掲示板住民ならば慣れ親しんだ、いや、もはやそのことさえ意識させない程自然に行ってしまう行為が存在する。
「書き込む」
我々の持つ、この仮想現実の狭間を、0と1の波間に揺れる真っ白い海の中を、自分の思いを文字にして黒く染上げる快楽とは。
「書き込む」
恋人同士のように、どうすれば相手に自分の気持ちを分かってもらうことができるのだろうか。
「書き込む」
二次元上の文字でしか、線と点による記号でしか、それによってしか個性を表すことができないはずだ。
「書き込む」
半永久的に保存可能な情報媒体を介し行われるのだ。
「書き込む」
「書き込む」
「書き込む」
「書き込む」「書き込む」「書き込む」「書き込む」..............................____
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さぁ、いま喧嘩師諸君に問おう。
我々が「書き込む」べきモノとはコトとは一体なんだ。
我々が止むに止まれぬまでに表現する衝動に駆られているのは。
馬鹿にし、こきおろし、さげすみ、そうしてまでも、守りたい大事な思いは。
考えずには、紡がずには、叫ばずには、いられない、その心にある言葉は。
諸君は自由にこの空白を埋めることができる。
その空白に意味を付加する権利を与えよう。
その空白をさらに空虚にするだけの力も与えよう。
ただひたすらに、相手の心を揺さぶり、
それ相応に、自分の心も踏みつけられ、
その最果てにある勝負をの行方を尋ねる自由だ。
さぁ、「書き込む」ことを選び給え、諸君にはそれが許されるのだ。