、闘気は四肢の延長線上となり一気に戦闘スタイルがより変化。用途は以前のフェーズと比較しても多岐に渡る。
伐刀絶技『至尊の技』を解禁。代償に闘気・心音ともに抑制は困難となり真っ向勝負を強いられる。


  • フェーズ:4(クアルト)
机上の空論。あると想定されてはいるものの、一度も発現に至った事はない。
ランクA伐刀者や一握りの猛者にも比肩すると推測される。


  • 主な形状変化
+ ...
フェーズ:2(セグンド)より解禁される*1闘気の形状変化。
同時に複数発現させる事も可能であり、硬度や形状も多岐に渡り臨機応変な柔軟性に富む。
感情の昂ぶり、フェーズの進行によって基本性能は向上する。
また、直接手に触れているならば形状変化は可変であり、短剣→直剣のような瞬時変更も可能。

  • 双短剣(ドス・フィロ)
最も愛用する形状変化。取り回しに優れた二対の短剣を手にする。
根っこが暗殺者である彼には相棒のようなもの。当然だが単品での運用もする。

  • 直剣(エスパダ)
癖のないシンプルな直剣。柄の部分も頑丈で扱いやすい。
短剣使用時に直剣に変化させることで間合いの誤認を誘発させる使い方が隠し玉。

  • (ランサ)
大型の槍を形成する。間合いの長さと突破力がある。
正面きって前衛として戦う時に用いる事があり、盾と併用した時の堅牢さが光る。

  • 棍棒(ガローテ)
直球勝負、バットを形成する。
殴打力と間合いに優れ、斬撃より打撃を用いる時に最適。野球の腕前は打率2割5分ほど。

  • (エスクード)
攻めより守りにシフトする、盾の形成。
単体で使う事はあまりないものの、緊急防御が必要なここぞの状況では輝く。また、直剣や槍との併用に向く。

  • 籠手(グアンテレーテ)
純粋な拳の強化に用いる、シンプルな籠手二つ。
闘気を直接拳に纏わせるよりは効率的であり、動きを邪魔せず威力も高める。

  • (カデナ)
練り上げた闘気を無数の鎖に変化させる、妨害特化。
巨大な相手すらも縛り付けて拘束してしまえるが、サイズに比例して消耗と耐久性の劣化が激しくなる。




  • 第二霊装
+ ...
  • 固有霊装(デバイス)獅子心の渕(レオン・コルニス)

  • 【伐刀者ランク】-

  • 【攻撃力】-

  • 【防御力】-

  • 【魔力量】F → ?

  • 【魔力制御】F

  • 【身体能力】D

  • 【運】F → A

【獅子心の渕】
銘をレオン・コルニス、獅子心を意味するそれは文字通りに心臓の固有霊装。
彼の生まれそのものに大きく関わる霊装の片割れであり、ほぼ死産であった双子の兄から摘出された心臓に内包されている。
心臓のみが機能を損ないかけて生まれた未熟児の弟と、心臓以外の機能を損ないかけて生まれた未熟児の兄。より死に体であった兄から、二人共死なせる位ならばと断腸の思いを以てその心臓を摘出し移植。
兄の心臓は拒否反応もなく、それどころか弟を生かさんが為にあったかのように馴染み、その命を救った。
移植されたその心臓に固有霊装生成器官が存在していたと判明したのは、彼が伐刀者として見出され検査を行われてからのもの。

本来一人に一つである固有霊装を複数持つ事は、他者の生成器官を使用する事に起因する強い拒絶反応により命の危険があるものの、他ならぬ双子の兄の霊装は彼に何一つとして危害を齎さなかった。
心臓の代替器官として常時発動する霊装であり、兄の命を奪った直接的原因でもある。また、その性質上この霊装が停止する時は彼の死ぬ時と同義となる危険と表裏一体。
生来より発動していたそれは胎児としての肉体形成に大きなリソース割譲を強いる事となり、結果として心臓以外の未発達な死に体の未熟児を形作った。

獅子心の名の通り、その心臓は勇猛な心を持つ時に真価を発揮し、前へ進む力を無尽蔵に宿主へ与える。有り体に言えば魔力が無尽蔵に湧き出す。
一方で引け腰の時はまるで役に立たず、肝心な時にしか役に立たない霊装。
その在り様は苦難へ立ち向かう弟の背を押し、引け腰の弟を叱責する兄の様。
性質上、霊装の解析や研究を行うことそのものが危険な代物であるため、他に如何様な力を宿しているのか等の詳細がまるで不明。
現時点では「苦難に直面した時に魔力がやたら湧いてくる」事と「伐刀者にとっての魔力と魔術的な魔力を等価交換する変換器」以上に彼も把握してない。
この性質により、世にも珍しい「魔術を得手ともする伐刀者」という稀有な立場にある。特に、フェーズ2以降の当固有霊装は霊装維持を行いつつも魔術行使に際して一切の不足ないだけの魔力供給を実現する。
意図的なものではないが、常に肉体へ作用する霊装であるからか肉体に多くの変質が見られ、結果的に身体能力は常人よりも幾分か高い。

魔力総量は運命の重さに比重するとされるが、本来の持ち主である兄は死の運命より逃れられず、しかし弟へと託された運命は定められた死を覆した。
故に、超克された運命から来る悪運とその魔力総量の限度は底が知れない。

獅子心の渕スキル

  • 心臓代替『SSS』
この固有霊装は完全に人体の心臓が持つ機能の代替として機能している。
性質上、霊装を停止することは不可能。また、人体の重要器官が超常のものに置き換わった副次的効果として常人より身体能力が高い。
試した事はないのだが、恐らく普通の心臓より遥かに頑丈であると推測されるため事実上心臓への攻撃も防げる。本来そういう用途の霊装ではないが。

  • 魔力変換『B』
魔力(伐刀者のもの)魔力(魔術師のもの)を等価で変換する。
本来これらは混同しない同音異義の性質なのだが、さながら血液の循環のようにそれぞれを区別し組み替える。
片方を必要として不足するならばもう片方を変化させ、逆も同じく。肆々玖の特異で実践的な戦闘スタイルを大きく支える功労者。
ただしフェーズが上がると出力がぐっと増し、調節も難しくなる。幻想形態の概念が存在しない魔術を模擬戦で用いたがらない理由の一つ。

  • 詠唱代替『A++』
古今東西魔術の詠唱には様々な手法が研究されており、多岐に渡る手段が存在するが、この心臓は血の流れが詠唱表現となっている。
即ち己の肉体全体が詠唱不要の魔術媒介と化しており、中級クラスまでの簡単なものならば時間経過で無詠唱の魔術発動を可能とする。
上級相当も遥かに短い詠唱で発動可能となっており、フェーズの高さに応じて発動までのプロセスは更に高速化する。
予備動作なしで飛んでくる魔術の数々は最早理不尽の領域に近い。手段を選ばない彼が模擬戦で死ぬほど嫌われる理由の一端。

  • 逆境補正『A』
第一霊装と併せた性質。逆境に於いて強く、劣勢を覆す。
勇気ある弟を激励する兄の如く、獅子は誇り高く吼える。

  • 対精神異常『S』
精神的な異常への高い抵抗力(レジスト)。精神の具現である固有霊装を用いる伐刀者にとって精神の保護は大きな課題の一つ。
心臓、言うなれば心そのものが置き換わるこの霊装は精神への干渉に対して極めて強い抵抗力を発揮する。気高き獅子は屈さない。

  • 戦闘継続『A』
ほとんど底無しの魔力供給による戦闘継続力。効果が適応される状況に限り、とても粘り強い。
伐刀者にとってのもう一つの課題である魔力枯渇とは相当縁が無い。よく他の伐刀者から羨ましがられる。*2
本格的に効果を発揮するのはフェーズ2以降から。それ以前はせいぜい「他と比べてやたら長持ちする」範疇に収まる。

  • 心音『C~A』
常人よりうるさい
非戦闘時でも発動する
特にフェーズ2以降が酷い



  • 第三霊装
+ ...
  • 固有霊装(デバイス)???(Unknown)

  • 【伐刀者ランク】-

  • 【攻撃力】-

  • 【防御力】-

  • 【魔力量】-

  • 【魔力制御】-

  • 【身体能力】-

  • 【運】-

【???】
詳細不明。恐らく継承されている、と推測されている霊装。
彼の生まれそのものに大きく関わる霊装のもう片割れにして、詳細経歴性能全てが謎に包まれている。
母方の家系より脈々と受け継がれ続けた霊装なのだが、「子が生まれる時に親より引き継がれる」以外の詳細がまるで判明していない。
明確に発動した事さえ無く、そもそもの発動履歴が存在しないため伐刀者とさえ認識された事が無かった。
というのも、彼が伐刀者として目覚めた際に検査して『獅子心の渕』と共に芋づる式で判明したのが事の始まり。
霊装そのものに意思があるようで、身の危険を感じ摘出を試みた所凄まじい抵抗があったため断念。それ以降は連盟も触れないようにしている。




使用技一覧

固有霊装(デバイス)
+ ...
  • 強化(フエルテ)
【暁の祈祷】の闘気を練り上げ肉体に纏わせる、使用方法としては基本中の基本。
単純そのものだが故に応用も無数にあり、集中して厚く張る事で防御にも転用可能。
攻撃時に纏わせる事により、インパクトの瞬間で衝撃を解き放ちより強力な一撃とする。
一々技名を叫んだりはしないが、基本的に纏わせている闘気の用途はこれ。

  • 練気弾(アルバ・バーラ)
練り上げた闘気を弾丸状に纏め上げ、射出する遠隔攻撃。「強化」の派生技。
これまたシンプルだが、故に応用幅も広く重要。常用技のためこれも叫んだりしない。

  • 集気(レフリヘリオ)
闘気を肉体に巡らせ魔力の新陳代謝を促す。
傷ついた肉体の再生に用いられるが、即効性は無い。あくまで継戦能力を維持するもの。
負傷時にはほぼ使っていると見てよい。

  • 創出(エヘクシオン)
フェーズ2以降で用いられる闘気の形状変化・実体化の厳密な呼称。
やっぱりいちいち叫んだりはしない、どちらかと言えば形成するモノの方は叫ぶ。

  • 闘気探知(ラダール)
フェーズ2以降より解禁。闘気を知覚範囲の延長線上として周囲に薄く広げ、五感に頼らず敵を捕捉する。最大射程約30m、フェーズ進行により更に強化。
広がった闘気は微粒子に似て、独特かつ固有のものであるため避ける事は不可能に等しい。これに衝突したモノを全て感じ取れる。内容の取捨選択可。
元々暗殺者のような相手には強いが、これを用いる事で磨きがかかる。同類潰し。
解禁と同時にほとんど無意識で常時発動するため、やはり逐一叫んだりはしない。
フェーズを飛ばして前段階から用いる事も可能ではあるが、【獅子心の渕】からの供給が弱いために消耗が激しく普段より強い集中を要するため実践向けではない。

  • 伐刀絶技【至尊の技(ヴェルダデラ・デストレーサ)
【暁の祈祷】の伐刀絶技。フェーズ3以降に使用解禁。
「ある」とは言われているものの、実際に使用した所を目撃した者はいないため詳細不明。

  • 伐刀絶技【評決(ヴェレディクト)
【獅子心の渕】の伐刀絶技。
「ある」とは言われているものの、実際に使用した所を目撃した者はいないため詳細不明。
というより、彼自身も使える状況になった試しが無いとか。


魔術(スペル)
+ ...
  • 発光(イルミナル)
不定型魔法。ごくシンプルに光らせるだけ。
だけなのだが、要するにどう使うかと言えばノータイムの目眩ましとして使ってくる。最悪。

  • ガンド()
世俗・初級。基本中の基本である指撃ちの呪術、反動は威力に比例し指先にかかる。
暗殺者時代に相当重用したのかその精度は図抜けている。

  • 発煙(ウーモ)
火炎・初級。威力をほとんど伴わない爆発による煙幕の発生。
主に不意打ちや撹乱の前準備に用いられる。命のやり取りに誉れなんて不要。

  • 薄氷(エスカルチャ)
氷結・初級。一定範囲の地面を凍りつかせる。食らってもちょっと足が凍る程度で抜け出すのも容易、基本的に足止めにすらならない。
殺傷能力の欠如したこの魔術をどう用いるかと言えば、地に足つけた相手の足を滑らせ妨害するのに用いる。誉れに唾吐く用途。

  • 過負荷(ロンペル)
電撃・初級。或いは短絡(ショート)とも呼ぶ。
ほんの一瞬だけ許容量を大幅に超えた電力を流し、機械・電子機器の回路を焼き切り破壊ないし使用不能状態にする。
これらに頼り切った相手を機能不全にしたり、潜入捜査で破壊工作等に用いてきた。無論通じるかの限界もあるが。

  • 活性波(ルプトゥラ)
電撃・中級。別名ノッキング。
電流による肉体・脳の強制限界突破。瞬間的利用のため、反動は少ない。それに付け入って乱発するとただでは済まないが。

  • 覚醒流(レボルシオン)
電撃・上級。別名エンドリ。
活性波以上の電流により一時的に肉体・脳のリミッターを破壊する。効果が強く長いため反動が大きい。
どちらかと言えば【避雷】を使って相手に叩き込んで無理やり疲弊させる悪用ばかりしている。自分で使っても『集気』のおかげで反動は軽く済む。

  • 突風(ヴィエント)
疾風・初級。突風を起こすありふれたもの。
殺傷目的で使う事はなく、基本的に機動力の補助、ないし敵への妨害。応用幅が広く複合技術でも多用される縁の下の力持ち。

  • (トラン)(キーロ)
火炎・疾風・混合中級。別名ビルウインド、の超我流アレンジ。自身の周囲のみに限り熱量と大気の流れを完全に掌握する。気配を消す時に常用。
本来は跳躍などに用いるものを応用しており、呼気や足音等の様々な動作を完全消音し、温度調節を含め空気を周囲に馴染ませる。
特に暗殺者(おなかま)にとっては、完全な気配消去とは人が存在する事で衝突して起こる大気の流れまで消せずに致命的違和感が空洞めいて浮かび上がりやすい。
この魔術は大気の流れの違和感を自然な形に整え、より完全な気配消去を可能とする。元々はそういう用途の魔術ではないのだが……。

  • 泥沼(パンターノ)
大地・初級。別名シュガードロップ、の我流アレンジ。
踏み抜くと足元が液状化する設置型魔術、を設置を介さず直接的に発生させる。当然詠唱不要をいいことに前触れもなく押し付ける。

  • 気象操作(メテオロロフィア)
大地・中級。周囲の気候そのものを一時的に一変させる。
雨天、濃霧、砂塵といった目眩ましや視界封じの用途で用い、或いは晴らして無理やり気候の有利を握る。

  • 流刃(トレンテ)
大地・中級。高圧水流によるシンプルなウォーターカッター。
単純な仕組み故に威力は研ぎ澄まされており、魔術というよりは自然現象を追求した科学による切断術と言ってよく、魔術相性の影響を受けにくい。
己の血液を利用した遠隔起動も可能であり、場合によっては返り血を浴びせてゼロ距離発動を狙ってくる等の使い方もある。卑劣。

  • 幻夢(セニュエロ)
幻術・初級。実体のない己の分身を生み出す単純なもの、つまり影分身。
実体を持たない以外はほぼ再現されており、視覚頼りの相手に効果的。詳細に知ってさえいれば自分以外の分身も生み出せる。

  • 迷妄(ペサディリャ)
【カオスファンタズマ Re: ネモ(洗脳)戦にて使用】
幻術・中級。相手のトラウマを一時的に強制想起させる。トラウマと無縁の者には効かず、精神力の強い者にも効果が薄いため用途は格下狩り。
効果は長く続かないものの、一瞬でも通用してしまえば心を武器として具現化させる伐刀者にとっては最悪の相性。質が悪い。



複合技術()
+ ...
技名の多くは気象や天文などの用語に由来する。また、どの技もフェーズの進行により性能が大きく強化される。

  • 荒天(コウテン)】 フェーズ1解禁
荒れゆく空のように、如何なる色にも染まれ。
闘気に魔術由来の属性を付与し、強化を施す。臨機応変な属性攻撃を可能とする。

  • 野分(ノワキ)】 フェーズ1解禁
草の根かき分け、巻き上げ吹き荒べ。
『突風』と闘気の放出による二重の推進力。瞬時に距離を詰めながら一撃を見舞うコンボへの始動技。差し込み等の用途にも向く。推進力はフェーズにより上限が可変。

  • 別霜(ワカレジモ)】 フェーズ1解禁
季節過ぎれば霜とて去る、我が前より名残も消せよ。
発動済みの触れた魔術を取り込み、【獅子心の渕】の魔力変換機能を応用し無力化しつつ己の魔力として転用する。【荒天】へ派生可能。
肉を切らせて骨を断つ、その極地。当然ながら無傷とはいかないが威力を大きく削ぎつつ無力化可能、対魔術師に於いては呆れるほど有効な手札となる。

  • 避雷(ヒライ)】 フェーズ2解禁
呼べや雷、その身を奔れ。雷の受け皿なれば。
叩き込んだ闘気を魔力(魔術のもの)へ変質させ、相手の肉体へ特定の魔術を直接炸裂させる。単純に用いるより効果が高まる。
『覚醒流』を直接叩き込み無理やり相手の肉体を疲弊させる、『迷妄』を使い普通通じない相手にもトラウマを呼び起こす等用途は様々。

  • 居待月(イマチヅキ)】 フェーズ2解禁
座して待て、然らば昇りて月明かり差し込まん。
『闘気探知』を全開にし、必殺の間合いに踏み込んだ瞬間切り返す居合の心得。後の先を取り強烈なカウンターを叩き込む。
自分以上の速度で高速戦闘を行う相手への有効打となり、光の速度にも反応できる。

  • 朧雲(オボログモ)】 フェーズ2解禁
空一面を覆いて遮れ。之なるは次への布石、兆し也。
『盾』形態に出力を集中させ広域展開することでバリアとして用いる。用途は全方位への防御や味方への支援。

  • 叢雨(ムラサメ)】 フェーズ2解禁
ほんのひと時降りしきれ、その身打ち据え過ぎただ去りゆく。
『創出』により生み出した武装の出力を瞬間的に限界以上まで引き上げ、次の一発へと全てを込め使い捨てにする。
攻撃としての発現手段は道具と使い方によりまちまち。ビームが出たり大範囲を薙ぎ払ったり枚挙に暇がない。

  • 虧月(キゲツ)】 フェーズ3解禁
月満つれば則ち虧く、一息に一思いに解き放て。
フェーズ3に到達し溢れ出す膨大な魔力を闘気として瞬間的に全て放出する大技。出力の内容は問わず、様々な形で用いる。
時に巨大な創出、時に巨大な練気弾、時に巨大な気の奔流。共通している事は例外なく強力無比であり、彼の最大火力に成り得る攻めの大技。
本来ならば魔力を使い切るのは霊装が使用不能となるリスクがあるものの、後述する【盈月】はこの欠点を完全にカバーする表裏一体の技となっている。

  • 盈月(エイゲツ)】 フェーズ3解禁
日中すれば昃き月盈つれば食く、なれば再び吹き返せ。
【虧月】で吐き出しきった魔力を、フェーズ3に到達し魔力供給能力が桁違いとなった【獅子心の渕】による超出力で一気に全快させる。
四肢の末端まで一気に魔力が駆け巡り、爆発的な再生が周囲への衝撃波を伴い放たれる事で防御と回復を兼ね備えた守りの大技。
ただし肉体そのものへの負担は大きく、いくら何でも無理をしている事に違いは無いため負荷と疲労の蓄積は大きい。やれるからといって連発は禁物。



Skill


  • 身体能力『A++』
素質十分、この世界でやって行くに過不足ないだけの基礎身体能力。
元々はほぼ特徴のない一般人相応の出自である(とされている)が、前述の通り心臓部分が固有霊装に代替された事を起因とする変異あり。
結果として平常時でも並の霊装起動状態の伐刀者に比肩し得る。
固有霊装起動状態、特にフェーズ進行時のそれは未観測の点を含め不明瞭。当たり障りなく言えばブレが激しい。

  • 暗殺技量『A』
暗殺者生活が長かったため、その身体と頭には技量と知識が染み付いている。気配遮断と隠密行動は手慣れたもの。
彼の戦闘技術は暗殺者としての経験が大部分を占めており、実践に裏打ちされた何でもあり(バーリトゥード)の攻め手は時に「卑劣」の誹りを避けられない。
人体理解は暗殺業の一環でもあり、翻ってこれは応急処置や整体の技量にも繋がる。その気になれば整体院を開業しても飯の種になる程。
第六感のような危機察知能力もよく養われており、総合的に評価すれば固有霊装抜きでも既にCランク相当の技量が備わっている。
また、同じ暗殺者や掃除屋のような手合の行動パターンには同業なのも相まってカウンターとして働く。ただしそれは相手にも同じ事が言えるだろうが。

  • 対毒『B』
暗殺者は毒物の専門家でもあり、某ゾルディック家よろしく拷問まがいの方法で毒性に耐性が付いた。
あらゆる毒を受け付けない程ではないが、大抵のものは無毒化ないし弱毒化可能。ここに拷問耐性も付随する。

  • 魔術『B+』
十分な理解と知識・技術を誇る魔術。霊装の補助なしでも十分な魔術行使が可能な魔力量を保有。
一端の魔術師を名乗れるだけのものではあるが、その一方で使用するものは暗殺者好みのそれに偏る。
ただし、伐刀者にして魔術師という立場は古典派の神秘主義魔術師達にとって蛇蝎の如く嫌われる存在でもある。

  • 精神力『S』
獅子の心臓。それは文字通りに。
並大抵の状況では揺るがず、過ごしてきた過酷な環境は強固な精神を育んだ。
心の具現化である武器を用いる伐刀者にとって精神面の屈強さは大きなプラスとして働く。

  • 一般知識『D』
上記の通りの経歴であるためか、一般的な常識・知識・感性と大きな齟齬あり。内容も割と偏りがある。
端的に言えば天然ボケが頻発する。教えれば是正される程度だが。
特に恋愛感情を筆頭に暗殺者時代で無縁だったものへの理解は乏しく、これらが絡むと高確率でクソボケ男化する。天然もののタラシ。
良くも悪くも対応が男女分け隔てない。本当に、良くも悪くも。

  • サバイバル『B+』
その気になれば野生に還り密林暮らしでも順応可能。暗殺者家業の賜物。
特に釣りに関しては趣味になる程度には愛好している。

  • 料理『B-』
内容は男飯に寄っているものの、十分すぎる腕前。趣味と言うほど入れ込んではないがサバイバルの延長線上で上手。
もう少し上手ければ飲食店を開いてもやっていけるだろう。

  • 筆記『E』
読めなくはないですね、もっと頑張りましょう。
半分以上は長年の暗殺者家業から来る暗号筆記が抜けきらないせい。



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  • ざー
  • アルカノス魔法学校
最終更新:2024年11月28日 18:19

*1 厳密に言えばフェーズ2以前でも形成可能ではあるが、魔力消耗が激しく形成に時間もかかるため基本的に使用しない

*2 実情としては第一霊装がこれ前提の魔力消費をしているので無いとやってられないだけなのだが……