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csound

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イントロダクション

作者のBarry Vercoeに言わせると、Csoundは「サウンド処理言語」だそうです。
技術的に言えば Csound は、汎用の、ユーザーがプログラムする、ソフトウェアシンセサイザシステム(ソフトシンセ)です。
多くのソフトシンセのように Csound は、 Max Mathews が 1957 年に考案した、発振器を単位としたアーキテクチャ(unit generator design)を持っています。
また、Csound は C 言語で書かれた最初のソフトシンセでもあります。効率がよく、移植性に優れた C 言語で書かれたことにより、Csound は広く使われる事となり、生き残って成長してきました。

Vercoe は 1984 年、マサチューセッツ工科大学(MIT)に在籍中に Csound を書きました。それ以来、Csound は researcher やプログラマやミュージシャン達に広く支持されてきました。
Csound は Unix、Linux、Windows、Macintosh、その他の OS で稼動します。Csound はプラグインの発振器(unit generator)を書いて拡張したり、Csound 自身を VST プラグインとして利用することが出来ます。
Csound は C、C++、Java、Lisp、Lua、Python でプログラムすることが出来ます。
Csoundはたくさんの先進的な大学や音楽学校で教えられてきました。
また使用法について書かれた本もあります。(2008-12 現在、Amazon を csound で検索すると、洋書が3件あります。)
Csound はより高品質な音のために倍精度浮動小数点でオーディオを扱うようにコンパイルすることも出来ます。

要するに、Csound はこれまで作られた中でもっともパワフルな楽器だと考えることが出来ます。

でも Csound は、SuperCollider や Max や Reaktor のようなプログラマブルシンセサイザに比べてちょっと難しい面もあります。
それは Csound が、昔の Unix アプリケーションの時代に書かれたために、たくさんのコマンドラインオプションで制御されていたり、
Csound には高レベルのプログラミング言語ならば備わっているようないくつかの便利な機能が欠けている、といったような事です。

それでも、あなたが2,3のことについて学びさえすれば、Csound を使うのはそんなに難しくありません。
サウンド処理言語はよりシンプルになり、ドキュメントもそんなに悪くなく、Csound はいつもナニが進行しているか(あるいはなぜそれが出来ないか)を表示してくれるからです。

このチュートリアルの目的は、その最初の2,3の事について学ぶことです。
導入部は機種ごとに三つあり、Windows(2.1章)、Linux(2.2章)、Macintosh(2.3章)についてそれぞれ、Csoundのインストール、設定、実行について説明しています。
そのあと、3章では楽器構成(orchestra)や楽譜(score)を自分で書いたり、4章ではCsoundをシーケンサのVSTプラグインとして利用したり、5章では Csound の API を使って Python スクリプトでアルゴリズム的に作曲したりします。
最後に、付録A には Csound の拡張機能を使うようなソフトウェアの一覧があり、付録B には Csound で使える他の言語やヘルパーアプリケーションの一覧があり、付録C には Csound でもっと品質の高いサウンドを作るためのアドバイスがあります。

(次: 2. はじめの一歩)

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