テノリライオン

07-11-07

最終更新:

corelli

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【FFXI】 泥と果実


今日も今日とて懲りもせず、どこぞのスレでは既出っぽい独り言なぞを。


エリア全体に戦争の名残を色濃く留める西のバタリアや東のソロムグと異なり、その両者の間に位置するロランベリー耕地は、ジュノへの入口近くに数枚の防壁跡を残すのみと、比較的平和な佇まいを見せています。
ゆるやかにうねる小道の両脇には果物を栽培する柵が並び、桃色のロランベリーを実らせる木々が小鳥のさえずりにそよいでいる、静かで穏やかな耕地です。
しかし、そんな街道を南下した先に辿り着くのはパシュハウ沼。
曇天を映すようにぬかるむ泥が足首までまとわりつく沼地と、そしてクゥダフ族の本拠地たる雨と錆のベドーです。

クゥダフ族と言えば、古くより鉱山の所有を争ってきたヒューム達の仇敵。
が、オークの本拠地がサンドリアに近いゲルスバ砦、ヤグードの本拠地がサルタバルタのギデアスとそれぞれ敵対する各国の「お膝元」にあるのに対し、クゥダフの拠点ベドーはバストゥークよりもむしろジュノに近い場所に位置しています。
となればジュノ攻防戦勃発の折、最も早く戦端が開かれたのは、すぐ隣のエリアから力を蓄えたクゥダフ達が溢れ出すここ、ロランベリーだったのではないでしょうか。
先日追加された水晶大戦概説にも「倒されても、倒されても、まるで死体の山を築くこと自体が目的のように押し寄せてくるクゥダフ兵」とありますが、その凄惨な光景は恐らくこの緑の耕地に刻まれたものだったのではないかと想像します。

さて、それではこの地では一体どのような攻防があったのでしょうか。
まずは上でも挙げた、わずかに残る「防壁」を、よく見てみます。


門から最も遠い防壁の一枚。右手がパシュハウ側、左手がジュノです。
ジュノの方向に支柱がある事から反対側、つまり南から来るものをここで防ごうとしている様子が伺えます。
また、ここは左右を切り立った山に挟まれ狭くなっており、守るに易い場所です。ジュノの門を出てすぐ左手、東の高台も山肌により狭められているため同じ事が言えます。
ソロムグにあったような銃座を持つ砦はここには見当たりません。必要がなかったのか、それとも立地的に建設ができなかったのか。
あるいはここで活躍したのは銃器類ではなく、敵がひとところに殺到するロケーションを味方につけた魔道士達で、その強力な範囲魔法が文字通り火を噴いていたのかもしれません。
いずれにせよ、アルタナ連合軍はここロランベリーでは地形を利用した一点集中防衛を行ったように思います。

再度水晶大戦概説を見てみましょう。
4重の防壁のうち3つを突破し……」とあるのは、ジュノに到る最終防衛を担うこの防壁たちを指しているものと思われます。
そこでざっと確認してきたところ、ソロムグにはこの防壁が最低3枚、バタリアには2枚、ロランベリーには南に4枚とさらに東に2枚ほど設置されていたであろう事が判りました。


地形が平坦でなく、バタリアやソロムグのように広域に渡って防御壁を築く必要がなかった分、ロランベリーでは枚数にそのコストを割くことができたという事でしょうか。
あるいは単に防衛に成功し、防壁の完全損壊が少なかっただけという可能性も考えられます。
今では2枚分しか確認できないバタリアの防壁も、概説によれば元々4枚あったと記されている訳ですから、この残っている防壁の枚数の差によって思いを馳せるべきは、それに反比例する各地の戦闘の激しさなのかもしれません。
せめて愛らしいロランベリーの果実が、クゥダフの撒き散らす沼の泥に汚される事が少なかったように祈るばかりです。



カテゴリ: [GAME] - &trackback() - 2007年11月07日 22:20:18
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