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**コモン(編集中)  「[[コモン>https://bitbucket.org/k4nagatsuki/cardwirthpy-reboot/wiki/Variant]]」とは、WSN4以降で実装された「数値」「文字列」「真偽値(TRUE/FALSE)」として万能に扱えるバリアント型の変数です。CardWirthの概念で言えば、「ステップ値の名前(状態名)に何でも入る、計算も可能なステップ」と表現するのが近いかもしれません。なおXMLや内部的にはValiantと表記されていますが、CardWirthでは「バリアント」という言葉が既に使われているため、Pyではこの独自変数および関連コンテントを「コモン」(汎用的な変数)と呼びます。 #contents(,fromhere=true) ***コモンの使い方  ステップやフラグと同じく、CWXEditorの状態変数欄から追加することができます。 &ref(https://bytebucket.org/k4nagatsuki/cardwirthpy-reboot/wiki/images/Wsn.4/variant/create_variant_dialog.png)  数値・文字列値・真偽値のどれかを選んで、値を指定しましょう。  たとえば、計算がしたければ数値、メッセージに表示するテキストなら文字列を選びます。  後述の型変換で後から別のデータ型に変えることもできます。 ***コモンの関連コンテント  コモンはステップやフラグとは完全に独立しており、以下の3つのコンテントを使って操作します。 -&ref(https://img.atwikiimg.com/www9.atwiki.jp/cwpy/attach/18/169/i_branch_variant.png)コモン分岐……式の結果の真偽値によって、分岐を行う。 -&ref(https://img.atwikiimg.com/www9.atwiki.jp/cwpy/attach/18/167/i_set_variant.png)コモン設定……式の結果をコモン(またはフラグやステップ)に代入。 -&ref(https://img.atwikiimg.com/www9.atwiki.jp/cwpy/attach/18/168/check_variant.png)コモン判定……フラグ判定コンテントのように、式の結果の真偽値によって後続のイベントの有無を切り替える。 ***演算子  上記のコンテントの内では、簡単な計算式を導入できます。 演算子には以下のものがあります。 &bold(){基本的な演算子} ・&bold(){A + B} …… 足し算(加算)。左右の値を足し合わせる。1 + 2の結果は3になります。 ・&bold(){A - B} …… 引き算(減算)。左の値から右の値を引く。42 - 1の結果は41になります。 ・&bold(){A * B} …… 掛け算(乗算)。左右の値を掛ける。9 * 9の結果は81になります。 ・&bold(){A / B} …… 割り算(除算)。左の値を右の値で割る。3 / 2の結果は1.5になります。 ・&bold(){A % B} …… 割り算(剰余)。左の値を右の値で割った時の余りを求める。10 % 4の結果は2になります。 ・&bold(){A ~ B} …… 連結。左右の文字列を連結する。もし左右の値が文字列でなければ、文字列に変換してから連結する。"Step - " ~ 99の結果は"Step - 99"になります。 &bold(){比較演算子} ・&bold(){A = B} …… 一致。左右の値が同じであれば、結果はTRUEになる。そうでなければFALSEになる。 ・&bold(){A <> B} …… 不一致。=の逆。左右の値が同じでなければ、結果はTRUEになる。=と<>は、文字列同士の比較にも使えます。 ・&bold(){A <= B} …… 以下。Aの値がB以下であれば、結果はTRUE。逆にBより大きければFALSE。 ・&bold(){A >= B} …… 以上。Aの値がB以上であれば、結果はTRUE。Bより小さければFALSE。 ・&bold(){A < B} …… 未満。Aの値がBより小さければ、結果はTRUE。B以上であればFALSE。 ・&bold(){A > B} …… 超過。Aの値がBより大きければ、結果はTRUE。B以下であればFALSE。 &bold(){論理演算子} ・&bold(){A and B} …… 論理積。AとBが両方ともTRUEの時だけ結果がTRUEになる。片方でもFALSEであれば、結果はFALSEです。 ・&bold(){A or B} …… 論理和。AとBのどちらか1つでもTRUEであれば結果はTRUEになる。両方FALSEの時に限り、結果はFALSEです。 &bold(){単項演算子} ・&bold(){not A} …… 真偽値反転(否定)。Aの値がTRUEであれば結果はFALSEに、FALSEであればTRUEになる。 ・&bold(){- A} …… 符号反転。数値のプラス・マイナスを反転する。-42と書くと、結果はマイナス42になります。--42は、マイナス42がさらに反転してプラス42になります。 ***コモン関数  演算子だけでは、シナリオ内で常に変化していくパラメータ(他の変数や、キャラクター名、所持称号など)を式の中でソースとして利用することができません。これらを代わりに検索・取得し、または演算しやすい形に加工してくれるのが関数となります。Wsn.4では、以下の関数を使用することができます。 ****文字列操作 |BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):式|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):返り値|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):解説| |LEN(文字列)|数値|文字列の長さ(文字数)を返す。&br()LEN("対象文字列")の結果は5。| |FIND(検索文字列, 対象文字列[, 検索開始位置])|数値|対象文字列内に検索文字列があった場合は位置(1~)を返す。&br()見つからなかった場合は0を返す。&br()検索開始位置は省略可能。&br()2以降の値を指定した場合は、2文字目以降から検索を開始することができる。&br()FIND("文字", "対象文字列")の結果は3。| |LEFT(文字列, 長さ(文字数))|文字列|文字列の左側を返す。&br()LEFT("対象文字列", 2)の結果は、左側2文字の"対象"。| |RIGHT(文字列, 長さ(文字数))|文字列|文字列の右側を返す。&br()RIGHT("対象文字列", 3)の結果は、右側3文字の"文字列"。| |MID(文字列, 位置(1~)[, 長さ(文字数)])|文字列|文字列の中間部分を返す。&br()MID("対象文字列", 3, 2)の結果は、3文字目から2文字で、"文字"。&br()長さを省略した場合は、指定位置より右側を返す。&br()MID("対象文字列", 3)の結果は"文字列"。| ****数値操作 |BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):式|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):返り値|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):解説| |DICE(個数, 面数)|数値|任意面数のダイスを振って結果の値を返す。&br()DICE(2, 6)の結果は、2個の6面ダイスを振った結果、すなわち2~12のどれか。| |MAX(数値 1 ...)|数値|引数の中で最大の数値を返す。引数はいくつでも指定可能。&br()MAX(1, 23, 4, 5)の結果は23。| |MIN(数値 1 ...)|数値|引数の中で最小の数値を返す。引数はいくつでも指定可能。&br()MIN(12, 3, 4, 5)の結果は3。| ****型変換 |BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):式|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):返り値|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):解説| |STR(任意の値)|文字列|任意の値を文字列に変換する。&br()STR(999.9)の結果は"999.9"、STR(TRUE)の結果は"TRUE"。| |VALUE(文字列または数値)|数値|文字列を数値に変換する。&br()数値を引数にした場合は、そのまま返す。VALUE("999.9")の結果は数値の999.9。| |INT(文字列または数値)|数値|文字列または数値を整数に変換する。小数点以下の値は切り捨て。&br()INT("999.9")の結果は、.9部分が切り捨てられて数値の999。| ****状態変数 |BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):式|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):返り値|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):解説| |VAR(コモン名)|任意の値|コモンの値を返す。&br()@"コモン名"の別の書き方で、VAR("コモンA")と@"コモンA"は同じ結果になる。| |FLAGVALUE(フラグ名)|真偽値|フラグの値(真偽値)を返す。&br()FLAGVALUE("フラグA")の結果は、フラグAの値がTRUEであればTRUE、FALSEであればFALSE。| |FLAGTEXT(フラグ名[, フラグ値])|文字列|フラグの値のテキストを返す。&br()2つめの引数を省略した場合は、フラグの現在値のテキストを返す。&br()このテキストはメッセージ等で%フラグ名%として参照した時の表示内容と同じになる。| |STEPVALUE(ステップ名)|数値|ステップの値(数値)を返す。&br()STEPVALUE("ステップA")の結果は、ステップAの値が0であれば0、5であれば5。| |STEPTEXT(ステップ名[, ステップ値])|文字列|ステップの値のテキストを返す。&br()2つめの引数を省略した場合は、ステップの現在値のテキストを返す。&br()このテキストはメッセージ等で$ステップ名$として参照した時の表示内容と同じ。| |STEPMAX(ステップ名)|数値|ステップの最大値を返す。&br()STEPMAX("ステップA")の結果は、ステップAが10段階のステップ(値=0~9)であれば9。| ****リスト操作(WSN5以降) |BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):式|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):返り値|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):解説| |LIST(任意の値 ...)|リスト|リストを生成する。LIST(1,2,4)&br()リストは入れ子にできる。LIST("a", "b", LIST("あ","い","う"))| |AT(リスト, 位置(1~))|任意の値|リストの要素を返す。&br()AT(LIST("あ", 2 , True),3)はTrue。| |LLEN(リスト)|数値|リストの長さ(要素数)を返す。&br()LLEN(LIST("あ", 2 , True))の結果は3。| |LFIND(検索値, リスト[, 検索開始位置])|リスト|対象リスト内に検索値があった場合は位置(1~)を返す。見つからなかった場合は0を返す。&br()&br()検索開始位置は省略可能。&br()2以降の値を指定した場合は、2要素目以降から検索を開始することができる。| |LLEFT(リスト, 長さ(要素数))|リスト|リストの左側を返す。&br()LEFT(LIST("対象文字列", 2))の結果は、左側の"対象文字列"。| |LRIGHT(リスト, 長さ(要素数))|リスト|リストの右側を返す。&br()RIGHT(LIST("対象文字列", 3))の結果は、右側の3。| |LMID(リスト, 位置(1~)[, 長さ(要素数)])|リスト|リストの中間部分を返す。&br()長さを省略した場合は、指定位置より右側を返す。| ****キャラクターカード情報 |BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):式|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):返り値|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):解説| |SELECTED()|数値|選択メンバの番号を1以上の数値で返す。&br()選択メンバがいない場合は0。引数はなし。| |CASTTYPE(キャラクター番号)|数値|キャラクターのタイプを返す(1=プレイヤー, 2=エネミー, 3=同行キャスト)。&br()該当者がいない場合は0を返す。&br()CASTTYPE(SELECTED())の結果は、選択メンバがプレイヤーキャラクターの時は1、エネミーカードの時は2、同行キャストの時は3。| |CASTNAME(キャラクター番号)|文字列|キャラクターの名前を返す。&br()該当者がいない場合は空文字列を返す。&br()CASTNAME(SELECTED())の結果は、選択中のメンバの名前。| |>|>|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):WSN5追加| |CASTLEVEL(キャラクター番号)|数値|キャラクターのレベルを返す。&br()存在しない場合は 0 を返す。| |LIFERATIO(キャラクター番号)|数値|キャラクターのライフ残量を割合で返す。&br()存在しない場合は -1 を返す。| LIFERATIOは小数点で返ってくるため、簡略化して扱いたい場合はINT(LIFERATIO(SELECTED())*10)とすれば0~10(割)の概数で扱えます。 ****称号情報 |BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):式|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):返り値|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):解説| |FINDCOUPON(キャラクター番号, 検索文字列[, 検索開始位置])|数値|キャラクターの所持するクーポンを検索し、クーポン番号を返す。&br()見つからなかった場合は0を返す。| |COUPONTEXT(キャラクター番号, クーポン番号)|文字列|キャラクターの所持するクーポンの名前を返す。&br()見つからなかった場合は空文字列を返す。| |FINDGOSSIP(検索文字列[, 検索開始位置])|数値|ゴシップを検索し、ゴシップ番号を返す。&br()見つからなかった場合は0を返す。| |GOSSIPTEXT(ゴシップ番号)|文字列|ゴシップの名前を返す。&br()見つからなかった場合は空文字列を返す。| |>|>|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):WSN5追加| |COUPONVALUE(キャラクター番号, クーポン名)|数値|キャラクターが所持するクーポンの点数を返す。&br()キャラクター及びクーポンが存在しない場合は 0 を返す。| ****効果系カード情報(WSN5以降) |BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):式|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):返り値|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):解説| |SELECTEDCARD()|カード情報|選択カードがある場合にカード情報を返す。&br()存在しない場合は無効なカード情報を返す。引数はなし。| |CARDNAME(カード情報)|文字列|カードの名前を返す。&br()無効な場合は空文字を返す。| |CARDTYPE(カード情報) |数値|カードのタイプを返す。&br()1=特殊技能, 2=アイテム, 3=召喚獣。| |CARDRARITY(カード情報)|数値|カードの希少度を返す。&br()1=ノーマル, 2=レア, 3=プレミア。| |CARDPRICE(カード情報)|数値|カードの価格を返す。| |CARDLEVEL(カード情報)|数値|カードの技能レベルを返す。&br()技能カードでない場合、-1を返す。| |CARDCOUNT(カード情報)|数値|カードの残り使用回数を返す。| &bold(){検索の特殊文字} FINDCOUPONとFINDGOSSIPの検索文字列には特殊文字が使用できます。 ・&bold(){*} …… 任意の文字列にマッチする。つまりFINDCOUPON(SELECTED(), "母:*")という式で、選択中のメンバが持っている「母:<任意の名前>」というクーポンを見つけ出すことができます。 ・&bold(){?} …… 任意の1文字にマッチする。つまりFINDGOSSIP("?ブリン退治")という式で、「ゴブリン退治」「バブリン退治」「ダブリン退治」といったゴシップを見つけ出すことができます。 ・&bold(){[<任意の文字> ...]} …… [と]の間にある文字のどれかにマッチする。"[ABC]"はA・B・Cのどれかにマッチします。 ・&bold(){[!<任意の文字 ...]} …… [!と]の間にある文字のどれでもない文字にマッチする。[!ABC]はA・B・Cにはマッチしませんが、D・E・Fといったその他の文字にはマッチします。 特殊文字を普通の文字のように検索したい場合は、[[]のように[]で囲います。 ****その他 |BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):式|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):返り値|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):解説| |IF(真偽値, TRUEの結果, FALSEの結果)|任意の値|最初の引数がTRUEであれば2つめの引数を、FALSEであれば3つめの引数を返す。IF(@"コモンA" = 42, "The Answer", -1)の結果は、コモンAの値が42であれば文字列"The Answer"、42でなければ数値-1。| |PARTYNAME()|文字列|操作中のパーティ名を返す。引数はなし。| |>|>|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):WSN5追加| |PARTYMONEY()|数値|操作中のパーティの所持金を返す。引数はなし。パーティー非編成時は -1 を返す。| |PARTYNUMBER()|数値|操作中のパーティの人数を返す。引数はなし。パーティー非編成時は 0 を返す。| |YADONAME()|文字列|操作中の拠点名を返す。引数はなし。拠点無しの場合は空文字列を返す。| |BATTLEROUND()|数値|現在のバトルラウンドを返す。引数はなし。バトル中ではない場合は -1 を返す。|
**コモン(編集中)  「[[コモン>https://bitbucket.org/k4nagatsuki/cardwirthpy-reboot/wiki/Variant]]」とは、WSN4以降で実装された「数値」「文字列」「真偽値(TRUE/FALSE)」として万能に扱えるバリアント型の変数です。CardWirthの概念で言えば、「ステップ値の名前(状態名)に何でも入る、計算も可能なステップ」と表現するのが近いかもしれません。なおXMLや内部的にはValiantと表記されていますが、CardWirthでは「バリアント」という言葉が既に使われているため、Pyではこの独自変数および関連コンテントを「コモン」(汎用的な変数)と呼びます。 #contents(,fromhere=true) ***コモンの使い方  ステップやフラグと同じく、CWXEditorの状態変数欄から追加することができます。 &ref(https://bytebucket.org/k4nagatsuki/cardwirthpy-reboot/wiki/images/Wsn.4/variant/create_variant_dialog.png)  数値・文字列値・真偽値のどれかを選んで、値を指定しましょう。  たとえば、計算がしたければ数値、メッセージに表示するテキストなら文字列を選びます。  後述の型変換で後から別のデータ型に変えることもできます。 ***コモンの関連コンテント  コモンはステップやフラグとは完全に独立しており、以下の3つのコンテントを使って操作します。 -&ref(https://img.atwikiimg.com/www9.atwiki.jp/cwpy/attach/18/169/i_branch_variant.png)コモン分岐……式の結果の真偽値によって、分岐を行う。 -&ref(https://img.atwikiimg.com/www9.atwiki.jp/cwpy/attach/18/167/i_set_variant.png)コモン設定……式の結果をコモン(またはフラグやステップ)に代入。 -&ref(https://img.atwikiimg.com/www9.atwiki.jp/cwpy/attach/18/168/check_variant.png)コモン判定……フラグ判定コンテントのように、式の結果の真偽値によって後続のイベントの有無を切り替える。 ***演算子  上記のコンテントの内では、簡単な計算式を導入できます。 演算子には以下のものがあります。 &bold(){基本的な演算子} ・&bold(){A + B} …… 足し算(加算)。左右の値を足し合わせる。1 + 2の結果は3になります。 ・&bold(){A - B} …… 引き算(減算)。左の値から右の値を引く。42 - 1の結果は41になります。 ・&bold(){A * B} …… 掛け算(乗算)。左右の値を掛ける。9 * 9の結果は81になります。 ・&bold(){A / B} …… 割り算(除算)。左の値を右の値で割る。3 / 2の結果は1.5になります。 ・&bold(){A % B} …… 割り算(剰余)。左の値を右の値で割った時の余りを求める。10 % 4の結果は2になります。 ・&bold(){A ~ B} …… 連結。左右の文字列を連結する。もし左右の値が文字列でなければ、文字列に変換してから連結する。"Step - " ~ 99の結果は"Step - 99"になります。 &bold(){比較演算子} ・&bold(){A = B} …… 一致。左右の値が同じであれば、結果はTRUEになる。そうでなければFALSEになる。 ・&bold(){A <> B} …… 不一致。=の逆。左右の値が同じでなければ、結果はTRUEになる。=と<>は、文字列同士の比較にも使えます。 ・&bold(){A <= B} …… 以下。Aの値がB以下であれば、結果はTRUE。逆にBより大きければFALSE。 ・&bold(){A >= B} …… 以上。Aの値がB以上であれば、結果はTRUE。Bより小さければFALSE。 ・&bold(){A < B} …… 未満。Aの値がBより小さければ、結果はTRUE。B以上であればFALSE。 ・&bold(){A > B} …… 超過。Aの値がBより大きければ、結果はTRUE。B以下であればFALSE。 &bold(){論理演算子} ・&bold(){A and B} …… 論理積。AとBが両方ともTRUEの時だけ結果がTRUEになる。片方でもFALSEであれば、結果はFALSEです。 ・&bold(){A or B} …… 論理和。AとBのどちらか1つでもTRUEであれば結果はTRUEになる。両方FALSEの時に限り、結果はFALSEです。 &bold(){単項演算子} ・&bold(){not A} …… 真偽値反転(否定)。Aの値がTRUEであれば結果はFALSEに、FALSEであればTRUEになる。 ・&bold(){- A} …… 符号反転。数値のプラス・マイナスを反転する。-42と書くと、結果はマイナス42になります。--42は、マイナス42がさらに反転してプラス42になります。 ***コモン関数  演算子だけでは、シナリオ内で常に変化していくパラメータ(他の変数や、キャラクター名、所持称号など)を式の中でソースとして利用することができません。これらを代わりに検索・取得し、または演算しやすい形に加工してくれるのが関数となります。Wsn.4では、以下の関数を使用することができます。 ****文字列操作 |BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):式|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):返り値|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):解説| |LEN(文字列)|数値|文字列の長さ(文字数)を返す。&br()LEN("対象文字列")の結果は5。| |FIND(検索文字列, 対象文字列[, 検索開始位置])|数値|対象文字列内に検索文字列があった場合は位置(1~)を返す。&br()見つからなかった場合は0を返す。&br()検索開始位置は省略可能。&br()2以降の値を指定した場合は、2文字目以降から検索を開始することができる。&br()FIND("文字", "対象文字列")の結果は3。| |LEFT(文字列, 長さ(文字数))|文字列|文字列の左側を返す。&br()LEFT("対象文字列", 2)の結果は、左側2文字の"対象"。| |RIGHT(文字列, 長さ(文字数))|文字列|文字列の右側を返す。&br()RIGHT("対象文字列", 3)の結果は、右側3文字の"文字列"。| |MID(文字列, 位置(1~)[, 長さ(文字数)])|文字列|文字列の中間部分を返す。&br()MID("対象文字列", 3, 2)の結果は、3文字目から2文字で、"文字"。&br()長さを省略した場合は、指定位置より右側を返す。&br()MID("対象文字列", 3)の結果は"文字列"。| ****数値操作 |BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):式|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):返り値|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):解説| |DICE(個数, 面数)|数値|任意面数のダイスを振って結果の値を返す。&br()DICE(2, 6)の結果は、2個の6面ダイスを振った結果、すなわち2~12のどれか。| |MAX(数値 1 ...)|数値|引数の中で最大の数値を返す。引数はいくつでも指定可能。&br()MAX(1, 23, 4, 5)の結果は23。| |MIN(数値 1 ...)|数値|引数の中で最小の数値を返す。引数はいくつでも指定可能。&br()MIN(12, 3, 4, 5)の結果は3。| ****型変換 |BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):式|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):返り値|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):解説| |STR(任意の値)|文字列|任意の値を文字列に変換する。&br()STR(999.9)の結果は"999.9"、STR(TRUE)の結果は"TRUE"。| |VALUE(文字列または数値)|数値|文字列を数値に変換する。&br()数値を引数にした場合は、そのまま返す。VALUE("999.9")の結果は数値の999.9。| |INT(文字列または数値)|数値|文字列または数値を整数に変換する。小数点以下の値は切り捨て。&br()INT("999.9")の結果は、.9部分が切り捨てられて数値の999。| ****状態変数 |BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):式|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):返り値|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):解説| |VAR(コモン名)|任意の値|コモンの値を返す。&br()@"コモン名"の別の書き方で、VAR("コモンA")と@"コモンA"は同じ結果になる。| |FLAGVALUE(フラグ名)|真偽値|フラグの値(真偽値)を返す。&br()FLAGVALUE("フラグA")の結果は、フラグAの値がTRUEであればTRUE、FALSEであればFALSE。| |FLAGTEXT(フラグ名[, フラグ値])|文字列|フラグの値のテキストを返す。&br()2つめの引数を省略した場合は、フラグの現在値のテキストを返す。&br()このテキストはメッセージ等で%フラグ名%として参照した時の表示内容と同じになる。| |STEPVALUE(ステップ名)|数値|ステップの値(数値)を返す。&br()STEPVALUE("ステップA")の結果は、ステップAの値が0であれば0、5であれば5。| |STEPTEXT(ステップ名[, ステップ値])|文字列|ステップの値のテキストを返す。&br()2つめの引数を省略した場合は、ステップの現在値のテキストを返す。&br()このテキストはメッセージ等で$ステップ名$として参照した時の表示内容と同じ。| |STEPMAX(ステップ名)|数値|ステップの最大値を返す。&br()STEPMAX("ステップA")の結果は、ステップAが10段階のステップ(値=0~9)であれば9。| ****リスト操作(WSN5以降) |BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):式|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):返り値|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):解説| |LIST(任意の値 ...)|リスト|リストを生成する。LIST(1,2,4)&br()リストは入れ子にできる。LIST("a", "b", LIST("あ","い","う"))| |AT(リスト, 位置(1~))|任意の値|リストの要素を返す。&br()AT(LIST("あ", 2 , True),3)はTrue。| |LLEN(リスト)|数値|リストの長さ(要素数)を返す。&br()LLEN(LIST("あ", 2 , True))の結果は3。| |LFIND(検索値, リスト[, 検索開始位置])|リスト|対象リスト内に検索値があった場合は位置(1~)を返す。見つからなかった場合は0を返す。&br()&br()検索開始位置は省略可能。&br()2以降の値を指定した場合は、2要素目以降から検索を開始することができる。| |LLEFT(リスト, 長さ(要素数))|リスト|リストの左側を返す。&br()LEFT(LIST("対象文字列", 2))の結果は、左側の"対象文字列"。| |LRIGHT(リスト, 長さ(要素数))|リスト|リストの右側を返す。&br()RIGHT(LIST("対象文字列", 3))の結果は、右側の3。| |LMID(リスト, 位置(1~)[, 長さ(要素数)])|リスト|リストの中間部分を返す。&br()長さを省略した場合は、指定位置より右側を返す。| ****キャラクターカード情報 |BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):式|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):返り値|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):解説| |SELECTED()|数値|選択メンバの番号を1以上の数値で返す。&br()選択メンバがいない場合は0。引数はなし。| |CASTTYPE(キャラクター番号)|数値|キャラクターのタイプを返す(1=プレイヤー, 2=エネミー, 3=同行キャスト)。&br()該当者がいない場合は0を返す。&br()CASTTYPE(SELECTED())の結果は、選択メンバがプレイヤーキャラクターの時は1、エネミーカードの時は2、同行キャストの時は3。| |CASTNAME(キャラクター番号)|文字列|キャラクターの名前を返す。&br()該当者がいない場合は空文字列を返す。&br()CASTNAME(SELECTED())の結果は、選択中のメンバの名前。| |>|>|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):WSN5追加| |CASTLEVEL(キャラクター番号)|数値|キャラクターのレベルを返す。&br()存在しない場合は 0 を返す。| |LIFERATIO(キャラクター番号)|数値|キャラクターのライフ残量を割合で返す。&br()存在しない場合は -1 を返す。| LIFERATIOは小数点で返ってくるため、簡略化して扱いたい場合はINT(LIFERATIO(SELECTED())*10)とすれば0~10(割)の概数で扱えます。 ****称号/ゴシップ情報 |BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):式|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):返り値|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):解説| |FINDCOUPON(キャラクター番号, 検索文字列[, 検索開始位置])|数値|キャラクターの所持するクーポンを検索し、クーポン番号を返す。&br()見つからなかった場合は0を返す。| |COUPONTEXT(キャラクター番号, クーポン番号)|文字列|キャラクターの所持するクーポンの名前を返す。&br()見つからなかった場合は空文字列を返す。| |FINDGOSSIP(検索文字列[, 検索開始位置])|数値|ゴシップを検索し、ゴシップ番号を返す。&br()見つからなかった場合は0を返す。| |GOSSIPTEXT(ゴシップ番号)|文字列|ゴシップの名前を返す。&br()見つからなかった場合は空文字列を返す。| |>|>|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):WSN5追加| |COUPONVALUE(キャラクター番号, クーポン名)|数値|キャラクターが所持するクーポンの点数を返す。&br()キャラクター及びクーポンが存在しない場合は 0 を返す。| &bold(){検索の特殊文字} FINDCOUPONとFINDGOSSIPの検索文字列には特殊文字が使用できます。 ・&bold(){*} …… 任意の文字列にマッチする。つまりFINDCOUPON(SELECTED(), "母:*")という式で、選択中のメンバが持っている「母:<任意の名前>」というクーポンを見つけ出すことができます。 ・&bold(){?} …… 任意の1文字にマッチする。つまりFINDGOSSIP("?ブリン退治")という式で、「ゴブリン退治」「バブリン退治」「ダブリン退治」といったゴシップを見つけ出すことができます。 ・&bold(){[<任意の文字> ...]} …… [と]の間にある文字のどれかにマッチする。"[ABC]"はA・B・Cのどれかにマッチします。 ・&bold(){[!<任意の文字 ...]} …… [!と]の間にある文字のどれでもない文字にマッチする。[!ABC]はA・B・Cにはマッチしませんが、D・E・Fといったその他の文字にはマッチします。 特殊文字を普通の文字のように検索したい場合は、[[]のように[]で囲います。 ****効果系カード情報(WSN5以降) |BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):式|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):返り値|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):解説| |SELECTEDCARD()|カード情報|選択カードがある場合にカード情報を返す。&br()存在しない場合は無効なカード情報を返す。引数はなし。| |CARDNAME(カード情報)|文字列|カードの名前を返す。&br()無効な場合は空文字を返す。| |CARDTYPE(カード情報) |数値|カードのタイプを返す。&br()1=特殊技能, 2=アイテム, 3=召喚獣。| |CARDRARITY(カード情報)|数値|カードの希少度を返す。&br()1=ノーマル, 2=レア, 3=プレミア。| |CARDPRICE(カード情報)|数値|カードの価格を返す。| |CARDLEVEL(カード情報)|数値|カードの技能レベルを返す。&br()技能カードでない場合、-1を返す。| |CARDCOUNT(カード情報)|数値|カードの残り使用回数を返す。| ****その他 |BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):式|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):返り値|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):解説| |IF(真偽値, TRUEの結果, FALSEの結果)|任意の値|最初の引数がTRUEであれば2つめの引数を、FALSEであれば3つめの引数を返す。IF(@"コモンA" = 42, "The Answer", -1)の結果は、コモンAの値が42であれば文字列"The Answer"、42でなければ数値-1。| |PARTYNAME()|文字列|操作中のパーティ名を返す。引数はなし。| |>|>|BGCOLOR(#211):COLOR(#FFF):WSN5追加| |PARTYMONEY()|数値|操作中のパーティの所持金を返す。引数はなし。パーティー非編成時は -1 を返す。| |PARTYNUMBER()|数値|操作中のパーティの人数を返す。引数はなし。パーティー非編成時は 0 を返す。| |YADONAME()|文字列|操作中の拠点名を返す。引数はなし。拠点無しの場合は空文字列を返す。| |BATTLEROUND()|数値|現在のバトルラウンドを返す。引数はなし。バトル中ではない場合は -1 を返す。|

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