Ashura @ WIKI

神話

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「神々の箱庭」

この世には七人のがいた。
知の神ゼイベリウス命の神アルテナ戦の神ミノス大地の神ギアス理の神ニオライ時の神エル邪の神アンガ・マニュ

彼ら七人の神は、娯楽として箱庭を作りはじめた。
はじめは何も無い空間だった。
ゼイベリウスは世界の土台となる箱を創った。
ギアスはその箱に土を敷き詰めた。
アルテナは水を注ぎ、海が出来た。
ミノスは海の底を持ち上げ大地が出来た。
ニオライは息吹き、その風で空が生まれた。
エルは空に光を灯し、太陽が生まれた。
アンガ・マニュは空に砂混じりの墨を垂らし、夜と星が生まれた。

こうして「世界」は誕生した。

世界を作り出してから、遥かな時がたった。
ゼイベリウスは何も起こらないつまらない世界に不満だった。
そしてゼイベリウスは、自ら考え、自ら学び、自ら行うヒューを生み出した。
彼らは高い適応力と学習能力を持ち、文明を築くに至った。

ヒューが数を増すと、森を愛したアルテナは木を切る彼らに不安を抱いた。
そこで、アルテナは森を維持するためにリンクスを生み出した。
彼らリンクスはアルテナから知恵や知識を得ることで文明を持ち、また森を守ることに従事した。

戦の神ミノスは、ひ弱なリンクスやヒューを見て、自分ならもっと屈強な種族を作れると思った。
そして誕生したのがタウロン族だった。
しかし、ミノスが生み出したタウロンは不器用で、高度な文明を築くに至らなかった。

大地の神ギアスは、ミノスを見かねてマーシーを生み出した。
器用なマーシーは、ギアスの思惑通りに不器用なタウロンに協力を始めた。
こうしてこの二つの種族には深い友好が生まれたのである。

理の神ニオライは、この世界の存在意義を問い始めた。
世界の誕生は神々の暇つぶしに過ぎないが、そんな世界、本当に必要なのだろうか。
この疑問の答えは、自分では導き出せないと思った。
そしてニオライはセクゥトを生み出し、彼らにその答えを探させることにした。

時の神エルは、常に世界を正常に保つべくメレクを生み出した。
多くの種族が文明を築き始め、世界は混沌とし始めた。
メレク達は多くの種を先導し、世界を正しく導くことに努力した。

邪の神アンガ・マニュは、エルのメレクが世界を正そうとすることに疑問を持った。
時が経てば、物事は変わり行くものであり、それこそが自然の定理であると考え、スークァを生み出した。
彼らは自ら考え、行動するヒューに似ているが、異なる存在である。
生きることを望み、快楽を求め、自分に正直で、時代に流される者たちである。

こうして世界には、七の主文明種族が生まれたのである。
その後神々は自らの僕(しもべ)達を、守護者としてそれぞれの地に遣わし、世界の均衡を保たせたのであった。

参考

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