人物
『
カオスファンタズマ』に登場するオリジナルキャラクター。
年齢不詳の白髪の少女。
あどけない顔をしているが、そのどこかでミステリアスな表情も持ち合わせている。
その容姿から彼女に会うためだけに塔へ訪れる者も少なくなく、
その人当たりや面倒見の良さから多くの人たちに好かれていた。
素性なども一切不明であり、彼女の口から語られることもない。
彼女の役目はただ一つ、「幻影の巨塔」の案内役。
巨塔を頂上まで踏破してもらうのが望みらしいが…
正体 / 過去
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正体 |
この内容には『カオスファンタズマ』の重要なネタバレが含まれています。ご注意ください
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その正体は、 『カオスファンタズマ』の物語からおよそ1000年前に実在していた存在。
とある小さな山村に住み、そこへ現れた『 ロギア』を鎮める為に 巫女として天命を全うしていた。
遥か大昔ルディゴアーノ帝国が創り出した『ロギア』は、
幻影の巨塔を構成する「 廻属性クリスタル」を
生み出せる唯一の存在であるエリノラの力に寄せられるように、放浪していた宇宙空間から彼女のいる村に不時着した。
ロギアと邂逅を果たした彼女はその内部に世界を滅ぼしかねない程の強大な力の根源を感じ取り、
その封印が解かれないように巫女として祈りを捧げてきた。
しかし、ロギアの正体を知るルディゴアーノの人間である「 隻腕の特大剣使い」の襲撃を受けてしまう。
彼の狙いはロギアに封印された古の最強生物『 バハムート』を解放することであり、
文字通りその「鍵」を握るエリノラを洗脳しようとする。
洗脳こそされた、ロギアの意思と繋がったエリノラが特大剣使いの男への強い拒絶反応を起こし、
彼女の中に眠る「廻属性クリスタル」が暴発。
エリノラとロギアを丸ごと包み込むように「幻影の巨塔」が誕生する。
このことから「幻影の巨塔」は特大剣使いの男への防衛機構として
その先1000年間、外部の世界と隔絶状態を維持していた。
しかし特大剣使いの男は塔内に眠るロギアを諦めきれず、千年という長い年月の中で幻影の巨塔への侵入手段を詮索していた。
最終的にケイオスに漂う"混沌"と呼ばれる不可思議な過密エネルギーを利用し、
幻影の巨塔の周囲に多くの人間を誘致することでその"混沌"を引き起こし、
隔絶された扉を開くことに成功する。
またそれに伴いロギアと共に塔内に封印されたエリノラの洗脳はまだ解除されていないことを利用し、
『エリノラの幻影体』を創り出すと彼女を幻影の巨塔の"案内人"にしたてあげ、
エリノラ本人とロギアが眠る第100層へ案内するように仕向けたことで『カオスファンタズマ』の物語が始まった。
しかし武衛機構として君臨する幻影の巨塔の内部各所には、
エリノラを守るために生み出された幻影体が幾つも存在することを知り、
特大剣使いの男は「願いが叶う」という出鱈目な噂を広げて幻影の巨塔の防衛反応を中和させる
"混沌"を持つ住民たち(後に「攻略組」と呼ばれる)さえも利用することを画策。
踏破がある程度進んだところで自身も攻略組に紛れて攻略戦に加担する。
なお、特大剣使いの男によって生み出された「エリノラの幻影体」は頂上で眠るエリノラ本人から生み出された
垢のような存在であることからその記憶が欠落しており、時折見せる自我喪失はそれが原因であることが明かされた。
そして、攻略組が第100層に到達したことで彼らの前に封印されたエリノラ本人が姿を現す。
特大剣使いの男により上記の過去や真相が明かされ、彼の手に堕ちるかと思われたところで、エリノラ本人が前触れもなく覚醒。
実は幻影の巨塔が構築された1000年前の時点で既に意識はあり、
肉体だけを永眠状態に見立てて特大剣使いの男を欺くことに成功する。
エリノラ本人と彼女の幻影体がはじめて向かい合い、
「どちらも同じエリノラ」として互いを認め合うことでひとつとなり『エリノラ』が復活する。
以降は正体を露わにした特大剣使いの男を相手に攻略組一同と最終決戦に臨む。
解放されたロギアから生み出されたバハムート、更にはその怪物さえも取り込む凶暴な力を宿した特大剣使いの男との熾烈な激闘の末、
エリノラだけが持つ神秘の力"マーチ・オブ・ファンタズマ"により過去に対峙した幻影体たちが味方として攻略組に加担。
最後は総力戦をもって特大剣使いの男を退け、バハムートを再びロギアへ封印することに成功した。
この戦いを経て再びロギアが世に解き放たれない為に、
エリノラ自身は幻影の巨塔を再び世界から切り離して孤独になることを選択する。
それが正しい選択だったのかどうかは定かではないが、「再会」を誓い合ったかつての仲間たちと別れを告げ合う。
幻影の巨塔はひとりの少女だけを閉じ込めて、世界から認識されることなく噂と共に消え去る。
それはまるで"幻影"のように―――
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《 エリノラ / E.L.I.N.O.R.A. 》 |
「 私は『 エリノラ 』!
このカオスファンタズマの"案内人"をしているよ♪ 」
人物
『カオスファンタズマ』の続編『
カオスファンタズマ Re:』のみに登場するオリジナルキャラクター。
ある日突然世界中のメディアをジャックして新世代型VRMMORPG「カオスファンタズマ」のリリースを宣言し、
多くの人間を熱狂させて新たなゲームの世界へ招待した。
以前のエリノラと同一人物なのか定かではないが、髪の色が
"黒色"になっている以外は差ほど変わった様子はない。
ゲームの世界として生まれ変わった「幻影の巨塔」に多くの人たちを誘い込み、
世界で最も楽しいエンターテイメントとしてゲームを盛り上げっていった。
快活で優しい性格は以前と変わりないが、ゲーム内でのプレイヤー同士の衝突や味方への
意図的な攻撃などの違反行為には断固として向き合うなどの強い姿勢も見せる。
しかし、ゲームを荒らす存在である
プランダラの襲撃を受けてから案内人としてプレイヤーを守るために躍起になる節が見られ、
第30層のボスを密かに弱体化させてプレイヤーたちを先に進め、
全員が通過した後でプランダラが入り込めないように強固なプロテクトを賭けようとやや横暴な判断に出ることもあり、
その行為に叱責するように現れたゲームマスター・ギロリによって"13度目の初期化"を宣言されて絶望する様子が見られた。
理由はどうであれエリノラを守ることを選んだプレイヤーたちがゲームマスターに戦いを挑む中、
GM権限を持つギロリへの対抗策として自身の権限をプレイヤーに付与して逆転勝利を齎すなど、やはりその狙いや意図が読めなかった。
戦いの後、今のエリノラはカオスファンタズマを創り出した巨大なゲーム企業『
オムニバス』に所属する案内人であることが
ギロリを粛正するべく現れた月村サトシにより明かされ、
結果的に"初期化"を行われそれまでの記憶がリセットされてしまう。
以降はゲームを盛り上げるため"だけ"の存在として彼らの攻略戦をサポートしていくが、
その行く先で
プランダラの襲撃が相次ぎ、窮地に立たされるプレイヤーたちを助けたい一心で
自身ですら把握していない不思議な力を齎すなど、激化する戦いの中で少しずつ自分自身への懐疑が生まれつつあったが…
正体
余談
最終更新:2025年04月14日 20:05