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ニル「――――……(また、あの人に助けられた… 私も…もっとしっかりしないと……)(
見観子本人の参戦を経たお陰で先へと進む最中、自身の中で決意を固め直していた) 」
黒フードの人物「―――――――― ブ ワ ァ ッ (迷宮通路を進行するニルたちの前に立ちはだかる黒衣の人物。黒い―部をはためかせ、仁王立ちするように待ち構えていた)…………っはは…!これは奇遇だなァ…!まさか、こんなところで"また"会えるなんてなァ……!?(フードの内側から発せられたのは青年らしき声であった) 」
ニル「――――――――― ビ ク ッ ! ? (立ちはだかる者。素顔を隠しているが、そこから発せられる青年の声に聞き覚えがあるのか、全身が一瞬震えだした)……あ…っ………―――――(まさか… と、自身の中で悪い予感が走る――――) 」
黒フードの人物 → 墨田奏斗「 ブ ワ サ ァ ――――――― よォ、弱虫ちゃん。久しぶりだなァ…? (黒衣を脱ぎ去ったその正体は、かつてニルと同じパーティにいたあの青年であったのだ――――) 」
―――――――― 【エゼルダーム】 "編入者" 『 墨田奏斗 』
ニル「……あ…っ……ぁ………?(曝け出された正体を前に、思わず気弱な一面が強調されていく。思い出されるは23層をはじめとする最初期の攻略戦。パーティ内で何度もかの青年に虐げられていた苦しい過去がリフレインし、トラウマを掘り起こされたことで言葉を失いかけていく) 」
ミツキ「……?なになに、ニルみーの知り合い……??(ただならぬ様子を浮かべるニルを怪訝そうに伺いつつ、対峙する青年の不気味な笑顔に眉を潜める) 」
ヒサメ「忌まわしき過去って奴だねぇ。喋れるし物理的接触ができるし最悪の更新までしてくるってのが厄介なとこだ。ソレ以外は”どうでもいい存在”っていう認識で間違いないと思うよ。覚えてないけど(しっしと手で払うような動作をしながら) 」
墨田奏斗「あれあれェ~?なぁんか前いた時より様子変わったァ?まあ、どうだっていいけど。こうしてもう一度鬱憤を晴らせにこれらたんだからさァ…! そう…俺は「あの時」――――――― 」
― 回想 ―
墨田奏斗「――――……クソが…ッ゛…!二度とやらねーよ、こんなクソゲー…!(強制退場を命じられて以降、幻影の巨塔から追放された男子高生は苛立ちながらその地を立ち去ろうとしていた) 」
黒衣の集団『 ザ ザ ッ (だが、その時だった。何処からともなく現れた謎の集団が、幻影の巨塔から現れた青年を取り囲んだ。皆一様に襤褸切れの黒衣を身に纏いその素顔を覆い隠している) バ ッ (そして、有無を言わさず青年を拉致していく)』
墨田奏斗「なッ…?!んだよテメェら……ッ…!?ちょ、離せッ…触んなって…!!おいッ…やめろ…ッ!!離せよッ、おいッ!!やめろ ァ ァ ァ ア ア ア ――――― (謎の集団に取り押さえられた挙句、訳も分からず人気のない場所へと誘拐されてしまった―――――) 」
墨田奏斗「チッ……んだよここ…!おいッ!!俺を出せ!!どこなんだよここはァ!!(陰湿な空間に閉じ込められて奇声のような怒号を喚き散らかす) 」
PoH「 ギ ィ ィ ー ー ー ー … (青年が荒ぶる一室に、一人の男が入り込んでくる) よォ…お前、
エリノラの野郎に追い出されたんだってなァ…?同情するぜェ…「俺たち」も、お前と同じだからなァ。(フードの内側でニタニタと笑いながら、いきり立っている青年を宥めるように手で静止のジェスチャーを取る) 」
墨田奏斗「……誰だよおっさん。つーかここどこなんだよ…! 」
PoH → ヴァサゴ「俺の名はPoH…いや、ヴァサゴの兄貴と呼んでくれてもいいぜ。(パサリ、と頭部を覆っていたフードを脱ぎ取り素顔を晒す) 俺もお前も「レッドプレイヤー」。幻影の巨塔から追い出されたはみ出し者だ。俺たち『
プランダラ』は、そういう奴に声をかけて復讐を企てているのさ。どうだァ…?お前も、エリノラ共にし返してやりてぇと思わねえか?このまま引き下がれねぇんだろう? 」
墨田奏斗「………へぇー…?俺のこと知ってんだァ……?復讐か……っはは…いいねェ…どの道アイツらはいつか必ずぶっ壊してやりたいと思ってたところだし… 乗ってやるよ、その話。 」
ヴァサゴ「ケケッ…!潔い程のヒールっぷりだなァ…好きだぜ、そういうの。歓迎するぜェ…――――『 プランダラ 』へよォ! 」
墨田奏斗「――――……んで、今こうしてさァ…戻ってきたってわけ。このクソゲーを本気で潰しに来た。"願い"なんて叶うわけのねェー嘘っぱちの宣伝文句を謳うクソみたいな運営もエリノラも、そんなもんを本気で信じ込んでるお前らクソプレイヤーも全員、この手で打ち砕きになァ…! 」
ヒサメ「(あー……ドヤ顔で語ってるあたり情報が周回遅れ臭いなぁ……いやそこ煽ってもしょうがないね。こいつの目的は――――)――――説得も会話も意味はなさそうだ。全員でタコ殴りにするのが手っ取り早いと思うけど、どうする? 」
ニル「……っ……!(「願い」――― それを本気で信じている自分にとっては、彼の嘲笑に対し否定意思が芽生えた) ………みなさん… 先へ行ってください…っ……!あの人は……私が、相手します……っ…!もう…あの時の自分とは、違う……! それに…エリノラちゃんや、"願い"を信じている人たちを貶されて……黙っていることなんて、もうできない…っ…!(あの時の気弱な少女が、一歩、踏み出す。彼女なりの過去との決別、抗いの意思が、はじめて強調された瞬間だった) 」
ミツキ「(なんか訳アリっぽい…?加担するのは野暮って奴かな……)……じゃあ、先行くけど…戻っては来ないからね?多分大丈夫だろうって思ってるから!一応…先輩が認めるだけの実力を持ってるんだし…?少しくらいは認めているんだからね…!ささっ、いきましょ先輩! 」
肆々玖「成る程、落伍者の末路か。(見覚えのある男、その風貌に視線は淡々と冷えていた)……やるのか、ニル。なら―――(そっとニルの肩に手を置き、ゆっくりと、ルーチンワークのように宥める)お前はもう一人じゃない。"後ろ<過去>"は向くな、"前<今>”だけ見てろよ。 」
閻魔・恋・大王「我々に立ちふさがる存在は皆地獄道へ導かれることでしょう・・・ 」
白ローブの男「………………(まるでストーキングするように彼らに付いてきた白ローブの男は、沈黙を貫いている) 」
墨田奏斗「へェ~…随分強気に言うようにになったじゃん。やっぱ少しは変わったっぽいね。お友達もたくさんできたみたいだし、今のパーティが恵まれている感じ?よかったねー。「今」が楽しそうでー。だけどね弱虫ちゃん、俺はさァ…幸せな人間を見ると――――――― 」
墨田奏斗「 ―――――― 壊 し た く な る ッ ! ( \ DESIRE DRIVER / )(張りぼての笑顔から瞬く間に悪意を孕む憤慨に切り替わり、デザイアドライバーを装着する) \ SET / (懐から取り出したマグナムバックルをドライバー右側へ装填する) 」
墨田奏斗「―――――― 変 身 ッ ! 」
墨田奏斗 → 仮面ライダーダパーン「 \ MAGNUM / \ READY FIGHT / (マグナムバックルのリボルバーを回転させてからトリガーを引くことで、パンダの仮面に黒スーツの素体へ変身。白の装甲が上半身に装着されることで仮面ライダー「ダパーン」・マグナムフォームへの変身が完了する) チ ャ キ リ ッ … ――――(マグナムシューター40Xを肩に乗せるように構えだす)……リベンジマッチだ。今度はゲームじゃなくてリアル。跡形もなくぶっ壊してやるよッ!(咲へ進もうとする者たちへ銃口を突きつけ、トリガーを引き抜こうと指を掛けた――――――) 」
ニル「――――― ガ ギ ィ ィ イ ン ッ ! (ダパーンが射撃を行う寸での所で彼の懐へ瞬時に潜り込み、その銃身を漆黒の剣で斬りあげるように弾き、銃弾の軌道を頭上へとずらした)―――――― はいッ! (肆々玖たちに応答するように応え、そのままダパーンを抑え込む) 」
仮面ライダーダパーン「―――― ! ( ダ ァ ン ッ ―――― ! )(弾かれた銃身より放たれた銃弾が暗闇の天蓋へと撃ち上げられていく)…テメェ……!弱虫のクソザコプレイヤーだったくせに、俺に歯向かうつもりか?舐めやがって…ッ…!いいよ…楽に殺させはしねェー。徹底的にトラウマを刻み込んで二度と立ち上がれなくしてやるよッ!! 」
ニル「……もう…あの時とは違う……!今度こそ証明してみせる…私の…"願い"への本気を…ッ!! 」
最終更新:2025年05月19日 00:28