ウォーリー先生の次回作にご期待下さい


今日は諸君に悲しいお知らせがある。
長い間、こうしてNEWS社で新聞を書いてきた私だが、今日を以てNEWS社を引退することになった。 思えば、去年NEWS社に入ってから一年と六ヶ月か。長かったような短かったような。
元々私は飲食店のくいだおれ人形的なマスコットになることを企み、この街に来た。
しかし就職氷河期だった当時、私は就活に失敗し、飲食店に入ることは出来なかった。
当時の私はグレて銃を買い、シマシマギャングを作ろうとさえ考えていたが、そんな時に最後の希望で 応募したのがNEWS社だった。
あれが無ければ飲食店の店員或いはギャングになっていたかと思えば、巡り合わせと言うものは不思議だな。
成り行きでNEWS社に入った私だったが、案外新聞記者は性に合っていたようで、記事を書くのは楽し かった。
記者になってから色々なことがあった。
軍事イベントの実況中に流れ弾を受けて殉職したことも、
失踪した先代報道部長を探して新聞で指名手配したこともあった。
そして記事を読んでくれた諸君の感想、 応援の声。
毎日記事のネタを考えるのは大変だったが、喜んでくれる人が居ると思えば、辛いと感じたことは無かった。

さて、まだまだ語り足りないが、そろそろペンを置こうと思う。
最後の挨拶にしては、少々長すぎたようだ。
私は今日NEWS社を去るが、この街を去る訳ではない。
もし街で私を見かけたら、遠慮なく声を掛けてほしい。
肩書きが無くなっても私は私だ。
最後に、今まで私の記事を読んでくれた諸君に心からの感謝を。
諸君のお陰で今日まで本当に楽しかった!
では、また。
最終更新:2025年09月09日 23:43