OP ◆jm/6cFk1pA
カルマは目覚めた。
一瞬、懐かしい感覚がカルマを包んだ。どうやら、リリイ――否、ノヴァの元へ行く途中で倒れていたらしい。
回りは見渡す限り真っ暗だが、風を全く感じない辺り、外ではなく、室内の様だ。
宿屋だろうか? とも思ったが、窓には何も写っていなかった。
カルマの思考もまた、この窓の様にこの場を未だに理解できない状態を保ち続けている。
が、それも直ぐに収まった。
一緒に居た仲間達――アルエとダンデは?
ダンデの事も考えると、とても二人が追っ手にやられるとは思えなかった。
つい先程まで笑い合っていた筈の二人は――
一瞬、懐かしい感覚がカルマを包んだ。どうやら、リリイ――否、ノヴァの元へ行く途中で倒れていたらしい。
回りは見渡す限り真っ暗だが、風を全く感じない辺り、外ではなく、室内の様だ。
宿屋だろうか? とも思ったが、窓には何も写っていなかった。
カルマの思考もまた、この窓の様にこの場を未だに理解できない状態を保ち続けている。
が、それも直ぐに収まった。
一緒に居た仲間達――アルエとダンデは?
ダンデの事も考えると、とても二人が追っ手にやられるとは思えなかった。
つい先程まで笑い合っていた筈の二人は――
「はろう☆」
突然辺りが明るくなった同時に、思考を続けていたカルマは自らが見覚えのある光景である事に気付いた。
そこはリリイの家だったのだ。
回りには、アルエ、ダンデ――それに、リリイ、ルジオン、レムまで居た。
「あなた達はねっからの底辺の人間です!」
突如明朗な声が響いたと思うと、漸くカルマは回りの全員の視線がベットの上に向けられている事に気が付いた。
ベットの上には、まだ幼さが残るのだけれど、少し意地悪そうな表情をした少年が仁王立ちしている。
突然辺りが明るくなった同時に、思考を続けていたカルマは自らが見覚えのある光景である事に気付いた。
そこはリリイの家だったのだ。
回りには、アルエ、ダンデ――それに、リリイ、ルジオン、レムまで居た。
「あなた達はねっからの底辺の人間です!」
突如明朗な声が響いたと思うと、漸くカルマは回りの全員の視線がベットの上に向けられている事に気が付いた。
ベットの上には、まだ幼さが残るのだけれど、少し意地悪そうな表情をした少年が仁王立ちしている。
「よくわかりません」
レムが突然立ったと思うと、そう声を上げる。
やや張り詰めた口調だったが、それでも表情はしっかりとしていた。
それに合わせて、他のみんなも、てんでに騒ぎ始めた。
「おでんがこげちゃう!!!」
「ひえ~・・なんだかよくわかんねえけど、まじでやばそうだぞ!?」
「はーい、ストーップ!!」
少年が手を何度かぱんぱんと叩き、注意を引き付けると、ざわめきは急速に静まった。
そして、にこにこしながら言った。
「今日は皆さんに殺し合いをしてもらいまーす。反則はありませーん」
レムが突然立ったと思うと、そう声を上げる。
やや張り詰めた口調だったが、それでも表情はしっかりとしていた。
それに合わせて、他のみんなも、てんでに騒ぎ始めた。
「おでんがこげちゃう!!!」
「ひえ~・・なんだかよくわかんねえけど、まじでやばそうだぞ!?」
「はーい、ストーップ!!」
少年が手を何度かぱんぱんと叩き、注意を引き付けると、ざわめきは急速に静まった。
そして、にこにこしながら言った。
「今日は皆さんに殺し合いをしてもらいまーす。反則はありませーん」
「きゃああああああ」
そのうちに、女性の悲鳴が響き渡る。あの憎たらしい道具屋のおばちゃんのものだった。
じきに全員の注目は”それ”に集められた。
――たかまさが赤い何かをべっとり付け、床に横たわっている。
明るい赤い色だった服は、更に赤く染まっている。
また、被っているこれまた赤い帽子も左半分しかなかった。
そりゃそうだろう、頭が左半分しか残っていないんだから。
いくら馬鹿のたかまさでも、この仕打ちと結末はあんまりだ。
「ああ、エムル、エヌル、エスルから出るとこうなるからねー」
少年は明るく言ったが、アルエ、ダンデを始め、他に表情が明るい者など居やしなかった。
「まあ、はやく行けよ」
少年はまだにこにこしながら、部屋の出口を指差している。
カルマからは、少年の笑顔が限りなく歪んで見えた。
そのうちに、女性の悲鳴が響き渡る。あの憎たらしい道具屋のおばちゃんのものだった。
じきに全員の注目は”それ”に集められた。
――たかまさが赤い何かをべっとり付け、床に横たわっている。
明るい赤い色だった服は、更に赤く染まっている。
また、被っているこれまた赤い帽子も左半分しかなかった。
そりゃそうだろう、頭が左半分しか残っていないんだから。
いくら馬鹿のたかまさでも、この仕打ちと結末はあんまりだ。
「ああ、エムル、エヌル、エスルから出るとこうなるからねー」
少年は明るく言ったが、アルエ、ダンデを始め、他に表情が明るい者など居やしなかった。
「まあ、はやく行けよ」
少年はまだにこにこしながら、部屋の出口を指差している。
カルマからは、少年の笑顔が限りなく歪んで見えた。
【たかまさ 死亡確認】
【残り 9人】
※参加者の背中には支給品が入ったザックがついています。
【残り 9人】
※参加者の背中には支給品が入ったザックがついています。