テノリライオン

06-08-31

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corelli

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ラビ・M・トケイヤー「ユダヤ・ジョーク集」読了。


「どんな辛苦も、笑いで吹き飛ばせぬほど重くはない。」

一見脳天気に見えるこんなセリフも、ユダヤ人が言うと手応えがある。
まああれこれ言うのも野暮なので、一つだけ引用。


他人の葬式

ユダヤ教の葬式では、人々が悲嘆にくれ、暗い。
それに引き換え、カトリックの葬式は、のぼりを立て、聖像を持ち歩き、司祭が派手な祭服を着て、歌をうたい、酒を飲み、にぎやかである。
あるとき、ユダヤ教のラビとカトリックの神父が町で出会った。 神父がたずねた。
「どうしてあなたのところの葬式は、あんなに陰惨なのでしょう。 私たちのところでは、神に召されたというので、悲しみのなかにも喜びがあるのです」
「だから私はユダヤ教の葬式よりも、カトリックの葬式を見る方が好きなんです」
とラビがこたえた。

ジョークの冴えと頭の切れというものは実にリンクしているなあ、としみじみ思ってみたりする。


カテゴリ: [読書] - &trackback() - 2006年08月31日 22:46:13
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