登録日:2012/10/30 Tue 23:47:06
更新日:2025/09/20 Sat 00:15:55NEW!
所要時間:約 14 分で読めます
ふたりは、殺しあう宿命…
機動戦士ガンダム サンダーボルト
「機動戦士ガンダム サンダーボルト」とは、ガンダムの
漫画作品のひとつ。作者は太田垣康男。
ビッグコミックスペリオールにて2012年から連載開始し、現在
当初は短期集中連載のつもりだったのにもう10年以上も連載中。
[概要]
アニメ『
機動戦士ガンダム』と同様、
宇宙世紀0079を舞台とした
SF漫画作品。
宇宙世紀を舞台にはしているが、本作独自の設定解釈が多数あり、
アニメ化の際にも宇宙世紀の本伝ではなく、
パラレルという扱いになっている。
このため1/144のガンプラも宇宙世紀の「ハイグレード ユニバーサルセンチュリー / HGUC」ではなく、「ハイグレード ガンダムサンダーボルト / HGTB」名義になっている。
一方でアニメ版は企画当時は正史作品との整合性を取ろうとした名残や原作のオーバースペックな描写の違和感を抑えるために設定などに少なくない改変が生じており、
太田垣もアニメ版の設定に関しては関与していないという複雑な状況。
逆に原作は第3部となる新宇宙編で更に正史の宇宙世紀とかけ離れた独自展開が多く展開されている。
なお、太田垣が言うには連載前の時点でパラレルワールドの作品として執筆することを希望しており、
その意図をサンライズに伝えた際に「その場合はガンプラやアニメにはならない」と伝えられたが、ファンの後押しで変わったとの事。
作者の太田垣康男は漫画版「フロントミッション」の原作や、
リアル指向の宇宙開発SF漫画「MOONLIGHT MILE」など、泥臭い世界観を描いてきた人である。
それ故に、本作ではフロントミッションのようなリアル志向が随所に取り入れられており、
搭乗メカニックは防塵カバーで覆われたパイプやサブアームなど、全体的に頑強なイメージへ脚色されている。
宇宙世紀シリーズでは「
MS IGLOO」に近いイメージかもしれない。
これらのデザインは
ガンプラでも再現されているが、パーツの角張り方が非常に鋭利であるためか対象年齢も「15歳以上向け」となっている。
また、SF作品に多く携わってきた太田垣氏らしいというべきか、無重力/低重力下での生活や食事の描写が多い。
太田垣のインタビュー等を要約すると
「嫌いなのではなく、あまりに影響力のあるSFものなので、関わってしまうと自分の作風などにも影響が出てしまうのではないかという懸念があった」
とのことらしい。
2015年10月28日にはアニメ化が発表された。
第一話が2015年12月25日から有料配信され、スマートフォンアプリ「ガンダムファンクラブ」では、2015年12月11日から会員向けに先行配信。
有料配信では従来のレンタル型だけではなく、ガンダムシリーズ初となる視聴期限のないセル型配信サービスを実施。
配信後は、ディレクターズカット版『機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY』が松竹を配給として劇場公開された。
2023年2月12日から2月26日まで「TVエディション」版が全3話で
MBS系列で放送された。
ちなみに前番組は『
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』、次番組は『
機動戦士ガンダムNT』。
この3連戦を見続けた視聴者は、続く『
機動戦士ガンダム 水星の魔女』2期で
イヤというほどこの3作が選ばれた理由を痛感することとなる。
なお『水星の魔女』1期終了後、太田垣氏によって「泣いているグエルをイオとダリルが励ます」イラストが描かれている。
当初アニメ化されたのは
一年戦争編のみであり、南洋同盟編のアニメ化は売上次第と公言していた。
後に第二期として南洋同盟編のアニメ化が決定し、このことから商業的には想定の基準を満たした様子。
ちなみにスタッフよると本来ならもっとストックを稼いでからのアニメ化予定だったのか二期決定は本来より急だったらしく驚いたらしい。
[あらすじ]
宇宙世紀0079年12月、
地球連邦軍ムーア同胞団は、
ジオンの
ア・バオア・クーへの補給路である「サンダーボルト宙域」を制圧するため大部隊を送り込んだ。
そして、戦場で邂逅した同胞団のイオ・フレミング少尉とジオンのリビング・デッド師団に所属するダリル・ローレンツ曹長。
この戦いの行方は……
[主要登場人物]
◆連邦サイド
CV:
中村悠一
連邦側の主人公で鼻炎持ち。ムーアの前首長の息子だが、家や故郷に縛られる事を嫌っている。
昔レースクイーンと付き合っていたが、病気をうつされた事があるらしい。
非常に好戦的で気が短く、上流階級出身だからか偉そうで上官にも軽口をきく。嫌味ったらしく口が悪い。
他人と足並みを揃えるのが下手でスタンドプレーばかりするため、味方からも厄介者扱いされたりする。
サンダーボルト宙域にてジムで出撃するが、ダリルの狙撃で真っ先に撃墜された。
だが脱出して宇宙服のままジオン兵に近付き、
油断したパイロットを射殺しリック・ドムを奪って帰還する。
この時から
「自分を撃墜した音楽の趣味の悪い義足野郎」とダリルを嘲笑し名乗り合い因縁が生まれる。
長年の戦いからか、自他共に認める「
戦争中毒」とでもいうべき状態になっており、戦場では常にジャズを流す。
自分もドラムを叩き、コクピットに
ラジオやドラムスティックを持ち込んでリズムに乗っていることが多い。
サンダーボルト宙域の戦いで出会った好敵手ダリルに固執し、彼との戦いを渇望するようになっていく。
唯一生還し、彼より階級が上のパイロットが戦死したため、
フルアーマーガンダムのパイロットに選ばれる。
同時に「英雄」を押し付けられることになり、上層部の「少年兵を盾にしてでもスナイパーを殲滅せよ」という作戦を任されてしまう。
そしてフルアーマーガンダムの実戦テストでジオンMSを次々と撃破し、追い込まれたジオン側は
サイコ・ザクを造り上げた。
互いに友軍に膨大な戦死者を出しながらもフルアーマーガンダムとサイコ・ザクでの一騎打ちの末、相打ちになる。
だが自軍艦隊はすでに壊滅しており、生き残りと共に捕虜としてジオンに囚われ実質的に敗北した。
「自身らの仲間を虐殺したガンダムのパイロット」として師団の生き残りから
フル●ンにされ暴行を受ける。
その後初めて直接ダリルと対面し、彼に自分らは殺し合う宿命であると告げた。
連邦によるジオン艦隊への攻撃の隙をついて拳銃を奪って見張りを皆殺しにし、独房から脱出。仲間を解放する。
コーネリアら他の捕虜と共に連邦に救出されるも、サンダーボルト宙域での失態で立場は悪くなる。
戦後は「ガンダムを鹵獲されたパイロット」「少年兵らを盾にした隊長」など、一部の人間から不当な評価を受ける。
そして家族やクローディアの親族との確執などを経て、連邦の戦艦スパルタンへと配属。
サイコ・ザクとの戦闘経験を買われて
アトラスガンダムのパイロットとなり、リユース・P・デバイス回収作戦「サンダーボルト作戦」の任についた。
サンダーボルト中域での経験や太平洋における戦いやスパルタンの戦友たちの交流を経て、人間的に成長していく事になる。
喜怒哀楽が激しく激情のままに動き自分勝手に見えるが、決して他人を思いやれない人物ではない。
少年兵達を同胞と認め励ましの言葉を送ったり、「俺の弟妹たちを哀れむ奴は半殺しだ」と彼らの死をバカにされた際は怒りを滲ませていた。
自身は戦場に生き甲斐を求め戦争に身を置く傍ら、クローディアには戦争から離れて欲しいとも思っている。
仲間の事も足手まといだとする一方、何かあればすぐ飛び出し駆け付け、必死に守ろうとする姿を見せる。
後にサイコ・ザク量産を企む南洋同盟を追い詰め、その本拠地まで突入。南洋同盟の仲間になったダリルと再会。
連戦で腕がもげたサイコ・ザクMk-Ⅱ試験型を撃破し、完成版のサイコ・ザクMk-Ⅱも破壊しようとするがある事情で失敗に終わる。
スパルタン撃墜後の数少ない生き残りとして生存はしたのだが……。
その後に暗殺され掛けるも命懸けで助けてくれたイースの遺志と能力を引き継ぎ、戦線に復帰した。
辛い経験の連続、イースの影響、リリーと義兄妹の契りを結んだからか、人間的に成長し素直さと寛容さを持つようになった。
だが一方で戦闘狂の一面は色濃く残っており、アナハイムを護るのも「未来の超性能MSのため」であると一貫している。
◆ジオンサイド
・ダリル・ローレンツ
CV:
木村良平
ジオン側の主人公でありエーススナイパー。狙撃の腕は凄まじく多くの連邦機を葬っている。階級は曹長。
師団きっての撃墜王で、そのあまりの腕前から仲間内や一部の敵からはニュータイプではないかと噂されている。
イオとは対照的に穏やかで大人しく、人当たりの良い優しい人柄で仲間思いな性格もあって仲間達からも慕われる好青年。
だが裏返せば主体性が薄く周りに流されやすい人間であり、この点が後に彼を変節させてしまうことになった。
コロニー出身の裕福な商人の家に生まれたが、ジオン公国の誕生によりコロニー出身者として迫害を受けてしまう。
ジオン本国の居住権を得るため軍に志願したが両脚を失い、傷痍軍人を再雇用するリビング・デッド師団に配属された。
妹と母がおり、父は病により他界。子供の頃、今は亡き父に買ってもらったラジオが宝物であり、コクピットにも持ち込んでいる。
イオと同じくゲリララジオ放送を聴きながら戦っており、好きなジャンルはラブソング系のポップス。
なお、扉絵の写真から分かるが隊の鼓舞に現れた
ギレン・ザビと面識がある模様。
ビッグ・ガンの狙撃でイオを撃墜、部隊も壊滅に追い込むもイオに仲間を殺され僚機を奪われてしまう。
そして「自身の義足を笑った、運がいいだけの口が軽い男」であるイオに名乗り合い、根深い因縁となる。
後にイオのガンダムとの交戦でMSを失い、連邦の奇襲で避難カプセルに篭るも、流れ弾が当たり左腕も失くしてしまう。
更に「リユース・サイコ・デバイス」を完全に起動させるため無傷で残った右腕も手術で切断した。
しかしそのおかげで二階級特進、サイコ・ザクは完成し、ムーア同胞団艦隊を単独で壊滅させる鬼神振りを発揮する。
さらに因縁のイオの駆るガンダムとも互角の勝負を繰り広げた末、ほぼ相討ちながらもガンダムを撃破、ジオンで鹵獲することに成功。
ダリルは「白い悪魔を倒した英雄」と称賛されるが、開発者であるカーラが極度のPTSDにより幼児退行し、サイコ・ザクも失われてしまった。
ア・バオア・クー戦ではゲルググに搭乗して戦うも、慣れない機体にRPD用に調整された身体のせいで苦戦。
戦況も悪化したため、フィッシャーやセイレーン機動艦隊と共に戦線を離脱した。
第2部の一年戦争後は地球に降下し、ジオン残党軍で
アッガイの部隊を率いてリユース・P・デバイス回収作戦に参加。
想い人であるカーラのシュシュと、彼女に取り付けられた義手を心の拠り所にしてカーラの記憶を取り戻そうと奮戦する。
だが作戦進行中、南洋同盟との接触により転機が訪れ、レヴァンの声に導かれジオンを裏切った。
しかしその心の奥底にあるのは
「最凶のMS」に酔った執着心であった…。
最終的にはカーラの心と記憶を取り戻し、サイコ・ザクMk-Ⅱを完成・量産させる事に成功。
だがそれらを宇宙に運ぶ際に、それまで彼の心の大きな支えとなったある人物の死を目の当たりにする。
皮肉にもそのショックからニュータイプに覚醒、戦う意味と救いを求め南洋同盟の思想に執心していく。
そして
僧正に与えられた使命を果たすという大義の為に戦場を駆け巡る。
・カーラ・ミッチャム
CV:
大原さやか
師団の研究部門の教授でRPDの開発者。ジオン側のヒロイン。
フーバーと付き合っていたが、彼が戦死したため
復讐をダリルに託す。
ギレン・ザビ総帥から直接勲章を授けられるほどの優秀な技術者だが、反戦活動家の父の影響で戦争を嫌悪している。
しかし父が反逆罪で投獄され、協力しなければ処刑されると言われ不本意だがやむなく研究部門で働いていた。
義肢の研究も元々は父親の義手姿を見て育ち、そんな敬愛する父を助けたいが為に研究者となった。
だが結局リユース・P・デバイスという非人道極まりない技術やサイコ・ザクを開発した事で、「怪物の母」と呼ばれている。
戦いが続く中、やがて自身に献身的なダリルに惹かれていき、サイコ・ザク出撃直前には恋仲となっていた。
だが自身の愚かさを認識し始め、せめてもの罪滅ぼしに自ら空母の銃座に座るも、ガンダムを発見して逆上し機銃掃射。
次の瞬間、さっきまで自分を気遣って緊張をほぐすために話しかけてくれた女性兵士ごと、隣の銃座が爆散。
せめてRPD責任者である自身を葬るために、女性兵士達と大破した空母を自爆させ運命を共にしようとするが、同胞団の作戦により失敗。
この時目の前で仲間が
ビームサーベルで焼かれた上その
ジム・キャノンに捕まり発狂、精神的ショックから幼児レベルへの精神退行を起こす。
一年戦争後は治療を兼ねた軟禁状態にあり、退行の状況に幾分の改善がみられ、小学生レベルまで回復している旨の所見が医務官より述べられている。
ダリルにとっては何よりも大切な守るべきものであり、サイコ・ザクという『手足』を得るための鍵であり、自分を軍に縛り付ける枷でもある。
後にレヴァンによる感応波によりトラウマの記憶を蘇らせられ、元の記憶と人格を取り戻し、ダリルと一緒になった。
だが一方で回復後は師団にいた頃よりも過激になっており、RPDパイロットへの強化なども行うようになっている。
また自身が憎悪していたはずのRPDやサイコミュの兵器技術に興味を抱くようになっており、とある重要な任務を任される事となる。
[一年戦争編での登場人物]
◆連邦サイド:ムーア同胞団
一年戦争編の連邦軍サイド。
ジオンにより壊滅させられたサイド4コロニー「ムーア」の生き残り。
この宙域が現在「サンダーボルト宙域」となっているため、故郷再建を悲願に宙域奪還を目指す。
上層部はガンダムタイプのMSを調達できるほどの資金力を持っており、フレミング財団は専用MSを開発させている。
同時に戦災難民が数多く、特に苦から逃れようと軍に志願する若者が後を絶たず、中学生が学徒兵として動員されるほど。
旗艦は空母ビーハイヴ。第2部ではフレミング財団が中心となってサイド4のコロニー再建が進める。
一方でリユース・P・デバイスを手に入れるため「サンダーボルト作戦」を敢行する。
・クローディア・ペール
CV:行成とあ
同胞団の空母ビーハイヴの艦長代理。第1部での連邦側のヒロイン。
リーゼントのような髪型の女性で、地毛は黒髪だが金髪に染めている。イオとは元恋人で深いが複雑な仲の模様。
上官が戦死したため実質的に指揮をとるが、実戦経験がないせいで死ぬかもしれない戦地に無謀な作戦で部下を幾度も送ってしまう。
もっとも作戦立案は彼女ではなく同胞団本部が行っており、彼女はそれに従い出撃命令を下すだけの板挟み状態。
それでも必死に現場で指揮を取り、出来る限り味方の被害を抑えようと苦心しているのだが、作戦が無謀すぎてどうにもならない。
イオの活躍がなければほとんど作戦は失敗といって間違いない為、グラハムなどから陰口を言われ、クルー達には「お飾り艦長」などと言われている。
少年兵らまでも戦力として使うことになるといった重圧に押し潰されそうになっており、ドラッグにも手を出した為に艦長を下ろされた。
だがイオが彼らを率いて死地へと赴く覚悟を決めると、腹を括って再びビーハイブの艦長として指揮を取る。
サイコ・ザクによりビーハイブが攻撃され、総員に対艦命令を出してグラハムと共に脱出しようとする。
攻撃された原因は、少年兵らが進軍ルートから母艦の位置を把握されるという初歩的なミスだった。
これをしてクローディアが彼らに何も教えていなかったのが原因という指摘もある。
だが出撃直前まではグラハムが艦長代理であり、彼女は自室に篭りドラッグと嘔吐をしていたので指示する事は出来なかったはずである。
少なくとも本部からの作戦を了承したのはグラハムであり、ブリーフィング(作戦指示)時までの責任は彼にあった。
イオが少年兵達に激励をした際に入れ替わっているので、どちらかが注意すべきはずが、この時の交代時のいざこざで起きたミスと思われる。
また一方でグラハムが「たった一機のMSにやられて敗走する」という点を責めていたが、これも彼の認識不足。
相手は仲間達の死に報いようとする決死のダリルの駆る、一騎当千の化け物であるサイコ・ザクであり、逃れる術はなかった。
もしもグラハムが優秀な艦長で指示を出したところで結果は変わらなかっただろう。
そのまま死亡したかと思われていたが……(後述)
・コーネリアス・カカ
CV:
平川大輔
同胞団のメカニック。眼鏡で中性的な容姿であり、イオとは正反対で協調性が高く純粋で心優しい青年。
鼻炎持ちのイオに渡す為のポケットティッシュを常備しており、これを出撃前に渡す事が習慣となっている。
イオとクローディアとは親友であり、同じ上流階級だった。クローディアのことを「クロちゃん」と呼ぶ。
3人共幼馴染で、クローディアが泣き言を言いたい時には彼女を抱き締めて話を聞いてあげていたらしい。
だが無重力だったためか回転し、たまたま彼女が股間に顔を押し付けてきたため、「変なとこに抱き着くなバカ女!」「キモイ!」と拒絶している。
同時に破天荒なイオの良き理解者でもあり、彼を心身共に支えるパートナーとなっている。
第2部ではスパルタンに転属されており、イオがビアンカと仲良くしていると不機嫌になるところが可愛い。
実は嫉妬している描写自体が伏線でありミスリードであった
アトラスガンダムの整備を行うため、ビーハイヴの生き残り達と共にイオよりも先にスパルタンに配属されていた。
スパルタンにアトラスガンダムとイオが来ると知った際は、他の真面目な顔の面々と対照的に
アホ面を晒している。
・グラハム
CV:咲野俊介
ビーハイヴの副長で大尉。色黒で長髪に小太りな男性で階級は大尉。黒人男性の部下と一緒に行動する。
妻と娘をムーアとともに亡くしており、その原因が当時の政権(フレミング財閥とムーア上流階級)にあると考えている。
そのため、事あるごとに敗戦や作戦の失敗の責任を「貴様ら無能なエリートのせい」と文句を付けていた。
そして「国を滅ぼした無能」の息子であるイオが「英雄として死ぬ」ことを望み、彼にガンダムを宛がった。
クローディアの事も親の七光りで同胞団上層部が選んだ事を不満に思っている。
彼女が限界を迎えた時には我が物顔で艦長席に居座ったが、クローディアが腹を括ったので即刻降ろされた。
艦がサイコ・ザクに攻撃された時に瓦礫に挟まれ重傷を負い、クローディアに脱出を促される。
だが「責任も取らず逃げるなんて死んだ妻と娘に顔向けできるか」と彼女を銃で撃ち、艦と共に死亡。
フラッグファイターではない。
・チバ
ビーハイヴのメカニックで階級は大尉。
第1部ではムーア同胞団艦隊から脱出した兵の指揮を執り、ドライドフィッシュを制圧した。
だが白兵戦や指揮に慣れていないのか、終始ドタバタして頼りない姿を見せる。
第2部ではアトラスガンダムの専任メカニックとして、イオと共にスパルタンに合流。
ちょいキャラだが何気に第3部まで登場している。「……なんで…?」
◆ジオンサイド:リビング・デッド師団
一年戦争編でのジオン軍サイドでサンダーボルト宙域を防衛している部隊。
MS用スナイパーライフル「ビッグ・ガン」での狙撃が主な任務。
隊員はほぼ全員が戦傷により義肢等を装着している傷痍軍人で構成されており、艦長のバロウズも海賊のようなフック状の義手をつけている。
またその義手と義足を応用した新システムの実験も行うため、半ばモルモットのような扱いで戦場に送られている。
保有するMSも少なく、試作機以外は旧式ばかり。旗艦は空母「ドライドフィッシュ」。
・フーバー・アイスラ
CV:伊東健人
師団の一員で少尉、左腕が義手の嫌味な男。ジオン十字勲章受賞間近との話が本当なら、相当な腕前だったと思われる。
だがリック・ドムに搭乗し油断していたところ、生身で接近してきたイオに脳天を撃ち抜かれて見せ場もなく戦死、乗機も奪われた。
婚約者が国にいたが、それにもかかわらずカーラと付き合っていたので、ある意味天罰が下ったのかもしれない。
ダリルも女たらしのプレイボーイだと嫌っていた。死後は義手のデータを最優先に回収された。
・ショーン・ミタデラ
CV:浜添伸也
師団の一員で曹長、両腕が義手の小柄な青年(少年?)。搭乗機はザクⅡ。
大きめの鼻と目が隠れるほど長い前髪が特徴で、陽気な性格をしている。
RPD研究ではダリルが両脚のデータを、ショーンが両腕のデータを提供していたが上手くいかなかった。
その後ザクⅡを駆りガンダムの攻撃時には自分も狙撃するが、ビッグガンを破壊されてしまう。
それでもガンダムに立ち向かうが敵わず戦死……
したと思われたが……
・フィッシャー・ネス
CV:森田了介/小山剛志(第2部)
師団の一員で両脚の腿から先を欠損している。
リック・ドムに乗る。
ガンダムの攻撃時には相手の囮作戦に嵌められ、危うく撃墜されかけたがダリルの攻撃によって命拾いした。
同胞団の再攻撃の際には数少ない戦力の一人として出撃。数で勝る同胞団の新人パイロット相手に地の利や技量を活かした無双を披露した。
その後も戦い続け、援軍に来た艦隊に救助される。なおこの時の武器はヒートホーク一振りのみだった。
一年戦争後、彼もまたリユース・P・デバイス回収作戦に参加してダリルと共に行動する。
後にスパルタン襲撃の際に一緒に避難した娼婦のビビと結婚するが、ダリル達とはぐれてしまう事になった。
・ドミトリー・ウスチノフ
CV:伊原正明
リビングデッド師団でメカニックをしており、師団壊滅後もダリルと行動を共にする。元はMSパイロットでザクⅠが愛機、階級は軍曹。
敵軍兵士であろうとリンチを許さず戦争協定違反だと制止に入り、凌辱されるぐらいならと自決手段を渡すなど、情の深い人物。
後輩だったダリルの事を息子同然に想っており、ダリル専任の整備班を纏め彼の為にたびたび命懸けでMSを用意している。
戦後も師団で撃墜王になったダリルの当時の出来事を自慢げに語っていたり、カーラとダリルを家族のように支えた。
イオと戦うダリルのもとへサイコ・ザクMark-Ⅱを届け、義肢が使えないダリルを背負い庇って負傷する。
外伝「サバイバー」ではムサイのデッキ作業員として登場、当時まだ新入りだったダリルと共に戦線離脱のための物資廃棄に臨んでいた。
・レイトン、キース、デンバー
師団の一員でダリルの仲間達。
レイトンは伍長、ガトルでビッグガン配置場所へのMSとパイロットの送迎を担当。左脚のすねから下が義足。ホラーが苦手。
後に囮役でダリルの代わりにビッグガンを操作して同胞団艦隊に一撃加えるも、直後に船団からの猛反撃で戦死。
キースは曹長、隻眼で眼帯をしており、右脚すねから下が義足。ザクⅡでMS部隊を数機撃墜したが、同胞団の数の暴力ともいえる集中砲火で散る。
デンバーは軍曹、黒いマスクをした病んだ顔の男で、母艦が占領された際に責任者として出頭。
左脚の義足には隔壁に穴が開くほどの爆薬が仕込まれており、カーラ達の自爆が失敗した際のプランBとして母艦弾薬庫で自爆した。
・バロウズ艦長
ドライドフィッシュの艦長。右手にかぎ爪の義肢を装着している。
後述のセクストンの進言により、非人道なサイコ・ザクの運用を決断した。尚、サイコ・ザクの命名者でもある。
ダリルに苦渋の決断を迫った事に責任を感じており、彼の為にも母艦を沈ませまいと粘る。
だがその頑張りも虚しく、フルアーマー・ガンダムの強襲により艦橋ごと吹っ飛ばされた。
・J・J・セクストン
CV:土田大
研究員のひとり。カーラより研究者肌な気質がある。というかぶっちゃけ外道。
連邦の再攻撃に対抗するにはシステムを積んだ高機動型ザクしかないと判断し、完全に起動するためカーラにダリルの右腕の切断を促す。
空母が攻撃された際には保身を優先する本性を見せるようになり、カーラにもそれを見透かされた。
最終的には「自分以外の人間は死ね!」と本性を露わにし、他の人員を蹴り飛ばしながら脱出。
原作ではギャグっぽく描かれていたが、アニメだと負傷者の救護を引き受けたふりをして代わりに自分が負傷者用ポッドで逃げると畜生度が増している。
撃破されたMSを大量に回収し、搭乗者の死体を弔う謎の宇宙船に回収され……(後述)
[第二部での登場人物]
◆連邦サイド:強襲揚陸艦スパルタン
南洋同盟編でのイオが所属する連邦サイド。ホワイトベースに似たペガサス級強襲揚陸艦「スパルタン」が母艦。
連邦からの離反を目論み、裏でリユース・P・デバイス搭載MSの開発に着手した南洋同盟制圧作戦「サンダーボルト作戦」を遂行する。
・ビンセント・パイク
CV:
杉田智和
スパルタンの艦長であり、いかつい顔とポンパドールヘッドが特徴。
指揮官としては少々口調が乱暴だったり、相手の挑発に青筋を立てて威嚇するなど短気な面がある。
大学時代はアマチュア・ボクシングの全米大会で銀メダルを獲得しており、一瞬でMP4人をのした暴れるイオを一発KOした。
一方で艦内の戦死者の家族に自筆で弔事の手紙を書く等、繊細な面も持っている。
尚、喫煙者だが禁煙しており、戦死者が出た際だけ弔いの手紙を書きながら吸っている。
艦内に戦死覚悟で乗り込んできた南洋同盟僧兵を介したレヴァン・フウの意志を見抜いていた。
コメよりもパン、野菜よりも肉派。オペレーターのメグ・リームの姉と結婚したため、彼女とは義理の兄妹である。
ア・バオア・クー戦ではサラミス艦で無茶な地表すれすれ航行でガンダム・ヘッド部隊を送り届けていた。
死ぬ最期の一瞬まで艦長としての責務を全うした漢でもある。
・メグ・リーム
CV:佐藤利奈
スパルタンのブリッジクルーでオペレーター担当の女性。階級は曹長。
パイク艦長は亡父の上官で、姉と結婚したため義兄。そのためパイク艦長に堂々と意見できる数少ない一人。
タール島基地の作戦後、追撃部隊の司令官として特任大尉となった。
・モニカ・ハンフリー
CV:定岡小百合
スパルタンに「サンダーボルト作戦」参謀として乗艦している、温和で小柄な壮年の女性。
記録に残らない作戦の戦死者のために、鎮魂の香として自身秘蔵の高価で希少な線香を焚いていた。
他にも自身の所属していた施設の入所者の退所時に、お守りとして香を入れた飾りを渡す等、慈悲深い面を持つ。
一方、敵に回ったクローディアの戦意を削ぐという目的も含めてイオを招集するといった非情な面も持ち合わせる。
一年戦争以前にとある研究施設に従事しており、そこではかつてのレヴァン・フウと親交があった。
ジョシュと大月という付き人がいる。最期は息子をかばって…。
・ビアンカ・カーライル
CV:古川由利奈
第2部以降のヒロイン。第1部でもア・バオア・クー戦でビグロ相手にただのジムで8機も墜としている。
入隊前はプロミュージシャンという経歴を持ち、こう見えて一年戦争では数々の部隊を渡り歩いた歴戦の猛者である。
全身にこれまで所属した部隊の部隊章をタトゥーとして刻んでいる。銭湯には入れなさそう
ちなみに全身タトゥーで埋まっており、トラスト部隊のエンブレムは唯一空いていた右尻に焼き入れた。
でも全員同じ位置に焼き入れるはずがイオの尻は間違えて左尻に焼き入れたが
明るい性格で社交性・協調性が高く面倒見がいい姐御肌で、スパルタンのMS部隊ではリーダー格を務める。
その一方で戦場ではイオに次ぎ非常に好戦的で血の気が多く、嬉々としてMSを駆る凄腕パイロット。
上記の経緯もあって大の音楽好きだったため早々にイオと意気投合し、互いの窮地を救い合い信頼を築き上げる。
確実な死地に赴く任務であっても普段の調子を崩さない肝の据わった女傑。
愛機はガンキャノン・アクア。後に陸戦型に改装。セッションではボーカルとキーボード(ピアノ)担当。
南洋同盟がスパルタンに襲来した際はゲターでイオの乗るジムをサポートした。
後に別の機体に乗り換えたイオの代わりにアトラスガンダムを駆る。
・マーカス、オルフェ、デント
CV:花輪英司(マーカス)、滝知史(オルフェ)、田中英樹(デント)
第2部でスパルタン所属のガンダム・ヘッドに搭乗する下ネタ好きなベテランMSパイロットの三人組。
外伝によるとジオン軍がザクを投入し始めた頃、セイバーフィッシュ部隊での即席チームとして出会った。
デント(へこみ)は渾名で本名はデズモント・ディアス、ギャンブル好きで自称・ナタリア中尉ファンクラブ会長。
マーカス・ライトは本編劇中よりナンパな優男で上官にも軽口をきくお調子者だが、咄嗟に仲間を庇う人の良い男。
オルフェ・ジュマは厳つい見た目とは裏腹にフランクな性格で、ナタリア中尉を神聖視している。
生意気なイオとは犬猿の仲でよくケンカしており、仲間からも「三馬鹿トリオ」などと呼ばれている。
だがイオがクローディアの事で暴れ独房行きになった際は、何だかんだで貴重な休暇を使い見舞い品を持ち寄ってきていた。
後にアトラスガンダムのバックアップ(予備の武器弾薬を運搬)を行う「トラスト部隊」となる。
・アリシア
CV:石原夏織
第1部でフルアーマーガンダムの弾避けの盾として同胞と共に出撃した学徒兵の少女。好物はチキンソテー。
ア・バオア・クー戦ではガンダムヘッド部隊に編入され、第2部ではスパルタン部隊に所属、スナイパーとしてジム改陸戦型で戦う。
恋人は弾避けの盾として目の前で戦死、コーネリアスがその存在に気付いた後はMS隊のマスコット的存在になる。
イオを快く思っていない者の一人であり、内心では彼を軽蔑している。後にトラスト部隊の一員となる。
・クリード、ソニア
CV:中井和哉(クリード)、大西沙織(ソニア)
スパルタンのガンタンクコンビ。彼らも第1部で登場し、ガンダム・ヘッド部隊の後方支援をしていた。
強面のクリードは経験豊富な元戦車乗りで大尉、ソニアは中尉でクリードを尊敬している。ぬいぐるみが好き(クリードが)
機体操縦と腕部機関砲などはクリードが、肩の長距離低反動砲のガンナーをソニアが務める。
・バークレー
CV:乃村健次
厳つい男性で中尉、自称・時代遅れの飛行機乗り。第1部のア・バオア・クー攻防戦でGファイターでザクレロを撃破した。
第2部でもゲターやコア・ファイター隊を率いる航空戦力として活躍する。機体を大事にするタイプで部下や整備班にも慕われている。
こう見えて気安い性格で付き合いが良く、体調不良の部下の代わりに哨戒任務に出たりしている。好物はモルトウイスキー。
その腕前を買われたのか、第3部ではとんでもないものを運ばされる事になった。
・カロリーナ・クルコヴァ
水中用ボール501のパイロット女性で軍曹、スパルタンが海上を進む事になった際に海中哨戒任務にあたった。
ビアンカと仲が良かったが任務中に接近してきたカウフマンのゴッグに気付かず、背後からクローで握り潰され死亡した。
・リリー・シェリーナ、イース・シェリーナ
モニカの虎の子であり「セイレーンの魔女」とも呼ばれている双子の姉妹。
10代半ばの少女達で、リリーが姉でイースが妹。一応軍属で階級は一等准尉。
連邦NT研究所での数少ない成功例と云われており、不安定だが非常に強力なニュータイプ能力を発揮する。
ただし力が使えるのは妹イースが目覚めている間だけであり、リリーだけでは微弱な能力しか使えない。
しかもイースは強化の副作用で、2時間置きに睡眠と覚醒を繰り返す。ちなみに能力行使はリリー、イースは電源や増幅器の役割。
2人が揃っていればリリーは他者との精神感応が行え、更に遠隔透視能力まで出来る。
それホントにNT能力…?
もっともレヴァン・フウ同様、「受信機」の資質を持った者でしか精神感応を受け取る事が出来ない。
イースは感応波で繋がった相手のダメージを肩代わりできる。
どうやってそうなるのか原理は謎だが、イオの体内に点滴で流し込まれた致死性の毒物を無効化。
その代償として自分がその毒を受けた症状を引き継ぐ
自己犠牲の形でイオの命を救うも、イース自身は命を落としてしまう。
助かったイオには奇跡的にイースの感応波の力が遺り、本当に大切な人を失う哀しみを知り、リリーと兄妹の契りを結んだ。
そのためイオとリリー、2人が揃っている状態であれば
サイコミュさえ操る事が可能となる。
尚、イースには「刻」も見えていたらしく、イオに「怪物の母」を止めて欲しいと願ったのはそれを予言していたからだった。
人の心に干渉してしまう為、両親は彼女らを連れ各地を転々とする事で関心を引かないようにしていた。
だが彼女達が幼い頃に事故で両親が死に、施設を転々としているうちに周りも「能力」に気付き始める。
そして10歳の時に南米ジャブローの連邦軍本部へ送られ、薬物投与による人体実験の被検体となった。
イースが副作用で眠ってしまうのはそのせいだが、精神が幼いままなのは両親の死のショックにより心の成長が止まってしまったせい。
研究所が行ったのはニュータイプ能力の人為的向上であり、元々の能力を強化した結果と思われる。
なお、ガンダムシリーズでは度々強化人間への非道な扱いが描写される事が多い。
だがシェリーナ姉妹は悪戯が過ぎた時を除いて、比較的真っ当な扱いを受けることが出来ていた模様。
ただし最終的には能力を遮断する水槽の中のようなガラス張りの部屋に閉じ込められた。
「セイレーンの魔女」と呼ばれているのもそのせいで、リリーはイースの事を憎むようになってしまった。
またリリーの能力を持ってしてもイースの心は覗けなかったらしい。
だがイースの思い出はイオの中に受け継がれており、彼女が沢山楽しい思い出を持っていてその中にいつもリリーがいた事を明かした。
登場初期はやや不気味さを感じる顔つきで描かれていたが、話が進むにつれて年相応の可愛らしい表情を浮かべるようになる。
またレヴァン・フウの事は同じ施設の出身だからか「レヴァン兄さん」と呼んでいた。
◆連邦サイド:その他
・ネルソン
ペカンバル基地の司令官。自らミデア輸送部隊の隊長もしており、隙あらば偉人の名言を口にする癖がある。
実は第1部最後のア・バオア・クー戦でも登場し、ボール中隊を率いて戦っていた。
部下の三白眼の女性兵士と太っちょ泣き虫な男性兵士はその頃からの付き合い。
ミデアでスパルタンへの新型機「アトラスガンダム」輸送任務を行う。
パイク艦長に「長寿と繁栄を」とスタートレックのバルカン式挨拶をしていた。
◆ジオンサイド:D・L小隊
南洋同盟編でのダリルが率いるジオンサイド。
同盟に渡ったリユース・P・デバイスと、同盟に与したJ・J・セクストンの回収を目的とした部隊。
D・Lは整備班達から贈られた名前で「Daryl Lorenz」と「Dead Living」のダブルミーニング。
整備班はじめダリルに救われ慕う者達を中心に集まっており、彼の為ならば地獄にも付き合うつもりらしい。
私利私欲に走り美術品接収を目論んだ上層部に誤情報を送られるなど、苦しい状況での作戦を強いられる。
・ペトロ・ガルシア
CV:青山穣
ジオン軍諜報部に所属しており、南洋同盟に潜入しての情報収集を担当していた情報屋。胡散臭い髭と帽子が特徴。
ダリル小隊に回収されて以降は行動を共にしており、上層部の情報が信用できなくなってからは独自に情報収集を始める。
・ビリー・ヒッカム
CV:
逢坂良太
ダリル小隊の一員であり、ダリルに対し一種の憧憬を持つ隊員。喫煙者で前髪でよく片目が隠れている。
一年戦争の折に
ニュータイプの可能性有りと判断され、
サイコミュ試験用ザクに搭乗したことがある。
しかし結局ニュータイプではないと判断され、この経験から本物のニュータイプを見てみたいという願いを持つようになった。
そして両手足全てが義肢であるにもかかわらず高い戦果を挙げたダリルこそがニュータイプではないかと考え、彼を全力でサポートする。
なお、サイコミュ実験部隊にいたためか感覚が鋭く、視界外からの攻撃などにも鋭敏に反応でき、MSに乗っていなくても避けられる。
中立コロニーに難民船を届ける際には、カスタムしたとはいえザニー一機でベテランの乗るジムカスタム部隊を相手に守り切った。
後に本当のニュータイプであった事が判明し、改めてサイコミュ高機動試験用ザクでサイコミュ兵器を操る。
終盤に想定外のタイミングで発射されたソーラ・レイを間近で直視してしまい…。
・セバスチャン・モース
CV:上田耀司
ダリル小隊の一員で中東系のヒゲの色黒。ビリーの部下であるが、彼のお目付け役とも保護者ともいうような立ち位置。
サイコミュ試験型ザクを駆るビリーの戦いを見たことで、素質無しと判断された後も彼をニュータイプと信じて従う。
その反面、ダリルに対し良い印象を持っておらず、彼に対してはずけずけと嫌味を口にする。
「サイコ・ザクに乗れるならジオンも裏切るんじゃないか」など割とシャレにならない質問をしたりするが、ビリーの指示に従い補佐する。
なお、好物はミルワームを揚げた物だが、これで興味を持って検索なんかするとグロ画像を見る可能性があるので注意。
後に本当のニュータイプの力を垣間見たことで考えを改める。ちなみに大戦前は大学で教鞭をとっていた。
・ジャニス・ハラウェイ
CV:
Lynn
南洋同盟の水上都市リグへの潜入作戦時に加わったジオン兵。階級は曹長。感傷的なリアリスト。
最初は全肢が義肢な上に南洋同盟の前で目立つなどヘマをしたダリルに呆れていたものの、彼の来歴を知った際には驚いた表情を浮かべていた。
ビリーにラッキースケベされてしまい、彼(と読者)にヌードを見せる羽目に(原因はフィッシャーだが)。
表情豊かですぐ顔に出るタイプだがラッキースケベの際は動じず、睨みながらビリーにバケツを投げ付けた。
第1部から第2部にかけても登場しており、1部ではガレに取り残された兵士の一人、2部冒頭ではパトロール機ルッグンに搭乗していた。
外伝ではセイレーン艦隊の斥候部隊チームβに所属し、強行偵察型ザクに乗っている。
最終的には何だかんだでビリーとくっついた。
・ヨハン・ガレ
D・L小隊の指揮官でジオン残党軍の腐敗を象徴するチビ・ハゲ・デブなオッサン。
ア・バオア・クー防衛戦では基地内で防衛隊を指揮していたが敵前逃亡した為、中佐に降格されダリル達の上官となった。
その後も自分のコレクションと財産にすべく嘘の情報で寺院を襲撃、そこにある美術品を盗むという悪行を繰り返した。
全てをダリル達に尻を拭かせ、自身は部隊拠点を兼ねたモビルフォートレス「ゾック」で愛人と乳繰り合っている。
後にガンダムを宛てられた上にダリルの造反により半ば脱走兵となってしまうが、戦場商人として再出発し金儲けを企む。
◆ジオンサイド:その他
・クライバー
第1部のア・バオア・クー防衛戦で登場したセイレーン機動艦隊の司令。階級は大佐。
リビング・デッド師団の苦境を知り、その報忠の精神を称賛し艦隊を率いてサンダーボルト宙域に急行した。
その際にサイコ・ザクとの交戦で半壊状態のFAガンダムを鹵獲したが、攻防戦で母艦を撃沈されてしまう。
第2部でも登場し、ジオン残党軍を指揮する将軍としてRPD奪取作戦を取り仕切る。
だが多量の宇宙放射線被曝を受けており、具合が悪くたびたび吐血する姿を見せた。
余命が長くない事を悟っており、ジオン再興に執念を燃やす。しかし……。
・グレゴリー・ロマーノフ伍長、フリオ・サワディー伍長
リビング・デッド師団が壊滅して行き場を失った可哀想なコムサイ特攻隊員達。アトラスガンダムに撃破される。
出撃直前は他人の目があったからか比較的和やかな空気だったが、特攻の時には泣きながら恨み節を吐き散らしていた。
特攻に際して勲章(ジオン流星勲章)は授与されたものの、そもそも残党のため勲章なんぞ無意味。
その上に特攻に選ばれた理由が身も蓋もない言い方をすれば口減らしであるため、余りにも不憫である……。
「クソッタレの上官め!!軍人共はみんな地獄に堕ちろぉ!!」「ジオンも連邦も滅びちまえぇ!!」
ちなみに命じたオッペン大尉とマニング少尉もその後結局艦を落とされた。良かったね!
・ケイト・ヨン
ジャニスの同僚の女性で、2部冒頭では共にパトロール機ルッグンに搭乗していた。階級は曹長。
外伝「死ぬにはいい日だ」ではセイレーン艦隊の斥候部隊チームβに所属、ザク・フリッパーに乗っている。
ジャニスと比して思想先行型で無茶を言うことが多く、サイコ・ザクの戦いに感動していた。
後に諜報部に異動したが、戦闘で重傷を負い自爆した。
◆第三勢力サイド:南洋同盟
第2部の地球編から本格的に登場する、ジオンとも連邦とも違う第三勢力。
元は連邦に属した「南洋宗」という仏教系の宗教を信仰する信徒・僧侶からなる自治権を持った集団。
戦後に連邦からの分離独立を掲げ、とある目的を遂げるため仏教を国教とした独立宗教国家となった。
・レヴァン・フウ
CV:井坂瞳(幼少期)
南洋同盟の指導者で、元は連邦軍の依頼でMSの残骸の回収及び死者の供養を行っていた僧侶。
偶然リユース・P・デバイスの技術を手に入れたことにより同盟の決起を行う。
兵士達からは「僧正」と呼ばれ、絶大なカリスマで同盟を掌握している。
その正体は一年戦争でジオン・ズム・ダイクンが提唱する以前より密かに連邦が研究していた「宇宙に進出したことで変革した人類」。
すなわち
ニュータイプであり、同時にクローン人間でもある。オリジナルは不明。
元々生まれながらのニュータイプと判断され、強化実験を行っていたNT研究施設により実験体となった子供の一人であった。
施設にいた頃はモニカと親交があり、彼女の研究に協力していたものの、度重なる実験が原因で脳に致命的なダメージを負ってしまう。
その頃から宗教に走りはじめ、余命一年を宣告されたところで終末医療を拒否し施設を退去。
一年戦争終結後、南洋同盟の一員として掃海任務に従事していたところで、漂流していたセクストンを回収。
偶然手に入れたRPDとサイコミュ技術により生き永らえ、アナハイムこそが諸悪の根源であるとし今回の独立蜂起を決行した。
上述の通り「ニュータイプを元にした強化人間」であり、12歳から15年間に及ぶ度重なる実験によるダメージと引き換えに能力が強化されている。
感応能力を応用して集まった信者らにテレパシーで心に声を聴かせる、複数の相手の動きを金縛りにして止めてしまうなどの奇蹟を演出することで同盟を掌握している。
また「憑代」「受信機」と呼ばれる感応波を受信できる人間を介する事で、素養のない者にもイメージを送り声や映像を見せることができる。
これにより
ブレインジャックをする事で
偽の情報を流し、レーダーも監視モニターも欺く事が可能である。
更に素養のない人間であっても感応波によって心を読まれてしまう為、実質彼相手にはスパイする事も不可能と言える。
その人物が過去体験した記憶も読み取れる一方で、必ずしも全てを読み取る事はできない模様。
また感応波は相手に強烈な頭痛を与え、セバスチャンは「脳に虫の大群が這い回ったような感覚」「争いを憎むレヴァン・フウの意思をはっきりと感じる」と述べている。
記憶を操作できるともいわれており、ダリルはその力でカーラを元に戻す為にジオンを裏切った。
ある種の未来予知もできるらしく、劇中ではたびたびそのヴィジョンを見せて導いている。
だが…?
このようにガンダムシリーズでも珍しい、
人心掌握のためにニュータイプの感応能力をフル活用している人物でもある。
しかも能力の行使範囲と有効範囲がデタラメに広く、もはやニュータイプの感応波で説明がつくのか微妙な存在。
飛んでくるミサイルに何かしら感応波を送って爆発させないようにするという芸当まで見せている。
ララァ・スンと同様に「刻」を見たらしいが、彼がそこに見出したのはララァのような「人類の革新」ではなく「人類の限界」だった。
連邦に任せたままでは破滅するだけの人類を導き救おうと、南洋同盟による決起を起こしたと語っている。
誰が言ったか一部ファンからの愛称は
「サイコブッダ」。後に
とんでもない姿でも登場する。
脳へのダメージにもかかわらず存命している理由は、リユース・P・デバイスとナノマシン・ビットによるもの。
自身の脳にナノマシンを埋め込み、リユース・P・デバイスとニュータイプ能力で常時腫瘍の進行を抑えている。
要はサイコミュにより自身の脳内を常時操作して腫瘍から守っており、その影響から話すことも、眠ることも、食べることもできない。
半ばナノマシンと一体化した脳はRPDにより外部からの操作も可能で、NTでなくとも彼のサイコミュやニュータイプ能力を操れる。
ただし誰でも簡単にというわけにはいかず、開発者レベルに習熟した優秀な技術者でなければ制御できない。
ちなみにこのナノマシンは、掃海艇が回収した
エルメスの
ビットの残骸から得られたサイコミュ・デバイスの技術を解析して造り上げた。
・クローディア・ペール
連邦に戦死者扱いされていたが、南洋同盟のコロニーに救助されて生存していた。
詳しい経緯は不明なものの、命を救われたことや連邦士官時の重圧・罪悪感などから宗教に走ってしまった模様。
経歴や信心深さから南洋同盟軍の司令官に取り立てられており、部下達からは「比丘尼様」と呼ばれるほど敬意を集めている。
彼女自身もレヴァンを「運命の人」と呼んで心酔しており、彼女の参入により脆弱だった同盟の軍事力は一気に強化されることとなった。
「憑代」と呼ばれるレヴァンの「受信機」の一人であり、彼女を介してレヴァンは遠く離れた相手にもニュータイプの力を行使出来る。
一時はジオン残党軍に捕らえられ捕虜となるも、残党軍内の南洋衆シンパによるクーデターでダリル達を引き連れて脱出。
その後南洋同盟の本拠地であるタール火山基地に帰還し、量産型サイコ・ザクMk-Ⅱを宇宙に打ち上げる為に指揮を取る。
スパルタンとの戦闘では危険を顧みず基地に残り、後にドニーと共にザクタンクに乗ってダリルを援護する。
だが襲撃で腹部に重傷を負っており、彼女が乗っている事に気付くのに一瞬遅れたイオのビームサーベルで蒸発した。
・チャウ・ミン
CV:
高橋李依
南洋同盟兵士の一人であり、レヴァンやクローディアに対し人一倍尊敬の念を持って付き従う少年兵。
グフ・フロートタイプを自在に操り、高速で移動している状態の相手に海ヘビを絡みつかせる等、高い操縦技術を持つ。
・ハリク・ワッダイ
リグの総代を務める住職。スパルタン強襲後に逮捕され、拷問を受けていたが自白剤でも口を割らなかった。
だがレヴァン・フウからの感応波で指示を受け、タール火山基地の位置を自白した。エピローグでも南洋宗の代表者として登場。
・ドニー・ラウ
タール基地の僧兵の一人で、元ジオン兵。アフリカ戦線で戦車長を務めたらしく、ザクタンクを駆る。
・フィリップ・カウフマン
CV:
黒田崇矢
ジオン軍K631潜水艦に搭乗し、専用ゴッグを駆るパイロット。シーホース部隊の隊長で少佐。
ようやく授かった生後6ヵ月の我が子を一年戦争の空襲で亡くし、瓦礫の下から妻と掘り出したという壮絶な過去がある。
そのせいでアルコール中毒者となっており、連邦を深く憎んでいる。戦う前にはアルコール分解処置で戦場に臨む。
凄惨な過去から南洋同盟の信者となっており、腕には南洋同盟のマークの入れ墨をしている。
また子供の遺灰をカプセルに入れ、数珠と共にお守りとして持ち歩いている。
・ブル中尉
CV:松田健一郎
カウフマンと同じくK631潜水艦に搭乗しており、彼の窮地にグラブロで出撃したものの、イオの操縦するアトラスガンダムに撃破される。
彼とグラブロはイオの目の前で深海の水圧により潰され、丸い鉄塊と化して海底へ沈んでいった。
野球が好きで息子がいたらしいが恐らく亡くしている。実は南洋同盟の信者であり、私室内に同盟の仏壇を設置している。
・ビビ・ベンソン
海上都市リグで娼婦をしていた女性で元ジオン軍の傷痍軍人。かつては高速潜水艇を駆っていたが、現在は四肢両手足が義手義足。
非常に優秀だが両足が不自由な息子・アレックスがおり、スパルタン強襲の際にフィッシャーと共に南洋同盟に保護された。
その後、量産型サイコ・ザクMark-ⅡのパイロットとしてMS部隊「ベンソンファミリー」を率いる。
・ハンク、ボリス、マシュー、エイプリル
上記ビビと同様にレヴァン・フウの呼び掛けに反応し、同じ脱出艇でリグを脱出してきた民間人や傷痍軍人達。
ハンクにはエミリーという小学生ぐらいの献身的な娘がおり、マシューは妻と4人もの幼い子供を抱える心優しい父親。
エイプリルは自嘲気味の売春婦で、老齢の母を持つボリスは助けてくれたエイプリルに惚れている。
脱出後はパイロットとして、ビビの率いるMS部隊ベンソンファミリーとしてガルバディαに乗って戦う。
それぞれ普通に生身の部分もあったが、後に切断し量産型サイコ・ザクMark-Ⅱのパイロットとなった。
・キム・ラウ
ビビ達を迎えに来た南洋宗の僧侶。景気づけにお経を聴くタイプ。こう見えてマイトレーヤ作戦では一部作戦指揮を任されている。
・コーネリアス・カカ
スパルタン艦内で度々南洋同盟のスパイらしき動きを見せる、帽子を被ったシルエットの人物。手の甲に南洋同盟の入れ墨をしているが普段は隠している。
かつて目の前で自爆しようとする敵軍兵士らを必死に説得するも、分かり合えそうになった次の瞬間、味方の攻撃でその兵士らがビームで蒸発。
更にそれを見た敵軍の女性兵が叫びながら精神崩壊するのを見て心に深い傷を負い、救いを求め南洋同盟に入信した。
後に偶然が重なりスパイである事がバレ、自分も死ぬ決意で廃人状態のイオに毒を流し込むが…。
[第三部での登場人物]
◆連邦サイド
・サム・シェパード
連邦軍中尉でブルGの試験パイロット。ビアンカとは嘗ての戦友。ニックとホリーという直属の部下がいる。
非常に女好きで隙あらば部下で自分の部隊の女性パイロットを抱いており、ビアンカも再会して即口付けをした。
だがこう見えて腕前は本物で、ルナツーに侵入したダリルの乗るパーフェクト・ガンダムと互角以上に渡り合った。
でもスナイパーとしての腕は三流
・ビョーク・リーチ
ペガサス級新造艦「タイコンデロガ」の艦長で厳つい顔の黒人男性。
宇宙服も制服も着用せず真っ黒なシャツとパンツ姿で、スキンヘッドの頭に縦方向に5本の入れ墨をしているという個性的すぎる出で立ち。
性格は冷静沈着且つ、難民船であろうとテロリストの疑いがあれば容赦なく撃墜するという生粋の軍人。
ビンセント艦長とは同期の仲間であり、メグとも面識がある。プライべートではなかなかはっちゃけた姿もみせる。
・ボルコフ大尉、バーバラ中尉
タイコンデロガ所属のベテランMSパイロットで、ビョークやビンセントとも同期で親交がある。
ボルコフ大尉は心配性でバーバラ中尉は豪快な女傑、ジム・カスタムが乗機。
・エドワード・ボーマン提督
ルナツーの司令官。何でもかんでもガンダム顔にする事について怒っていた。実は第1部でもチラッと登場している。
ダリルにブラウ・ブロを奪われたため、ルナツー全域での無制限武器使用許可を発令。
軍上層部へニュータイプとダリルの危険性について熱弁するが…。
他の上層部と比較すると現場に赴き不備を指摘し、危機感の無さに嘆くなど有能な人物である。
・フィッツ・マクレガー大将
コンペイトウの司令官で老齢のマッカーサーみたいな男性。かつてのコロニー落としにより母と娘を失っている。
しかも最悪な事に、娘は母(娘から見れば祖母)の在住するオーストラリアの大学に進学したばかりであり、
進学を許したことを後悔しているのか、娘からの最後のビデオメッセージを聞きながら仮眠を取るという場面も。
それ故にジオンを深く憎んでおり、マイトレーヤ作戦時には助けを乞うジオン共和国を痛烈に批判。
連邦軍にもアナハイムのお先棒を担ぐ存在に成り下がったのかと非難し、軍人が血を流す価値があるのかと答えた。
そしてジオンに危険が及ぶのを承知で、ソーラ・レイで先に敵を焼き払えば良いと提案。
更に連邦議会の結論を待たず特殊部隊を向かわせ、ソーラ・レイの封印を解除してしまった。
・ダニエル・ノックス元帥
ジャブローでのオンライン会議で議場を務めた連邦最高幹部。
・アーネスト・ケリー
連邦政府内務省副長官であり、フレミング・インダストリー幹部でもある。クリードの元妻・サマンサと結婚した。
実は戦後にスパルタン隊との関りと監視の為にクリードに配属命令を受けるよう依頼していた。
・ケネス艦長
コンペイトウ艦隊の女性艦長。旗艦ドミニオンで指揮を執る。突撃してくるビグザムに衛星ミサイルを発射した。
・サヘル技師長
・カリスト
とある場所に隠れていたニュータイプのクローン。名前はイオが自身の名前の由来である衛星繋がりで名付けた。
パーフェクト・ジオングを駆る3人目の仲間として協力する。誰かさんと違って結構表情豊か。
・リチャード・シムズ
外伝とエピローグに登場した元連邦軍のパイロット。
ソーラ・レイ照射時にバリュートを開いた際、ガルバディαに取り付かれたジム・カスタムに乗っていた。
実はこのガルバディに乗っていたのはチャウ・ミンで、彼を救助し捕虜となった彼の保護観察官となって見守った。
外伝で捕虜になり拷問されかけたが、その際に助けたジオン兵・バーンズ大尉のおかげで便宜を図られた。
彼に教えてもらった中国圏将棋の「シャンチー」をチャウ・ミンにも教え、彼の未来を拓く。
◆ジオンサイド
・ユージン・サイラス
ジオン共和国の現首相。このままではジオン共和国が戦場になってしまうと訴えた。
ソーラ・レイを狙ってくる南洋同盟について、今はジオンも連邦加盟国のひとつだとし、連邦軍の増援を正式要請。
だがジオンを憎むマクレガーに批判を受け、一年戦争はザビ家が起こしたことであり、共和国政府は関係ないと援けを乞うが…。
◆南洋同盟サイド
・ドン・ソーン
南洋同盟の僧侶で廃棄コロニーを利用した「マイトレーヤ作戦」のサイコ・ザク訓練を取り仕切る。
同作戦ではソーラ・レイ奪取の突入白兵部隊を指揮し、命懸けで管制室を奪い取った。
カーラが直接作戦指揮し始めた際に最初に疑惑を呈したものの、結局真相を知らぬままレールガンにより管制室ごと吹っ飛ばされた。
[民間人]
◆アナハイム
・アンディー・ウエリントン
アナハイム・エレクトロニクスの執行役員で「月の支配者」などとも呼ばれている老齢の男。
イオの父親であるオットー・フレミングとは旧知の仲らしく、かつて共に人類初の木星へのヘリウム3大量採取ミッションに参加した。
オットーと共に将来の地球再生・宇宙進出を託したタイムカプセルとして、月のフォン・ブラウン市を構築した。
だが一年戦争で絶望し、「人が平伏する巨人の力」として新型MSの開発を推進する。
「ランバート」と名付けた棒型のドローン?を複数所持しており、移動時の乗り物役やMS
とMAの操縦を任せている。
文化を護るため様々な物をコレクションしているが、中には
とんでもない物まで保有している。
諸悪の根源
◆その他
・DJナオミ
第1部からたびたび登場している、ゲリラ放送局・サンダーボルト放送局(ステーション)のDJ。
ただし登場といっても受信機から流れる声のみだが。
検閲を逃れ連邦サイド、ジオンサイドのどちらにも味方しない為、放送拠点がバレると爆撃で消し飛ばされる。
だが拠点が吹き飛んでも明るくへこたれることなく放送を続けている。
・オットー・フレミング
イオの父親で劇中では故人。ムーア同胞団首長だったがサイド4が一週間戦争で壊滅し、大勢の犠牲者が出た際に自殺した。
・ランディ・ペール
第2部冒頭に登場。クローディアの兄だが、最前線で戦った妹と違い仮病で兵役を逃れたヘタレ。妹の墓参りに訪れたイオに嫌味を言う。
だが半ば脅迫に近い形で交渉を持ち掛けられ、イオの持つフレミング社の株を買い取ることになる。
もっとも本人には渡りに船だったのだが…。
・キャシー・フレミング
同じく第2部冒頭に登場。イオの姉であり、新生ムーア4を牽引する大企業フレミングインダストリーの代表取締役。
しかし兵役を続けたいイオが会社の株をランディに売ってしまい、これ以上の株の流出を避けるためにイオの兵役続行を認めざるを得なくなる。
・ブッチ・ブラザーズ
外伝である
『砂鼠ショーン』で登場した、砂漠で廃品盗掘している闇業者達。
ショーンの雇い主である親分(本名不明)と部下のボウゴ、ミントの三人組。ちなみに同じような闇業者(砂鼠)はいっぱいいる。
全員一夫多妻の大家族であり、親分に至っては8人の妻と32人の子供がいる。ショーンが出会った地球の人はみんな子沢山だったらしい。
・ウェンディ
外伝4巻収録の『戦闘糧食』で登場した、連邦軍パトロール艦隊「ソードフィッシュ」所属のサラミス級に乗船している調理スタッフ。
調理場の陣頭指揮を執っており、乗組員達からは「ウェンディさん」と呼び慕われている。
語調こそ強いが食事を提供している乗組員の事を大切に思っており、戦死者0の報告を聞くと頬を染め
「戦場にいる兵士にこそ、美味しい御飯を食べて貰わないといけない」、
「最後の食事になるかもしれないと思って食べる戦闘糧食がクソ不味かったら、生きる気力なんて湧かない」
と生きる意欲を食事で与えるために毎日3食手作りの戦闘糧食を提供している。
艦隊内でも彼女の戦闘糧食は有名になり、士気向上に繋がるとして真似をする艦まで出るほどである。劇中では稲荷寿司と沢庵の戦闘糧食を提供した。
劇中では乗組員75人+調理師が数名負傷して食事の提供に支障が出ている僚艦の30人分あわせて105人分の弁当に加えて作り置きも並行。
しかも調理中に艦隊が交戦状態に陥り、火や油の使用が厳禁になり余熱とレンジアップに加熱手段が制限された状況でも諦めない。
調理スタッフ一同顔色1つ変えずに調理を続ける、対空砲火担当が愚痴りつつ稲荷寿司を食べながら戦闘続行するなど太田垣氏らしい戦場描写が多い。
同時に、「容器の紛失がないのは珍しい」というスタッフの報告が物悲しい……。
・グレース・タオ
第3部に登場。非武装中立コロニー「サイド6」の検察官であり、難民保護プログラムの責任者を務める女性。
カウフマンがタール火山での戦闘から脱出させた難民達の乗る船を、サイド6に迎え入れていいか判断した。
連邦政府は南洋同盟をテロ国家だと認定した為、非武装の難民船だけしか領空に入れないと告げる。
だが難民船の現状を鑑みて秘密裡に連邦軍艦隊の航路と周辺マップをカウフマンに託す。
ちなみにサイド6は表立っては非武装を宣言しているが、自衛の為の戦力は普通に保有している。
・ナイジェル・ロス
同じく第3部に登場。サイド6に拠点を置くペルガミノ商会の外商部担当部長のタヌキ親父。
武装解除を迫られたカウフマン達のMSを、4基の使い捨てブースター(という名の長距離弾道ミサイル)と交換というあくどい交渉を持ちかける。
更にサイド6へ向かう南洋同盟の難民船団の情報を、大口の顧客欲しさに連邦軍にリーク。結果、これがサイド6近傍での戦闘に発展することになった。
・サマンサ
スパルタンでガンタンクのドライバーを務めるクリードの元妻。離婚後、連邦政府内務省副長官のアーネストと結婚した。
だが戦後に起きたテロに巻き込まれて死亡した。
[主要登場機体]
[その他用語]
・サンダーボルト宙域
第一部の舞台。
ジオンによって壊滅したサイド4宙域であり、デブリが帯電していて
常に雷が鳴っているためこう呼ばれている。
一年戦争時は
ア・バオア・クーへの補給路であった為、最初の一週間戦争時に滅ぼされた。
ジオン軍はリビング・デッド師団に防衛を担わせ、連邦軍は補給を絶つ為にムーア同胞団を派遣している。
現在もコロニー居住区はそのまま残っており、ジオン兵の中には幽霊が出るのではと恐れる者もいる。
雷の威力は凄まじく、高出力ビームにも干渉してねじ曲げてしまう程。
この雷の電磁力を利用し、サンダーボルト放送局が周辺宙域で海賊放送を行っている。イオが聴くジャズもその一つ。
ここにはコロニー「サイド4」(通称:ムーア)が存在していたため、ムーア同胞団が最も拘る要因になっている。
戦後はフレミング・インダストリーとムーア同胞団の残存メンバーの尽力で復興した。
・リユース・サイコ・デバイス
カーラ達が研究している新システムで、パイロットの操縦イメージを義足や義手を通じて機体に反映させる操縦法。略してRPDとも呼ぶ。
脳が本来の手足を動かそうとする信号をそのままMSの動作に変換する事で、MSを義手のような手足の延長のように自在に操れる。
後の「インテンション・オートマチック・システム」や「ネオ・サイコミュシステム」に通じるものがある。
元々は戦闘で手足を失った負傷兵の再利用(リユース)を目的として開発されたもの。
だが性能をフルに引き出すには専用義肢を装着する為、四肢を切断する必要があるという狂気のシステム。
ちなみに「サイコ」と名付けられているものの、このデバイスシステム自体にはサイコミュは利用されていない。
本作でのニュータイプはそのほとんどが強化を受けており、純粋なニュータイプは少ない。
更に感応波(サイコ・ウェーブ)は使えるが、NTの本質であるはずの認識能力の拡大による人並み外れた洞察力・直感力がない。
本家では他人の悪意などにも敏感に反応してしまうが、本作ではそういったものはない。
額に何かが閃き敵の攻撃を予測する事はあるが、明らかな敵意や悪意、敵の狙撃や砲撃などに反応できない事もある。
その代わりに一瞬でも交信すれば相手の記憶を読み取る事が可能で、思考ではなく体験した記憶そのものを覗ける。
一方で「言わなくても通じ合ってしまう」という事はなく、あくまでもテレパシーによる念話までに留まる。
思考ではなく体験した記憶を覗けるが為、相手側が爆音の音楽などを聴いていればそれも伝わってくる。
感応波に反応してしまう「受信機」と呼ばれる存在がおり、彼らを中継器とする事で遠隔交信が可能。
受信機の素養があればニュータイプとテレパシーによる念話が可能だが、素養がないと相互交信はできない。
ただし感応波を送る側が強制的に干渉する事は可能で、一瞬で戦場の味方全員に意思伝達をする事も出来る。
相手が体験した記憶はそのまま映像記憶のようにテレパシーで転写送信も出来る。
また「
刻の間」と呼ばれる
どこかの世界線でいう「キラキラ」のような空間で複数人同時に繋がれる。
この「刻の間」に繋がっている間は肉体側は放心状態になり、それを利用して一瞬だけ戦闘中に交信し隙を作る事も可能。
・南洋同盟
一年戦争終結後、戦争での連邦の疲弊に乗じて連邦からの独立を図る宗教団体。
仏教の一派「南洋宗」を国教に掲げて極東・中東・インド洋に至るアジア圏の広い地域を支配下に収めている。
仏教系の宗教国家の模様だが、脱出したセクストンを回収したことでリユース・P・デバイスの技術を偶然にも獲得した。
リユース・P・デバイス獲得後急速に戦力を増強しており、その技術を危険視する連邦、デバイスの回収を狙うジオンの双方と敵対。
ダリル・ローレンツの参加や32機も量産されたサイコ・ザクを利用して、連邦・ジオンをも脅かす一大組織へと変貌。
巨大企業「アナハイム・エレクトロニクス社」を人類の敵と見做して同社の壊滅を目論見、遂に大規模な武装蜂起を果たした。
戦力は南洋同盟を信仰する信者で構成されるが、「宗教」という性質から一年戦争で心身の疲弊した軍人が取り込まれたケースが多い。
そして
- コクピットからレヴァンが唱える念仏が常に流れる
- レヴァンのためならただの宣戦布告のために多数の死者を出すことが前提の作戦も笑顔で実行する
- 健常な四肢を嬉々として切断してサイコ・ザクに乗り出す
など、これまでのガンダムシリーズの敵では見られなかったような異様な光景が散見される。
そして連邦・ジオンの双方の内部に信者が潜り込んでおり、片方の陣営にもう片方の陣営の動向をリークしたりしている。
更に自軍の資金や兵器を同盟側に横流しするなどして、南洋同盟らの有利になるように状況を操作している。
一年戦争で損傷・廃棄されたMSも積極的にリサイクルして取り込んでいるので、結果として保有兵器はジオンと連邦のごった煮とかなりカオス。
サンダーボルト宙域に廃棄されたスペースコロニーを秘密裏に軍事拠点とするなど、影響力は宇宙にも轟く。
立ち位置的にはイオを
織田信長とすると、南洋同盟は一向宗、レヴァン・フゥは本願寺顕如、みたいな感じである。
ちなみに明智光秀に当たるキャラもちゃんといる。
なお、南洋宗全体としては「レヴァン一派の武装蜂起はレヴァン達の独断による暴走」という立場を示しており、
武装蜂起したレヴァン一派の事を南洋宗とはまた別の宗教であると認識している模様。イスラム教と過激派原理主義者の関係みたいなもん
同時に、ニュータイプ能力を個人的な復讐のためフルに悪用していると言えるレヴァン個人の影響力を危険視している。
・水上都市リグ
南洋同盟編で登場した水上都市。同盟の傘下にあり、「傷痍軍人が消える街」という噂が立っていた。
難民収容施設も兼ねており、義肢装着者をリユース・P・デバイスの実験対象として勧誘していると考えたダリル小隊が潜入。
その後にスパルタンによる強襲を受け同盟基地は壊滅・制圧され、街も大規模な破壊に巻き込まれ大勢の死傷者を出した。
南洋同盟が仕切っているが教義に関係なく結構自由な街で、売春もあれば性風俗店も普通に経営している。
・タール火山基地
フィリピンのタール湖にある火山の内部に秘匿された基地。南洋同盟の本拠地であり、量産型サイコ・ザクMk-Ⅱの製造工場がある。
火山の熱による発電機能と、衛星からの探知の妨害機能を持つ天然の要塞。更に厚い地盤も複雑に入り組んだ施設は攻略が非常に困難らしい。
特に熱源のおかげで地下のサイコ・ザク研究所と大量の戦力を連邦・ジオンから隠す事に成功している。
・マイトレーヤ作戦
レヴァン・フウ率いる南洋同盟がアナハイム・エレクトロ二クス社を壊滅させる為に立案した作戦。
ジオン共和国にあるソーラ・レイの奪取し、それで月のアナハイム本社とMS工場を壊滅させるのが目的。
尚、「マイトレーヤ」とは古代インド語で「慈悲から生まれた者」を意味する。
弥勒菩薩の梵名でもあり、情け深い・慈悲心ある者という意味を持つ。
[余談]
本作中で明らかに作画が乱れている時期があるが、これは太田垣氏の腱鞘炎が悪化したことが原因。
元々メカニック系は3Dを下地にしたデジタルでの作画を行っていたそうだが、それがデビュー以来酷使し続けてきた利き手にかなりの負担を掛けていたらしく、フリーハンドでの作画に移行すると同時に作画体制・誌面への掲載ペース・画風の大幅な変更を余儀なくされてしまう。
一時は痛みや痺れの症状が利き手である左手親指から肘にまで及ぶという状況で、筆圧のコントロールなどが出来なくなってしまっていた。それでも痛み止めの注射を打って連載を続けていたが、2018年9月から約3カ月の休載を経て復帰。
それには奥方から掛けられた「読者の人たちは絵だけを見ているんじゃない。物語を楽しみにしている人たちに向け描けばいいじゃない」という言葉も後押しとなっており、「この絵を維持しなければならない」という2年間雁字搦めになっていた執着も吹っ切れる切っ掛けになった、とインタビュー記事で語っている。
なお、同インタビュー記事では復帰原稿を編集部に見せたところ青い顔をされたとも語っており、復帰原稿が掲載された誌面では今まで通りの作画が出来ない旨のおことわりも掲載された。
事実として、画風の大幅な変更後もパラレルだからこそ先の読めない展開や人の心がない物語の評価が高く、吹っ切れてからは寧ろ「作者がRPDを使いだしたのではないか?」と囁かれるほどに作画のクオリティが著しく上昇しており、細かな心理・メカニック描写も大開きのページを使ったダイナミックな作画も評価が高い。
奥方の言葉は確かに真理を突いていたのである。
「
ガンダムビルドファイターズトライ」にサンダーボルト版ジムが移っていたり(劇中で
ホシノ・フミナが明確に「サンダーボルト版」と発言している)、
外伝「A」のイメージの中でサイコ・ザクが描かれているので、他映像作品への出演に版権的な問題はないようである。
映像化に伴って、出版社が異なる角川書店のガンダム専門誌である「ガンダムエース」といった雑誌での扱いがどうなるかも注目されていた。
現状としては存在に関しては普通に触れられており、ゲーム作品への本作品機体の参戦情報も取り扱われている。
一方で、映像作品としては扱いはかなり小さく、やはり出版社の違いによる壁は存在する模様。
このように元々正史とはパラレルワールドの世界観となっており、独自性も多くなっている。
競合他社の雑誌と言うこともあって、角川書店及びガンダムエースの宇宙世紀作品で本作に触れるような描写が登場することは殆どない。
だ、同雑誌で連載されていた『
機動戦士ガンダムF90 FastestFormula』では、本作を示唆するような描写が出てくる。
ガンダムエースで連載されていたガンダムVSのオールスター漫画である『
ガンダムEXA』及びEXA VSへの登場があるのかも注目されていた。
この漫画では
G-UNITやSDガンダム英雄伝といった講談社系作品も出演している。
サンダーボルトも映像化に加えてガンダムVSシリーズへも本格的に登場することになった。
尚、サンダーボルトのみならず黒衣の狩人や
トレジャースター、アグレッサーといった小学館系作品の動向が見守られた。
しかし、VSシリーズには2016年の『エクストリームバーサス マキシブースト ON』で初参戦したものの、
連載終了までサンダーボルトに対してガンダムEXAが触れることは殆どなかった。
流石に他出版社で同業の人物が今なお連載している作品に触れることは出来なかった様子である。
また、宇宙世紀作品ながら1st以外の宇宙世紀シリーズとの関係性が限りなく曖昧にされている世界観設定も原因だったのではとも推測されている。
その他『
SDガンダム バトルアライアンス』では本家宇宙世紀に転送されてくる形でイオとダリルが登場。
「子供を見殺しにした」という負い目もあってか、イオと鉄華団の絡みはなかなか辛い所がある。
ただ、イオク様を嬉々としてぶちのめそうとするイオに対しては「国際問題になる!」とオルガが必死で止めるというギャグがあったが
あと、案の定イオと声が同じ人との掛け合いがある。イオは「名前は気に入らないがいい声している」と意気投合するのに対し、ダリルは「その声に因縁を感じる」と言ってしまったら「それはつまり愛か!」と勘違いされて「この声が聞こえたら私が来た合図と知るがいい!」と新手のストーカー宣言されてしまう
追記・修正はリユース・P・デバイスに対応した方がお願いします。
- 何気にフルアーマーのHGUC化はサンダーボルトが初になるのか -- 名無しさん (2013-12-12 23:53:01)
- EXAでダイブしたらどうなるのだろうか あとガンダムでグラハムってフラッグファイター以外にももう2人いた気がする -- 名無しさん (2013-12-13 00:05:25)
- ↑ アンドリュー・グラハムさんか? -- 名無しさん (2013-12-13 01:52:25)
- サキ・グラハムさんもいる。女で犯罪者の部隊にいるという本作同様ワケありな部隊の人だけど。 -- 名無しさん (2013-12-13 01:59:20)
- ラル隊のコズン・グラハムもいるぞ! -- 名無しさん (2013-12-13 02:48:20)
- ↑フルアーマーガンダム7号機を忘れないで!! -- 名無しさん (2014-03-03 08:02:23)
- 連邦の女性艦長が耐え切れずに麻薬打とうとしたシーンは重かった。 -- 名無しさん (2014-03-03 09:41:58)
- フィッシャーさん「俺もすぐ逝く!」とか言って無双し始めたからワロタ。間違いなくリビングデッドの二番手 -- 名無しさん (2014-03-07 00:16:30)
- 角川じゃなくて小学館だからEXA続編でこの作品へのダイブは難しそうだな 講談社でやってたG-UNIT出せたのはときた関連だったからだろうか? -- 名無しさん (2014-03-07 01:03:04)
- 明るい歌と悲惨な戦場の組み合わせは残酷ですね…。 -- ビギナー (2014-03-10 22:45:20)
- サイコザクのプラモはマジでかっこいい、FAガンダム買うんだったらサイコザク買ったほうがお得感MAXっす!(あくまでも個人的な感想です) -- サイコザクかっこよすぎヤバたん! (2014-03-24 20:35:04)
- ↑パイロットは四肢切断の非常にえげつないMSだがな・・・・。 -- 名無しさん (2014-03-24 21:00:13)
- 3巻読んだけど、これ…続くの!? -- 名無しさん (2014-03-24 21:04:27)
- あんまりガンダムっぽく無いって意見が多いけどかたや負傷兵の再利用部隊かたやガンダムに憧れた志願兵の部隊っていう対比は実に一年戦争の縮図っぽくて好き -- 名無しさん (2014-03-24 22:18:24)
- 三巻のボール目当てで買って読んだっけ予想以上に面白かったな -- 名無しさん (2014-03-24 22:35:22)
- ジオング2・・・・凄いのがあったんだな。 -- 名無しさん (2014-08-12 14:29:58)
- MSのデザインとかはいいと思うけど、個人的には人の絵柄がキモいなw -- 名無しさん (2014-08-14 10:21:38)
- この中で一番幸運なのはショーンだよな。 -- 名無しさん (2014-08-14 11:42:21)
- あんまり好きじゃなかったけどガンダムヘッドで惚れたわ -- 名無しさん (2014-08-28 20:45:54)
- やっぱりサイコザクのパイロットの悲惨さとカプセルに入れられたカーラとプレッシャーでクスリに手を出そうとした連邦の女艦長のことが戦争を重くしたな。これはスパロボにものせられない話だな。 -- 名無しさん (2014-08-28 21:00:52)
- 「フロントミッション」漫画といい、この作品といい、作者はいずれあのコンセプトでボトムズ漫画描きそうな気がする -- 名無しさん (2014-11-30 07:48:13)
- ↑3個人的には一年戦争終わった後のイオの日常描写が一番キツかった。悪役悪役してる奴がいないのが余計にリアル。 -- 名無しさん (2014-12-19 21:08:10)
- 「機動戦士アトラスガンダム」というタイトルに変えても良いと思うし、Gジェネやトライエイジ、ガンダムウォーといったクロスオーバー系への参戦が消極的だから徐々に期待しなくなった。「イオ=悪」だと描かれがちなのも「08小隊」のシローのことを考えると・・・ -- 名無しさん (2014-12-29 23:41:12)
- 「EXA VS」ではこの作品の世界や機体が登場すると思ってたんだけどなぁ テミスがサンダーボルト版ジムに搭乗するとかアル・アダ搭乗ペイルライダーVSムーア同胞団orリビング・デッド師団とか見てみたかったけどなぁ ボンボンで連載されていた「G-UNIT」や「SD英雄伝」の機体や人物は出てたからこの作品も絶対に不可能じゃないんだろうけど… -- 名無しさん (2015-08-10 02:45:27)
- アニメ化が決定したらしいけど、ガンダムエース側的にはどう扱えばいいか判断が問われるな -- 名無しさん (2015-10-28 20:49:58)
- 千葉「よし、レオスにダイブさせる口実ができた」 -- 名無しさん (2015-11-22 19:46:56)
- UCにオリジンにサンボルって宇宙世紀だけで何作るんだよ・・・これらは富野以外が関わった1stの話でいいの?きりがなくて何よりだわ全く -- 名無しさん (2015-12-03 12:37:20)
- 俺は映像化された作品以外はこの物語含め並行世界って解釈している。 -- 名無しさん (2015-12-18 02:44:16)
- アトラスガンダム -- 名無しさん (2016-01-05 23:32:02)
- ↑続き プラモ化したらダブルオー並の変態可動しそうだな -- 名無しさん (2016-01-05 23:34:20)
- キャッチコピーが種運命と対極。 -- 名無しさん (2016-01-05 23:53:25)
- 特番見たら「ザクが主役のガンダム」って言ってた。両陣営に主人公が1人ずつじゃないのか!? -- 名無しさん (2016-01-06 01:26:39)
- 珍しくジオン星人のアレっぷりをちゃんと書く漫画 -- 名無しさん (2016-01-24 06:27:06)
- 一気読みしかできないくらい面白かった。北斗の拳とジョジョ3部以来だ。 -- 名無しさん (2016-03-04 12:40:49)
- サントラ届いたけどめっちゃ良い曲ばっかりだな -- 名無しさん (2016-06-16 22:29:12)
- 劇場版で初めて観たけど、戦闘での負傷以上に、ダリルをサイコザクに乗らせるべく、ダリルの唯一無事な右腕を切断する異常さのほうが怖かった。 -- 名無しさん (2016-07-03 12:38:33)
- MSと言う存在と狂気に身を委ねつつも何とか正気を保ってるイオと戦争を憎みながら戦場でサイコザクに魅了されていくダリルの対比が面白い。俺の失った手足よりも自由だ!で一線超えちゃった感がすごい -- 名無しさん (2016-07-16 16:31:57)
- フィッシャーまでダリルから離れちゃってダリルは孤独になっちまった -- 名無しさん (2016-11-23 02:49:04)
- 宇宙世紀の外伝だけでいくつあるんだよ・・・ -- 名無しさん (2016-11-29 08:33:52)
- 坊様がNTなんて「ニュータイプ砲」がマジで出来そうだ。 -- 名無しさん (2017-03-31 10:28:42)
- カーラはあのままの方がきっと幸せなんだよな・・・・・。 -- 名無しさん (2017-03-31 10:29:30)
- ガンダムに乗る者としてイオはアムロ・レイのことをどう思ってるんだろ? -- 名無しさん (2017-04-05 20:49:35)
- ↑ 噂で聞いた話だか新鋭艦にジオン古参のエースと渡り合う凄腕の少年がいる、もしくはまったく知らないかじゃないかな。もしくは -- 名無しさん (2017-06-16 11:12:14)
- まさかのダリル入信 バッドエンド確約みたいな感じになってんなあ -- 名無しさん (2017-11-17 19:50:57)
- レヴァンフウ僧正って表に出てきてる坊さんは影武者兼NT能力の交信機役で本物はもう脳みそだけとかチューブだらけで肉体は半分死んでたりしてそう リユースサイコデバイスで延命ってあんまりピンて来ないし -- 名無しさん (2017-11-27 23:10:35)
- 1部はイオが異常でダリルがまともみたいな描き方だったけど、2部だとイオは戦闘狂を装ってるだけでダリルは1部の時点でとっくに壊れちゃってたって感じ -- 名無しさん (2018-01-30 19:56:08)
- コーネリアスが南洋同盟のスパイと判明したけど、イオが知ったらどうなるのか・・・ -- 名無しさん (2018-02-06 23:04:54)
- 宇宙世紀シリーズの悪癖といえる後付けでと無意味な過去話の呪縛から逃れられる唯一の宇宙世紀作品 -- 名無しさん (2018-08-17 02:51:19)
- ワタリー「戦場にいるとみんなおかしくなってしまう」 このセリフが一年戦争から続いていたとは -- 名無しさん (2019-01-06 08:02:25)
- 13巻読み返しても未だに確証が持てないのだが、ビリーってアッガイの爆発に巻き込まれて死んだのか? -- 名無しさん (2019-05-12 11:11:23)
- ビリーはまだ生きてんじゃないの、セバスはダメだろうが -- 名無しさん (2019-06-09 11:42:48)
- 結末に向けてバンバン死んできたね これでコーネリアスの裏切り知ったらイオ壊れちゃいそうだな -- 名無しさん (2019-08-25 23:46:35)
- ↑、とりあえず最新号はコーネリアスを撃てるか否かで次回に続くだったな -- 名無しさん (2020-01-14 07:24:55)
- いつまで短期集中連載してんだよ!いや俺が編集分からないだけだが -- 名無しさん (2020-03-08 23:36:00)
- ダリルに比べて好きになれないあんちゃんだったけど流石に親友二人を立て続けに殺す羽目になったのはかわいそうやな -- 名無しさん (2020-07-06 16:00:59)
- ジオングまさかの登場には驚いた。しかも搭乗者が連邦側のイオとは -- 名無しさん (2020-08-31 00:34:00)
- ↑あれって皮がガンダムなだけだから見方変えるとザク+ブラウ・ブロVSジオングなんだよな -- 名無しさん (2020-10-01 17:40:22)
- ↑(元)サイコ・ザクMK2+ブラウ・ブロなんだよなぁ -- 名無しさん (2020-10-22 10:47:45)
- なんでガンダムって日本でしか人気ないの?コードギアスやエヴァと何が違うの? -- 名無しさん (2021-01-11 02:57:31)
- この作品ってイオが何をしたっていうくらい苦しめられて、片側ダリルがヨイショされてて、個人的に見ていて気分のいいものではないな000. -- 名無しさん (2022-01-14 11:05:31)
- ↑2荒らしかね? -- 名無しさん (2022-01-14 11:06:05)
- マイトレーヤ作戦どう終わらせるんだろう -- 名無しさん (2022-11-20 16:22:58)
- はよ完結してほしい作品の一つ。ムーンライトマイル(サンダーボルトが連載されることで休止になってる同作者の作品)の続きを読みたいんよ… -- 名無しさん (2022-12-08 00:03:34)
- ムーンライト続編は作者のpixivで読めるぞー。連載できないからだって(泣) -- 名無しさん (2023-02-28 03:13:31)
- カーラさんまさかの裏切り。連邦にとっては喜ばしい事態だがどうなるのか -- 名無しさん (2023-04-15 20:26:34)
- いよいよダリルが曇らせるターンがきたか -- 名無しさん (2023-05-09 20:33:04)
- 舞台がサンダーボルト宙域から移ってからは話が重いので読むのに気力が要る作品 -- 名無しさん (2023-05-09 21:05:54)
- ↑3いや返す刀で「私が曇った原因の戦争で片棒担いだ連邦も壊滅じゃあ!」も十分あり得る選択肢な訳で、完全に個人の恨みつらみだけで動いているから行動の予測が全く付かない -- 名無しさん (2023-06-20 09:54:03)
- 明智光秀に当たるキャラ←コーネリアス・・・でいいのか? -- 名無しさん (2023-07-17 21:42:28)
- ヒトラーやゲッペルスもに凝ってて高野山に二人の位牌があるとかトンデモ本に書いてあったが、宇宙世紀もか -- 名無しさん (2024-05-13 13:06:46)
- 連邦側のイオ達がジオングに乗り、ジオン側のダリルが中身がザクのガンダムに乗って戦い、決着の方法としてラストシューティングもやるかもしれないと噂されてる事態から、尊厳破壊と言われてるみたいね -- 名無しさん (2024-08-10 11:12:33)
- あーもう滅茶苦茶だよ 助けて黒い鳥かイレギュラー!(対企業最終兵器を呼んでくるスタイル -- 名無しさん (2024-08-24 14:45:55)
- 終わる様に見せかけて更に混沌の時代に突入しようとしてて全然先が読めない。と言うかアイツらに「あの名前」を名乗らせるの作者のセンス溢れすぎててヤバい。確かに空と大地の間の存在だけどさぁ! -- 名無しさん (2024-08-25 13:02:34)
- Wikipediaには書いてあったけど太田垣先生が腱鞘炎が悪化してるので作画を大幅に簡略化して執筆してる事は書いてないのか。それにしても今後は連邦VSアナハイムなんて事は無いかね? -- 名無しさん (2024-08-25 13:36:21)
- 病気が治ったばかりのときはハンターハンター級だったけどそれから何年かして悪化前を10とするなら7くらいの絵柄で読めるイメージ。ムーンライトマイルの新刊や復帰あけは4くらいだった -- 名無しさん (2024-10-04 22:40:30)
- どうでもいいから早く終わって欲しい。 -- 名無しさん (2024-10-16 21:39:24)
- パラレルと割り切ってるからか新訳Z以上に違う歴史歩みそう。少なくともティターンズみたいな組織を作るにしたって違う名前にはなるだろうな -- 名無しさん (2024-11-06 20:32:25)
- フィリップ・カウフマンの子供の描写って養子じゃ無くて、死体を瓦礫の下から見つけたって意味じゃないの?養子云々の描写なんてあった? -- 名無しさん (2024-12-16 20:38:40)
- 「戦争ジャンキーがカルトに落ちて脳汁垂れ流しながら踊ってただけさ!」うーん辛辣だが的確ゥ... -- 名無しさん (2024-12-28 09:21:04)
- ↑「でもこうやってイオが虚勢張ってる時って大抵その後にロクでもないこと起きるよな」とか言われてて続きが怖い… -- 名無しさん (2024-12-28 09:58:31)
- 今話のカーラの、ダリルへの言いたい放題が読者の代弁レベルで草 -- 名無しさん (2025-03-01 14:37:13)
- 作者曰く、イオじゃなくてダリルが主人公らしいけど、その主人公が宗教にハマる漫画ってそうそうないぞ……。 -- 名無しさん (2025-03-02 05:44:55)
- 陣営が違うカーラとイオの両方から「結局戦争ジャンキーがカルトに踊らされてただけやんけ(要約)」って言われてるダリルに大草原だけど、結局本質見てるのがこの2人しかいなかったのがダリル最大の不幸か -- 名無しさん (2025-04-02 22:19:40)
- カーラの言う通り、ダリルは真面目にやってただけで、国に利用されただけなんだ。読み手みたいに、なんでも知ってるわけじゃないから、ボコボコに言われるのキツい -- 名無しさん (2025-05-20 23:52:52)
- 最終章(あと8話で最終話)。これもう後日談じゃない? -- 名無しさん (2025-06-14 22:46:52)
- ガンタンク組生存してたの良かったねえ…。↑↑最初はダリルは仲間や家族を守るために国に従ってただけだけど、途中から明らかに失った手足が戻る感覚のために乗るようになり、そしてMSに乗るという目的のための手段としてNT信仰にのめり込んでいった感じだったからなぁ。もう残した家族の事とかも優先順位かなり落ちてそうな状態だったし -- 名無しさん (2025-06-26 07:22:56)
- すっごい今さらだけどサイド4跡地は実際に機動戦士ガンダムで出てるんだよね。ワッケインの艦隊がそこを通ってソロモンに攻め込んでた。もちろんサンダーボルトなんてなし。本作はパラレル世界でないと根底から成立しないんだよね。 -- 名無しさん (2025-07-22 13:20:50)
- 正史Zより、2勢力ほど多いカオスに突入 -- 名無しさん (2025-08-04 17:18:14)
- もうダメだ、この漫画読んでたらおかしくなる。(良い意味で) -- 名無しさん (2025-08-04 18:50:03)
- 今月はサンダーボルトとアグレッサーどっちも出てガンダムが楽しい月だな -- 名無しさん (2025-09-12 19:02:44)
- とりあえずイオ、リリー、カリストの3人が楽しそうにしてるだけで心から良かったと思える。でも最後の最後にまたとんでもねえもんぶっこんできおって… -- 名無しさん (2025-09-12 19:46:11)
最終更新:2025年09月20日 00:15