夢の国《ワンダーランド》

《夢の国(ワンダーランド) / Won♎︎♏︎r L♋︎■︎♎︎ 》

概要

『僕らの物語』・第8章に登場する舞台。
ボンドルドにより構築された仮想世界。「夢境」ともいう。
下記に挙げる「DCミニ」を装着する、もしくはナノマシン「ドリムエル」によって植物状態になった者たちが誘われる。
前線基地《イドフロント》のメインサーバーを母体とし、
膨大な夢を見る孤児たちが見る「夢」をデータ化して回収、一つの広大な夢空間として築き上げたことで誕生。
さらに願いの谷の地下空間に存在する「夢の泉」の効能を利用することで、
願いの谷を起点に世界各地に遍在する生命体の夢にまで干渉し、通常睡眠下において発生する本来の夢を呑み込み、
無関係な人々たちをも夢の国に取り込んでしまう。
やがて、世界中の全人類がこの夢の国に囚われ、夢と現実の境界を払拭させることがボンドルドの壮大な計画として明かされる。

夢の国での出来事はあくまで夢であり、
たとえ外的要因によって夢境内で死ぬことになってもすぐに夢の中で蘇る。
ただし、そのような不安定な夢の世界に滞在し続けることでやがて脳異常をきたす危険性があり、
最悪の結末として夢の中で精神が崩壊、現実世界でも肉体が衰退化してしまう恐れがある。

そして、夢の国に出没する『ノイ繧ｺ』に　　　　て。

名所

虹の森

その名通り、色鮮やかでカラフルな色彩を齎す広大な森林地帯。
「あなた」たちが最初に訪れた地であり、ここでユゥや巌窟王と邂逅を果たす。

泡沫海浜

ドリムエルによって植物状態に陥った璃奈たちが最初に目覚めた場所。
琥珀色の海に、蒼白い砂浜と、独特の敗色が成された浜辺。
ここで各々の「夢」を実現させ、幸せなひと時を堪能した。

ドーナツホール

存在するかどうかも定かではない「穴」があるとされている場所。
ユゥ曰く視えはしないが、メディⅡの哲学的見解によれば「穴」の存在と不在が混在しているというが、真相は定かではない。

用語集

ドリムエル

感染した生命体を植物状態に陥れるナノマシン。精神医療技術をもとにイドフロントで製造された。
一見は催涙ガスだが、その実態は生命の皮膚から神経麻痺を与えて特殊な停止信号を齎す。
脳を一時的な仮死状態、即ち植物状態にするものであり、
どれだけ強い衝撃を与えたとしても被検体は決して目を覚まさない。
植物状態を齎した被検体の脳をデータ化し、
イドフロントのメインサーバーに格納された「夢の国」に転送することが最たる役目とされている。
しかし、感染させた対象者を植物状態に陥れその意識をデータ化することで
その意識は夢の国に連れ去られてしまうこととなり、長時間夢の国に漂うことで意識が夢の中に取り残され、
肉体はやがて衰弱死するという危険性を孕んでいる。

DCミニ

映画『パプリカ』に登場。
カチューシャを思わせる形の小型装置で夢を共有することができるデバイス。
開発者の石森里奈によれば、、精神治療の新地平を照らす科学の夢だという。
生体エネルギー順位の自然幅を利用したシナプス伝達型の通信方式で装着者の脳信号を読み取り、
あたかも現実であるかのように夢の世界で鮮明に五感を享受できる仕組みとなっている。
開発当初は未完成だったが、石森と契約を結んだボンドルドによって内部構造に改造を施され、
ナノマシン「ドリムエル」およびメインサーバー「夢の国」と連携される。
劇中では、ボンドルドの研究所から石森里奈が脱退と共に持ち去ったプロトタイプを「あなた」が装着していた。

アーキタイプ

夢のイメージや象徴を生み出す源。
無意識が持つ精神的エネルギーによって意識に作用するとされている。
ボンドルドは「夢の泉」からこのアーキタイプを抽出し、夢のイメージの具現化を目論む。

繝イズ

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最終更新：2024年12月12日 01:00

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