朱髪の青年「シャッ、シャッ―――― キュイィン…ッ!(とある建物の前で来るとスケートボード後方を押し上げて急停止。そのまま立てられたボードの天辺をくるくると鮮やかに回しながら軽々と脇に抱えてその方角へと歩き出す) 」
そこは、とてもオンボロ…というには不謹慎だろう。古めかしく趣のある場所とでも訂正しよう。そんな雰囲気を醸し出す木造建築の建物。三階まで登れそうなほどにそこそこの大きさを誇るその周辺には、今は使われているのかどうか定かではない家具や壺などが建物を囲うように陳列されていた
朱髪の青年 →
テツヤ「買取は決裂…まー仕方ねえ。ウチはそんじゃそこらの同業者とは違うからなー。(などと独り言を呟きながら玄関の施錠を開錠し、両開きの扉をがらりと開放する) じゃっ、気ぃ取り直して営業再開と行くかー! (ッし、と歯の隙間から空気を吐き出しながら気合を入れ直し、「店内」へと入り込んだ) 」
――― 新短編ドラマ "営業開始" ―――
ラジオ「はい、次のお便りいきまーす。「今日は迷惑メールが200件以上来た。その中の一通に「せがた三四郎」ですと書いてあったので、「あ、本物じゃん」と思い、「せがた三四郎さんこんばんは~」と返したら無視された。翌日、迷惑メールが500件に増えていました…」……っ…www っはwwwww(※MC大爆笑中) 」
テツヤ「ものの見事にスパムに引っかかって大草原(ラジオ機器から流れてくるくだらないお便りコーナーを聞きながら、レジ奥の座敷に座ってゴルフクラブを磨いている) 」
テツヤ「……っし、こんなところか。(ピカピカに磨き上げたゴルフクラブを持ってレジから降りていくと、それをゴルフコーナーにある筒の中に突っ込んだ)…あ~……たまには打ちっぱなしとか行きてえかもなぁ…この間はバッセンだったし。あ、そういや三日前に買い取ったばかりのバットのメンテ終わってなかったな。あれどこへ行ったっけな~…(ぽりぽりと後頭部を掻きながらレジ奥へと戻っていく) 」
掘り出し屋『ジャンクション』―――一見は何処にでもありふれた掘り出し屋やリサイクルショップと遜色ない中古品を取り扱う店。だだっ広いがどこか薄暗くて埃っぽさがあるこの空間には、数百以上にも及ぶ様々な中古品と、それらを捌くたった一人の青年だけがいる。
彼の名は『 栗藤哲哉 』(りっとう てつや)。24という若さでこの「ジャンクション」を一人で切り盛りしている。 ボサついた朱色の髪に栗色の瞳をした、ごくごく普通の好青年。これといった特徴はない。当然、男子専門の工業高校を卒業した彼に恋人などいない。
テツヤ「うるせーぞ(天井の一角に叫ぶ) 」
両親は幼少期に交通事故で他界。以来、元店主の祖父と二人でこの掘り出し屋兼自宅で生活を続けていた。だが、彼が成人を迎える直前にその祖父も寿命で他界。彼の遺志を継ぎ、今は孫であるテツヤが一人でこの店の経営をすることとなった。そう…他に従業員はいない。アルバイトを雇うだけの人件費も心許ない。故に、たった一人で今もこの店を続けていたのだ。
テツヤ「 ♪~ (某バンドの曲を謳う口笛を吹き鳴らしながら物置をガサガサ漁っている) 」
店を存続させるだけの財産も限界がある。売り上げも当然よくはない。否、彼の商売には他所の業者とは一風を画する独特の理念があった。だがしかし、"その理念が金銭と直結しない"という…商売人にとってはあまりにも痛手な状況を、彼自身がつくり出しているのだ。その事実に気づいているのか、或いは…
テツヤ「あったあった。(物置より、土ぼこりを被った木製バットを手に取った)………"いいな"…「こいつ」の持ち主は相当野球に打ち込んでいたのがよく分かる。手垢の位置がほぼほぼブレていない。誰かの教えを律儀に信じ抜いて、それでも自らの心に素直に振り続けた純粋な野球人の軌跡が、「こいつ」にはある。買い取るだけの価値は大いにある。さて、値段はどうつけようか…(そのバットを丹精に拭き上げ、磨き上げていく) 」
はらぺこあおむし「(ジャンクションでアルバイトの募集をしていなかったのでファ〇マでハロウィンのアルバイトをしている) 」
うごくせきぞう「(店の外に飾られている) 」
レミリア「へー、こんなところにカード屋があったんだ。(※カード屋ではない) こんにちは~。っとあれ、お取り込み中?(商人によっちゃ値付けって真剣にやる必要があるライフワークだもんね) 」
テツヤ「……?おう、らっしゃい。ゆっくりしていけよ。(若さの割にはどこか大人びた柔和な笑みを浮かべながら客人のレミリアを潔く迎える)……ん?ああ、気ぃしないでくれ。いろいろあるからじっくり見てってくれ。二階も三階もあるからな。ちなみにカードなら…割と高額商品が多いからな…ほら、そこのレジ近くにあるぞ。最近俺が当てたナンでジャモなアイツのSRも置いてあるぞ。(近くのショーケースを指さしながら) 」
ナンでジャモなアイツのSRカード「金取んのかよ!くそったれ!!!(と、喋った気がするようなしないような…) 」
レミリア「邪魔したんじゃないなら良かったわ。へぇ一品物ってやつ?ふぅん、コレクションカードまであつかってるとなると変にお高く止まったみせじゃなさそうね(後ろ手を組み値踏みするように店内を眺めながら歩を進める) げぇっ!?フランが掴まされたパチモン!? 」
テツヤ「おっ、早速目の付け所が違うな。ああ、ウチはそんじゃそこらの店とは違うんだよ。こういう言い回しをすると胡散臭く聞こえてしまっても仕方がないが…例えば、こいつ。(そう言って取り出したのは未開封のワイヤレスイヤホン)。まだ開封されていない新品のイヤホン。今どきの奴がよく使ってるやつ。他所だと安くても5、6000円以上はするが…ウチじゃ「100円」だ。(トン、とその辺に置く)おうっ。俺みたいな運の無ぇ野郎がマジモンのナンでジャモなアイツを引けるわけないだろ!そいつは紛れもなくパチモンだ!残念だったな!ちなみに欲しけりゃくれてやるよ。 」
レミリア「ほうほう、エウディオティックニカのそこそこいいハイレゾモデルね。うーん、未開封で訳あり品、っていうわけでおなさそうな(そのイヤホンを手に取り逆さにしてみる振ってみるなどをし、顎に手を当てマジマジと見つめる) 年季、かしらね 」
ワンワン「(店の外で鎖に繋がれてる) 」
テツヤ「疑うのも無理はない。だが安心しろ。そいつは市場に回ってるごくごく普通の商品。故人が生前に購入した物でも、某国から安く仕入れた転売品の一種でもない。ここでこいつを100円で購入し他所に売り飛ばせば100円どころか1000円…いや2000円以上の価値で売れるだろうな。……なんですました顔でそんなやべえことほざいてんだって?言ったろ、ウチは"他所とは違う"んだよ。 」
テツヤ「世間一般の中古屋のモットーは「高く買い取り、安く売る」だ。だが実態はその逆。「安く買い取り、高く売る」もの。そりゃあそうだろう。馬鹿正直に前者の通りやってりゃ店は大赤字。こんなのは小学生でもわかる。あの謳い文句の実態は、店側が「"客の尊厳"を高く買い取り、その"価値"を安く売る」ことなんだよ。まー商売なんてそんなもんだ。でなきゃ飯食っていけねえからな。 」
テツヤ「だがウチは違う。客が心から求めるもんは満足のいく値段で売り付ける。そして、"深い愛着を注いだ品をその度合いを基準に"買い取りを行う。誰かが使った思い出の品を、また他の誰かの手に渡り大切に使ってもらうことにその品の価値は光り輝くものだ。それが当店『ジャンクション』の掲げる理念。 」
テツヤ「んで、この未開封のイヤホンに安い値段がついている理由は、ただ「愛着がなかった」からだ。使われていないものに本当の価値を付けることはできない。誰かが使い、その愛着度に依存して価値が深く高まった時…俺はそいつを高く買い取り、そして高く売りつける。「こいつは使われる価値がある!」と強く宣伝するためにな。……変わってんだろ?(にやり、と不敵な笑みをひとつ浮かべる) 」
レミリア「なるほど、それは未開封品ではお眼鏡に叶わないわね。文字通り未使用、工場出荷当初で時間は止まっているんだもの(顎に手を当てケタケタと目を細めて笑い) そのモノが過ごした時間、そのモノが注がれた時間、金銭に変換される数字はこの双方の時間を掛け合わせたもの。うんうん、ノスタルジックじゃない。特に人間様の時間は長いこと俯瞰しているからね、そこにこそ価値を見出すって考え、嫌いじゃないよ 」
テツヤ「嬉しいねえ。この捻くれた理念に頷いてくれるなんて。普通は馬鹿にされる。お前に商売は向かねえって。確かに俺は商売に関しちゃ度が付くほどに下手くそだ。金銭感覚だってどっかがブレているのも自覚している。けどこれは元店主…『じっちゃん』の受け売りなんだ。成人する前に逝っちまったけどな。けど長い間二人で店をしてきてその考えが染みついちゃってな。きっと俺も年老いて昇天するまでこの頭ん中は変わらねえさ。この店のように。(店内を何となく見渡す。殺風景ではあるが、そこに広がる『思い出の品々』に囲まれた青年にとっては実家のような安心感しかないのだ) 」
レミリア「その時その時食べてかなきゃいけないからね、まーそういう意味では商売下手っていうのはそうね(適当な商品を手に取り、自然体だが要所要所で注意を払いつつ弄りながら) でも人生は上手いと思うよ。人間、自分を未来へ引っ張る不確かな理想や信念がなきゃ、ろくに前も見えないからね。何せ不確かな明日を毎日迎えなきゃいけないんだ、せめて自分の中には確かな芯がないとね 」
テツヤ「………(レミリアのその言葉にふと天井を仰ぎ見る)………"いいな"、その言葉。長い時間を過ごしてきた者の金言のようだ。あんた、人生伊達に生きてないな?一体何者なんだ。(けらけらと笑いながらレミリアの方を見る) 」
レミリア「うーん?まあ清く正しく非人間やってる自覚はあるけどそれだけだしね。強いて言えば人が鳥や動物の生態に詳しく俯瞰して見れてるみたいに、そんな感じで人を見てるっていうか…… ああそうじゃなくって自己紹介する流れかしら(スカートの両端をつまみ、片足を後方に添え、腰を浅く低くし会釈する) 紅魔館の主、レミリア・スカーレットよ。ロマンチの店長、あなたは? 」
テツヤ「……ゎー…こいつは驚いた。人間のようで人間じゃない客人は初めてだ。まあ、ウチは足を運んでくれる奴なら誰だって歓迎するが。レミリアか。俺は『 栗藤哲哉 』(りっとう てつや)。『 テツヤ 』って呼び捨ててくれ。「じっちゃん」亡き今、この掘り出し屋『ジャンクション』の店主をしている。ちなみに店員は俺一人だけだ。アルバイトも委託も一切ない。だから店を自由にできる。俺はまあ…その日を食っていけるだけの金さえあれば十分だ。それ以上の願望もなければ大層な夢もない。けど、そうだなー…強いて言うなら…―――― 」
テツヤ「――――― とてつもなくでかくて深い「愛着」ってのが見たい。ただそれだけだ。(何かを見ているようで何も見ていない、そんな不安定な焦点の中で呟くように語る) 」
レミリア「テツヤ(英国人訛)ね、束の間だけど確かに覚えたわ。(笑顔で一方的に手を握ると、ここにあらずな眼球を覗き込み、思い当たる節があるように頷いた)――――そのうち入用になりそうね。(ふと、店内の鳩時計を一瞥し口に手を当てる)いけない、そろそろ茶葉の即売会が始まるんだったわ。さすがにここで茶葉買っても飲めそうにないからね。 また来るわ、今度は顧客としてかしらね(ご機嫌に鼻を鳴らして笑うと、軽やかなステップで店を後にする) 」
テツヤ「おうおうおう~、言うじゃねえか。まあ流石にウチでも飲食品は取り扱わねえけども!おうっ、ぜひぜひ!またのお越しをお待ちしてます…ってな!(意気揚々と退店するレミリアへ会釈する)……店を持つと、いろんな客と出会う。次はどんな珍客がやって来るか…それに、まだ見た事もねえ愛着品も…な…(客側からは回り込まないと拝めない、写真立てに視線を落とす。そこには小学生ほどの少年と、白髪の老人が古風な建物の前で佇んでいる。言わずもがな、自身の幼き日の写真だ。) 」
テツヤ「………(目を伏せ、静かに首を振るう)……っし、メンテの続きするか!てかその前にあのバットの値段を付けねえと…―――― 」
― 掘り出し屋『ジャンクション』 ―
テツヤ「 ♪~ (レジ奥の作業台、某バンドの曲を口笛しながら古着の白シャツを確認している)……"いいな"…この襟元の黄ばんだ感じ。共に汗を流した苦労が滲み出てやがる。安心しろ。その証を残しつつ、次の持ち主が新鮮な気持ちで羽織ってもらうために綺麗にしてやっからな…(水で溶かした重曹の入った桶を用意。黄ばみの部位に浸して歯ブラシで丹寧に磨いていく) 」
「ほんとだろうな?伝説のバッターのバットが追加されたって…」「知るか。ただ年季の入ったバットであることは確かみたいだ。ジーターか、Aロッドか……」「リサイクル屋にそんな
レジェンドのバットが転がってるもんかい」(店の扉が開くと同時に話し声が聞こえる)
テツヤ「らっしゃーい。(来店する客の声に一瞥を与えながらシャツを歯ブラシで磨き続けている)………野球関係の品なら2階にあるぞー。(と、実は既に耳に聞こえていた話題へ追随するように声をかける) 」
ヒロ「……どうも~(テツヤを見てすっと手を挙げる) 」
テツヤ「おう、ゆっくり見てってくれ。………ん?(ヒロに一瞥を与えて作業に戻る。が、すぐに二度見する)…………(あいつ、確か昨日……あ、サーフボードを振り回してた狂人じゃねーか!マジかよ、やべえ。昨日とは全然雰囲気が違う!二重人格なのかな…?)(視線を合わせないようにこそこそしながらシャツを磨き続ける) 」
ミア・テイラー「…Thanks(スッと手を挙げ、階段を登っていく) 」
ミア・テイラー「あれはジーターのバットだ。きっとそうだ… 」
テツヤ「………(もう一人のツレは…カノジョか?いや…にしてはオーラがなんか違うな。一般人とアイドルくらいの隔たりを感じる。まあなんにしても羨ましいことよ。女に縁がなかった俺からすればな。)(階段を上っていくヒロとミアを他所目に、磨き上げたシャツにハンガーをかけて物干し竿に吊り上げる) 」
ズラ丸「蝶野や猪木のもあるみたいズラね。(入店) 」
アリーサ「おい、なにやってんだ早くこいハゲ!(店の出入口で遅れてきているもう一人に) 」
薬師寺九龍「はしゃぐなはしゃぐな。掘り出し屋だからってっゲームみたいにスゲーのあるとは限らねえぞ。はい、すんませーん(気だるそうに頭をぼりぼりかきながらアリーサと入店) 」
テツヤ「おう、らっしゃい。なんやどっかで甲子園かメジャーリーグでもあったのか?今日はその帰りに立ち寄った感じのあれが目立つな…まあいいけど。っと…あと五分放置か。(吊り上げたシャツから距離を置く) 」
テツヤ「いらっしゃいませ~。ゲームやホビー関係なら2階にありまっせー。 」
ヒロ「……刻印がある……「ホイス・ケンター」?…知らない名だな…(バットを見て) 」
アリーサ「ゲームか。あとで回るとして………なぁ、ここナイフとかメリケンサックとかそういうのないの?釘バットでもいいからさ。 」
ミア・テイラー「…?ボクも知らない…ステイツの打者ではなさそうだ…( 」
ヒロ「…これじゃあないかもしれない(スッと戻す)んん?どれだ?年季の入った伝説のバットって… 」
薬師寺九龍「あるわけねえだろバカタレ(パシンとアリーサの頭をはたく)すみません、コイツちょっと頭があれなやつでね。いや、気にしないでくださいね。ホント、ハハハハ(あーあ、せっかくの非番にコイツに見つかるとか。ありえねえ)しかし珍しいね。長いこと住んでるけどここでこういう店あるなんて知らなかった。ここ、長いの?(片手をポッケに、もう片方で床を指さしながら) 」
森ノ宮「(店の扉を雑に開き、店内を見回し)……へえ、新しいジャンクショップが出来たって聞いたが……結構良いかもな、成程……結構色々ある… 」
テツヤ「(そういや先日、どっかの大学野球部らしき連中がバットを売りに来てたっけな…使い込まれているように見えて、実際は出たらめな扱いをしただろう痕跡がたくさん残ってた…「ホイス・ケンター」だったか…?見た事も聞いたこともねえ名前だが…有名人なんだろうか…)(今頃2階を回っているヒロたちのことを思いながら) おう、あるぞ (と、世間一般なら嫌悪されそうな物騒品だろうと平然と受け応える)そいつも2階の隅のショーケース内に並んでる。購入には身分証明が必要だが。 」
アリーサ「ハァ!? 身分証明書いるの!? はぁぁああつっかえ!(謎ギレ)なぁ九龍買ってよ!アンタなら買えるでしょ!? 」
テツヤ「ははは、いやいや。仲がよろしいようで。(乾いた笑みで九龍に応える) あー…そう…っすね。ひとり立ちしてから5年経ったけど。店自体はもう40年以上も続いてるもんで。(九龍に)いらっしゃーい。ゆっくり見てってくれ。(森ノ宮に会釈する)ええぇ… わ、悪いな。一応そういう古物店じゃそういう規定があるもんで…(アリーサに退き気味) 」
薬師寺九龍「イヤでぇええええええええす買いましぇええええええええええん!! そもそもボクチンお巡りさんなのでそういう危なっかしいのはいりましぇええええええええん!!残念だったなあオイ。玩具の剣で我慢しとけ(その顔が見たかったといわんばかりの満面の笑み) 」
ミア・テイラー「…(下が騒がしいな…)(一階の方を見て)…これじゃないか?グリップの部分が擦り切れてる… 」
薬師寺九龍「あ、そうなの40年か。長いな~。 …………。(あれ、あの人どっかで見たこと、あるな。どこだっけ?)(森ノ宮を見て小首をかしげつつ) 」
ヒロ「…………これでもないな……これも「ホイス・ケンター」だ、一体何者なんだぁ!? 」
テツヤ「元店主の祖父から受け継いでな…今は俺一人でやってんだ。……(ホントにお巡りさんなのか…???)(と疑うような眼差しを見られないよう密かに向ける) 」
アリーサ「 ピ キ ィ ……おい九龍。表でろ。 」
薬師寺九龍「ひとりで経営か。大変だねえ~~~。 アァン? さびしんぼか? ひとりで行けよ(明らかにアリーサを挑発するようにニヤニヤとしながら) 」
キャロル「デンデン♪デデッデン♪デンデンデデッデン♪デンデン♪デデッデン♪デンデンデデッデン♪(ヨッシーアイランドのBGMを流し初代ドラクエのようながに股歩きで来店) >>一番Eのを頼む<< 」
テツヤ「………(喧嘩とかマジで勘弁してくれ……外もアウトレット品とは言え一応大事な商品ばっかだし…)(冷や汗をかき始める)………(これまたすげえ珍客が来た。)(キャロルと5秒ぐらい見つめ合う)……あ、ああ…E缶(※ロックマンの回復アイテム)のことか。医薬品関係は生憎置いてねえんだ。悪いな。 」
スポンジ・ボブ「ホイス・ケンター?そんな人いないなぁ?♪(バットを投げる) 」
アリーサ「アんだテメェおいビビってんのか!? ビビってんじゃねえぞハゲこらハゲエ!! 勝負しやがれやハゲ!!(語彙力低) 」
森ノ宮「ああ、どうも……やっぱりちゃんとした古物商なんだな、良し良し……じゃあある程度安心できそうだな…… んn…? (薬師寺の視線に気が付き、ふっと知った顔である事を思い出し)………お、おう…こんにちは… 」
薬師寺九龍「ハイハイ店内で騒いじゃダメだよ~お店の人に迷惑だからねえ~、いやあすみませんね店長さん。コイツ見ての通りの不良でしてハハハハハ(口ではテツヤにそう言いつつめっちゃニヤニヤしている) 」
ミア・テイラー「ボクが知るか!ステイツにもいない!(バットを片っ端から探す) 」
薬師寺九龍「う~ん………(森ノ宮の会釈にこちらも会釈で返しつつ)………あ、ちと失礼。アンタと俺ってどっかで出会ったことあります? どっかで俺がパクったとか? まぁ、それはなさそうだな。どっかで会ったなあ。どこだろ?(そう問いながらも森ノ宮をジッと見ていた) 」
テツヤ「投げるな!!!物を粗末にする野郎は出禁対象だぞ!!!(スポンジ・ボブに割と真面目に激昂する)次やったらマジで追い出すかんな…?あ゛ぁ゛?(激を飛ばしながらメンテナンス作業に戻ろうとする) ああ、真新しいものはないが、古きものにも磨かれた良さがある。それが古物だ。(森ノ宮に)……あ、あぁ…まあ、元気で、いいんじゃないすか?とりあえず、ウチとしては、物壊さないでくれりゃ大丈夫なんで…(冷や汗) 」
ヒロ、ミア・テイラー「バットを粗末にするな!!!(テツヤと一緒に激怒する) 」
キャロル「ありがてえ。こいつがDNAに直接聴く(E缶を受け取り運十万円札を) 」
アリーサ「ムギイイイイイイイイイイイイイ!!!!(殴り掛かろうとするも九龍に頭をおさえられ近づけない)ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!(わめきながら悔し涙を流す) 」
キャロル「ありがてえ。こいつがDNAに直接聴く(E缶を受け取り運十万円札を叩きつける。E缶をぐいっと飲み干し) >>鳴らない言葉をもう一度描いて<< (サングラスからゲーミング光を放ち薬師寺の背後で踊る。お店の中でうるさい) 」
森ノ宮「ん……まあ、そうだな……パクられてないというか、パクる側だったというか……まあ、警察官上がりだよ。随分前の話だけどな(微妙な顔で薬師寺に返し) 良いよな、古い物ってのは歴史がある。歴史ってのは……まあ、色んな物を語ってくれるよな 」
テツヤ「(なにもかも)うるせえ(※すべてを諦めた顔をしている) 」
ヒロ「………何があったんだ、「ホイス・ケンター」とかいう謎の人のバットばかりだし、変なスポンジはいるし………(階段から降りてくる) 」
薬師寺九龍「なんだコイツ(なんだコイツ)(キャロルの謎の踊りに背筋を冷やし) あぁ~警察上がり。ってことは俺の先輩か。どうっすか?警察やめたらサパッとしたんじゃないっすか?(森ノ宮の事情は知らないゆえにヘラヘラと笑いながらアリーサの眉間を親指でゴリゴリ) 」
テツヤ「おおっ、"いいな"…それ!(森ノ宮の言い回しに食いつくように死んだ目に輝きが灯る) そうだ。すべての物には、生み出された時からその運命は始まってんだ。大事に使われ、止む無く手放され…それでも運河巡ればまた違う誰かの手に渡り、そうやってそいつの歴史が紡がれていくんだ。先人がどういう思いでそいつを手にして使っていたのか…この手の商売をしていると、そういうもんがいろいろ見られて楽しいんだ。 」
アリーサ「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!テメェエエエエエエエエ!!(ガチギレ&ガチ泣き)もう許さねえ……もう許さねえぞ!!(バッと頭を離さして)へ、へへへ、もう店の中だろうが関係あるか………へへへ、バッドもナイフも必要ねえや。テメェなんかこわくねええ!!(お目目グルグルでバッと構え始めた) 」
志村けん「あぁ?あだしが死んだってぇ…?!(ひとみおばあさんのいで立ちで) 」
テツヤ「ええぇ…(アリーサに顔が引きつる) 」
ミア・テイラー「……なんだ、ケンカか…?(同じく階段から降りてくる) 」
薬師寺九龍「はいはいオラオラ店の迷惑になるから外でような?な?(アリーサがこうなっても慣れたように外へ追い出そうとする)………しゃーね、ちょっと喧嘩に付き合ってやるか。 」
テツヤ「(あ、喧嘩はするんだ…)外のモン壊さん程度にな…いやマジで… 」
キャロル「(複数人に増えて喧嘩に火をつけるガヤに徹している) 」
テツヤ「ガヤるな!あと増えるな!店狭いんだから!とりあえずお前ら!物だけは壊すなよ!?(そう言って乾いたシャツを手に奥の作業部屋へと向かっていった) 」
最終更新:2025年04月10日 21:59