[ junction ]Ep1 過去ログ

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テツヤ「…掃除道具の強い味方、それが重曹。(その容器を取り出す)こいつがあれば昨日のシャツも、そして今からやるフライパンの頑固な焦げ汚れも綺麗に落とせる。(買い取ったばかりの中古のフライパンを片手に握る) 」

テツヤ「まずはフライパンの底面が隠れるくらいに水と大匙一杯の重曹を入れて中火で15分くらい沸騰させる。 木べらとかで焦げた部分をそぐようにするともっと落ちやすい。そっから冷ました後に汚水を捨てて中性洗剤とスポンジで洗う。これで綺麗になる。……っし。(自語りしながら実践し、ピカピカになったフライパンを満足げに見つめる) 」

テツヤ「焦げ付きの原因のほとんどは余熱不足だからな。調理の際には煙が出るまでしっかり予熱することだ。特に焦げやすい料理は余熱後に一度火を着ることで焦げ付きの予防にもなる。意外と知られていないが、頑固な焦げ汚れが嫌になってフライパンを捨てる家庭も少なくはない。そういうところに是非とも布教してやりたいところだ。 」

地雷系少女「そうなんですね!知らなかった…とっても勉強になりました♪(至近距離で観察している) 」

テツヤ「おうっ。これを機にご近所さんに広めてやってくれ。勿論火事にならないよう火の扱いには十分気を付けるんだぞ。 」

テツヤ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 」

テツヤ「ひょお!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?(至近距離にいる少女に驚き跳び上がる) 」

地雷系少女「わっ!驚かせちゃいましたか…?ご、ごめんなさい!お店に入ったらなんかマグロの解体ショーみたいに語っていたので、つい食いついてしまって…(あははと苦笑しながら申し訳なさそうに頭を下げるのは、今まで移送でいなかった地雷系ファッションに身を包んだ白桃色の髪をした美少女。片手にはストローの刺さったストゼロ缶らしきものを握っている) 」

テツヤ「い、いいいいいいや俺の方こそ気づかなくて悪かったそそそそそのいいいいらいらいらいらっさいませせ(至近距離にいたのがよりもよって一番苦手な女性で超テンパっている) ち、違うのだ。テツヤさんは客が一人もいなくて暇だから一人解説してたとかそういうアレじゃないのだずんだもんなのだ! 」

地雷系少女「わ、わっ、こちらこそ!驚かせちゃって本当にごめんなさい!流石にいきなり距離が近いのは不味いですよねすみません…>< (見た目に反して非常に腰が低い) 」

キャロル「(元祖ゲームボーイを買いに来たんだが、そこには火をつければトビそうな美少女がいた。私は反復横跳びの体制を取り、電線から電線への移動を往復し、スニーキングミッションの移行した。 >>パン2の色を確かめてみせる<< ) 」

テツヤ「………(バツが悪そうに後頭部を掻きむしりながら改めてその少女の容姿を確認する)………(すげえ服装だな…今どきの女の子が着てそうな派手な奴だ。そういや以前テレビで見た事あったな…「地雷系」っていうのか…?地雷ってなんだ??爆弾抱えてんのか?やっぱり女は怖い…が……)(へこへこする少女とぎこちなく目線を合わせる) 」

テツヤ「…あー……まあ、お互い落ち着こうか。いらっしゃい。若い女の子がこういう店に来るのも珍しくてな…。なんか欲しいもんでもあんのか?(地雷系少女に) ……なんかすっげえ違和感が…気のせいか…?(キャロルには気付いていない) 」

地雷系少女「あ、はい…!実は、ずっと使ってたケトルが壊れちゃって…でも新しいものを買うお金もなくて… そしたら友達から、ここで安く修理させてもらえると聞いて…(もう片方の手に握られた紙袋から、可愛らしいデザインの電気ケトルの入った箱を取り出す) あの…これを直してもらうことはできますか…?(懇願するような純粋な眼差しで訴えかける) 」

キャロル「……!!?(馬鹿な……パン2が見えない……!!?) 」

テツヤ「修理依頼か。ああ、ウチではだいたいのものは承る。ちょっと見せてみな。(少女から箱ごと受け取ると開封、取り出したケトルを両手で回しながら様々な角度から観察する)…………外見に異常は見られないが、まさか…(そういうと箱の中に手を突っ込み、更に取り出した電源プレートのコンセントをプラグに差し込み、そこにケトルを乗せて電源を起動する) 」

地雷系少女「…どきどき……(心配そうに両手を合わせながら覗き込むように見守っている) 」

テツヤ「………反応なし。やっぱりそうか。(理解したように少女の方へ見上げる)ケトル本体と電源プレートの接続部が故障してるっぽいな。ケトルの注ぎ口から滴り落ちた水がそのまま接続部に流れてショートしたんだろう。旧型にはよくあることだ。これで火事にならなかっただけまだマシだ。この程度なら10分もかからない。適当に店内を見ててくれ。すぐに直してやっから。(そういうとセット一式を持ってレジ奥の作業部屋へ向かう) 」

地雷系少女「……!(希望を見た瞳を輝かせてこくこくと頷く)……えっと、それじゃあ……(その間、レジから離れて店内を歩き回ることに…) 」


~ 5分後 ~


テツヤ「うーし、直ったぞー!(セット一式を持ってレジへ戻ってくる) 」

地雷系少女「えっ、もう…!?早いですね…!(テツヤの声を聞きつけレジの方へと小走りで駆け寄ってくる) 」

テツヤ「幸いなことに、解体からの部品交換と行かなくとも接点復活剤であれこれ弄りなおしてみればすぐに、な。 これから注ぐ時には注ぎ口に注意が必要だな。垂れ落ちないよう慎重に注ぐか、予め布などを用意していつでもすぐに拭けるようにしておくといいだろう。(そう解説しながら箱詰めしていく) ういっ、修理完了ってな。 (したり顔でその紙袋を持ち主へ返却する) 」

地雷系少女「わぁ~…すごい…!やっぱり噂は本当だったんだ…本当に直しちゃうなんて…。あっ、ありがとうございます!えっと、修理代はいくらですか?(財布を取り出す) 」

テツヤ「いいよ、必要ない。(きっぱりと断る)…そのケトルを手に取った瞬間に分かったんだ。君は物を大切にする優しい心を持ってるってな。新品そうに見えるが、表面を光に当ててみれば僅かながら擦った後がいくつかある。けどそれは布で擦り続けたことによる摩擦痕。そういうのは物を大事に使えば使うほど必然的に伴うものだ。ウチはな、そういう物を大切にする人には寛容なんだ。だからお代は取らない。(にかっと不敵に微笑む) 」

地雷系少女「えっ、えっ…??ほ、ほんとうに、いいんですか…?ふえぇ…そ、そんなぁ……でも、そう言ってもらえてすっごく嬉しいです…♪……実はこのケトル、ボクが一人暮らしするときに実家に住んでるママからくれたものなんです。すっごくすっごく、大事なものだったんです。だから…お手入れもしっかりやっていたんだけど…壊れちゃった時は本当に泣いちゃって…うぅ… 」

テツヤ「……どんなに大事に使おうとしても、形あるモンはいつか壊れるもんだ。皮肉なことにな。だが真心を込めて使ってやれば「そいつ」も持ち主に応えて目覚めることもある。人にも物にも魂が宿るものだからな。たかが「物」だとしても、それは本人にとっては何にも代えがたい"思い出"にもなる。だからこれからもそのまま大事に使ってやってくれ。 」

地雷系少女「はいっ…!本当に、ありがとうございます…!ママからもらったケトル…これからも大事にします…!(何度も深々とお辞儀する)ボク、リサイクルショップなんて生まれて初めて来ましたが…とってもすごいところだなんて知りませんでした!さっきも店内を見てていろんなものが見られてわくわくしたし、何よりどれも不思議と全然古さを感じさせないというか…新品のように綺麗にされてて……もしかして、このお店にあるもの全部、お兄さんが…? 」

テツヤ「…ん?ああ、そうだよ。ウチは俺一人でやってるからな。あ、どーも。店長のテツヤと言います。(いつも羽織っている紺色のエプロンの胸元につけられたネームプレートを見せつけながら自己紹介する) へぇ、嬉しいねえ。若い女の子がこういう店に足を運んでくれんのは。今の子たちはフリマアプリで自宅間でそういう古物のやり取りをしてるみてえだし、こういう掘り出し屋の需要も激減しててなぁ…(参ったなと言わんばかりに頬を掻く) 」

地雷系少女 → あいら「ひ、一人で…!?す、すごいですね…!まだ全然若そうなのに…!あ、ボクは『 朝比奈あいら 』といいます♪実はここから二駅離れた所に住んでいるのですが、近くに電化製品の修理をしてくれる場所がなくて… 確かに、友達もみんなフリマアプリ使ってます!ボクもたまに利用したりするんですが…でも、こうやっていろんなものを直接見て回るのも楽しいなと初めて気づきました♪そうだ、この子…!可愛いなと思ったので購入したいのですが…(地雷系少女は好みそうな「痛い」デザインをしたウサギ人形をレジに置く) 」

テツヤ「あいらちゃんか。へぇ…そうか…それでウチを… まあそう言ってくれて嬉しいよ。オンラインショップなら自分が欲しいものはダイレクトに探し当てることはできるが、こういうリアルショップには自分の興味のなかったものにも目を向けることで新たな発見を見出すこともある。よければ今後とも御贔屓に、ってな。 」

テツヤ「ああ、その人形か。確か3週間前くらいに若いニーチャンがゲーセンの余ったクレジットで運よくゲットしてウチに売ってきた奴だな。悲しいことに、そいつにはまだ「愛着」がない。だから、君が目一杯愛情を注いでやってくれ。というわけで50円だ。 」

あいら「うんうんっ、確かに…スマホという狭い画面じゃ、たくさんの商品をチェックすることなんかできませんもんね……えっ……ええぇっ!?ご、50円!?やっ…す……そういえばこのお店、どの商品にも値段が書いてなかったのですが、時価って奴ですか…? 」

テツヤ「うんまあそんなとこ。ウチは他所のリサイクルショップとは違って特殊なんだ。販売も買取も修理も、あとついでに解体とか処分とかも承ってんだけど、それら全部俺の主観で変動する。いや、というよりは…そのお客さんと物の「愛着度合」に依存するというのが正確か。その人形は大して使われないまま売られた。だから、君がたくさん可愛がってやってその価値を見出してやってくれ。俺にとっては代金よりもそうしてくれた方が素直に嬉しいんだ。 」

あいら「………(テツヤの言葉を受けて、自分が選んだウサギ人形と見つめ合う)………わかりました…!(そういうと50円玉を差し出し、購入した)……えへへっ…♪これからよろしくね…♪(その人形を大事そうに抱きしめる) 」

テツヤ「 まいどあり。(この娘なら大丈夫そうだ。さぞ「そいつ」も本望だろうよ。)(その光景を微笑ましく見つめている) 」

あいら「…そういえばさっき、このお店はテツヤさん一人で切り盛りしていると言ってましたよね…?あの、アルバイト…とか、雇っていないんですか? 」

テツヤ「…ん?ああ…人手は要らないと言えば嘘にはなるが、生憎人件費の方がな…。バイト代を渡せるだけの金がねえんだ。だから募集はしていない。それがどうした…? 」

あいら「そう、なんですね……でも、それなら仕方ないですね…(一瞬顔を俯かせる)実はボク、今のバイト先がそんなに楽しくなくて…あ、メイド喫茶で働いているんですけどね?その…看板メニューのオムライスの値段をぼったくりかというくらいに高騰させようとして、それじゃあ御客さ…あ、ご主人様が帰ってこなくなっちゃいますよー!と店長さんと口論になっちゃって… なんか、お金お金でうるさくて、ヤになっちゃって…新しいバイト先で楽しく働きたいなと思って… 」

テツヤ「……あー…まあ、商売あるあるというか、今のご時世じゃ物価高騰の問題もあるから尚更そういうことに直面するかもなー…… ウチくらいなんじゃないかな。このご時世でこんなトチ狂った商売してんの。もはや商売なのか疑うレベルではあるが。まあウチのことはどうでもいいとして、どうせ働くならそりゃあ楽しい方がいいよな。他に目星はついてんのか? 」

あいら「……(首を左右に振るう) …だから、その…こんなにすごい店長さんが一人でやっているこのお店なら、きっと楽しく働けそうだな…と思って…。でも、バイトを雇っていないなら仕方ないですね…(しゅんと縮こまる) 」

テツヤ「あ~……(こういう止むを得ない状況の娘を放っておくのもな…けどかと言ってすんなり受け入れるわけにも、な……ウチは超絶安月給。こんなことは死んでも口に言えねえが給料はフ〇ミマの4分の1にも満たないレベルだぞ。駅でビッグイシューを売り歩いてるホームレスくら酷いからな…)(などと冷や汗を流し続ける) 」

テツヤ「……悪ぃな…でも君のような愛想がよくて客の目線に立って考えられる素直な子はどの店でも受け入れてくれるさ。それ以前に、もっかい冷静になって今の職場を離れるべきかどうか考えなおすのもいいだろう。君が楽しく働けるかもしれないと思って続けてきた仕事だろ?なら、ちょっとのことで揺らぐのはまだ早い。稼ぎは悪いが(※正確には稼ごうとしていない)、俺もこの仕事が楽しくて今日まで続けている。考え方次第で物事はどうにでもなる。君もその考え方を貫けばいい。とことんぶつかれ。人生マジでどうとでもなれる。 」

あいら「………(テツヤの言葉を正面から受け止める)……わかりました…!ボク、もう一度冷静に考えてみます!それで…お店の為にどうすればいいのか、自分が楽しく働けるためにどうしたらいいのか、いろいろ考えなおしてみようと思います!わ、わぁ……こんなふうにまじめなことを話したのは家族と一緒にいた時以来だ……すみません、相談に乗っていただいて。ありがとうございます…♪ 」

テツヤ「いやいや、こんなんでよければ… 狭い業界で働いてる俺とは違って君は立派な方だよ。幸運を祈る。いい方向に転がるといいな。(サムズアップを送る) 」

あいら「はいっ♪ボク…がんばりますね!あ、長話に付き合ってもらっちゃってすみません!今日はもう帰ります…でも、また来ますね!(最後に深く一礼し、どこか嬉しそうに微笑みながら店を後にした) 」

テツヤ「おうっ、こちらこそありがとな!(退店するあいらへ会釈する)………俺より若いのに立派なもんだ。地雷系女子って奴の偏見が180度変わった気がした。今どきの奴らもみんな苦労してんだな。………っし、俺も負けねえようにしねえとな。溜まった中古品のメンテナンス、サクッと捌いていくか…!(そして、再び客が消えて静かになった店内の奥へと消えていく) 」



― 掘り出し屋「ジャンクション」 ―


テツヤ「……うーん、困った……(大量に買い取った衣類の山を前に立ち尽くしている)……ついついまた大量に仕入れてしまった…俺自身古着が好きだからってこれは調子に乗り過ぎた。反省。しかもよく見たら解れもたくさんあるし…めーったな…これはかなり時間がかかりそうだ…(腰に手を当て考えあぐねている) 」

あいら「わ~…!お洋服がたくさんですね!あっ、可愛いものもあるー♪(ひょっこり顔を覗かせている) 」

テツヤ「そうなんだ。そもそも古着コーナーの拡張もまだ終わっていないというのに、やらかしたなー……………ん?(ここで隣を二度見、三度見する)うえええええええええええええええ!!!!!?????(仰天して跳び上がる)い゛、いいいいっ、いつの間に…!?(ていうか近い…!)(尋常ではない汗水を垂れ流す) 」

あいら「わっ!ごめんなさい!昨日のお礼を言いに来たのですが、なんだか忙しそうだったので、今度は何しているのかな~って…😊(昨日と変わらずストゼロとスマホを手にそこに佇んでにこにこしている) 」

テツヤ「あ…っ?あ、あぁ……そんな、わざわざ…!ま、まあいらっしゃい…!今は見ての通り古着のメンテナンスを始めるところだ。とは言えこの量だ。作業量的にはなかなかだが、まあ自分がやらかしたことだ。これに懲りて、次からの買取には自分の中で限度を設けようと思ってな…ははは…(乾いた笑みを零しながら頬をポリポリ掻く)……ていうか、それ…酒か?君、見たところまだ成人してなくないか…? 」

あいら「そうだったんですね…!一人でこんなにたくさん…大変ですね…💦 あ、これですか?大丈夫ですっ!実はこれ…パカッ(ストゼロ…のデザインがプリントされたステンレスタンブラーだった)中はお酒じゃなく、「青汁」です♪ボクの自家製なんですよー!😊(中を見せつけるとそこには確かに濁った青緑色の液体が入っている) 」

テツヤ「あ、あぁ…なんだ青汁か……青汁?!(二度見する) やっぱ成人していないんじゃないのか!?その若さでよくそんなの飲めるな!?しかも自家製…感心を通り越して尊敬するレベルだわ… 意外と家庭的で健康志向なんだな。若いのにいいことだ。 」

あいら「ボク、17才ですよ!「永遠の」じゃなく、本当に!(可愛いパスケースに入った学生証を見せつける)はいっ!健康はお金じゃ買えないとママに教わったので!他にも野菜ジュースも作れちゃいますよ♪いやいや、そんな…!💦て、テツヤさんだってまだまだ若いお兄さんじゃないですか…! 」

テツヤ「すっげぇ…なぁ……将来有望じゃねえか。(パスケース内の学生証を見て「確かに…」と頷く) 俺かー?んー……まあまだ20前半ではあるが、気が付きゃこのままだと30まで行くんだよなぁ…特にこうやってこの店で毎日生活していると代わり映えしねえから年数が過ぎていくのが本当にあっという間に感じる…(みすぼらしい店内をそれとなく見渡しながら苦笑を零す)」

あいら「え~、そうですかぁ~?(猫撫で声で謙遜する)20前半なんですね!本当にお兄さんだ!……そうなんですね…(その視線に釣られて自分も店内を見渡す)………あ、そうだ…!ボク、昨日のお礼がどうしてもしたくて!それに、「この子」もお安く譲っていただいたのもあるし…(昨日購入した「痛い」デザインのウサギ人形を見せつける) なので、もしよければお手伝いさせてください!(ずいっと一歩詰め寄る) 」

ヒロ「………(おや?)(ジャンクションの前を横切るが、テツヤとあいらが目に入る)(……お取り込み中か)(バカじゃーん) 」

テツヤ「お、早速大事にしてくれているんだな。(購入してくれたウサギ人形を嬉しそうに見つめる)……!?お、お手伝い…!?あ……いや、その…気持ちは嬉しいんだが…昨日も言ったようにウチはバイトは雇ってなくてな……(目を逸らしながら両手を振る) 」

あいら「いえっ、アルバイトじゃありません!「ボランティア」です!なのでお金はいりません!タダ働きでいいので、是非お手伝いさせてください!それに…人生はじめてのリサイクルショップに訪れて、こういう素敵で面白いお店もあるんだなって、なんだかときめいちゃって……社会勉強みたいな感じで、いろいろ学びたい気持ちもあって!だから……(次第に尻すぼみになっていく) 」

テツヤ「(な、なんて健気なんだ…ッ…!)(迫真のシリアス顔で退いてしまう)……う、あ……そ、そんなに強く出られたら無下にもできないよな……(これまた参ったなと言わんばりに後頭部を掻きむしる)…まあ、その……君のような若い子が古物に興味を持ってくれるのは俺としてもすごく嬉しいよ。そういうことなら、そうだな……(ちらりと作業スペースにある山積みの古着に一瞥を与える) ……手芸、得意か? 」

あいら「すいっすいっすい~っ(テツヤと同じ店員用の紺色エプロンを着用し、手慣れた動作でさくさくと衣服の解れを縫い直している)

テツヤ「………すげえな…ほんとに得意なんだな…。(あいらの修繕作業を他所目に古着の汚れ確認をしていたが、その優れた手腕に思わず目を奪われて手が止まってしまう) 」

ヒロ「………うーっす(店に入ってくる)おや、可愛い店員さんもいるじゃないか(あいらを見て) 」

あいら「はいっ!小さい頃からママに教わったので!勉強は苦手ですが、これでも家庭科の授業だけは「5」で一番高かったんですよ?これくらい、任せてくださいっ♪(ふふん、とどや顔を決める) 」

テツヤ「そうなのか…いや、得意なことが一つでもあるのはいいことだ。俺も技術以外はからっきし駄目だったからな……お、いらっしゃい!この前のお客さんか。あ、あぁ…いや、これはその、なんというか…(あいらをちらちら見ながらヒロに複雑な顔を見せる) 」

あいら「本当ですか!?そう言ってくれると…嬉しいですっ♪ あっ!お帰りなさいませ、ご主人様~☆(ヒロの来店に反応して飛び出してくる)……ハッ!しまった!いつものバ先と同じ挨拶が口走ってしまった…!も、申し訳ありません!いらっしゃいませ~…!💦(あははと苦笑しながらヒロをあたたかく出迎える) 」

ヒロ「なんだ、はっきりしないな。漢ならはっきりせないかんぞ!(テツヤに)…………………(飛び出してきたあいらに一瞬見惚れる)……どうも。普段のバイト先…………………………メイド喫茶か?どこだ?(通う気満々) 」

テツヤ「ご、ご主人様……???ああ、そういう……(言い間違えたあいらに口元が引きつる)ていうか、馴染むの早すぎんだろ…一人目のお客さんだぞ。 ええぇ…なんで俺叱られてんの……?(謎の愕然)まてまてまてまて。デリカシーなさすぎんだろ。(汗) 」

あいら「はいっ!ここから二駅離れたところの○○町にある「ぴゅあ☆ぴゅあ」でメイドさんしてまーす♪ ご指名は高くつきますよー!😊(ちゃっかり宣伝する) ところで、今日は何かお探しですか~?(すっかり店員になり切ってヒロに尋ねる) 」

ヒロ「可愛いメイドさんだから気になったものでな……(テツヤに)…覚えた。顔出しに行くよ… あぁ、ちょうどいいバットとかないかなと思ってな……… 」

あいら「テツヤ店長もよかったらいつか来てくださいね♪ お待ちしてますよ~!😊 バット…あっ!野球がお好きなんですね♪それなら2階にありますよ!ご案内しま~す!(なんだかんだでメイド喫茶の名残が拭いきれずそのままヒロを2階へ連れて行く) 」

テツヤ「店長って…いやまあそうだけど……ああ、うん…機会があればな。(はははと苦笑い)………(だが、手際の良さは確かだな。あの短時間でこの修繕速度は並大抵のことじゃない。手先も俺より器用だし、愛想もいいし、何より……物の大切さを理解している。ウチに金があれば間違いなく雇っていたな……)(はあ…と密かにため息をつく)可愛いメイドさん、ね… まあ、ウチにはもったいないくらいの人材だよな…(ヒロを案内するあいらを横目に古着のチェック作業を再開する) 」


ガタガタ…ガタガタ…(何やら荷物の中、ガタガタと震えている何かが……)


キャロル「 BUN BUN ハローVTUBE(サングラスをかけがに股歩きで入店) いらっしゃい ここは ジャンクション だよ▼ かい に きた の かい ?  うり に きた の かい? ▼(スッと予備動作なくカウンター近くまで移動。メッセージウィンドウに持ち金やらセリフやらが記入される) そこの ヒロ は ソウビ しない と いみ が ない ぞ▼ 」

テツヤ「……?……ん??(ガタガタと震える荷物を二度見する)なんだ…?確か買い取りで放置してたままのものだったような…(震えるその荷物に近づいていく) 」

ヒロ「ん?どうもありがとう。案内してくれるのかい?(あいらについていく) 」

テツヤ「なーっ!テメー!最近やたら常連ぶってるキチガイじゃねーか!ちょちょちょおおおおい!なんだなんだぁ!?なんか視界が可笑しいことに…はっ?なにこれ??ゲーム画面???おおおおい!なんなんだこれはー!!(強制固定されたゲーム画面の中で喚き散らしている) 」

あいら「じゃーん!こちらですっ!(しばらく歩き、スポーツコーナーの野球関連の商品を取りそろえた棚へ視線を促す様に両手を広げる)ゆっくり見てってくださいね♪ ちなみにお求めのバットはテツヤ店長が一本一本丹精込めて丁寧に磨き上げているので、とっても綺麗ですよ! 」

キャロル「スパチャ ありがとう ▼ わたし は CV ファイルーズあい だけど なんでじゃも な アイツじゃない し あいつ は もう ファイルーズあい じゃ ない よ (画面右に赤スパが表示される) よっこらせ(その他ウィンドウを鞄にしまい、別のカバンをカウンターに置く)おっす、オラきちがい!(誇らしげ)ちょっとそこらじゃ顔の知れたようつばぁキャロル=チャンなのだ。今日は掘り出し物紹介のため、トレードにやってきた。我が名はアシタカ!! 」

テツヤ「こいつなんも聞こえちゃいねえ!!!あと俺「背景」から出られないんだけどー!!!どうなってんだこれ!!!(キャロルのバックで暴れている) 」

ヒロ「ほぅ、どれもこれも綺麗なバットだなぁ…(辺りを見渡して近くにあったバットを掴む)使い込まれたとは思えないな……… 」

キャロル「カチカチッ(ドラッグアンドドロップでテツヤを背景から引っ張り出す)へいTETSU(ネイティブ) 今日あたしゃね、面白いものを持ってきたんだ。(そういうなりごそごそと重厚なジェラルミンケースを開いて弄り) >>カブトボーグ(玩具)<< (玩具一式がカウンターの上に現れた) チャージ3回!フリーエントリー!!ノーオプションバトル!!! 」

あいら「本当にそうですね~…!(ヒロと一緒の目線でバットのひとつひとつを見つめている)……ボク、実はこのお店に来たの、まだ二回目なんですよね。でも、昨日初めてここに来た時、ときめいちゃったんです。リサイクルショップってこんなにわくわくするところなんだなって…!まるで、友達と遊びに行ったディ〇ニーランドのアトラクションみたいになんでもあって… でも、ここにあるものはその一つ一つに誰かの「思い出」があって……そう思うと、なんだかロマンチックだなぁ…って。お客様もそう思いませんか!?(ここでヒロの方へ振り返る) 」

テツヤ「 うげー (カーソルにつままれてなんとか脱出) 馴れ馴れしく呼ぶな! って、おー!そ、そいつは…!懐かしいなカブトボーグ!そいつはトムキャット・レッド・ビートル…それに、エレクトリカル・スピードワゴン…おお、キー・オブ・ザ・グッド・テイストまである!確か新作アニメも始まったらしいが、俺はまだ追えていなくてな…ていうかなんだ、買取か? 」

キャロル「んだんだ。紹介動画で一度紹介するためにメルメルで買ったけど……よくよく考えたらその次代のがここまで残ってるっていうのはすげーことだよなって思ったわけ。かといってそう頻繁に遊べるわけじゃないし、ここなら大事に扱ってくれそうだなって(サングラスを外しボーグ一台を手に取る。よく見れば細かい傷こそあるが、こまめに手入れされているのか経年劣化などは見られない。遊んだ際の傷以外は備品そのものだった) 」

ヒロ「それは確かに…そうだなぁ。(ウキウキと話すあいらの表情を微笑ましく見て)一つ一つに思い出があって……それを買うことによってまたその物に対する思い出が出来上がる………そういう繋がりっていいよね… 」


ガタガタガタガタ……ガバッ(さらに荷物が揺れて、何かが這い出てくる)


???「……なんだ、騒がしいな……(そこから出てきたのは、いつぞやの古傷だらけの黒髪の女性……荷物に潜り込んで寝ていたのか、目を擦っている)……あれ? 」

テツヤ「……よし、そういうことなら。(カブトボーグセット一式を受け取り、査定に入る)…………(一台一台を手に取り、品物を丁重に回しながらあらゆる角度から細かく確認する。その栗色の瞳は拡大レンズのように細部を見透かすように輝いて、瞳孔に「思い出の品」をすっぽりと収めていた)………カタ、カタ、カタッ…(確認を終えるとすぐさま電卓を手に取って打ち始める) 」

テツヤ「――――― 一式で「3万6千円」。(電卓の数値を見せつける)ちなみに定価だと1500~3000円台。だが、この三体は今はもう市場に回ってねえレアもんだし、プレ値もついている。だがそれでも他所じゃ一式で良くて4千円程度だろう。今回の決め手は、"これ"だ。(そう言って一台を手に取り、そのタイヤ部分を指し示す) 」

テツヤ「本体の装甲は綺麗に手入れされている。駆動系も中のモーターも錆付いていないし、頻繁にメンテが行われているのがよく分かるが、タイヤだけはどうしても摩擦によって傷ができやすい。が、痕跡を見ればちゃんと正規の遊び方に準じているのが分かる。これは恐らくだがかなりいろんな奴の手に渡ってきたと思われる。だが以前の持ち主も、その前の主もみんな、純粋なボーガーだったことがここから見て取れる。そいつらに敬意を表しての、この値段だ。これでどうだ?(キャロルに) 」

テツヤ「うおっ!?何かと思ったらこの前の…!?だ、大丈夫か…? 」

あいら「ですよねですよねっ♪ ボクも、家族との思い出の品がたくさんあって…でも、時々壊しちゃうこともあって…そんな時、そんな「思い出」も一緒に直してくれるような、素敵なお店があるなんて知らなかったんです。傷ついて、壊れてしまって、そしたらまた新しいものを買い直せばいい…ふつうはそう思いますよね。でも、ボクの家族は「物を大切にしなさい」ってよく言ってて、その意味が…このお店に来てから、わかったような気がするんですよね… 」

キャロル「ウワァ事件や!!死体が入ってる!!   うーーーーーーーーーーーーーーーーむ………(某鑑定団の格好に着替えておりメガネをくいくいさせ、テツヤと挟むようにしてボーグ一式と睨み合い)うん、そおういうことなら尚更……  私が受け取るにゃ高すぎるな!(腕を組み真剣な眼差しを返す)私はボーガーじゃないし、わかるのは今日まで保ってきたものというだけ。それが歴代ボーガー達を代表してその額を受け取るというのはフェアじゃない気がするっ(フンスー) 」

???「死体じゃ、ない……私は……なんだ……何で私はここで寝てるんだ……大丈夫か、と聞かれると……生命維持に、問題はない?(そう言ってポリポリと頭を掻きながら)ここは確か……前来たジャンク屋みたいな……ああ、すまない……なんか寝床を間借りしたみたいで…… 」

テツヤ「だと言うと思ったよ。あんた、気は狂ってるように見えるが…そんな純粋なボーガーと変わらないくらい、いやそれ以上に透明な心、持ってんだろ。(ここで改まった表情でキャロルの横顔を見上げる)こいつらをフリマアプリで買い取って今日まで大事に取ってくれたあんたもあんただ。ありがとな。心から、礼を言いたい。まあ代金を受け取らないというのならこいつらは返却するが、機会があれば熱狂的なファンや子どもにでも譲ってやりな。まあ、言われなくてもあんたならそうするんだろうけどな。(ふっ、と柔らかい笑みを零してカブトボーグ一式を返却する) 」

テツヤ「あー…まあ、今の今まで気づかなかった俺も俺だからな…気ぃすんな。ていうかそれはそれとしてマジで大丈夫か?顔色悪くねえか? 」

ヒロ「………そうだな。物を大切にせずに壊せば……そしてそれを直さずにいれば、その物の思い出はそこで終わる。これからも続くことはないし、誰かに受け継がれることは絶対ない………だからこそ君の親御さんは物を大切にしなさいという風に言ったんだろう………っと、そういえば名前をまだ名乗っていなかったな。俺はヒロだ。 」

あいら「そっか…そうですよね…!(うん、と強かに頷いた)ヒロさんですね!ボクは朝比奈あいらといいます!今日一日、このお店でボランティアでお手伝いしています!(`・ω・´)(きりりっと敬礼する) ヒロさんもよくこちらのお店に来られるんですか…? 」

キャロル「な……ナンダッテー!?(ここでギャグチックな白目になり背景に電撃が走る)くっ……実はまだまだ山のように『なつかC品』紹介企画で手に取った品が……、い、一発目からしくじると私ちゃんのトランクががががが…… 」

テツヤ「そんなにかよ… と言ってもなぁ…流石にウチとしてもタダで貰うわけにはいかねえからなぁ………!(ふと、「あるもの」を見て何かを閃く)……そうだ、巷で噂の「レンタルケース」、ウチでもやってみるか…?(その「あるもの」こそ、出張買取で手に入れた大きめなショーケースだった)ちょうどこいつを商品に出そうと思ったんだが、ウチもウチで在庫をたくさん抱えててな…だが、こいつを商品棚として有効活用することもできる。 」

テツヤ「このショーケースにあんたの売りたい品を入れる。そして、この店に訪れた誰かがそれを気に入って購入した時、その収益の8割はあんたに入る。残りの2割は商品の預かり費用と管理費で合算してウチが貰う。互いに利点があると思うんだが…どうだ、乗ってみねえか? 」

???「私は大丈夫だ……この程度で気分が悪くなるような柔な鍛え方はしてない……(自分の埋もれていた荷物を片付けながら)……はぁ……今は何時だ……?(ポケットから携帯端末を取り出す) 」

キャロル「OH! ブロードウェイナカノ ハバラアキでよく見るあれじゃん!(嬉々として目を輝かせ掌の上で拳を弾ませる)んにゃぴ、まあこのお店のポリシー、美徳なるものがあるんだろうしそれなりに品定めはしたほうがいいと思うけど……うん、しょーじきめっちゃたすかる。乗ったァ” 」

ヒロ「あいらちゃんか、よろしくね!あっ、ボランティア?1日?なるほど、それで普段はメイド喫茶で… まだ2.3回来たくらいかなぁ。でもこうして色々見て、これからも通おうかなって思ったよ。 」

テツヤ「っし!交渉成立だ。いや、問題ない。「あんた」なら、何も心配いらなそうだ。それに…ウチもそろそろ新しい風を吹かせて行かないといけねえからな。顧客もじわじわ増えてきたみてえだし… っとぉ、そうだ、。前とか連絡先とか聞いてもいいか?俺はこの店で店長をやってる「テツヤ」っていうんだ。よろしくな。(柔和な笑みを送る) 」

あいら「そうです!普段はメイド喫茶でバイトしてます!今日と明後日はおやすみで何も予定がないので、お手伝いをと思いまして…! 本当ですか!?ぜひぜひ!ヒロさんもボクと一緒にこのお店の常連さんになりましょう!きっとこれからもっと面白い商品が入ってくると思います!そんな気がします!(ふんすふんすっ) 」

キャロル「ドワンゴが、午後 2131493719349時(ここだけ早口)ぐらいを、お知らせします  おう!よろしくなテッツー!わたしゃキャロルっていうんだ。えーっと……実住所はちょっとまずいな、事務所の名刺でいい?(そこには、あのナンジャモもコラボしたことがある頭やべー配信者が集まることで有名な某ようつばぁ事務所の名刺がッ!!) 」

ヒロ「面白い商品………みんなで見て楽しいようなものが入ってくるといいなぁ…! 」

テツヤ「テッツーって…まあ、この際呼び名はどうでもいいや。ああ、贔屓に頼むよ、キャロル。(不敵に口角を上げる)ん?ああ、別に構わないが……って、これ…?!じ、事務所ってこれ…お前マジモンなのか……!?(受け取った名刺を両手に、今頃驚愕の色を伺わせる)恐れ入ったな…まさかの大御所から…こんな……よ、よしわかった。 じゃあ、とりあえずウチに預けたい品を置いてってくれ。こっちで査定して、改めて後日連絡を入れてから、その値段で大丈夫なら早速ショーケースに出品しようと思う。 」

あいら「そうですね~♪😊 ……?なんだか下がとっても賑やかですね?またお客さんが来てくれたみたいで嬉しいな~♪ ……あ、いけない!ボクとしたことがついうっかり立ち話を… ど、どうぞゆっくり見てってくださいね~!(朗らかな笑顔と共にヒロに手を振りながら1階へと降りて行った) 」

キャロル「おっけい牧場の決闘血祭り!(敬礼し饒舌に返事をすると) \オマエヲコロス…/ \オマエヲコロス…/ あやべアラーム。あー!!爆発するTANITAの体重計コラボ収録時間じゃん!!(目玉が飛び出しスマホをガン見)すまんテッツー!このボーグはここに預けていく!!後で諸々整理しに来るからー!!(ダーッッと駆け出しその場を後にする) 」

あいら「てんちょ~!……?あれ?この商品は…?それにさっき誰かがここにいたような…?(カブトボーグを優しく両手に取り小首を傾げる) 」

テツヤ「お、おう…配信者は忙しそうだな…わかった、あとは任せておけ。(いそいそと走っていくキャロルを見届ける)おう、戻ってきたか。さっそくなんだが、もう一つ手伝ってもらいたいことができた。突然だが、ウチで新しい商売をはじめることになったんだ。それは…――――― 」



テツヤ「ふぅ…終わった~~~~~!(外もすっかり暗くなり閉店時間を迎えていた。外に出していたアウトレット品を店内に運び終えた)いや、ほんとに助かったよ。あいらのお陰で溜め込んでいた古着のメンテナンスも半日で終わってしまった。本当に感謝している。ありがとう…! 」

あいら「いえっ!お役に立てたみたいでよかったです♪(*´ω`*)(下ろした暖簾を丹寧に折り畳んでいる)それに、お礼を言いたいのはこちらですよ!今日は、とっても素敵な体験をさせていただいて、本当にありがとうございました…♪ リサイクルショップでのお仕事…とっても楽しかったです♪ たくさんのお客さんが、いろんなものを持ち込んできてくれて…そこから様々なことを知れて、いっぱい勉強になれましたから! 」

テツヤ「……そうか…そう言ってくれると、俺も嬉しいよ。そうだな…この手の仕事を続けて俺もいろんな方面に嫌でも詳しくなってしまったからな… キャンプや釣り、ゴルフやサイクリングといったアウトドアなことから…TCG(トレーディングカードゲーム)や書籍、料理などのインドアなことまで。人生に必要なことかと言われたらそんなことはないが、より豊かになるようなことなら一通り体験してきた。君は俺より若いんだから、もっといろんなことに目を向けてみるのもいいかもしれないな。 」

テツヤ「とはいえ、俺も君との仕事を通じて分かったことがある。人は、自分にできることには限界がある。得手不得手があるようにな。なんでもかんでも一人でしょい込むことは強さでも何でもない。じっちゃんが逝って…この店を何とか存続させないと、と…俺はどこかで焦っていたのかもしれないな。あるいは、俺にしかできないことだと見え張っていたか… とにかく、あいらに手伝ってもらったことで、俺自身の狭かった視野が広がったのは間違いない。何度も言うが、本当にお礼が言いたい。 」

テツヤ「(そう言って静かに封筒を差し出す)……ボランティアだと言ったが、受け取ってくれ。つってもそんなに大した金額ではないが。今日は今までにないくらい有意義なひと時だった。これを機に、このジャンクションでも人を雇うように考えてみようと思う。まあ…安給なのは拭えないが…(はははと苦笑いを零す) 」

あいら「す、すごいですね…!なんでもできちゃう男の人…かっこいいです!✨(両手を合わせる)…テツヤさん…(亡き祖父のことを思う彼の横顔を垣間見て心痛めるように眉を下げる)…えっ…!い、いえ…!そんなっ…ボク、そんなつもりじゃ…!あうぅ……(本当に見返りを求めていなかったらしく、差し出された封筒に躊躇いを見せるが…)……!そう、なんですね…!それならボク、その時はまた働かせてください!お給料よりも、楽しく働けるなら…ボクはそっちの方が良いので!じゃあ、今日頂いたお給料は、その時までに大事に取っておきます!(封筒を受け取るとぎゅっと強かに握りしめて、ほんのりと微笑んだ) 」

テツヤ「…健気だな。君のような女の子は今どき珍しいよ。さて、と…外もそろそろ暮れてきた。今日はよく働いてくれたし、帰ってゆっくり休んでくれ。よかったらまた来てくれ。客としても、アルバイトとしても、待っているからな。おつかれさんっ。 」

あいら「はいっ♪それじゃあ、今日はここで上がりますね!また必ず来ます!お疲れさまでした…!(借りていたエプロンを律儀に畳んで返却して深く一礼し、見せの出入り口へと向かっていく)……あっ、テツヤさん。(ここで振り返る)―――― ボク、女の子じゃなくて「男の子(娘)」ですよ♪(悪戯っぽくウインクを飛ばすとくるりと踵を返し帰路についた) 」

テツヤ「……おつかれ~…ん?  ん ? ?    ん ? ? ?    (あいらが最後に残した衝撃告白に二度三度首を捻り続けた)………今時の子は分かんねえもんだな……(はあ、と啞然とも取れるような関心めいた溜息をつくが、あいらの人間性を気に入った自分には些細なことだったらしく、何処か満足げに店を戸締りした) 」

ポリゴン2「 ガタンッッッッ!!!!!ドゴッッッtバンガッッッッッガッッッードンッッッッ!!!!!!!ガンガーガンガー!!!!!!!カチトリタイモノモナイドンドゴドーン!!!!!!! (みかん箱に乗り店の中を野路混んでいたポリ2!!崩れ落ちる!!) ろ、ロリじゃ……ない……????? う う" 」






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最終更新:2025年04月10日 22:02