謎の報道【……あ、あー…マイクテス、マイクテス…】
謎の報道【─────────よし、流れてるな。…混沌世界の諸君、本日は“影蜘蛛華纏魔群”と“Onyxis♞”の交戦日だ。つーわけで頑張れ。ルールは今まで通りだぜ、せいぜい頑張ってくれや──────────】
─── 第四戦 : 【影蜘蛛華纏魔群】 vs 【Onyxis♞】 ───
ぐあああああああああっ!!(突如、住民の悲鳴が響き渡る)
謎の報道【───てかさ、今俺“頑張れ”って二回言ったよな?ん?言ったよな??…ってこれマイク入ったままだったやっべー…───ブチッ】
暁「──────(一足早く、
マイテイ国に辿り着き)(…昨日の“計画”───…本当に上手くいくのだろうか───…相手は影に隠れることを得意とする部族だ、物理戦でそう簡単に勝てる相手だとは思えんな───…) 」
ツララ「(今回は遅れずに参戦できましたね。しかし、これは一体…)(建物の影に隠れ、逃げ惑う住人らを視界に捉える) 」
カズミ「……(ぬっと影から鳳凰の方に出てくる) 」
真庭鳳凰「主か、どうした・・・?(カズミを見て) 」
カズミ「…いや、こんなところで何やってんのかなー…って思って(鳳凰の方に歩く) 」
真庭鳳凰「もう戦であろうが、それに備えておる、それだけよ。 」
カズミ「…そういや…もう始まるんだね(足を止める)…武者震いするよ(首をコキ、コキ、と鳴らしながら鳳凰に) 」
ルナール「――――――――――――フヒィ……(不気味に微笑む。住宅地で住人が一人ほど、彼の対象とされていたのだった…)(声-子安武人) 」
暁「────騒がしいな…(ツララの方を見据え、住民達の声に気づき) ───一体、何があった? 」
仮面の男「(黒いマントを羽織り、仮面を付けた男が真庭達の元へ歩いてくる)こんにちは、諸君。本日の作戦を伝える(ボイスチェンジャーで不自然に変えた声) 」
真庭鳳凰「ん、そうだな(黒笠の行方がきになるが・・・・まぁいい) 」
真庭鳳凰「(仮面の男の方は見ようとせず、常に戦場となるこの町に目を向けながら話に耳を傾ける) 」
カズミ「……(仮面越しに仮面の男に目を向ける) 」
エヴァド「────うむ…作戦、か(ひょっこりと緑の組織内におり)どんなものなのか私にも教えてくれたまえよ(にっこりと一同にお辞儀、恐れている様子は見受けられない) 」
サチ「…… …… …………。(手近な木箱に腰掛け、ひどいクマがある眼を仮面の男へと向ける) 」
仮面の男「―――――本日の主な作戦は『釣り野伏』である。黒の国の意図は簡単に図ることが出来る。兵器を以て我々を威嚇、士気を削いだところで一斉攻撃を仕掛ける目論見と仮定する(聞く聞かざる関係なく淡々と言葉を紡いでいく)よって黒の謀りに一度は乗り、複数人の囮で散らばって逃亡。逃亡先に影に潜みし伏兵を数人配置し、囮を追って散らばり縮小した敵部隊を急襲して貰う 」
サイラス「(エヴァドの隣、ワインボトルを大事そうに吹きながら流し目で仮面の男に耳を傾ける)あー……おじさんを虐めるような内容だけは止してくれよ、頼むよ 」
真庭鳳凰「ほう、釣り野伏か・・・悪くない。(ふむ、と納得したように) 」
サチ「…… ……わかったわ。(ポツリとつぶやく) 」
真庭鳳凰「(此度の作戦ならばあるいは・・・・それに、もしものことがあっても、・・・"アレ"がある) 」
カズミ「…うん、わかった。(仮面の男に) 」
ルナール「ケケケ……どうしたぁ?今日のおかずは、活きが良いのか悪いのか…… (一度ちらりと緑の面々のほうに目を向け)ケッ……(声-子安武人) 」
エヴァド「はっはっは、君は相変わらずだなぁ。――――“
サイラス”(能天気な様子の
サイラスに笑みを返し)…―――ほう、既に黒の計画は読み取っているのか…成程、ね(仮面の男を紅眼で見据え、腕を組み) 」
仮面の男「個性豊かな君たちのことだから、素直に私の作戦を遂行してくれる者ばかりとは思っていない。反対する者は邪魔さえしなければ好きに動くといい、その程度でこの戦の勝利は変わらない。忠告しておきたいのは、何よりも優先すべきは『敵戦力の分散』であるということだ。おそらく今回の戦い、敵方の総大将が出てくる……その敵大将を丸裸にするために動いてほしいということだ。敵大将への攻撃は既に一手打ってある。諸君らは敵部隊を各自引き付けることに専念し、引きつけた部隊は各自好きなように料理してくれたまえ 」
暁「――(俺はどうするべきなのだろうか、しかし、王の命令に背くわけには……それにしても遅いな、そろそろ緑の連中が来るかもしれんというのに―――…)(心配そうに街の裏側にて待機しており) 」
カズミ「敵を引きつけて分散させればどんな風にしてもいいってことだね?(仮面の男に) 」
サイラス「(引きつった笑みを浮かべ首をコキコキ鳴らす)……アポは取っておけって何度も何度もキツく言ったよな?俺言ったよなァ 裸の王様を皆で乱暴するんですかね、あーそういや今の王は女だっけ、あーいいっすねー 」
仮面の男「然り。加えて引きつける際はできるだけ不利を演じて欲しい。相手方が勝利の予感に溺れて思考が麻痺するようにだ……ちなみに(
マイテイ国の地図を出す)赤く塗ってある場所は有力な兵器の着弾点だ。その場所には近寄らないように。潜ませる伏兵もこの場所には配置していない 」
エヴァド「―――まぁそう言わないでくれよ、こういう“ケース”だって考えられなくはないだろう?人々は皆、自然な面会を迎えるべきなのだよ(にっこりと
サイラスに) 」
カズミ「…うん、わかった……その地図、何枚あるかな?(仮面の男に) 」
サチ「……兵器の弾道までおさえてあるなんて、相変わらず偵察から何まで用意周到ね。賞賛やら感嘆を通り越して腹が立つわ(半眼で感情の起伏も少ないまま) 」
仮面の男「この1枚だけを置いて行く。頭に叩き込んだのち燃やしたまえ。万一敵に見つかることあれば作戦が悟られるやもしれんからな(そう言って地図をひらりと落とす)こういった影の多い場所で戦えることは幸運だ、敵方が兵器を使って来なかった場合も同様に釣り野伏が効果的と判断しているので、同様に動くこと。その場合、一度は敵と刀を交え、不利を悟って逃げるという演技をして貰いたい 」
真庭鳳凰「――――で、複数人の囮は?誰がそれを務めるのか? 」
サイラス「あーハイハイ、口じゃぁお前に何言っても敵わないからぬるぽに限るわ\友達だったのに!!/(スマホでハリーポッターを見ながら) ふーん……まあおじさんクッソ弱いし…本当に不利になっちまっても叱られねえよな? 」
カズミ「…こらこら、用意してくれたんだからそんな風に言わない(仮面の中でヘラヘラしながらサチに)…どれどれ……(地図を見る) 」
仮面の男「影に潜める者が伏兵となり、潜めぬ者は囮となりたまえ。各自の判断に委ねる。諸君ら以外の名もなき優秀な兵士諸君にも声はかけてある。……私は私で、独りで動かねばならない為に戦いの中細かい指示は出せない。その場合、各員状況に合わせ最適な行動を取るように。黒にダメージを与える最高の機会だが、これが最後の戦いというわけでもない。命は惜しみたまえ。それでは君たちの健闘を祈る(そう言ってその場から立ち去る) 」
真庭鳳凰「――――了解した、真庭忍者の術にて・・・黒を朱に染めて見せよう。(一陣の風が吹いた瞬間、その姿はすでに消えていた) 」
エヴァド「ははっ…私自身、口が強いとは自覚したことがないのだがね、君がそう言うなら確かにそうなのかもしれんな。 ―――ってことで私は黒の人達のところに行ってくるよ、それでは君達。頑張りたまえ(一同へ手を振り、その場から離れていく) (さて――…“一匹狼”の群れは一体どこで屯っているのだろうか―――……) 」
槭「さて……(ザッと黒の本陣に姿を現す)そろそろ、仕掛ける頃合いか……? 」
暁「―――遅かったじゃないか、槭(壁沿いに腕を組み寄りかかっていたが、槭が来たことを確認し体勢を整える) 」
レオハルト「良いか諸君、ケースの中のモルモットを恐れる物はいるか?いいや居ないとも。影にコソコソと隠れ潜むしか芸の無い鼹鼠など恐るるに足らん 」
槭「悪い、兵器の調整に手間がかかった……弾道のシミュレートが上手く行かなくてな。後は……御大将の一声で発射完了だ 」
サチ「ふん…だって腹が立つんだもの(むすっとした表情でカズミに) ……まあ、問題なく遂行して見せるわ。(木箱から降り、仮面の男に背を向けて返事をする) あたしは先に行ってるから。伏兵頼んだわよ、シノビさん方(スカートを揺らして街の路地へと歩き出す) 」
黒の兵士たち「オォォォォォォォォォ!!(緑への鬱憤とレオハルトの演説が闘志に火をつけている) 」
桜庭「(考え事をしながら、暁のすぐ近くで立っている)(元々は、主に下るまで居た組織・・・奴らの企む事はある程度は解る、問題は、あの時の進言をどこまで信じてもらえるかと、どこまでチームワークがあるかどうか・・・一匹狼が多いとは言え、分散されては思う壺になるケースが多い・・・。) 」
暁「―――ほう、ならばしばし待とうではないか(槭から視線を逸らし、桜庭の方を向く) ……――どうした、何か策でもあるのか? 」
桜庭「ええ、あの時話した、『緑のやりそうな事』が、どこまで他の人たちに信じて貰えたか、それを踏まえた上で、どう行動を取ってくれるか・・・ということで悩んでましてね、策なんてそんな大層なもので悩んでる訳じゃありませんよ。(全く、緑を敵に回すなんて、あの頃は夢にも思いはしなかった、というのに・・・) 」
レオハルト「(腕時計を見、腕組みをして華を鳴らす)所詮は穴蔵の躯であったか、一向に来んではないか 」
暁「――それは本当か?少し話してみてくれ。…勝算をつけるためにも、頼む(遠方を見据えながら桜庭に) 」
桜庭「奴らが考えそうなこと、と言えばやはり、待ち伏せ、を始め、他に色々ありますが・・・今回考えられるのは、恐らく何らかの形でこちらの戦力を分散させてから、何かしでかすか、ですね。(真面目な表情で、暁に応える) 」
二条「(二振りの刀を携え、桜庭の後ろから現れる)……首尾は順調か?何かあるならば今の内に手を打とう、まだ今なら建て直しが利く 」
暁「……―――うむ、もしその予想が当たっているとしたら…我々の作戦では一筋縄ではいかない部分が見えてくるな…(桜庭を見て、長考し) 」
桜庭「ただ、分散させた後で何をしでかすかは分かりませんね・・・。(それに、昔と組織の思考が変わっている、という事も有り得る・・・)ただ、黒の組織の強みを殺すような何かをしでかすのは恐らく間違いないかと・・・。 」
槭「はっ、兵器の整備は滞りなく完了しております。後は御屋形様の一声で奴らの本陣とみられる場所近辺に撃ち込む準備が完了しております 」
暁「ほう…中々厄介なことに巻き込まれたものだ、連中は何を考えているのか俺にはさっぱり読み取れん…ところで、桜庭。―――いつからそんなに頭が回るようになったんだ?(少し表情が緩み、温厚な雰囲気を出しつつも) 」
桜庭「一つ、その兵器を撃ち込む予定の位置がどの辺りか教えてもらってもいいですか? 」
槭「っと……(地図を取り出し、赤線を引く)このあたりだ。細かく修正はできないが、おおむねこの地点に着弾する 」
桜庭「・・・俺みたいなただの一兵卒が、この組織の力になるには、ただ戦うだけじゃあどうしようもないじゃないっすか、じゃあ、それ以外の、例えば情報とかで力になろうかな・・・って、だから最近色々と調べてたんですよ。(ごく自然に、どこか諦めたような表情で答える) 」
二条「……今は内輪揉めをしている場合ではない、とにかく……兵器の着弾点は此処。着弾と同時に作戦を展開……それが奴らに読まれている可能性があると、そう言いたいんだろう? …ここから作戦を変更するにせよ、このまま行くにせよ……向こうの手を読む必要がある 」
桜庭「・・・。(この辺り、か・・・しかし、奴らが律儀に本陣なんかにいるとは思い難い、奴らはそういう奴らだった、私の記憶では・・・。)・・・緑の性質を考えると、こんな予想し易い所に律儀に撃ち込んでも、大打撃になるとは思えません、例えば・・・ここ、とか、ここ、とかはどうでしょうか。(地図の一部分、それとはまた別の一部分を指す)その通りです、正直このままだと嫌な予感がするんですよね。 」
暁「―――そうか、お前も…“変わった”のだ、な(どこか過去を振り返るような眼差しを向け、桜庭に) ――――我が王(キング)、そろそろ作戦を実行させた方が宜しいのではないのでしょうか。連中はいつ襲い掛かってくるか分かりません、戦の勝利において何よりも大切なのは“素早さ”だと、俺は思います(二条に。そう言いつつも、当の本人は刀を抜く様子は見受けられない。) 」
槭「自分はこのままで問題ないと思っています。向こうがこちらの手を読んでいようが、まずはこちらの持つ兵器の威力を見せつける必要がある。そうすれば名のある武人はまだしも兵たちは確実に動揺し、作戦通りに動けなくなるはずです。作戦に左右されない威力の証明こそが、我らの兵器です。そも、今回の兵器運用は敵の士気を下げるためのもの。一撃で敵を屠る為のものではありません…御屋形様には先日ご説明させていただいたので、承知いただけていると思いますが 」
エヴァド「――やぁ、“狼さん”達(黒の組織にひょっこりと現れ、一同に挨拶をし) ―――緑の人々は君達の動きを既に読んでいるみたいだったけど…――――本当に大丈夫かい?(二条、槭、桜庭、暁に問いかける) 」
二条「……分かった、作戦の内容を根本から変えた場合、何処かで余計な歪が生まれる可能性がある。作戦は概ね当初の予定通り決行する、だが今後の動きに備え、遊撃隊を…… (鋭い眼光でエヴァドを捉え)それは助言の心算か? 」
ウィンガル「ふ…… 策を講じねば動けぬ……とは、よほど臆した者が多いようだ。(少し離れた距離で呟く)(声‐木内秀信) 」
エヴァド「――どちらかと言うと、そうなるのかもしれないね(フッと笑みを浮かべ) ――――彼等は君達の“作戦”を知っているんだ。当然、その為の“策”を練っている……私が言えるのはこれまでさ。君達を急かすつもりはないが、あまり深く考えずに行動に移してみるのも悪くないとは思わないかね?――――“完璧”な作戦は戦場においても生活においても自身の身を滅ぼしかねない…助言はこれまでだ、頑張りたまえ。――――応援している。(それだけを言い残し、その場から離れていく) 」
桜庭「変わらなきゃ、いけないんですよ、俺は弱いから。(今回の場合、変わったのは『人』だけどね、物理的に。)そもそもそれは希望的観測でしか・・・。(どこまであいつ等に読まれているかは、今や分かる事じゃあないけど、奴らがその程度で怯む相手じゃなさそうだっていうのは、今でもわかる・・・)遊撃隊・・・少なくとも何も策を講じないよりは・・・(現れたエヴァドに気付く)(やはり、読まれているのは間違いないらしいな・・・。) 」
二条「臆病であれ何であれ、どう動くかを決めるのは常套だ ……成程、それがお前の意見という事だな、覚えておこう 搦め手を使ってくるとして、奴らが狙って来る確立が最も高いのは私、次いで”兵器”の破壊…だろうな 」
ウィンガル「策が奴等に読まれるというのなら、結局は水のかけあい……策というものに縋るあまり、執着し、柔軟な思考は望めない。よって、策を重んじた結果、いざという時の判断が遅れ、滅びを招くのは目に見えている。(声‐木内秀信) 」
桜庭「個人的には、ですが、兵器の存在やその攻撃の予定地まで読まれてるなら、狙うなら王、あなたの首かと・・・となれば王の守りはあるていど堅くするべきかと私は思います。 」
二条「それは錬度が低く、指揮系統の不十分な軍での話だ。想定外の事態が起こるならばそれも含めた策を練る……我々にはそれが可能だと考えている。無策の力押しが通じるのは敵が脆弱な時だけだ 分かった、お前の言葉を信じよう……精鋭を私の護衛に付ける、それでいいな? 」
ウィンガル「……ならば、彼方にはそれができると……。 フ……どれほどの策を練るのか、楽しみにしていよう...(奥へ消える)(声‐木内秀信) 」
桜庭「大丈夫です、王が死ぬという最悪の事態はきっと避けられる。(まあ、この国にとっては重要でも、近いうちに私にとってはどうだって良くなるけど・・・) 」
二条「良し……話はこれで終わりだ、これより作戦を開始する。(刀を抜き放ち、天に掲げる) 『開戦』だ、”兵器”の着弾を確認次第、作戦通りに進軍を開始せよ!! 」
謎の報道【…えー、ぴんぽんぱんぽーん……】
謎の報道【あー、これにて。第四戦を終りょ―――………!?何だ、死人が一人も出ていない…だとっ……!?核兵器でドコオォォンッと何もかも終わらせるんじゃなかったのかよ!?】
謎の報道【…あーなるほど、そういうことか。わーったわーった――――……んじゃ、延長戦よろしく頼むよ――――――ブチッ】
暁「────────。(遂に作戦実行か……上手くいけば良いんだがな)(王の背後におり) 」
二条「(Onyxis♞本陣――)(刀を抜き放ち、天に掲げる) 『開戦』だ、”兵器”の着弾を確認次第、作戦通りに進軍を開始せよ!! 」
真庭鳳凰「(此度の策に彼奴等の士気の高さは欠かせぬ。高ければ高いほど、ひっくり返された時の落差は大きいものだ。)(潜伏する) 」
槭「着弾点の修正!射角修正確認!発射準備よし!5!4!3!2!1!(通信を行いながら兵器の指揮を取る)発射ァァァァ! 」
「 ―――――ヒュルルルル…―――ドゴォォォォォォォン!!!(緑の予測とは違う場所に兵器が着弾し、大きな爆発を上げる) 」
桜庭「いよいよ、始まるのか・・・。(今回の戦いで、両陣営の戦力や作戦は、ある程度把握できる・・・主の為に、私はこの両国を、踏み台にする。) 」
隠密「…?なにか聞こえるぞ、風を切るような……――――――!!!(周辺の建物に潜伏していた兵士たちは無残にも焼き払われる) 」
サイラス「あっれェー!?やべえこれこっちの思惑バレてるわ!やだァーー!!(コメディのような走法をしながら『当時の着弾予測地点だった場所』を目指して駆ける) 」
二条「良し!着弾―――確認!各自手筈通りに進軍を開始!私の護衛を担う者は周囲を確認、奴らの奇襲に備えろ!!(高らかに声を上げ、『黒』の兵士達を鼓舞するように指揮する) 」
カズミ「……!?(爆発を見て)…(予想していた地点と違う……!?) 」
兵士「……!!(予定との差異に慄くが、作戦通りに号令を上げる)う、うわぁぁぁぁぁ!?は、話と違うぞ!!逃げろ、逃げろォォォォォ!!(その声を皮切りに陽動役の兵士たちが黒の兵士たちの目に映るように派手に逃げ回る) 」
真庭鳳凰「作戦とはまた、違った方向に飛んでいるな。少々違和感があるが・・・考えても仕方あるまい。例外はある、例外は起こる、それが戦場だ・・・。と、すれば―――。 」
サチ「ふぅ……(ここなら敵陣からも遠くないし、兵器の弾道からも適度に離れてるからサクッと行動開始して――)――――――ッ(予測より遥かに近くに兵器が着弾し、爆風に飲まれる)――――ああっ、もうっ!!最低よ!戻ったら藁人形で呪ってやるっ絶対に!!(爆煙を掻き払い、体中が煤けたまま駆け出す) 」
兵士「よぉし!敵方は恐れて逃げ回っているぞ!緑の兵士恐るるに足らず!!追いかけろぉぉぉぉ!!(散開して緑の兵士たちを追いかけ始める) 」
桜庭「どうやら、相手の思惑と違った行動のおかげで、軽い混乱が起こっているみたいですね・・・よし、これに乗じて・・・。(背負ったグレネードランチャーを構え、散っていく黒の雑兵達めがけて何発か、範囲が被らぬように発射する) 」
柴原「おっひょー!!やべぇ!!今死ぬ所でした……っていうか凄い数おっ死んでますよ!!(煤だらけの身体で焼払われた隠密達を撮影) 」
カズミ「……(戦力が分散したことだけは予想通り、か……できるだけ劣勢の振りをしろ…だったね)…(兵士を見て走り出す) 」
ツララ「―――御意! シュッ (二条の指揮で動き、四刀の柄に手をあてたまま駆け出した) 」
二条「今走っていった連中を深追いさせるなよ、本当に恐慌状態になっているにせよ、陽動にせよ………アレは敵の一部隊に過ぎない筈だ(逃げる兵士達を見ながら) 」
真庭鳳凰「思ったより動かんな・・・、どうやら警戒しているようだ。―――"アレ"の導入を考えた方が良いな。今は・・・奴等だ。釣り野伏を遂行する。 」
暁「───────(よし、順調に進んでいる様だな───────……!)(緑の様子を見て、駆け出し) 」
槭「黒の各員!!逃げる雑兵の中の精鋭を見逃すな!!精鋭には精鋭で当たれ!! 」
兵士「逃げる兵士を見つけたぞ!!女だ、追え!追えぇぇぇぇ!!(サチを見つけて追いかける) 」
兵士「こっちにも居たぞぉぉぉぉ!緑のは素早い!逃がすなよ!!(カズミを見つけ数人で追いかけて行く) 」
兵士「勝利は我らに有り!!!勝利は我等に有り!!!!!!!!!!!!!(
真庭鳳凰へと向かっていく) 」
サチ「なに、何なのよ一体…!"ガセを掴まされた"のか"情報が漏れた"のか、さっさとハッキリさせないと…!!もし内通者がいるなら、磔にしてギッタギタのメッタメタのぐっちゃぐちゃにして……(え、演技どころじゃないわよ…!このままじゃ本当に危ない…!)……―――っ!!きゃあぁぁッ!!いや、たっ助けてぇぇッ!(黒の兵士に発見されたことに気づき、悲鳴を上げて作戦通りの経路を通って行く) 」
二条「数の上では此方が有利、”兵器”も予定通りに着弾し、敵に大きな被害を与えた……此処までは順調だが、何か……何か引っ掛かる…(兵士達を見ながら、小太刀を持つ左手で頭を抑え) 」
真庭鳳凰「おお、行ったわ行ったわ。おお、来るわ来るわ。―――――では、これより遂行する。出ろ!!(釣り野伏始動、潜伏していた緑の兵たちを表舞台へ) 」
桜庭「(今のうちから、あいつらの戦力を削っておけば、主の国が当たったときに、少しは有利になるかもしれない、一人ぐらいは、ここで潰す・・・)(背負ったグレネードランチャーに弾を込め、前線から一歩引いた位置でスナイパーライフルに持ち替えて逃げるサチの両足を狙い、素早く撃つ) 」
兵士「おなごを斬るは気が引けるが、これも戦いなれば!御免――――!(サチのすぐ後ろに張り付き、刀を振り下ろそうとする) 」
隠密「バッ―――――ズバァッ!(黒の兵士がサチに襲いかかる瞬間、周囲の壁の影から数人の隠密が飛び出して黒の兵士たちに奇襲をしかける) 」
兵士「なぁっ!?う、おぉぉぉぉ!(奇襲され体勢を崩し、次々と討ち取られていく) 」
カズミ「……!!(あっちゃー、思ったより多いなぁこれ……!!)(苦い顔をしながら兵士の方に適当にナイフをたくさんなげ、走る) 」
サイラス「(作戦に沿った経路を走り建物越しに聞こえて来る黒の叫びを聞いて苦い笑みを浮かべる)やべえやべえ、熱気だけで火傷するのは必須って勢いだわ、ただ逃げるのを演じるって言うのも歯がゆいもんだね、温度差寒いわ 」
ツララ「―――スタ…(逃げるカズミの前に立ちはだかるように降り立つ) 逃がしません…!ジャキャ…!(四刀を抜刀し、切っ先をカズミに向ける) 」
真庭鳳凰「ではこれより、――――――影、参る。(少し大きめの苦無を両手に戦場を駆ける) 」
槭「―――御屋形様。開戦からそれなりの時間が経ちましたが、奇襲の様子は無し……むしろいつまでも本陣に身を置いている方が危険かと。微力ながら私が護衛に着きますので、前線へと打って出てみてはいかがでしょうか(二条に進言する)御屋形様の実力であれば、黒有利のこの状況をさらに前進させることができるかと 」
カズミ「…(これ、本当に劣勢かも、演技抜きで……)(切っ先を向けられ、足を止める) 」
暁「―――――――そこか……ッ!!(背後から
サイラスに斬りかかる) 」
兵士「緑の兵士追い詰めたり!!覚悟せよ!!(カズミの後ろから迫ってきて、ツララとの挟み打ち状態にする) 」
二条「”釣り野伏せ”…!(一瞬苦虫を噛み潰した様な顔になるが、直ぐに凛とした堂々たる表情になり、本陣から踏み出し) 狼 狽 え る な! ! (戦場に響き渡る様な声を上げ) 数の上でも錬度でも我らが上だ!!前進し、包囲に穴を開けろ!!! 」
ツララ「我々には姑息な手は通じません… それを知らなかったのが、貴方がたのは敗因です。(じりじりとカズミとの距離を詰めていく) 」
サイラス「ひえっ!スミマセンユルシテクダサイ!!(素っ頓狂な悲鳴を上げて飛び上がって膝を折り暁の斬撃を交わし着地してバッグステップを踏みつつ彼を見据える)っぶねェなオイ!!包丁を持つ時は人様に刃を向けるなってマミーに教わらなかったのかオオン!? 」
サチ「嫌、嫌ぁあッ!まだ死にたく――――あ゛ぐッッ!!?(一発は運良く逸れたが、桜庭のスナイプは右脚を容赦なく貫きたまらず転倒する)……っ…ふッ…ぐ、ゥ……!!あ、あなた達…良くやったわ…!こちらの奇襲は、成功ね…フン、無様な死に顔……っ…ちょっと、早く肩を貸して…!撃たれたのよ、わたしは!早く!!(1人で立ち上がれず激痛に顔をしかめ、隠密に肩を貸すよう求める) 」
兵士たち「―――――!!(二条の張り上げた声に自然と背筋が伸び、緑の奇襲に混乱していた部隊が正常に戻る)えぇい!緑め小癪な手を!!みなのもの!一丸となってかかれぇぇぇぇぇい!!(それぞれひとまとまりの部隊となり、隙が格段に減る) 」
二条「(槭に振り返り)そうだな、敵の策に掛かったようだが……まだ立て直せる。崩れる前に私も前線に立ち、正面から連中を叩き斬る(笑みを浮かべながら前線への進軍を開始する) 」
暁「ほう――…戯言は結構。貴様、此処を何処だと思っている……―――――――“戦場”だぞ。(鋭い目つきで
サイラスを睨み、再び構える) 」
隠密「は、ハッ…これは、すいません……―――――!!(サチに肩を貸そうとした瞬間、一丸となって進軍してくる黒の兵士たちを目撃する)あれは……!! 」
真庭鳳凰「(釣り野伏は成功したが、聊か打撃力に掛ける。黒笠め・・・・一体何を考えて我らを・・・いや、それはいい。)―――よし、出番だ!!お主のチカラ目にモノ見せてやれ!! 」
桜庭「(奴らの作戦は、釣り野伏せ、やはり姑息な手だった、どうやらあの頃ともそう差異が無いらしい・・・)さて・・・。(一発命中、なれば、ここは一気に攻め落とす、手負いともあれば私一人、『この体』でも直ぐに終わる・・・。)(ダッ、と駆け出し、ある程度前線まで出て来てはサチへの射線が通る位置まで来て、今度はサチの周囲への隠密へスナイパーライフルで射撃、逃げ道を断ち切りにかかる) 」
隠密部隊「かかれぇぇぇぇっ!!(一丸となった黒兵士部隊の周囲の陰から現れ、奇襲する) 」
真庭鳳凰の声と共に、フードをかぶった人物が現れる。
兵士部隊「甘いわぁぁぁぁ!諸君!前のみを見よ!さすれば惑わされることあたわず!(蜂矢となって奇襲の包囲を突破していく) 」
カズミ「……(……姑息な手は通じない、か……ここが、ボクの墓場………なんて、わけにはいかない……!)(人間離れしたジャンプ力でツララの背後へ飛び上がる) 」
レオハルト「ああ–––––いよいよだ、いよいよ我々漆黒の御心より授かりし指名を果たす時。無銘だが今宵この刀は血に飢えておるわァァァxくォの禿糞共がァァァ!!首を荒野に並べたい者は前に出よォォォォァァァァ!!!!(奇声を発し戦車のような勢いで刀を振り上げ最前線に立ち隠密に切り掛かる) 」
フードの人物「――ザッザッザッザッ。(何処かへ駆けていく
真庭鳳凰を背にフード越しに戦場の様を見据え、明らかな黒への敵意をもって歩みを進める) 」
隠密「これはマズイ―――サチ様、早く逃げまし(言葉の途中で桜庭に撃ち抜かれ、倒れ伏す) 」
ツララ「―――ッ! そこっ!(カズミが背後へ降り立つのを察知し、彼女が着地するタイミングで、二振り返りと同時に二刀を振るう) 」
槭「では御屋形様、僭越ながら私が先導いたします。さすれば敵の罠に掛っても、御屋形様には被害の及ばぬゆえ(刀を抜き、二条の前に出る)混戦状態の場所は危険です!何があるか分かりませぬゆえ、部隊の展開、制圧の行き届いてない場所を制圧いたしましょう! 」
サイラス「んなこた百も承知だよ。逃げるに敷かずって兵法知ってるか……って知る訳もねえか(頭をかきながら暁を見据え八極拳の構えを取り)……つう訳であばよォォォォッ!!(再び背を向けて駆け出す) 」
真庭鳳凰「頭領は・・・あ そ こ か。(黒の陣の真後ろから忍び寄り奇襲) 」
兵士「う、おぁぁぁぁ!猪武者だぁぁぁぁ!(既に出てしまった隠密や兵士たちがレオハルトによってなぎ倒されていく) 」
ズ ガ ン ッ (
真庭鳳凰の足の先、一歩間違えれば脳天から串刺しであったであろう位地に辛うじて日本刀の形を保っている粗末な刀が数本突き刺さる)
暁「――――三十六計逃げるに如かず、か……ならば仕方あるまい、追う必要性はないと見たぞ(
サイラスの行動が目に見えていたらしく、近くの建物に寄り掛かり) 」
カズミ「……!(着地する直前に、ツララの両手首に向けてナイフを数本投げる) 」
サチ「(隠密の声を聞き、目線の先の黒の兵士たちを見る)敵の士気がっ…!厄介ね、一度引いて体制を立て直すわよ…わたしも、この脚じゃろくに戦えな―――――…………(桜庭によって隠密が狙撃され、目を見開き瞳が縮小する)…う、嘘でしょ……ちょっと、ねえ。起きっ………―――ッッ!!!(弾道から桜庭の凡その潜伏位置を見定める。眼が紅く光り、周囲の車や街灯が折れて宙へ浮遊させ、まともに当たればただでは済まない勢いで桜庭(が潜伏する位置)に向かって射出する) 」
真庭鳳凰「む、これは・・・・!(飛んできた方向を見る) 」
エリン「(フードを取る、その姿は青の国の制服を纏った少女、右手には宝剣、左手には青の国の旗。)――――これより、蒼の国、緑の国と共に黒を殲滅、します!(宝剣が光の渦を纏う、狙うは黒の兵(つわもの)ども) 」
ツララ「キィン カン!!(もう片方の手に握っている二刀でナイフを弾き返し、前者の二刀でカズミを切り裂く) 」
炬「悪いな……ここから先は通行止めだ、通り抜けは許さない(刀が飛んで来た位地にある民家の戸を蹴破り
真庭鳳凰を見据える)お前達の事だ、クソヤロウの考えそうな事は全部やると思ってたよ 」
隠密「ズズ……(暁が寄りかかった建物の影からこっそりと腕が伸びる)―――――!!(その腕が持った短刀で、身体は影に潜んだまま暁に斬りかかる) 」
ヨシカ「(…(刀を持ちながら周りを見据える)……(さて、どう行くかな……) 」
二条「判った、先導は任せる。私が此処にいる以上先陣のお前には最も危険な位置に立ってもらう事になる、が……(敵の奇襲を察知し、二条「判った、先導は任せる。私が此処にいる以上先陣のお前には最も危険な位置に立ってもらう事になる、心して……(敵の奇襲を察知し、真庭の方を振り向くが……)…ふっ、進軍を頼む 」
カズミ「…あっ……!!(二刀で切り裂かれ、叩きつけられる) 」
桜庭「(退路は絶った、主の為に、手早く、始末させてもらう。)・・・っ、超能力か・・・!(車に今、正に押しつぶされようという瞬間、完全に『影』に重なった瞬間、スナイパーライフルを放棄してその『影』に素早く潜り込み、放棄したスナイパーライフルは車により潰され、あたかもやられたかのような状況を作る) 」
兵士「あ、青の国の兵士……!?馬鹿な!なぜこの戦場に青の兵士が……!まさか、青は緑と徒党を組んだのか!?(青の国の制服を着たエリンを目撃した兵士たちの間に動揺が広がっていく) 」
真庭鳳凰「ほう・・・やはりそう簡単にはいかんか。―――だが、いいのか?前線をそのままにしておいて?(炬、二条たちに) 」
サイラス「ひィ…ひx……うわーこれ明日筋肉痛免れねえよこれ、死んじゃうやばいやばい(適当な壁にもたれかかりふとエリンの姿が視界に入る)あれ…青?なんで?まあいいや…腹パンしなきゃ… 」
ツララ「これでトドメ―――――――!!?(カズミにとどめを刺そうとした時、蒼の国の人間であるエリンの姿が視界に入り、驚愕した) 」
槭「承知!敵陣奥深くへと参ります!!御屋形様、ついてきて下さい!(二条の先導役を担い、激闘地域を避けて本来ある筈の緑の本陣へと赴く) 」
エリン「エクス・・・・カリバァァァアアアアアアアアア!!!(剣を一振り、軍はおろか城さえも飲み込み焼き尽くすまでの光の洪水が大軍となっている一部の黒の兵たちを襲う。仄かな光さえ飲み込み潜む影すら焦土に帰す光は無慈悲に街を喰らっていく) 」
カズミ「…げふっ……!(血を吐きながら膝をつく)…(さよなら、おにいち……(トドメを刺そうとしたツララを見て)……?(エリンの姿を見て) 」
暁「―――――ッッ!(気配を察知し、跳び建物の壁でステップを踏み隠密の攻撃を間一髪で避け) …影に潜んで先制攻撃とはいい度胸じゃないか、女―――――(刀を持ち直し、黒い気を刃に纏わせ大きく振りかぶる。波動は隠密目掛けて襲い掛かっていき) 」
サチ「ズガァァァァン!!! ……………。(車や街灯は桜庭が潜伏していた場所に確かに突き刺さり、僅か一分動きの有無を待ち、狙撃者である桜庭の動きが無いことを確認する) …動きはないようね……か、隠れないとっ…(右側を痙攣させ、出血による血痕をつくりながら四つん這いでその場を離れ、建物の物陰へ身を隠す) 」
炬「生憎、お前達小細工にかかる程俺達は阿呆じゃない。それよりお前こそいいのか(彼が取り出したのは『斬』と記された『札』。これを空中に放り投げると同時に) ザ グ ン (
真庭鳳凰程のやり手であれば交わすのは容易だが彼の近くに居た隠密が一斉に刀に串刺しにされる) 誰 に 喧 嘩 を 売 っ た と 思 っ て い る 」
ツララ「……!(ここは一度退いた方がよさそうですね…!)(エリンのもたらした光の洪水を見て苦い表情を浮かべ、カズミとの戦闘を離脱しその場から颯爽と去った) 」
隠密「ひっ――――!?(暁に攻撃を避けられ、急いで建物の影の中に入り直す)ズドォォォォン!(そして影の中に入った隠密ごと、暁の攻撃によって建物が破壊される) 」
二条「我々の心配をする前に、そいつの剣から逃れる事を考えるべきだな…… 私は問題ない、このまま前進してくれ 」
レオハルト「何……なんだ、あれは……妖刀…なのk–––––––(最前線に居た彼がエリンが放ったその光に飲み込まれるのにそう時間はいらなかった) 」
カズミ「……!?(去っていったツララを見る)……(…サチ、大丈夫かな……!!?)(サチの方を見て)…あっ……(血痕が目に入る) 」
ヨシカ「……くっ………!(光の洪水を見て目を覆う) 」
桜庭「(丁度サチが移動して隠れた後に、サチの居た場所の近くの目立たない影から出てくる)・・・。(組織に居た頃は、少しは思い入れはあったが、今は主の為だ・・・。)(そして、ゆっくりと、血痕を辿り、サチの隠れた建物の物陰を見て、背負ったロケットランチャーを構え)死んでもらう。(サチの隠れた建物のの物陰に向って、無慈悲にも撃つ。) 」
サチ「(エリンによる光の洪水を一片を見、目を見開いて驚愕する)―――…な、なんなのっ、このデタラメな力っ……!? 」
ズオオオォォォォォォォォォッ!!(エリンの一撃によって多くの黒の兵士が犠牲となり、建物ごと破壊したことで緑の隠密たちも同時に消滅していく)
真庭鳳凰「(ビチィイッと音を立て頬に鋭い切り傷が)・・・・・・・・ほう、これは面妖な。なれば、我の忍法を使うこともやぶさかではないな。(ジリッと構える) 」
カズミ「…(血痕が、あそこまで……!)……!(サチがいる建物の方まで走る) 」
ミシェル「オーマイガァーオーマイガァー(とある建物内に隠れ、焦燥感が滲み出た表情のまま大量のうまい棒を頬張っている) 」
エヴァド「―――――平伏せ愚民共!!青を見くびるんじゃあないッッ!!!(突如として
サイラスへ襲い掛かる) 我が名は蒼き黄昏の騎士……―――――“エヴァド”だッッ!!(レイピアを手に
サイラスへ斬りかかる)(エリンの命令に背き、緑を目標としている様子) 」
サチ「……あそこで、一体なに、が―――――(ほんの興味で身を乗り出す。すると桜庭によって放たれたロケットランチャーの弾頭が視界に入り、同時にカズミを発見する)―――――!!――――――っっ!!!!(何かを叫んでいるが、カズミに声は届かず、口の動きだけがカズミに伝わる―――) 」
ツララ「ス――――― タ…(高い建物の屋上へと非難し、変わり果てた
マイテイ国の舞台を俯瞰する)…味方もろとも敵を殲滅…これが、"緑"のやり方…。 」
エリン「――――ザッザッザッザッザッ。(宝剣によって焦土と化した地にザクリと何かを刺す、それは――――青の国の御旗。)・・・・殲滅、します(青の国にいたような笑顔あふれる彼女の面影はなく、ただひたすらに殺戮するマシーンのような表情で黒を見据える) 」
「 ―――――― カ ・ ズ ・ ミ 、 逃 ・ げ ・ て 。 ―――――― 」
カズミ「……!?(……な、なんかを必死に伝えようとしてるけど……!聞こえない……!!)(サチの口元を見る) 」
「 ドガァァァァァン!!!(サチに言葉を発する余裕を与えた後、そのまま真っ直ぐに突っ込み、派手に爆発する) 」
槭「―――――!?(エリンの放った一撃を見て驚愕する)(馬鹿か…!?あんなことしたら、双方に被害が出る……!早く決着を……付けなくては)ザッ!(二条を引き連れ、人気の無く周りに影もろくにない広場へと着く)御屋形様……ここが緑の本陣でしょうか?位置としては、可能性が高いのですが……(二条の視界を邪魔しないように後ろへと移動する) 」
カズミ「……(に、げ、て……逃げて……!?)(足を止め、弾頭を見る) 」
暁「…フン、貴様等如きが俺達“Onyxis”に敵うとでも?―――愚かな奴め、失せろ(建物が破壊されたのを見てその場から離れていく) さて、次は―――(エヴァドを見つけ) ――――……?(青の組織が…何故……?) 」
炬「–––––……!!(エリンの攻撃を一見して戦慄するも目の前の的に視線を戻し)お前の次は『アレ』だな……良い奴等だった、ここの国の人達は皆–––––生きて返れると思うなよ…ッこの世で最も、消えなくてはならない存在なのだから…ッ!!(彼の背後に、何も無い空間に刃を納めたような刀の何本も柄が出現し、そっから刀を日本抜刀)(お前の力を借りるぞ、零美…!) 」
暁「――――――!?(気づかずうちにエクスカリバーを喰らっていたことを認識し) ―――ぐっ……一体何が…ッ……(エヴァド同様、青組織の一員であるエリンを見つけ) 」
カズミ「……サ……チ……?(爆発を見て、茫然とする) 」
真庭鳳凰「光栄に思うがいい、我の忍法で死ねるのだからな。(両手の苦無を十字のように構える) 」
二条「青の増援……連中の性格からして、緑に付く事は有り得ないと思っていたが…… ……此処が連中の本陣なのは…確かに、考えられる可能性としては……奴ららしく潜んでいるか、それとも… 」
エリン「(エヴァドをチラリとみるも、すぐに黒のメンバーに目を移す。)どなたから、いきましょうか。(宝剣を中断に構えながら) 」
サイラス「プツン (エヴァドの声を聞き、スイッチを入れたように彼の形相が一変、球体のように見開いた眼球をッギョロリを回転させ) ––––––あ”? ド ヴ ォ ォ ン (裏券がエヴァドの頬をかすめ建物に触れると同時に『建物丸々一つとそこに並ぶ建物が一斉に吹き飛び』衝撃に乗って瓦礫の雪崩がエリンを飲み込む)––––ごめん、何言ってるか聞こえなかった。何を遊んでるんだ、 テ メ エ ? 」
ツララ「―――――四刀“滅終”!!! ズバァアンッ!!! (いつの間にいたのか、エリンの頭上へ移動し彼女にめがけ×状の斬撃波を放った) 」
仮面の男「ザッ……(二条と槭の前に、その漆黒の仮面をつけて立ちふさがる)ようこそ、黒の王……待っていた甲斐があった、私は……この手で、私自身の手で、貴様を討つために(短刀を抜いて構える)私は「緑の王」。貴様に引導を渡す! 」
真庭鳳凰「(あ、そういえば
サイラスには話しておらなんだか?・・・あぁ~、まいったな。せめて
サイラスの誤解だけはとければよいのだが・・・) 」
桜庭「・・・。(悪く思うな、今後衝突するであろう主の為故に、私は鬼にでも、修羅にでもなろう、古巣への同情は捨てた。)気配・・・。(カズミの口の動きを目敏く見逃さず、振り向きつつロケットランチャーを肩に背負ったアサルトライフルと取替え、カズミに向って乱射しつつも、しかし正確に逃げ場をなくすように弾幕を貼る) 」
エリン「(瓦礫の雪崩を見据えながらツララの斬撃波を認識。)――――ふぁああああッ!!(同じように×字に二文字に振りぬき相殺、その勢いで瓦礫の軌道をずらす) 」
炬「ほざいていろ…今の俺はお前の忍法には及ばないだろう……だが(一歩の踏み込みで残像も見えない速度で真庭に接近しており既に振りかぶっていた)すぐに追付いてやる!! 」
カズミ「…………!(涙を拭い、桜庭を見据える)……サチの、仇……!(桜庭を睨み、アサルトライフルの一部を喰らいながらナイフを数本持ち、桜庭を切り裂きにかかる) 」
ツララ「くッ――――!(相殺による衝撃で若干吹き飛ぶが、うまく着地する)…何故『貴方がた』が緑と手を組んだのかは分かりませんが… 敵は全て殲滅するだけです!(エリンに四刀を構える) 」
二条「お前が”王”か……残念だが、我々は更に前を見据えている――その為に、お前を黙らせてやる(静かに二刀を構え、仮面の男の前に躍り出る)槭、青の増援で被害が出ている……移動して軍の立て直しを頼む 」
槭「緑の王……!!こんな姑息な手を使う集団の長が、まさか正々堂々と待っていようとは……(二条の後ろで抜いた刀を構える)……御屋形様……!しかし、御屋形様に万一のことがあれば、みなに顔向けできません!せめて後ろで、待機させてください…!御屋形様の危機になれば、割ってでも入ります……! 」
桜庭「敵討ちを、される立場になるとは思わなかったな・・・ッ!(ナイフを構えたのを見て、こちらも片手にナイフを持って攻撃を捌く、がまるで体の動きが技術に追いついていないように捌ききれず脇に、横腹に一撃ずつ命中する)く・・・(流石に、この体じゃあ、限界が・・・!)(素早くバックステップし、グレネードランチャーを一発カズミに発射する) 」
緑の王「問答無用!!ここで終わりだ、黒の王!!いや、二条伏見!!(素早い動きで二条に接近し、短刀で仕掛ける) 」
ミシェル「サラドゥン味にアスパラタラコ味…コーンポタージュ味にざるそば味… 美味イ、美味すぎル…but, もう少し悠長な時に食べたかっタ。(なおも建物に隠れたままうまい棒を食している) 」
真庭鳳凰「(――――速いッ!)ふんっ!!(二刀流で炬の一閃を一刀で弾き、続くもう一刀の苦無で串刺そうと振り下ろす) 」
エヴァド「……(頬をかすめ、いつもの変わらぬ表情で
サイラスを見据える) う、うわぁー…!怖いなぁ、はっはっはー……(演技臭いリアクションをとり、彼に笑みを向ける) そんなに怒らなくたっていいじゃないか……―――そもそも“お遊び”だと呼んでいたのは君の方だろう?何をそこまで気にかけているのかね、拘りでもあるのかい?(レイピアを薙ぎ払い、まるで『愉しんでいるかのように』彼に問う) 」
エリン「――――言いたいことは、その剣で語ってください。(左目が赤く光り始める、下段と脇構えの中間あたりの構えでツララを見据え) 」
二条「……分かった、頼りにしているぞ、槭 時間を掛けるつもりは無い、手早く片を付けてやる――『旋空』(長大な『気』の刃を纏った二刀による斬撃で、緑の王の周辺諸共を薙ぎ払う) 」
カズミ「……!(グレネードランチャー……!)(切り裂き、直撃は免れるが、爆風に巻き込まれ、飛ばされる) 」
ツララ「…… …… ……(しばらく互いに見つめ合い、そして――――)…はっ! バシュンッ!!(二刀を振り上げてエリンに二閃を放った) 」
緑の王「――――――!?(気の刃による斬撃を受け、一瞬動きが固まる) 」
炬「無駄だ–––––(反撃によって弾かれ刀が飛ばされるが焦る様子もなく、直になにもない空間から刀を抜刀し)俺の攻撃は全てが”無勝にて不敗の刃”であり”抜刀術”。その意は(真庭に一刀で斬りつけるとその刀を手放し再び抜刀、そして斬りつけては食い込んだ刀を放置しすぐに抜刀して斬る。このサイクルを一瞬で何度も繰り返す連続の必殺) 摩 利 支 天 の 太 刀 」
桜庭「(やはり、この体での接近戦は圧倒的に不利だな、非常に厳しい戦いを強いられる、私の『技術』に体が追いつけていない・・・だが)遠距離ともあれば、こちらに分、有りだな!(吹き飛んだカズミに向って片腕に構えたままのアサルトライフルを乱射し、ナイフを素早く仕舞いポーチから三個のグレネードを取り出して投げつける) 」
サイラス「(首をコキコキと鳴らしエヴァドをゴミを見るような目で見据え)そこらの拾って来たガキが『でんせつのけん』とかいうオモチャ振り回そうが知った事じゃないがな。『お前は俺のお遊びには介入しない』って話だったんじゃねーのか?マジでバラして捨てるぞテメェ 」
二条「(動きを止めた緑の王の隙を逃さず、緑の王の急所を狙い二の太刀を振るう)――『双弧月』 」
エリン「うおおおあああああああああ・・・・・・ッ!!!!(ブン、ブンと二閃を弾き、一気に距離を詰める) 」
カズミ「……くっ……!(血を吐き出す)……(ここで、死ぬのかな………どうせ死ぬなら……前のめりで死にたい……!!)(目が青く光る)……っ! 」
ツララ「(この気迫…!)きゃ…っ!(エリンに圧され退こうとするが思わず転倒してしまう) 」
カズミ「……くっ……!(血を吐き出す)……(ここで、死ぬのかな………どうせ死ぬなら……前のめりで死にたい……!!)(目が青く光る)……っ!(アサルトライフルの弾道が見えるかのように避けながら、グレネードをナイフで弾き、桜庭に向かっていく ) 」
NO.0「お戯れは終わりだよ……我々のと尊厳に傷を残すのはね––––(突然エリンの踏み出した先に蒼い薔薇が振り注ぐ) 」
真庭鳳凰「――――――ッ!!!??!?!?!?(一瞬による何撃もの刀を喰らったことにより、後方へ吹っ飛ぶ。砂ぼこりを上がり、その中からゴホゴホと弱い咳が) 」
エヴァド「―――仕方ないな(レイピアをエリン達のいる方向へぶん投げ) まぁそう言わないでおくれ、所詮は戦争―――――……遅かれ早かれ、いずれは終わってしまうものだ。
サイラスよ……―――何なら今を『愉しむ』べきではないのかね。(青組織の恰好をし、右手を腰に添え参った様子で
サイラスに) 」
エリン「(転倒したツララに一撃をくらわそうとするが、No0の存在により阻害される。踏み出す先の青い薔薇を回避するかのように後方へ跳躍し間合いを取る) 」
緑の王「が、あぁっ……!(急所を貫かれ、『先程聞こえていた声とは全く声質の異なるうめき声を上げる)ズズ……ゴトッ… 『そう―――これで終わりだ、二条伏見』(仮面が落ち、『口が動いてないにも関わらず声が聞こえる』) 」
ツララ「(しまった、このままじゃ――――)……?……!(エリンの追い打ちに目を伏せるが、No.0の介入により助かり、目を丸くして見上げる) 」
桜庭「く、また接近戦にしようってか!?(となれば・・・『Ghost Step』・・・)(桜庭の姿が一瞬、影のように揺らぐ、その最中にカズミから横に移動して距離を取りつつ、ロケットランチャーを構えて発射する) 」
槭「―――――(二条と緑の王(?)の戦いに紛れて二条の背後に迫っており、『二条に後ろから斬りかかる』) 」
炬「ヒュー……(一撃一撃の負担が大きく、吐息を吐き出して硬直)お前の忍術は最初の一撃で、その早さを『覚えた』。後はそれを俺の技に上乗せするだけ……それでお前に『並んだ』。後は追い抜くだけだ・…覚悟はいいな? 」
ロラン「(あたかもそこに立っていたかのような速度でそこに立ち、銀の長髪を靡かせサーベルで青の薔薇を串刺しにし切っ先をエリンに向ける)エリン。何があったのか王から聞いてはいるが、狂気に飲まれた君の心の弱さは『醜い』と切り捨てるに値するよ 」
カズミ「……!?…(なに……!?姿が、揺らいで……!!!!あっ……!)(桜庭の方を向くが、すでにロケットランチャーは発射されていた)……くっ……!(飛び退きながらナイフを投げて跳ね返そうと試みる) 」
真庭鳳凰「はっはっは・・・・いや、はや・・・恐れ入った・・・。(むくりと立ち上がる、体に装備した特殊な鎖帷子だ目茶目茶に。)並んだ?追い抜く?思い上がるな・・・"我はまだ忍法など使っておらぬ"それに・・・・ふふふふふふ。(不敵な笑みを浮かべる) 」
サイラス「終わらないさ……いいや”終わらせない”。あの男が言った事が何処まで真に迫るかは知らんが、俺はここに『楽園』を作る。そうすりゃ、こんな茶番さっさと終わらせて永遠に殺し合えるんだ 」
エリン「では、アナタも飲まれてみます?歓迎しますよ? 」
二条「(手応えは確かにあった……だが、この違和感…)槭、周辺の確認を頼…!(完全に不意を衝かれ、回避行動を取るも間に合わず槭の斬撃を浴びる) 」
暁「……―――くそッ……。(やはり緑には敵わないとい――……ッ!そうだ、王は―――……我らの王はどこにいるッ…!?)(嫌な予感がしたのか、辺りを駆け出し二条を探し始める) 」
炬「……(表情は変えず、再び刀を二振り引き抜き真庭に立ち向かおうとするが)……!?……!!?(二条に切り掛かる槭が視界に入り硬直)なッ… 」
ギンッ!!(投げられたナイフは弾頭に命中し・・・)ドガァァァァァァン!!!!!(その衝撃で、すぐさま爆発してしまう)
槭「―――――うおぉぉぉぉッ!!(好機と悟りそのまま体を捻って二条の体に刀を突き出す) 」
ロラン「ああ返事はしなくていいよエリン(優しく微笑みかけて首を傾げ)君の声なんてもう聞きたくもないんだ 」
緑の王(?)「ドサッ……(地面に倒れ伏す。こうなっては疑いようも無い、彼はただの「替え玉」であった―――――) 」
真庭鳳凰「・・・ククク、そういうことだ。(シャキンと苦無をしまう。)正直此度の戦は冷や汗ものだったが、まぁそこそこ満足できるものであった。また会おう、次は殺す。(ビュウっと一陣の風が。木の葉が視界を一瞬防いだかと思えば、すでに彼はそこにはいなかった) 」
二条「(ふらつき、倒れ込みながらも手に持った刀で槭を突きを弾く)……は、ははっ、信じて……居たんだがな…… 」
エリン「・・・・・。(目は赤く光り、顔には黒い模様のような痣、輝かしい剣は真っ黒に染まっていく) 」
カズミ「……くっ……!!!(…ここは、一旦引くしかない、かな……!)(爆風に巻き込まれ、飛ばされていく。…うっすらと見えるようになっていた時には彼女はすでにそこにいなかった) 」
ツララ「……(これは…いったい…)(エリンとロラン、二人の会話を聞いて困惑する) 」
暁「――――あそこか…あそこに、いるのだな…ッ!!(二条を見つけ、槭を見て) ――――――な……貴様、まさか……――ッ!!(槭へ刀を向け) 」
槭「ッ……!(刀が弾かれ、構え直す)……参ったな。奇襲でさっさと殺るつもりだったんだけど(ふぅとため息をついて、落ちた漆黒の仮面を拾って顔に当てる)俺が『本物』。どーぞよろしく 」
ロラン「よりによってイブリーズの言いなりとは、ああその色、実に醜い……あ、返事はしなくていいですよ、すぐに処刑しますからね(にっこりと笑んだまま薔薇を放り投げ) 」
「 シ ャ ラ ン (薔薇とエリンの左右背後に存在する三つの建物が輪切りにされ彼女に崩れ掛かる、剣閃はまるで見えなかった) 」
桜庭「逃がした・・・か。 」
エヴァド「――――――………。(返答を聞き、目を伏せ) そうか、それが君にとっての『楽園』か――――……(髪をかきあげ、やれやれと言ったように
サイラスを眺める) 」
二条「(刀を杖に立ち上がろうとするが、力が入らず崩れ落ちる)……何処で間違えた…?黒の民全てを……信じた事か…? 」
桜庭「(だが、一人は殺した、これで主の役には、立てたか・・・)(路地の中から出て来て、本地へと戻ろうとしたところ)・・・!?(何だ、あれは、黒と黒で内輪もめ・・・いや、違う、あいつは・・・『緑』だったのか!) 」
ヨシカ「(緑の残存兵を片っ端から切りつけている) 」
エリン「・・・エクスカリバー・応用編。(こちらも見えない剣閃で崩れてくる建物を切り裂く。その後、砂ぼこりが舞い、彼女の姿が隠れる。隠れてしまう寸前までロランをじっと見据えていた。―――砂煙がはれたときにはすでに彼女の姿なく) 」
槭「ハハハ、お堅いお堅い。もっと単純な話。『アンタのやり方が気に食わなかった』。それだけだよ(極めておちゃらけた風に)兵器だ何だと…黒の誇りを見失ったやり方。白の属国みたいな国の在り方。俺の愛した『黒の国』でなくなったから……『緑』を使って、黒を討ち滅ぼそうとしたんだけどなぁ 」
ツララ「……!(身内同士の戦いに巻き込まれては厄介ですね… ここは…)――――ダッ(その場から離脱し、何処かへ颯爽と消えた) 」
暁「御屋形様―――……!(二条の元へ駆け寄る) ―――――あぁ、何故……何故、貴様も……何も、かも……俺達の居場所を壊そうとするんだ……ッ……(槭に失望したのか、目も当てられず) 」
二条「は、ははっ……そうか……誇りか……成程な…私は結局、道化にしかなれなかったか……(自嘲するような笑みを浮かべながら、地に臥せる) 」
槭「御覧の通り今回は緑は敗退。満を持して暗殺を敢行してみたけど……成功しても、こりゃ目撃者が多すぎる。生きちゃ帰れないな。イナが死んだ日から、生き残ることなんか考えてなかったけどさ…(やれやれ、といったポーズで)…あぁ二条サン。アンタ自身のことは嫌いじゃなかったよ……美人サンだったからな 」
炬「(二条、槭を交互に見刀が手から滑り落ち立ちすくむ)(嘘だ…何でよりによってお前が……槭、お前が……!!)……暁、御屋形を頼む(じっと槭を見据え爪が食い込み知が流れる程強く拳を握りしめる)安心しろよ槭……お前は俺が死なせない。『逝ける』と思うなよ 」
二条「……教えてくれれば、良かったのに………(そう言い、ぷつりと意識が途絶える) 」
サイラス「俺に取っちゃ坊や達の理想論のぶつけ合いなんざどうでもいいさね、いいや……寧ろ『理屈抜き』に殺し合えれば尚いいんだ。ああエヴァド、お前にとっても悪い話じゃぁない筈だ。殺しが日常化すれば今みたいに、国境を理由に憎しみ合う事はなくなるだろう、『万人の戦争』って奴だ 」
ヨシカ「……(あーぁ…、やっちゃったね、あの子(槭)……まぁ、私にはどうでもいいことだけど……) 」
槭「へぇ……やるじゃん二条サン。ちょーっと罪悪感来ちゃったかも(倒れ伏した二条をツンツンと刀でつつきながら)最期の一言ってのは良いね、心に染みいる物があるよ 」
槭「さ、て……(その場に居る黒の面子に目を向ける)みんなそれぞれ言いたいこと、やりたいこと、あるだろうけどさ。お師匠様の言葉。そんで、二条サンの最期の言葉。どっちも、『国を良きものにしたい』って心が込められてる……意味分かる?ここで俺を討って、『仇を討って終わり』じゃあダメなんだよ 」
暁「―――――『お師匠様』……俺はまた一つ、大切なものを失ってしまった……ッ…(意識の途絶えた二条を見て、立ち上がり) もう遅い、何もかも遅すぎたんだよ…(王の様子を見て、炬に) …あのお方が望んだ世界など、とうに終わっていた……―――――貴様がその証人だ…ッ!!(槭を睨み) 俺はお前を許さない…ッ!お前は俺達の『お師匠様』を、俺の大切な幼馴染である『イナ』の信条を踏み躙った―――……ッ!死より怖いものが何なのか、教えてやろう……―――――ッ!!(黒い混沌を纏わせた刀を手に、槭へ刃向っていく) 」
桜庭「・・・(どうやら少しいざこざがあったようだが、あれが今の緑の王か、それに黒の王は倒れた、助かったとしても暫く前線には戻れまい、これは大きな情報を、二つも得たぞ。)(軽く遠方から様子を伺っている) 」
槭「はい、ストォーップ(暁の刀を素手で握り、止める)憎しみで戦おうとすんなよな、見えないか?俺の姿。憎しみで戦って、今まさに『やり返される』俺の姿! 」
炬「スッ––––(槭を見据えたまま手を上空へ翳し振り下ろす。札が刀へ形を変えて降り注ぎ”暁の行く手を阻んだ”)……止せ、やめろ暁 」
エヴァド「―――――申し訳ないが私は『無意味な』殺し合いを好むことは出来ない。(深い紅色の眼を
サイラスへ向け) ―――それより。君のところの王は中々演技が上手いじゃないか、私とは正反対だね(自傷気味に嗤い、
サイラスに『背を向ける』) (―――終わったな、『Onyxis』……こうしてまた一つ、大きなものが滅んでいく―――…数々の犠牲者とともに、泡沫のように…) 」
ヨシカ「…(黒の王が、緑の王のスパイによりやられた…これはいいネタが出来たわね)(歩き去る) 」
槭「おっ、やるぅー(札に阻まれ、暁と距離を取る)俺さ……すっげぇー憎かった。今の黒の国が。二条伏見の方針が。だから『緑』で全部やりなおそうと思った、一回全部壊して、全部元通りにしようと思った!(バッと手を広げて)でも…俺が一番生かしといてやりたかったイナは、俺が緑の策を練る為に戦場に出てない間に死んじまった。それに……俺の他には誰も、黒に反旗を翻さなかった。だから俺はもう、どうでもよくなってた。諸悪の根源だと思った二条伏見さえ討てればそれで良い、ってな 」
サイラス「(横目で槭を見据え、煙草をふかす)––––初めて見たぜ、王のツラなんぞ。大層ご立派な意思のもと動いているそうだが……まあ確かに、”扱い易い”な 」
暁「黙れ、黙れ…黙れッ―――……(今までの鬱積に耐えきれず、刀に力を込める) ……はッ―――………!?(炬に動きを止められ、刀から手を離してしまい) 」
槭「―――でも、やってみて分かることもあるもんだなぁ。『あぁ、なんか違ぇなぁー』ってさ。俺の望んでたことはこういうことじゃないって、全部終わってから気付くんだ。マジ欠陥品だよな、人間(けらけらと笑いながら) 」
エヴァド「…今日の『茶番劇』はひとまずこれで終了かな?―――全く……仮にも同じ血を流す者達を殺すだなんて、君も実に面白いことを仕出かしてしまったね。(
サイラスの言葉に反応し、槭に) 」
炬「……(暁の肩に手を起き、一切の感情を失くした目でただ槭の仕草、表情全てを受け入れるように目に納める)……槭、お前はもう何も語らなくていい。仮に二条さんが果てるのが、例え風間が逝く前で……お前が当時抱いていた志の通りこの国を作り替えた所で、それはこの国の『今』への『憎しみ』で束ねられた形だけの空虚な国家だ。そんな脆い国も、理想もいらない 」
槭「うん、その通り(パン、と手のひらを合わせて)それはもう分かったのさ、今、ついさっきな。だからお前たちは、憎しみ無く俺を討て。悔みながら俺を討て。悲しみながら俺を討て。憂いながら俺を討て。そんで未来に進め。それでいい、それがいい 」
サイラス「青臭い理想論を並べて殺し合う子供は皆、国境なき同族だよ。それがこうして殺し合ってくれてるんだ、こんな愉快な…ああいや泣ける茶番はここ以外に無いぜ。考え直せよエヴァド(ポンッとエヴァドの肩に手を置き)毛局誰もが己の正当性を主張し争うんだ、けれど『暴力』が呼吸に等しくなればそれはもう争いですらない、わかるだろ? 」
暁「―――炬、もういいんだ……所詮『お師匠様』のいない俺達なんざ周りの連中からしたら『この程度』でしかないんだよ……(一同に聞こえる様にそっと呟き) 」
炬「はは……うん、そうするのが人として正しいんだろうな(今にも泣き出しそうな、子供のような声色で苦し紛れに笑み)けど俺はお前には生きててもらうよ。お前が最も気に入らなかった二条伏見の導く国家かもしれない、他の誰かが導く未来かもしれない。それはわからない、けれど……『国』は人の営みが織りなす者だ、コンパスが独りでに動かないように、国も一人の人間の指針じゃ動かない筈だ。だから……槭でも二条でもない『俺達』でこの国を良くして行くさ。その様をお前に見せてやる、それが……俺の、槭への復讐だよ 」
エヴァド「―――――お取込み中申し訳ないけど、しばし退いておくれ(つい先ほど暁が手放した刀を取り、返す) ―――これ、君が大切にしているものだろう。…この『滑稽な茶番劇』を終わらせるんだ、その手で―――……(返す際に暁へと耳打ちし) ……では、君は本当に……それで良いのか?(ふと、些細な疑問が浮かび上がり、
サイラスに尋ね) 」
暁「――――……(無言でエヴァドから刀を受け取る、そして―――――) イナ…槭、炬……桜庭…そして、二条さん―――……これが俺の…最後の、唯一の……貴様等への、『復讐』だ――――……(受け取った刀を自分の腹部に宛てがい、一同を前にして『切腹』する) ―――グハァッ……ッ…… … ……(吐血し、その場に突っ伏せる) (これでおしまいだ、『お師匠様』―――――……俺はこの『無様な争い』に『終止符』を打ちます―――……) 」
サイラス「寧ろ願っても無いな。そうなりゃ『嬉しい事』も『悲しい事』も総じて楽しくなるだろ?幸せがあるから不幸があるのと同じだよ、皆狂っていれば毎日が苦ではなくなる、そして毎日が、皆がハッピーになる(両腕を広げ目だけが笑っている)人生楽しんでなんぼよ 」
槭「……分かってないなぁ、炬(苦笑して)でも、ありがとな。その心意気を聞けただけでも、幾分満足できる――――!?(暁の凶行に目を疑う)……な、なにしてんだ、あの馬鹿……! 」
炬「俺は馬鹿だからな、わからなくて当然だ、だから槭、お前『切腹』なんて馬鹿な事 ビシャァ……(赤が頬にこびりつき頭が真っ白になる)……あか、月……? 」
エヴァド「――――切腹か(吐血したことに気づき) ……うむ、いいんじゃないかな。それでこそ『武士』だよ、“暁”……立派だよ。(微笑ましそうに暁の最後を見届ける) 殺し合いがハッピーだと考えるのは、裏を返せば『君だけ』ということになるかもしれないのだよ。そんな孤独な世界がお望みなのかい、君は……(
サイラスの表情を見て、少し悲しそうな眼を向け) 」
桜庭「・・・。(まるで、積み木を崩すように黒が崩れていっているな・・・、もうこの国の情報は集めるだけ集めた、別の国に鞍替えをするか。)(一人、人知れず誰も見ないような暗がりに行き、影の中に溶ける様に入っていった) 」
サイラス「おっと勘違いしちゃーいけない。俺がやりたい事の本質は『歴史から成る秩序と思想の抹消』だよ。人間信念とか理想とか、正しさとか悪だとか、そんな形無き物に縋っているから––––こんな風に、おっ死んじまうの、オーケー? 」
槭「……折角、黒に頑張ってほしいって気持ちになったのに……これじゃ、黒が終わっちまうじゃねぇかよ……馬鹿だな、自分から全部終わらせに行くなんて。俺と同じだ、大馬鹿野郎……(暁に呟き、倒れている二条を背負う) 」
エヴァド「―――君には君の考えがあり、彼(暁)には彼の考えがある。信条の無い人間などそんなものはもはや『人』ではない――――……殺戮人形になり果て、廃れて行く世界をそこまでお望みだというのであれば好きにしたまえ。―――――私は『敢えて』介入しない。(
サイラスにそう告げる) ……さらばだ、黒き狼に緑の王。…――――――『強く、生きてくれ』(それだけを一同に言い残し、その場から去っていく) 」
――――ピーンポーン…パーンポーン……(報道の知らせは、無慈悲にも流れ始める)
報道【―――― あ な た 達 に は “ 失 望 ” し た 。 ――――】
報道【―――以上。……――今回の勝負は“緑と黒”の敗北……どちらにも“王権”を握らせるつもりはないわ。――――ザザッ……ザー………】
――――そしてノイズとともに、報道は途絶える。
最終更新:2019年06月26日 19:48