テノリライオン
07-01-10
最終更新:
corelli
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#blognavi
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清水良典 「2週間で小説を書く!」読了。
いやー、何とも言い逃れのできないタイトルですが(笑)!
多分あれだね、エロ本の次ぐらいにレジに持っていくのがはばかられるタイトルだねこれは!
そこ、いいから自意識過剰とか言うな! 横目でヒソヒソ話しない! 指差すのも禁止! 泣くぞコラ!w
多分あれだね、エロ本の次ぐらいにレジに持っていくのがはばかられるタイトルだねこれは!
そこ、いいから自意識過剰とか言うな! 横目でヒソヒソ話しない! 指差すのも禁止! 泣くぞコラ!w
えーと。
勇気を持って告白しますと、一応このテの本は他にも数冊目を通したことがあります――が。
それを読んだ時の私のレベルにも左右されるのでしょうが(確か結構昔だった記憶)、率直な感想を述べてみればまぁやや抽象的、ほほうと感心はしても実技に結びつかない感じだったんですね、その本は。
勇気を持って告白しますと、一応このテの本は他にも数冊目を通したことがあります――が。
それを読んだ時の私のレベルにも左右されるのでしょうが(確か結構昔だった記憶)、率直な感想を述べてみればまぁやや抽象的、ほほうと感心はしても実技に結びつかない感じだったんですね、その本は。
あ。一応断っておきますが。
小説の技術なんてのは、学科のように参考書をひとつふたつ読んで「理解」する類のものではないと思っております。ごくごく個人的に。
特に私のように「センス(敢えて才能とは言わない)」というものを持ち合わせていない「持たざる者(笑)」は、筋トレでもするように粛々と本を読み、悶々と自分で書いて、24時間考えて考えて考えて、その繰り返しで泥臭く会得していくしかないもんだと。
例え天才でも努力は必要ですけど、それでもスタートラインがやたら先の方にある人ってのはいるからなぁw
小説の技術なんてのは、学科のように参考書をひとつふたつ読んで「理解」する類のものではないと思っております。ごくごく個人的に。
特に私のように「センス(敢えて才能とは言わない)」というものを持ち合わせていない「持たざる者(笑)」は、筋トレでもするように粛々と本を読み、悶々と自分で書いて、24時間考えて考えて考えて、その繰り返しで泥臭く会得していくしかないもんだと。
例え天才でも努力は必要ですけど、それでもスタートラインがやたら先の方にある人ってのはいるからなぁw
でまぁ、そんなこんなを踏まえまして。
この「2週間で~」は、程よく基本的でとても普遍的、そしてかなり実技的な一冊だと思います。
料理でもって例えるならば、
「ねぎは小口切りにし、ささがきにして水に放しておいたゴボウと一緒に……」
なんて言われた場合、はいはいと苦労なく普通にできる人と、そもそも小口切りって何だ、ささがきって何だ、水に放すってどういう事だ、という人がいる。
この本は、「小口切りとはこういう切り方でこんな時に使う、ささがきは……」という所から押さえていく本です。
だからと言って安易に過ぎる内容ではなく、色々なサンプルを引き合いに出して比較してみたり、最近広まり始めた文体が陥りやすい罠なんてのもあって興味深い。
文芸評論家の肩書きを持つこの著者、サンプルに舞城王太郎が出てくるあたり、非常に現代に即したフラットな視点をお持ちなのではなかろうかと。
この「2週間で~」は、程よく基本的でとても普遍的、そしてかなり実技的な一冊だと思います。
料理でもって例えるならば、
「ねぎは小口切りにし、ささがきにして水に放しておいたゴボウと一緒に……」
なんて言われた場合、はいはいと苦労なく普通にできる人と、そもそも小口切りって何だ、ささがきって何だ、水に放すってどういう事だ、という人がいる。
この本は、「小口切りとはこういう切り方でこんな時に使う、ささがきは……」という所から押さえていく本です。
だからと言って安易に過ぎる内容ではなく、色々なサンプルを引き合いに出して比較してみたり、最近広まり始めた文体が陥りやすい罠なんてのもあって興味深い。
文芸評論家の肩書きを持つこの著者、サンプルに舞城王太郎が出てくるあたり、非常に現代に即したフラットな視点をお持ちなのではなかろうかと。
中でも面白いのは、14回ほどある「実践練習」ですね。
「水を入れたコップを観察して書く」「一人称で書いてから三人称に置換して書き直し、また一人称に戻す」など、これは面白そう、と思えるお題が各章の間に出されています。
「水を入れたコップを観察して書く」「一人称で書いてから三人称に置換して書き直し、また一人称に戻す」など、これは面白そう、と思えるお題が各章の間に出されています。
小説を書けるようになりたい! と思って悪戦苦闘している人には、この本、ある意味分水嶺な内容じゃないかと思います。
これを読んで「へー、そうなんだー」と刺激的に思う人は、比類無き素人。
これを読んで「そうそう、そうなんだよねぇ」としみじみ思う人は、いくつか壁を越えて伸び始めている人。
これを読んで「あー、こりゃ今更だなぁ」とあっさり思う人は、既にある程度のレベルに達して成果を残している人。
これを読んで「へー、そうなんだー」と刺激的に思う人は、比類無き素人。
これを読んで「そうそう、そうなんだよねぇ」としみじみ思う人は、いくつか壁を越えて伸び始めている人。
これを読んで「あー、こりゃ今更だなぁ」とあっさり思う人は、既にある程度のレベルに達して成果を残している人。
私がどこかは……言わぬが花ってものでしょうw
書店でぱらっと読んで、自分に合うか合わないかはすぐ判ると思います。
興味がわいたら是非。
興味がわいたら是非。
カテゴリ: [読書] - &trackback() - 2007年01月10日 20:59:56
