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フィギュアスケート・ジャンプ6種類
■アクセルジャンプ■
解説
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空中での回転の方向が反時計回りの場合、左足の(時計回りなら右足の)アウトサイドで前向きに踏み切って跳ぶジャンプ。
このジャンプへの入り方としては、後ろを見ながら右足アウトエッジで後方に滑り、
左足アウトサイドで踏み出すように前向きに方向転換して踏み切る物が一般的。
左足バックインからスリーターンで左足フォアアウトに乗って跳ぶ事もあるが、難易度が高く、稀。
アクセルジャンプは唯一前向きで跳ぶジャンプと形容されることが多く、
結果として他のジャンプより半回転多く回らなければならない。
そのためアクセルジャンプは、ISU(国際スケート連盟)が認定する6種類のジャンプの中で最も難易度が高いとされており、
基礎点も最も高い。
一つ下のレベルであるルッツジャンプとの点数差が、他の隣り合うレベル同士とのジャンプの点数差に比べて若干大きい。
男子ショートプログラムにおいてアクセルジャンプはダブルもしくはトリプルが必須要素となっている。
女子ショートプログラムのアクセルジャンプはダブルアクセルが必須要素である。
女子がショートプログラムでトリプルを挑戦するとなればコンビネーションジャンプかステップからの3回転ジャンプでとなる。
なお、男女フリープログラムにおいて、このジャンプのみ最低1回は入れなければならない(回転数は問わない)。
なお、1回転半に満たないアクセルジャンプ(単に半回転のジャンプ)はスリージャンプ(もしくはワルツジャンプ)と呼ばれ、
フィギュアスケートにおけるジャンプの入門として教えられる事が多い。
新採点方式の競技会においては得点はつかないが、無回転のアクセルとみなされる。
■ルッツジャンプ■
解説 [編集]
後ろ向きの助走から左足(ジャンプの回転方向が時計回りなら右足)のアウトサイドエッジで跳び上がりのモーションに入り、
離氷の瞬間に右足(時計回りなら左足)のトウを突き回転及び踏み切りの補佐とするジャンプをルッツジャンプという。
ルッツジャンプは、ISU(国際スケート連盟)がジャンプ要素として認めている6種類のジャンプの中で唯一、
「助走のときに体にかかっている回転の力の方向」と「空中での回転方向」が逆になるジャンプである
(これをカウンタージャンプという)。そのためルッツジャンプは、6種類のジャンプの中で2番目に難易度が高いとされており、
基礎点もアクセルジャンプに次いで2番目に高く設定されている。
エッジ判定 [編集]
ルッツジャンプの際にインサイドエッジで踏み切ってしまい、実質フリップジャンプとなってしまったジャンプや、
反対にフリップジャンプの際にアウトサイドエッジで踏み切ってしまい、
実質ルッツジャンプとなってしまったジャンプはGOEの面で減点されることになる。
明らかに不正なエッジでの踏み切りが行われた場合、技術審判はエッジエラー(e)を宣言する。
この時、演技審判はGOEにおいて必ずマイナス評価を下さなければならない
明らかな不正とは言えないまでも正確なエッジでの踏み切りが行われなかった場合、技術審判はアテンション(!)を宣言する。
この時、演技審判はGOEにおいてこの宣言を考慮した評価を下さなければならない。
ルッツとフリップ両方のジャンプでアテンションが宣言されることも有り得る。
■フリップジャンプ■
解説 [編集]
図2:エッジと進み方空中での回転方向と同じ方向のターンから即座に左足エッジに右足のトウを突いて跳ぶジャンプ。
フリップジャンプは、国際スケート連盟が認定する6種類のジャンプの中で3番目に難易度が高いとされており、
基礎点もアクセルジャンプ、ルッツジャンプに次いで3番目に高い。
フリップジャンプでは、左足インサイドのエッジが描くカーブから生まれる回転力と、
軌道の内側にトウを付く事によって後方への推進力がコンパスのように変換された回転力の2つが主な回転の原理となる。
ただし、右足を引く際に体が回転方向とは逆向きに開く事になる点で難易度が上がる。
エッジ判定 [編集]
フリップジャンプの際にアウトサイドエッジで踏み切ってしまい実質ルッツジャンプとなってしまったジャンプや、
反対に、ルッツジャンプの際にインサイドエッジで踏み切ってしまい実質フリップジャンプとなってしまったジャンプは、
GOEの面で減点される。
明らかに不正なエッジでの踏み切りが行われた場合、技術審判はエッジエラー(e)を宣言する。
この時、演技審判はGOEにおいて必ずマイナス評価をしなければならない。
明らかな不正とは言えないまでも正確なエッジでの踏み切りが行われなかった場合、技術審判はアテンション(!)を宣言する。
この時、演技審判はGOEにおいてこの宣言を考慮した評価をしなければならない。
ルッツとフリップ両方のジャンプでアテンションが宣言されることも有り得る。
■ループジャンプ■
解説 [編集]
後ろ向きに滑りながら右足(空中での回転の方向が反時計回りの場合。
空中での回転が時計回りなら左足)アウトサイドエッジのまま踏み切るジャンプをループジャンプという。
ループジャンプは、ISU(国際スケート連盟)が認定する6種類のジャンプの中で3番目に難易度が低いとされており、
基礎点も3番目に低い。
ループジャンプは、右足バックアウトエッジに乗った際に描かれる反時計回りのカーブを回転力としてジャンプを行う。
原理としてはほぼサルコウジャンプと同じであるが、ループジャンプの場合は重心を保つためにフリーレッグを軸足の前に置く、
もしくはクロスさせる形でジャンプに入る必要がある。
この点で、フリーレッグを比較的自由に使えるサルコウと比べるとコントロールがしにくい。
とはいえ、フリップジャンプやルッツジャンプと比べると上体を回転方向に回しながら跳ぶ事が出来るため、
この点では前述の2つのジャンプと比べ難易度は下がる。
氷上での回転(プレローテーション)を利用して空中での回転の力を得るので、
エッジは離氷前に氷上で1/2回転程回転するのが特徴。ジャンプは全て右足で着氷しなければならない事から、
このジャンプはコンビネーションジャンプの2番目3番目として使われることも多い。
(例)トリプルフリップ-トリプルループ、トリプルルッツ-ダブルトウループ-ダブルループ。
■サルコウジャンプ■
解説 [編集]
後ろ向きに滑りながら左足(空中での回転の方向が反時計回りの場合。
空中での回転が時計回りなら右足)インサイドエッジで踏み切るジャンプをサルコウジャンプという。
サルコウジャンプは、国際スケート連盟が認定する6種類のジャンプの中で2番目に難易度が低いとされており、
基礎点も2番目に低い。
左足バックのインサイドエッジで描く軌道によって体にかかってくる力は、
空中での回転の方向と同じ方向に回転しようとする力である。
このとき必然的に、右足は軌道の内側にあることとなり、
これをそのまま前に押し出す(振り上げる)形で跳ぶジャンプということになる。
体に空中での回転と同じ方向に回ろうとする力がかかっているときに右足を振り上げることで
その力がより増幅されることとなり、回転力を得やすいジャンプである。
エッジが氷を離れるまで上体が1/2回転程先行し、エッジも離氷前に氷上で1/2回転程回転するのが特徴。
競技会で4回転ジャンプの成功例があるのはこのサルコウまで。
■トウループジャンプ■
解説 [編集]
後ろ向きの右足(空中での回転の方向が反時計回りの場合。
空中での回転が時計回りの場合は左足)のアウトサイドエッジに左足のトウを突いて跳ぶジャンプをトウループジャンプという。
トウループジャンプは、ISU(国際スケート連盟)が認定する6種類のジャンプの中で最も難易度が低いとされており、
基礎点も最も低く設定されている。
右足バックのアウトサイドエッジから、体の後ろに左足を突いてジャンプを跳ぶということは、
氷の上でジャンプをするにあたってもっとも理に適った跳び方である。
というのは、右足アウトサイドエッジの描く軌道により体は空中での回転と同じ方向に回転する力を受けることとなり、
さらに、フリーレッグを軸足の後ろにクロスさせトウで支点を作る事によって、
コンパスのように回転力が補助されるため回転力が得やすい。さらに、こうしてフリーレッグを後方、
もしくはクロスする形にする事によって、体が回転方向に開く分、フリップ等よりも回転がしやすい。
この回転力をより有効に得るために、スリーターンなどから入ることが多い。
また、回転力を得やすいことからフィギュアスケートをはじめて最初に習うジャンプは
たいていこのトウループもしくはサルコウであるが、高いジャンプ力が要求される3回転以上のジャンプでは、
トウでジャンプを補助できる分難易度が下がる。4回転のジャンプもこのトウループで行われることが多い。
コンビネーションジャンプの2番目3番目に使われることも多い。
(例)トリプルルッツ-トリプルトウループ、トリプルフリップ-ダブルトウループ