【クラス】
キャスター

【真名】
オルフィレウス

【属性】
秩序・善

【ステータス】
筋力E+++ 耐久E+++ 敏捷E+++ 魔力D+++ 幸運D 宝具EX

【クラススキル】
道具作成:EX
 魔力を帯びた器具を作り上げる。
 魔術の心得は多少あるので、武装や霊薬なら低ランクだが作成可能。
 一流の魔術師には到底及ばない精度だが、にも関わらず規格外のランクを持っている理由は〈永久機関〉の創造を可能とする点にある。

陣地作成:E
 発明および研究のために必要なラボを作り上げる。
 散らかってるし、他人のことを考えないので狭くて歩きづらい。

【保有スキル】
一意専心:B++
 一つの物事に没頭し、超人的な集中力を見せる。
 自身のモチベーションと合致する事柄に関しては特に先鋭化する。

星の開拓者:E-
 最低ランク。人類史においてターニングポイントになる可能性があったというだけのなけなしのスキル。
 彼は誇りではなく、一握りの天才ゆえにそのきざはしに手を掛けたし、そういう意味でも納得の低ランクである。
 人類を救えるかもしれなかった、それだけの男。

ネガ・タイムスケール:C
 人類の『歩み』と『過程』を否定する権能。
 人類種からの"不完全性を有する"攻撃・干渉行動に耐性を持つ。
 人類は生物として愚かだが、その文明は美しい。
 きわめて傲慢で、故に余白のない最新最後の救世神話。

【宝具】
『時計じかけの方舟機構(パーペチュアルモーションマシン=Mk-Ⅱ)』
 ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 Perpetuial motion Machine-Mark-Ⅱ。すなわち、永久機関の創造を可能とする。
 人類にとって永遠の悲願であり、あらゆる技術的問題を恒久的に解決する可能性を秘めた夢の機械。
 キャスターはかつてその創造のきざはしに手をかけ、ふたつの現実に阻まれて失意の中で表舞台を去った。
 ひとつ目は彼の性格ゆえの問題。そしてふたつ目は、彼の開発した永久機関はそもそも人間に扱えるスペックをしていなかったということ。
 エネルギー供給を必要とせずに永久動作を続けるという点は真実だったが、しかしその挙動はあらゆる面で常識を超えており、人間が下手に触れれば良くて肉体が爆散。最悪の場合、機関の運動に呑まれて肉体・意識・果てには存在性そのものが無形の永久運動エネルギー体に変貌。生死の境すら超えた"現象"とでも呼ぶべき存在に成り果ててしまう。
 サーヴァント化した現在でも発明の欠点は据え置き。それどころか英霊にさえ扱える代物では到底なく、基本的にまったく実用に値しない。

 筈だった。

 しかし、神寂祓葉というモデルケースを得たことでオルフィレウスの理論は急激に加速。
 〈はじまりの聖杯戦争〉で降臨した聖杯〈熾天の冠〉を機構の一部に取り込むことで、彼の永久機関は真の完成を迎えた。
 誰であろうと装着でき、誰にであろうと無限の力を供給する人類の理想(ユメ)そのもの。
 機能は無制限の肉体再生と、同じく無制限のエネルギー供給。生物を"完成"させる、熾天の時計。

『■■■■■■■■』
 ランク:EX 種別:対文明宝具 レンジ:1~12800000 最大捕捉:∞
 ――それは、幼年期の終わり。
 ――それは、大人になるということの意味。
 ――それは、物語の最後のページ。終端(オメガ)の戴冠。

038:ミルククラウン・オン・ソーネチカにより解放

+ ...
『無限時計工房(クロックワーク・ファクトリー)』
 ランク:B++ 種別:対軍宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
 現界と同時に、自身の第一宝具である永久機関が搭載された機械兵器を製造する『工房』を自動展開する。
 言うなれば24時間全自動で稼働する工場を持つようなものであり、本来ならば魔力の消費は甚大どころの騒ぎではない。
 が、万能の炉心を持つオルフィレウスはそのデメリットを恒久的に無視することができる。
 現在確認されている『発明品』は六枚の翼を持つ白い機人、無限時計巨人〈機体名:セラフ=ゼノン〉。他の巨人(ゼノン)が存在するかは不明。

 ――この宝具は、オルフィレウスが〈幼体〉の段階から使用可能である。


048:肇國のトラゴイディアにより解放

+ ...
 新たな発明品が確認されました。

 ・無限時計光虫〈機体名:セラフ=プシュケー〉
  蝗害を模して作られた機械虫の集合体。戦闘機能以外にも色々と仕事があり、東京の監視と情報収集を担っている。


【weapon】
 永久機関搭載兵器

【人物背景】
 本名、ヨハン・エルンスト・エリアス・ベスラー。
 ドイツ南部の街で細々と研究を続けていた科学者兼発明家であり、永久機関の開発に成功したと豪語したことで一躍注目を浴びる。

 間違いなく優秀な男だったが厭世家であり、おまけに傲慢。
 彼には人の心というものがおよそ分からず、単なるシステムの脆弱性としか認識することができなかった。
 だからこそオルフィレウスは数多の疑心と裏切りに遭い、信用がなかったから誰も彼の発明の瑕疵を指摘してもくれず、結果としてその生涯は詐欺師の汚名を被り続けることとなった。

 しかし、彼の発明は確かに遠未来に至るまであらゆる人類を救う可能性を秘めていた。
 彼に足りなかったのは理解者と、人類救済装置たる自動輪を"実用"できる人間の不在。
 夢を阻んだふたつの現実は、彼にとってあまりにも大きな壁であった。
 故に英霊の座へ招かれたオルフィレウスはすっかりふて腐れ、聖杯戦争に呼ばれた際にはあらん限りの悪態とやさぐれを披露した――のだが。

 男は知ることになる。
 人間の可能性を。
 男は得ることになる。
 はじめての理解者を。
 男は、至ることになる。
 人類の昇華。かつて掲げた古い理想を遂げる、理論の果ての到達点へ。


『ボクは今度こそ人類を救う。ヒトはどうしようもなく愚かだが、その文明には価値がある』


 世界に失望し、人類に諦観を抱き、それでも世界を救わずにはいられなかった少年科学者。
 ヒトの不完全を許せず、故に時計の針を廻す者。
 針音の主。ヒトを愛さず、だが導き、やがて救う存在。

 星の開拓者など偽りの名。
 其は物語の頁を飛ばす者。
 幼年期を終わらせて人類を最も完全に救う、終端(オメガ)の――


【容姿・性格】
 薄い水色のボブヘアーに、だぼだぼのジャケットを纏い袖を余らせている。
 言われなければ少年とも少女ともわからない、中性的な容貌の科学者。
 性格は人嫌いで偏屈。おまけに毒舌。友達がいないのも頷ける人物。
 その瞳には、実際に時刻を記録する時計の紋様が浮かんでいる。

【身長・体重】
 150cm/40kg

【目的】
 人類救済。
 この美しく、そして愚かしい人類文明を今こそ巣立たせる。

【マスターへの態度】
 理解不能な生物。マジで頭も身体もどうかしてると思う。
 基本的に辛辣だが、およそ友達というものを得たことのない男なので実は結構ツンデレ気質。
 やっていることは本当に心の底から馬鹿だと思っているが、その実『祓葉が負けることはあり得ない』ということは誰より信じている。

 ……行くよ、ボクの〈ヒーロー〉。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2025年04月10日 00:35