謎の廃工場調査レポート
その日、私はタレコミを受けて、ボクシング場の近くにある廃工場へと足を運んだ。
工場自体は古びており、長い間使われていない様子だったが、
奇妙なことに、一室の扉だけが他と異なる雰囲気を醸し出していた。
その扉を何とか開けようと試みたが、押しても引いてもびくともしなかったため、
力を込めて押し続けることにした。結果的に扉は壊れ、部屋の内部に入ることができた。
その部屋はまるで誰かが最近まで使っていたかのような状態で、
作業デスクが設置されており、デスクの上にはライトが点いたまま放置されていた。
さらに、食べかけのピザと電源の入ったモニターもそのまま残されている。
この異様な光景は、廃工場という場所には不釣り合いであり、
なぜこのような場所にデスクオフィスがあるのか理解に苦しんだ。
私は、部屋を隅々まで調査しようと試みたが、特に有力な手がかりは見つからなかった。
ただ、廃工場の一角に、あまりにも整然とした作業スペースが存在しているという事実は、
謎が深まるばかりだった。
ライトやモニターが点いたまま放置されている点から、
何者かが急に作業を中断して立ち去った可能性も考えられる。
この不自然な現場に関するさらなる調査が必要だと感じつつ、私は廃工場を後にした。
誰が、何のためにこの場所を使用していたのか、その真相はまだ闇の中だ。
情報提供者:三毛猫 こもる
最終更新:2024年11月06日 01:10