世界創世神話 - ここだけ魔王の城 @ ウィキ

第一部 世界創成

第一部 世界創成

世界には初め、「月」がありました。それしかありませんでした。
そこには「至高なる創造神」がいました。
しかし彼(彼女)も一人では寂しかったのでしょう、彼(彼女)は始めに二つの存在を作りだしました。
純粋無垢なる精神エネルギー体<天使>
元素を司る存在<精霊>
です。
(天使は自我なし、精霊はあり)
<神>は彼らとともに「大地」を作りました。
大陸や海、山や川を作りました。
<神>は次に、二つの存在を作りました。
至高なる力を持つ<龍>
そして、
自ら選択し、進化する<始祖>
です。
しかし、世界は真っ暗でした。太陽がなかったのです。
<神>はそのことに気付き「太陽」を作りだしました。
しかし、それでも<神>は一人ぼっちでした。彼(彼女)の作りだした存在は彼を崇めるばかりで、対等の存在にはなれなかったのです。
そこで<神>は、太陽を見ました。
その光の奥には、別の世界が見えました。
太陽は大きな<ゲート(変更あり？)>になっていたのです。
その世界には<神>と同じような存在がいました。
<神>は自分の<仲間>であることを覚りました。
彼は初め、自分の創造したもの達をいっしょに連れて行こうとしました。
しかし、彼らのうち限られた力の強いものしか連れていけませんでした。
ほとんどのものが<移動>に耐えることができなかったのです。
<神>は悲しく思いましたが、<仲間>に会いたいという気持ちが勝っており、<神> と限られたもの達はその世界に旅立ちました。
その<移動>の影響なのか、<空>に月がもう1つ現れました。
それが、<万色なる彷徨いの月>です。

その後、残されたもの達はそれぞれこう行動しました。
<天使>は最初の月<白き至高の月>へ残りました(もともとそこにいました)。
<精霊>は<大地>の各地へ散らばりました。
<龍>はいつか自分達も連れていってもらえる日を夢見て眠りにつきました。
そして<始祖>は、変わらず白き月(白き至高の月の略称)を崇めるものと、新たに彷徨い月(万色なる彷徨い月の略称)を崇めるものに別れました。
白き月を崇めるもの達はやがて「巨人族」などに、彷徨い月を崇めるもの達は「人間」や「ドワーフ」、「エルフ」や「小人族」といったさまざまな(知的)種族に別れていきました。

第二部 〈黒き歪みの月〉

第二部 〈黒き歪みの月〉

〈神〉が世界からいなくなり数百年、世界には多くの種族が住んでいました。
ある種族は、〈輝きの地〉へ渡りたいと思い、いろいろな試みを始めました。
ただ肉体を鍛え上げようとしたり、世界の心理について考えたりしました。
その中の一つに新たなる月を作りだすというものがありました。その種族のものたちは皆で魔力をあつめ、月を作ろうとしました。
しかし…、その中の幾人かは邪な思いを抱いて参加していた者もいたのです。
欲望、嫉妬、恨み…
その思いは儀式に大きな影響を与えました。
その儀式は一見成功したかに思えました…が、その儀式は誰もがすぐに「失敗した」ということを悟りました。
その月は黒かったのです…黒く暗く…まるで空に黒い穴が開いたかのように…

第三部 <悪魔戦争>

第三部 <悪魔戦争>

そして…その月から異形なる者どもが押し寄せてきました。
<悪魔>です。
悪魔の力は強大でした。しかも悪魔は無尽蔵にあらわれました。
彼らの力に魅了され、堕落し、歪みの月を信仰するものたちが出てきました。
それが〈堕落し者〉です。
小人はゴブリンに、人間はホブゴブリンに、ドワーフはオークに…という風に変わっていきました。
この事態に気付いた<龍>達も眠りから目覚め、戦いに参加しました。
これが長く、苦しい<悪魔戦争>の幕開けでした。
この戦いは100年近く続きました。
初めは強大な力を持つ<龍>のおかげで戦力は拮抗しているかに見えました。
しかし、悪魔の中でも最強の力を持つ<魔元帥>と、世界に残っていた<龍>の中での最強の六体がお互いを封印した後、
次第に悪魔側が押し始め、悪魔に軍配が上がるかのように思われました。
その時、空に突如二つの月が表れたのです。

第四部 <蒼き秩序の月>と<紅き自由の月>

第四部 <蒼き秩序の月>と<紅き自由の月>

一つ、空のように、海のように蒼い月<蒼き秩序の月>
一つ、血のように、炎のように紅い月<紅き自由の月>
これらの月にはその名の通り、秩序を重んじる神々と自由を尊ぶ神々がいました。
二種類の神々は、悪魔を歪みの月まで押し戻し、網を張り巡らせこちらに来れないようにしてしまいました。
まぁ力の弱い悪魔はその隙間をくぐりぬけてこちらにやってきたりするのですが…
(負の心が大きいほど強い悪魔を呼び寄せます。)
かくして世界には一時の平和が訪れました。
〈始祖の子ら〉(始祖から進化したものたちのことです。)は、彼らの力に魅了され、崇めるようになりました。
変わらずに元の月を崇める者もいましたが…

第五部 世界三分離、そして現在へ～

第五部 世界三分離、そして現在へ～

世界は平和を取り戻したかに見えました。
しかし、今度は〈悪魔戦争〉には到底及ばない規模ですが、
蒼の月を信仰するものと、紅の月を信仰するものがお互いに自分たちの考えを押し付け合い、
世界各地で紛争が起きました。
そこで、元々相容れなかったのですが、二つの神々は相談し、
「世界を分割して統治する」
ということを決めました。
すなわち、元々の世界・蒼の月の世界・紅の月の世界の三つに世界を分けたのです。
そして世界の各地に、相互に行き来できる場所を設けました。
このとき、蒼の主神が「シィトム」だったことから蒼の月の世界は「聖天界」より「天界」と、
紅の主神が「ヨゥムン」だったことから紅の月の世界は「妖魔界」より「魔界」と、
元々の世界を「主界」呼ぶことになりました。
まぁ現在では、
天界では、お固いばかりじゃつまらない！というので紅信者がいたり、
魔界でも、全員が自由すぎると集団がまとまらないという理由で蒼信者がいたりします。
紅と蒼、両方を信仰しているものは紫の月の者や紫信者と呼ばれます。
これはほとんど人間ですが…。
比率は魔界では、紅：蒼：彷：紫＝5:1:3:1
天界では紅と蒼の比率が逆で、
主界では、紅：蒼：彷：紫＝3:3:3:1
となっています。