うちにはちょっと変わったペットがいる。
なんていう名前の動物だかは知らない。
長い耳と丸っこいしっぽがついてるから多分ウサギなんだろうけれど、ふつうのウサギよりちょっと大きくてヒト形をしている。
図鑑にも載ってなかったから、新種か珍種かなにか。
みかんの段ボールの中で震えているのを見つけて僕が拾ってきた。
うちはペット禁止のマンションなんだけど、
そのウサギがどんなにおとなしくてどんなに頭がいいかを大家さんに必死で説明したら、特別に許してくれた。
いまではすっかり大家さんもお気に入りみたいで、なにかと理由をつけてよくうちに訪ねてくる。
なんていう名前の動物だかは知らない。
長い耳と丸っこいしっぽがついてるから多分ウサギなんだろうけれど、ふつうのウサギよりちょっと大きくてヒト形をしている。
図鑑にも載ってなかったから、新種か珍種かなにか。
みかんの段ボールの中で震えているのを見つけて僕が拾ってきた。
うちはペット禁止のマンションなんだけど、
そのウサギがどんなにおとなしくてどんなに頭がいいかを大家さんに必死で説明したら、特別に許してくれた。
いまではすっかり大家さんもお気に入りみたいで、なにかと理由をつけてよくうちに訪ねてくる。
「キング、重たいから頭どけて」
おとなしく、ノートパソコンをいじる僕の座椅子になっていたキングが僕の頭に乗っけていた顎を上げた。
拾ってきた当初はちっちゃい子ウサギだったキングも、すぐにぐんぐん大きくなって今では僕の倍も身長がある。
動物の成長はたいてい人間よりも早いから、キングの場合もまたしかりで当たり前なんだけど、なんだか不思議な感じ。
スキンシップが好きなキングがいつも僕にべたべたくっついてくるから、
今みたいなタンクトップに親戚のおばさんが縫ってくれた半纏を羽織っているだけの格好でもべつに寒くない。
動きやすいから家では冬でもハーフパンツ。
それと、裸足だと風邪をひくからといって母さんが買ってきてくれたモコモコの靴下。
「あ、また…キング」
タンクトップの裾からふわふわの真っ白な毛で覆われた手が侵入しれきた。
おとなしく、ノートパソコンをいじる僕の座椅子になっていたキングが僕の頭に乗っけていた顎を上げた。
拾ってきた当初はちっちゃい子ウサギだったキングも、すぐにぐんぐん大きくなって今では僕の倍も身長がある。
動物の成長はたいてい人間よりも早いから、キングの場合もまたしかりで当たり前なんだけど、なんだか不思議な感じ。
スキンシップが好きなキングがいつも僕にべたべたくっついてくるから、
今みたいなタンクトップに親戚のおばさんが縫ってくれた半纏を羽織っているだけの格好でもべつに寒くない。
動きやすいから家では冬でもハーフパンツ。
それと、裸足だと風邪をひくからといって母さんが買ってきてくれたモコモコの靴下。
「あ、また…キング」
タンクトップの裾からふわふわの真っ白な毛で覆われた手が侵入しれきた。
「くすぐったいからやめて…」
手の進行を阻もうと上半身を後ろへ捻ったら、今度は裾から頭を突っ込んできた。
背後にあるコタツが邪魔で、退けようにも退けられない。
どうしよう、と戸惑っているうちにおへその辺りをぺろりと舐められた。
最近キングのスキンシップが激しいんだ。
そしてそれは、決まってお母さんもお父さんも家にいないとき…
つまりキングと僕のふたりっきりのときだということにこの間気がついた。
ウサギは寂しいのが苦手だと聞いたことがあるから、もしかしたらそのせいなのかもしれない。
僕しかいないときは家に活気がなくて静かだ。
キングが来る前は、ひとりっきりが少し寂しかったけど、今は平気。
キングがいるし…。
でもキングは僕だけの家は寂しいのかな…。
だから、こんなとき、どうしたらいいのか分からなくて、いっつもキングの好きなようにさせてしまう。
「ちょっと…ねぇ…キング…」
突っ張っていて腕から段々力が抜けていく。
そんな隙をついてキングは僕をコタツテーブルの上に押したおした。
膝の上にのっけていたノートパソコンは開いたまま横にすべり、ゴトンと音を立てて床に落ちた。
やばい、壊れなかったかな…。
キングはそんなこと気にもとめずに僕の上に覆いかぶさってきた。
タンクトップを首元まで捲りあげられて、露わになった胸はキングの涎でベタベタ。
キングに身体中を舐め回されるようになってから、ちくびは固くなるってことを知った。
ぴりり、と弱い刺激が神経を伝う。
キングの舌に弄られたちくびは、きゅうと固くなってから先端がぴんと上を向き、
段々とぷっくり腫れてくるんだ…。
手の進行を阻もうと上半身を後ろへ捻ったら、今度は裾から頭を突っ込んできた。
背後にあるコタツが邪魔で、退けようにも退けられない。
どうしよう、と戸惑っているうちにおへその辺りをぺろりと舐められた。
最近キングのスキンシップが激しいんだ。
そしてそれは、決まってお母さんもお父さんも家にいないとき…
つまりキングと僕のふたりっきりのときだということにこの間気がついた。
ウサギは寂しいのが苦手だと聞いたことがあるから、もしかしたらそのせいなのかもしれない。
僕しかいないときは家に活気がなくて静かだ。
キングが来る前は、ひとりっきりが少し寂しかったけど、今は平気。
キングがいるし…。
でもキングは僕だけの家は寂しいのかな…。
だから、こんなとき、どうしたらいいのか分からなくて、いっつもキングの好きなようにさせてしまう。
「ちょっと…ねぇ…キング…」
突っ張っていて腕から段々力が抜けていく。
そんな隙をついてキングは僕をコタツテーブルの上に押したおした。
膝の上にのっけていたノートパソコンは開いたまま横にすべり、ゴトンと音を立てて床に落ちた。
やばい、壊れなかったかな…。
キングはそんなこと気にもとめずに僕の上に覆いかぶさってきた。
タンクトップを首元まで捲りあげられて、露わになった胸はキングの涎でベタベタ。
キングに身体中を舐め回されるようになってから、ちくびは固くなるってことを知った。
ぴりり、と弱い刺激が神経を伝う。
キングの舌に弄られたちくびは、きゅうと固くなってから先端がぴんと上を向き、
段々とぷっくり腫れてくるんだ…。
散々お腹や胸を舐めつくしたキングが、今度は僕の顔に舌をペロペロと這わせてくる。
昔はほっぺただけだったのに、最近は口の中まで舐める。
し始めころは、なんとなく気持ち悪くて後からこっそり隠れて口をすすいだものだったけれど、
なんだか最近は…、僕も、きもちいい…。
「ん…、ふ…はぁ…」
手持ちぶさただった腕をキングの首に回すとますます深くなった。
浮き出た肋骨をキングの指が優しくなぞる。
柔らかい毛の感触がこそばゆくて、きもちよくて、腰の辺りがむずむずしてきた。
浮いた腰を思わずキングの締まった太ももに擦りつけてしまう。
すると、キングがその太ももを僕の股間に強く押し付けてきて━…。
「やあっ!」
甲高い変な声をあげてしまった。
恥ずかしい…!
急いで口をつぐむと、びっくりしたのか、僕の右耳を舐めていたキングがぱっと顔をあげた。
見開かれたキングの瞳は、ギラギラと揺らめいていて…。
「あん!あぁっ、キング!だめっ、や、やめろ!ひゃ、ああん!」
勢いをつけて、何度も太ももを押し付けられる。
なに、これ、こんな感覚知らない!!!
はしたない声が漏れる。
キングをはね退けようとしても腕に力が入らない。
頭が真っ白で何も考えられない。
じわり、と下着に何かが染みた感触がした。
「やめっ…、だめだって言ってるだろ!」
下着ごとハーフパンツをずり下ろされた。
今自分がどんな格好をしているかなんて考えたくもないけど、相当マヌケな状態に違いない。
昔はほっぺただけだったのに、最近は口の中まで舐める。
し始めころは、なんとなく気持ち悪くて後からこっそり隠れて口をすすいだものだったけれど、
なんだか最近は…、僕も、きもちいい…。
「ん…、ふ…はぁ…」
手持ちぶさただった腕をキングの首に回すとますます深くなった。
浮き出た肋骨をキングの指が優しくなぞる。
柔らかい毛の感触がこそばゆくて、きもちよくて、腰の辺りがむずむずしてきた。
浮いた腰を思わずキングの締まった太ももに擦りつけてしまう。
すると、キングがその太ももを僕の股間に強く押し付けてきて━…。
「やあっ!」
甲高い変な声をあげてしまった。
恥ずかしい…!
急いで口をつぐむと、びっくりしたのか、僕の右耳を舐めていたキングがぱっと顔をあげた。
見開かれたキングの瞳は、ギラギラと揺らめいていて…。
「あん!あぁっ、キング!だめっ、や、やめろ!ひゃ、ああん!」
勢いをつけて、何度も太ももを押し付けられる。
なに、これ、こんな感覚知らない!!!
はしたない声が漏れる。
キングをはね退けようとしても腕に力が入らない。
頭が真っ白で何も考えられない。
じわり、と下着に何かが染みた感触がした。
「やめっ…、だめだって言ってるだろ!」
下着ごとハーフパンツをずり下ろされた。
今自分がどんな格好をしているかなんて考えたくもないけど、相当マヌケな状態に違いない。
なんの躊躇もなく僕のべとべとになった股間に鼻先をくっつけてきたキングにびっくりする。
尖がった舌先を筋に沿ってゆっくりと這わされる。
上を向いた先端までくるとキングの口が大きく開かれた。
嫌な予感がした。
「っキング!そんなとこ、汚いからっ…!」
「ただいまー」
そのとき、玄関がガチャリと開かれた音が響いた。
母さんだ!
動きを一時停止させたキングの下から這い出し、下着とハーフパンツを急いで引き上げる。
「あ、お、おかえり!」
口元を拭い、部屋から飛び出した。
「洗濯物取り込んどいてくれたー?」
「え、あ、うん、取り込んだ!」
「?ならいいけど」
尖がった舌先を筋に沿ってゆっくりと這わされる。
上を向いた先端までくるとキングの口が大きく開かれた。
嫌な予感がした。
「っキング!そんなとこ、汚いからっ…!」
「ただいまー」
そのとき、玄関がガチャリと開かれた音が響いた。
母さんだ!
動きを一時停止させたキングの下から這い出し、下着とハーフパンツを急いで引き上げる。
「あ、お、おかえり!」
口元を拭い、部屋から飛び出した。
「洗濯物取り込んどいてくれたー?」
「え、あ、うん、取り込んだ!」
「?ならいいけど」
このときの僕は、それから後、キングにもっときもちいいことをされるだなんて
考えてもいなかったんだ━━━……。
考えてもいなかったんだ━━━……。
「………。」
パソコンのディスプレイに映し出された文章。
キングカズマを取り扱った変な小説まがいのものは今までにも見たことはある。
けど、これは明らかにおかしい。
この一人称の人物は、まるで僕を意識して書かれているかのように見える。
あの例の一件で身バレしたのかも…どうしよう。
そのとき、画面の端に、ぴょこんと黄色い物体が一瞬現れてすぐに引っ込んだ。
「健二さん?」
もしかしたら健二さんもこのネットに上げられた文章を読んだかもしれない。
「あ、夏希姉ちゃん」
「あー、もうまたそんな薄暗いところでパソコンやって…目悪くなるよー」
「今度から気をつける。それより、ねぇ健二さん、知らない?」
「健二くん?ああ、健二くんならさっきおじさん達に囲まれて、すごい形相でOZの掲示板になにか打ち込んでるのを見かけたけど」
パソコンのディスプレイに映し出された文章。
キングカズマを取り扱った変な小説まがいのものは今までにも見たことはある。
けど、これは明らかにおかしい。
この一人称の人物は、まるで僕を意識して書かれているかのように見える。
あの例の一件で身バレしたのかも…どうしよう。
そのとき、画面の端に、ぴょこんと黄色い物体が一瞬現れてすぐに引っ込んだ。
「健二さん?」
もしかしたら健二さんもこのネットに上げられた文章を読んだかもしれない。
「あ、夏希姉ちゃん」
「あー、もうまたそんな薄暗いところでパソコンやって…目悪くなるよー」
「今度から気をつける。それより、ねぇ健二さん、知らない?」
「健二くん?ああ、健二くんならさっきおじさん達に囲まれて、すごい形相でOZの掲示板になにか打ち込んでるのを見かけたけど」
「… な ん だ と ?」