テノリライオン

書庫版あとがき--Blanc-Bullet

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corelli

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……ぼちぼち、自分の過去作品を見かえすのが真剣に辛くなってまいりました(笑)

えー、病弱なガンマンの女の子と猫かぶり白魔道士の男の子のいわゆる成長譚といいますか、いや成長してるのは男の子の方だけっつーか正直女の子の方まで手が回らなかったっつーか、まあそんなお話です。
モデルなし、初めて一から作ったキャラだけで構成した、私個人としては記念碑的な作品でもあります。

さて恒例(?)の、実にどうでもいい裏話。
だいぶん前の話になりますが、ネット上の某所でリレー小説の話が持ち上がった事がありまして。
まあその話は何だかんだで結局立ち消えになってしまったのですが、そうなる前までに、そこに投入するキャラだけは無責任に妄想していたんですね。

んーなんかこう、人様に提供するからにはいじくりやすいキャラがいいよな。言動に特徴を持たせやすいような、ちょっとクセというか指向性があった方が面白いだろう。
えーと面白さの基本は意外性(短絡的)。じゃー真逆の属性で、男で凶暴な白魔道士とか。でもモロに凶暴だと(自分が)扱いづらいから、その性格は周囲には隠してることにしよう。
んで当然女の子も欲しいから、それじゃこっちは冒険者だけど病弱ってことで。白魔道士とも合うし。しかし相方が白魔となるとこっちはアタッカーでないと駄目だよな、でもさすがにガチの格闘系前衛は病弱じゃ説得力に欠けるから、そうだ狩人にしよう。ヘイト問題はご都合主義でどうにかするべ――

とまあそんなふうにオモチャのようにこねくりまわしていた設定が独り立ちし、そのままこのお話になってしまったという訳です(笑)
そしてこのへんから妙に説教色が強くなるというか、「何か言いたそうな」お話の作り方になってきているのは、登場キャラを本当の意味で自由に動かせるようになった事で、ついに私の本性(笑)が全面的に押し出されて来たからではないかなと思っております。
モデルがいるって事は、キャラを立ち上げやすい反面そのモデルの持つ背景も同時に背負い込む事になります。なのでどうしてもそれを捨てられないというか、悪く言えば彼等の「言う事を聞かなければ」ならなかったような気がします。
なんて事に気付いたのも、このお話を書いた事による収穫の一つだったり。

そうそう、まあこれも裏話に類することですが、人の作品のキャラクターにポイントとして初めてご登場願ったという点でも非常に印象深い作品であります。
ええただの、そして異常な♂エルヴァーン好きですが何か。

最終的な舞台にしたプロマシアエリア(タブナジア、ルフェーゼ)は、プレイする場所としてはレベル制限が多かったりちょっと話がややこしかったりで今ひとつと感じていますが、空中岩塊群リヴェーヌをはじめとする上下感があるマップ作りや、どこか郷愁を誘うようなBGMはとても好きです。イメージとしては寒系の中間色。


という訳で最終話より、早暁の光降りるルフェーゼ野。





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