吏族+星見司

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吏族+星見司

星見、書いて字のごとく星を見るのが役目だが、この役職の持つ意味は大きい。
星だけではなく太陽などの惑星を観測し、それに伴う祭祀を行うのもこの星見司の役目であった。

星見司研究の第一人者である、小和田 仁成(オワタ ジンセイ)氏の研究レポートにある記述を引用しよう。

『星見司、この数奇な官僚機構の根源はネ申聖メガネ帝国の時代にさかのぼることとなる。
 星見技術が、他国から流入したのは、太陽神マジレスを崇める皇帝ハーンの時代であった。
 時の宰相パスオ・シエロが皇帝に強くその採用を訴えたのがその始まりである。』

オワタ氏のレポートによれば星見司の役割は大きく3つに分けられる。

1・農耕関連の祭祀を行う
2・星や太陽を見て未来を予測する
3・天体の運行から暦を作成する

現代では2の役割が大きい星見司だが、当時は1および3の役割が大きかった。
再度オワタ氏のレポートを引用しよう。
『農耕、とくに小麦の生産で国民の胃袋を満たしてきた土場藩国にとって
農耕系の祭儀は重要であり、星を見て今年の種播きの時期を決めたり
各種の神に今年の豊穣を願うのは古来からの続いてきたしきたりでもある。
また、暦も1年の計画を立てる上で非常に重要な技術であった。』

このような役割から、星見司は生まれたときより、国で管理されることを義務づけられた職務といっていいだろう。
国にとって重大な役割を持つ星見司を放置するわけにはいかなかったのだ。
技術が民間に流れてしまうことが脅威なのではない、きちんとした技術をもたないものが
民間に流入し民の不安を煽ることを防ぐことが大事であった。

それを象徴するように偽預言者「スットン.D.木間下」の乱があげられる。
彼は、偉大なる星見司の子孫を名乗り多額の現金を騙し取った挙句に反乱を起こした。
しかし彼の星見の能力の限界かわずか3日で乱は鎮圧された。
彼が処刑された時の図画を教科書でみた人も多いのではないだろうか。
とはいえ、何の力もない男が乱を起こして3日持ちこたえる、
それぐらい、星見司は当時の人々にとって重要な役割を持っていたのである。

その証拠に、星見司が藩国の官僚機構に取り込まれたのは、今から200年ほど前
わんわん帝国が成立した直後のことであった。
つまり土場藩国もメガネ帝国の行動にならったことになる。
土場藩国がメガネ帝国と違う点は、星見司を中央省庁とせず、藩国の一省庁に収めた点であろう。
迷信からの脱出をスローガンにした藩王は、星見司の仕事を
「天体を観察しそこに異変があれば、その異変の意味・未来への影響などを判断して
上級官庁に知らせる」と限定、暦の作成や農耕関連の祭祀は別の役割とした。

現在の星見司は、技術屋ではなく迷信とイカサマに彩られた胡散臭い組織などではなく
純粋に星と未来の研究を行い国に貢献する部署なのである。

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