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台湾からの10曲(第二回三国合同ねとらじ)

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台湾からの10曲


  1. 我身騎白馬(白い馬に乗って)
  2. 千里之外(千里の果て)
  3. 雨夜花(花は夜の雨に打たれて)
  4. 小米豊收歌(布農組曲)
  5. 思想起
  6. 但願人長久(誰もが永く健やかでいられますよう)
  7. 魯冰花
  8. 向前走(前へ進め!)
  9. 月琴(ユエツィン)
  10. 恰似你的温柔(あなたの優しさのように)

01.春美歌劇團(チューメイ 台湾オペラ団) - 我身騎白馬(白い馬に乗って)

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オペラが何世紀を超えて伝えられているのと同様に、中国文化にも“戲曲”と呼ばれる演劇がある。戲曲の要素は多様で、登場人物の会話、歌唱、カンフー、曲芸を含む。音楽はもっとも重要な要素なので、戲曲という言葉は「中国オペラ」と訳されることが多い。

戲曲は中国文化の中で千年かけて発展し、中国全土に広まった。そして中国の各地域で、それぞれの土地の文化に由来する形で、独自の戲曲がうまれた。数百年前、最初に中国から台湾への移民がやってきたときに、彼らは戲曲を台湾に持ち込んだ。時が経つにつれ、台湾の人々は自分たち自身の戲曲を発展させた。最も有名なものの一つが『歌仔戲』で、台湾の北部で発展した。他の戲曲と同様に、『歌仔戲』は歴史の物語と伝説を演じる。セリフと歌詞も、精緻かつ優雅な言葉遣いによって書かれる。
だから、教育が広まっていなかった時代、『歌仔戲』のように人気のある興行は、人々が歴史や文学を知るのを助け、演技を通じて情報を伝えていた。近年になって、たくさんのメディアや海外文化が台湾に輸入されたが、それらを伝統的な戲曲に融合し、新しいパフォーマンスを創造しようとした人たちがいる。

アルバム『我身騎白馬(白い馬に乗って)』は、これらのハイブリッドの成果のうち、最も成功した作品の一つだ。彼らは『歌仔戲』をサンプリングし、テクノポップ、ジャズ、ラウンジミュージックと融合させた。原作のストーリーは、花嫁を残して18年の出征に出た将軍について語っている。ついに戦争が終わり、将軍は白い馬に乗って家路へと急いだ。私たちは、このアルバムから、アルバムと同名の『我身騎白馬』という曲を選んだ。楽しんでください。


02.費玉清(フェイ・ユーチャン)・周杰倫(ジャイ・チョウ) - 千里之外(千里の果て)

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Jay Chou (周杰倫) と Fei Yu-Ching (費玉清)が共演する曲はとても有名で、世界中の華僑に人気があり、数々の賞を受賞。その影響力は大きい。

Jay Chou (周杰倫)は若い世代の人気歌手で、年配の人のウケは良くなく、理解されていない。彼らは自分達の世代の音楽が本物で、最近の音楽は騒音だと思っている。

一方 Fei Yu-Ching (費玉清)は親の世代の人気歌手。この二人の共演で二つの世代が融合。年配の人にはJay Chou (周杰倫)の唄を受け入れ、興味を持ってもらい、若い世代には幼いころ聞いていたFei Yu-Ching (費玉清)の軽い音楽を思い出してもらおう。

“Thousands of miles apart (千里之外)”をよく聞くと、両方の世代が見事に溶け合っているのがわかる。


03.李碧華(リ・ビファ) - 雨夜花(花は夜の雨に打たれて)

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手の早い都会の男と彼に恋した田舎の娘。彼女は破局を迎えて絶望し、生きる気力を失って酷い生活を送るようになります。この歌は彼女を雨に打たれてしおれる花に見立て、彼女の孤独と見えない未来を描いています。

「雨夜花」は鄧雨賢と周添旺の共作で、台湾の古い歌の中でも最も有名なものの一つです。童歌のような寂しい旋律と生々しい詞の組み合わせは、男女差別が根強く、女性の人生を暗く救いのないものにしていたかつての台湾社会を映し出し、深く考えさせるものとなっています。同時に、この歌には異国の支配の下に暮らす台湾人の辛さも見え隠れしています。

雨を運ぶ嘆きと悲しみの空、夜、そして花は台湾の歌曲によく用いられるモチーフです。たくさんの歌手がこのモチーフを歌にしていますが、私たちはこの李碧華の曲を選びました。それでは楽しんでください。


04.布農族(ブヌン族) - Pasibutbut Remix(小米豊收歌/布農組曲)

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「台湾で最も自然に近づいた声」- ブヌン(布農)族を20年以上研究している人類学者・黄應貴はそう賞賛する。

ブヌンは台湾の先住民の部族。洗練された多声音楽で有名。ブヌン語を話し、他の先住民族とは違い台湾全島に散在する。2000年の統計では台湾の土着人口の約1割を占め、4番目に大きいグループを形成している。ブヌン族はさらに細かく5つの部族に分類される。Takubunuaz、Takituduh、Takibata、Takivatan、Isbukunである。ブヌン族はアタヤル族やタロコ族と同じく高山部族で、元々は中央山脈に小さな集落を作って暮らしていた。中国から渡ってきた者かほかの先住民族かにかかわらず、余所者には厳しい。

台湾の先住部族の中でも、ブヌンはとりわけ伝統的な祭礼を執り行う。彼らにとって何より重要な粟の収穫に関しては、何段階にも分かれた長く複雑な祭式を発展させている。沢山ある祭式はそれぞれ研究者によって「Mapulaho」「Igbinagan」「Inholawan」「Sodaan」「Andagaan」「Malahodaigian」と呼ばれている。ブヌン族は草木と月を観測し、その結果を元に農業や狩猟の時期を決める。満月は完全な生活と収穫の成功を象徴し、他の月齢の時は悪いことはもうすぐ終わるという希望を表している。「Inholawan」(草抜きのお祭り)が終わると、ブヌンの人々は勢いよく回るコマのようにすくすくと粟よ育てとコマ回しに興じる。また、背の高いブランコのように大きく育てとブランコを立てる。このように、ブヌンは日常生活への想像力と意味づけに溢れているのである。

彼らの祭りで演奏される伝統音楽を聴くと、私たちはブヌンの人々の自然・神・精霊への畏敬をより深く理解することができます。


05.陳達(チェン・ダ) - 思想起(スー・シヤン・キ)

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「思想起」は台湾南部の恒春の民謡である。広東、広西、福建からの移民が台湾南部のこの地を開墾し、望郷の想いをこめてこの歌を歌った。メロディと詞は即興のもの。「思想起」自体は大まかな基本理念に過ぎない。歌い手は「Su ah~, su siang khi~」という歌い出しから入り、七言詩と「it-tho」「ai-yo」などの間投詞を交えて即興で歌う。歌い手はみな自分なりの解釈を通して歌い、それがこの「思想起」の魅力ともなっている。
陳達の表現には特筆すべきものがある。彼は台湾海峡を越えてその地に移住した祖先たちの物語に孝行の物語を絡めて歌い、陳達の「思想起」は地方民謡の代表的な存在となった。


06.鄧麗君(テレサ・テン) - 但願人長久(誰もが永く健やかでいられますよう)

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満月を見上げて何を想いますか?その昔、中国では愛する人を想ったという。
その気持ちが歌われている『但願人長久』。前半の歌詞で一人でいる強さを一時の間忘れさせる満月の輝きを歌い、後半では月を人生になぞらえている。人生には喜びもあり、悲しみもある。出会いがあり、別れがある。ちょうど満月と新月のように。ロマンス溢れる歌詞は宋朝時代の蘇軾で詠われていた。
テレサテンは70年代、80年代に有名で、特に台湾と日本のアジアでとても有名。由緒ある宋朝の詩、現代の音色で奏で、テレサの美しい歌声。一度聞いたら忘れない。



07.曾淑勤(シューチン・ツェン) - 魯冰花

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映画『魯冰花』の主題歌で使われたこの曲。

『故郷の茶畑は花が満開。でも、母は世界の果てにいる。毎晩、母の言葉を想うたびに、涙が魯冰花に落ちる。』

この映画は、茶畑の農家で暮らす絵の才能に恵まれた子供と一人親の父を描いている。ある日その村に美術の臨時教師として引っ越してきた大学生が、その子供の才能を発見する。しかし、家計の問題や大人の世界の事情で賞を受けることをあきらめる。彼の作品が国際的に認められた時には、病気で彼自身はこの世にいなく、彼自身はそれを知ることが出来なかった。

主題歌のコーラスが童謡のようで、この映画を鮮やかに彩る。誰も知るほど映画も曲もとても有名になった:
『空に浮かぶ星は何も語らない。この子はお母さんがいなく寂しがっている。空に浮かぶ星は明るく瞬く。お母さんの気持ちは暖かく、まるで魯冰花のよう。』


08.林強(リン・チャン) - 向前走(前へ進め!)

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この曲、『向前走(前へ進め!)』は、林強(リン・チャン)によって作曲され、後には有名な台湾語曲の指針となった。
この曲は、首都台北で成功したいと望むティーンエイジャーの物語を歌っている。当時、台湾語曲は中国語曲ほどの人気がなかった。しかし、歌いやすいシンプルなメロディーによって、『向前走』は10代の若者たちの間でヒットした。そして、林強は新しいスタイルの台湾語曲を次々に生み出すという彼のキャリアをスタートさせたのだった。


09.鄭怡(ジェン・イ) - 月琴(ユエツィン)

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"月琴"(ユエツィン)は 鄭怡(ジェン・イ)の代表作です。

『もう一度、唄を聴かせてくれ、Su Siang Khi』と高く通った明るい声で歌い始め、スローテンポへと変化していく。『月琴を持ち、その音色を聞かせておくれ。かつてのメロディはまだどこかに・・・、でも歌い手にはもう会えない。』

クラッシックフォークシンガーのChen Daが歌詞を覚えていた。台湾のフォークソングに影響を受けながら、Lai Hsi-An (頼慶安) と Su Lai(蘇來) の共演が実現した。伝統と現代の要素を取り込み、台湾の音楽界に新たな力を吹き込んだ。


10.蔡琴(ツァイ・ツィン) - 恰似你的温柔(あなたの優しさのように)

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Tsai Tsin(蔡琴)は1980年代にフォークシンガーとして舞台デビュー。自然体の彼女が歌うアルトは格別。1998年に彼女は演劇のステージに上がり栄光ある『Walk of Fame』(名声の歩道)を歩みだし、さらなる観客の定評を得た。
彼女の代表曲"Just as your gentle (恰似你的温柔)"。シンプルな唄だが、印象的。語りかけるような彼女のアルトの歌声と合わさって、愛する人を想う切ない気持ちが溢れている。
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