本気の女 ◆yMsVbZ1/Ak
「ノアは……生きていたのか?」
ゴーグル付きの飛行帽を被った青年はんたは、その場に立ち尽くしながら呟く。
それもそのはずだ、先ほどの広場にいた大きな目玉の機械。
かつて世界に核を打ち込み人類を壊滅に追いやった伝説の大破壊を引き起こした張本人、ノアそのものだった。
しかし、はんたにはそれが理解できない。
はんたはかつて仲間二人と「ノアを破壊していた」のだ。はんた自身、壊れていくノアの姿を目に焼き付けている。
だが、ノアは再びはんたの前に現れた。
「……どういう理屈かは知らないけど、今度は圧倒的にこっちが不利みたいだ」
自身に装着された首輪、ノアに命を握られていることの証明。
ノアに反旗を掲げてもこの首輪があるうちはこちらが圧倒的に不利。
仮に首輪が外れたとしてもノアの次元にたどり着けるかもわからない。
仮にたどり着けたとしてもシルクハットの男のように無残に殺されていくのがオチだ。
戦車が一台でもあれば話は変わってくるのだが、ここははんた達の世界ではない。
この次元の世界に戦車があるかどうかすらも怪しい。
「勝算はゼロ……かな?」
戦車もないこの世界で、ノアに刃向かうのは難しいかもしれない。
よりによって自分の支給品は紙切れと鉢巻だけである。
引退を告げた伝説のハンターとはいえ、殺し合いの場所でこの二つで生き抜いていくのは難しい。
ノアに刃向かう刃向かわない以前に誰かに殺されてもおかしくはない。
ゴーグル付きの飛行帽を被った青年はんたは、その場に立ち尽くしながら呟く。
それもそのはずだ、先ほどの広場にいた大きな目玉の機械。
かつて世界に核を打ち込み人類を壊滅に追いやった伝説の大破壊を引き起こした張本人、ノアそのものだった。
しかし、はんたにはそれが理解できない。
はんたはかつて仲間二人と「ノアを破壊していた」のだ。はんた自身、壊れていくノアの姿を目に焼き付けている。
だが、ノアは再びはんたの前に現れた。
「……どういう理屈かは知らないけど、今度は圧倒的にこっちが不利みたいだ」
自身に装着された首輪、ノアに命を握られていることの証明。
ノアに反旗を掲げてもこの首輪があるうちはこちらが圧倒的に不利。
仮に首輪が外れたとしてもノアの次元にたどり着けるかもわからない。
仮にたどり着けたとしてもシルクハットの男のように無残に殺されていくのがオチだ。
戦車が一台でもあれば話は変わってくるのだが、ここははんた達の世界ではない。
この次元の世界に戦車があるかどうかすらも怪しい。
「勝算はゼロ……かな?」
戦車もないこの世界で、ノアに刃向かうのは難しいかもしれない。
よりによって自分の支給品は紙切れと鉢巻だけである。
引退を告げた伝説のハンターとはいえ、殺し合いの場所でこの二つで生き抜いていくのは難しい。
ノアに刃向かう刃向かわない以前に誰かに殺されてもおかしくはない。
「あの、すいません!」
急に背後から話しかけられる。声からして女性だ。
敵襲かと思ったが襲うつもりならわざわざ話しかけたりはしない。
少しの警戒を持ちながら振向くことにした。
「……何ですか?」
「初めまして。私、シュウと申します。
単刀直入に聞きますが、貴方は人を殺すつもりですか?」
シュウと名乗る金髪ブロンドの女性の質問は直球だった。
寧ろストレートすぎて返答に一瞬困ってしまうぐらいだった。
綺麗な口紅が塗られた口から発せられた言葉が、まるで自分の心を突き動かしているかのように。
なんと言えばいいのだろう。どういったわけか答えなければいけないような気がしてくる。
「まあ、今はそのつもりは無い……かな」
「……ふぅ、良かった! いやあ話しかけてすぐ襲われたらどうしようとか思ってたんですよ!
すごく不安になってたんです、でも落ち着きました有難うございます!」
返事一つをしただけなのにここまで感謝されるのは初めてだった。
彼女は一体何者なんだろう。
「じゃあ、一緒にあのノアとかいうのをやっつけましょう!」
そんなことを考える暇すら与えてくれなかった。
どうやらシュウはノアをぶっ潰す気でいるようだ。
敵襲かと思ったが襲うつもりならわざわざ話しかけたりはしない。
少しの警戒を持ちながら振向くことにした。
「……何ですか?」
「初めまして。私、シュウと申します。
単刀直入に聞きますが、貴方は人を殺すつもりですか?」
シュウと名乗る金髪ブロンドの女性の質問は直球だった。
寧ろストレートすぎて返答に一瞬困ってしまうぐらいだった。
綺麗な口紅が塗られた口から発せられた言葉が、まるで自分の心を突き動かしているかのように。
なんと言えばいいのだろう。どういったわけか答えなければいけないような気がしてくる。
「まあ、今はそのつもりは無い……かな」
「……ふぅ、良かった! いやあ話しかけてすぐ襲われたらどうしようとか思ってたんですよ!
すごく不安になってたんです、でも落ち着きました有難うございます!」
返事一つをしただけなのにここまで感謝されるのは初めてだった。
彼女は一体何者なんだろう。
「じゃあ、一緒にあのノアとかいうのをやっつけましょう!」
そんなことを考える暇すら与えてくれなかった。
どうやらシュウはノアをぶっ潰す気でいるようだ。
「……なあ」
「はい? なんですか?」
正直に思った疑問をぶつけることにした。
「アンタはアレに勝てるとでも思ってるのか?」
少し長い沈黙が続く。ひょっとしてそんなことも考えていなかったのだろうか?
「確かに、私一人では無理かもしれませんね。
ですから、仲間を募るんです。違いますか?」
「……そうかもしれないな、だけど、言っておいてやるよ。
ノアの言うとおり、人間が幾ら束になってもかなわない。
前にノアを一度ぶっ壊した時だって、戦車に乗ってやっとだった。
戦車が無かったらあのシルクハットの男みたいに細切れになるのがオチだ。
集団で犬死しに行くのか? 第一この首輪で命を握られてるって言うのに?
どうやってアイツのところに辿り着くかもわかってないのに、あまりにも無謀すぎるね。
……無理なことだらけだよ、諦めた方がいい」
一息に言いたいことを言い切ってしまった、流石にきつく言い過ぎたかもしれない。
暫しの間、沈黙が続く。
「はい? なんですか?」
正直に思った疑問をぶつけることにした。
「アンタはアレに勝てるとでも思ってるのか?」
少し長い沈黙が続く。ひょっとしてそんなことも考えていなかったのだろうか?
「確かに、私一人では無理かもしれませんね。
ですから、仲間を募るんです。違いますか?」
「……そうかもしれないな、だけど、言っておいてやるよ。
ノアの言うとおり、人間が幾ら束になってもかなわない。
前にノアを一度ぶっ壊した時だって、戦車に乗ってやっとだった。
戦車が無かったらあのシルクハットの男みたいに細切れになるのがオチだ。
集団で犬死しに行くのか? 第一この首輪で命を握られてるって言うのに?
どうやってアイツのところに辿り着くかもわかってないのに、あまりにも無謀すぎるね。
……無理なことだらけだよ、諦めた方がいい」
一息に言いたいことを言い切ってしまった、流石にきつく言い過ぎたかもしれない。
暫しの間、沈黙が続く。
何故だろうか、周りの空気が暑くなったような気がした。
おかしい、暑いどころかさっきまでさっきまで寒かったのに。
沈黙が長引けば長引くほど、空気が熱くなってくる。
「……なんで諦めるんですか、どうしてそこで諦めるんですか?!」
口を開いたシュウはすごい気迫で迫ってきた。
思わず一歩引いてしまった、正直言って怖いレベルだ。
「戦車が無いから無理だとか、どうせ戦っても死ぬのがオチだって。
やってもいないこと、無理だって決め付けてるんじゃないですか?!」
言い返す暇すら与えてくれない、シュウはひたすらに喋り続けている。
「ダメですよ、そこで諦めたら。後もうちょっとのところかもしれませんよ?!
戦車が無くったって何かあるかもしれない、やってみなきゃわかりません!
できる、できる、できる! 絶対に出来ます!」
気がつけば両手を握られていた。感覚的に覆いかぶさった両手が物凄く熱かった。
「あっ! すみません! つい熱くなっちゃいました……」
急いで両手を離し、ペコペコと頭を下げるシュウ。
その姿を見ていると、先ほどまで熱く語っていた人間と同一人物は思えない。
おかしい、暑いどころかさっきまでさっきまで寒かったのに。
沈黙が長引けば長引くほど、空気が熱くなってくる。
「……なんで諦めるんですか、どうしてそこで諦めるんですか?!」
口を開いたシュウはすごい気迫で迫ってきた。
思わず一歩引いてしまった、正直言って怖いレベルだ。
「戦車が無いから無理だとか、どうせ戦っても死ぬのがオチだって。
やってもいないこと、無理だって決め付けてるんじゃないですか?!」
言い返す暇すら与えてくれない、シュウはひたすらに喋り続けている。
「ダメですよ、そこで諦めたら。後もうちょっとのところかもしれませんよ?!
戦車が無くったって何かあるかもしれない、やってみなきゃわかりません!
できる、できる、できる! 絶対に出来ます!」
気がつけば両手を握られていた。感覚的に覆いかぶさった両手が物凄く熱かった。
「あっ! すみません! つい熱くなっちゃいました……」
急いで両手を離し、ペコペコと頭を下げるシュウ。
その姿を見ていると、先ほどまで熱く語っていた人間と同一人物は思えない。
ふと、笑みがこぼれる。
「……わかったよ。引退した身のハンターだけど、出来るところまでやってみるよ。
アンタの言う通り、できるかもしれないからな!」
そういって笑顔で拳を突き出す。シュウのカオが見る見るうちに笑顔になる。
そして突き出した拳にぶつけるように拳を重ねてきた。
「……わかったよ。引退した身のハンターだけど、出来るところまでやってみるよ。
アンタの言う通り、できるかもしれないからな!」
そういって笑顔で拳を突き出す。シュウのカオが見る見るうちに笑顔になる。
そして突き出した拳にぶつけるように拳を重ねてきた。
後に、改めて軽く自己紹介を済ませた。
互いの世界が違うこと、お互いの仲間のこと、知っている情報を出来るだけ交換しあった。
その時にシュウから燃え上がる炎のような熱さをその刀身に閉じ込めた剣を渡された。
「……まるでシュウみたいだな」
そう呟くとシュウの顔が見る見るうちに赤くなる。
意外と可愛いところもあるんだなーと思うと、球体を投げつけられてしまった。
自分の頭に当たり、勢いよく跳ね返ってシュウの手元へと戻る。
結構痛かった、正直そこまで痛くないと思っていた。
……確かに、投げることに関しては問題なさそうだ。
遠距離で襲われても多分彼女がある程度の迎撃はしてくれるだろう。
銃が手に入るまで、しばし辛抱するとしよう。
互いの世界が違うこと、お互いの仲間のこと、知っている情報を出来るだけ交換しあった。
その時にシュウから燃え上がる炎のような熱さをその刀身に閉じ込めた剣を渡された。
「……まるでシュウみたいだな」
そう呟くとシュウの顔が見る見るうちに赤くなる。
意外と可愛いところもあるんだなーと思うと、球体を投げつけられてしまった。
自分の頭に当たり、勢いよく跳ね返ってシュウの手元へと戻る。
結構痛かった、正直そこまで痛くないと思っていた。
……確かに、投げることに関しては問題なさそうだ。
遠距離で襲われても多分彼女がある程度の迎撃はしてくれるだろう。
銃が手に入るまで、しばし辛抱するとしよう。
待ってろよ、ノア。
もう一回ぶっ潰してやるから目ン玉洗って覚悟しとけ。
もう一回ぶっ潰してやるから目ン玉洗って覚悟しとけ。
【E-2 南東部海辺 一日目 日中】
【シュウ(女話術士)@FINAL FANTASY TACTICS】
[状態]:熱い
[装備]:テニスボール(筒入り、12個)@現実、ティンカーリップ@FINAL FANTASY TACTICS
[道具]:支給品一式
[思考]
基本:打倒ノアを絶対に諦めない。
1:はんたと行動、戦車を探す。
2:同じ志の者がいれば勧誘、説得。
3:知り合いがいれば合流
[備考]
※アクションアビリティ投げる、その他アビリティ不明。
※参戦時期不明
【シュウ(女話術士)@FINAL FANTASY TACTICS】
[状態]:熱い
[装備]:テニスボール(筒入り、12個)@現実、ティンカーリップ@FINAL FANTASY TACTICS
[道具]:支給品一式
[思考]
基本:打倒ノアを絶対に諦めない。
1:はんたと行動、戦車を探す。
2:同じ志の者がいれば勧誘、説得。
3:知り合いがいれば合流
[備考]
※アクションアビリティ投げる、その他アビリティ不明。
※参戦時期不明
【はんた(ハンター)@METAL MAX RETURNS】
[状態]:健康
[装備]:フレイムソード@FINAL FANTASY、平和の鉢巻@METAL MAX RETURNS
[道具]:支給品一式、スーパーファミコンが4000円安くなるクーポン券@現実
[思考]
基本:ノアをもう一度潰す。
1:シュウと行動、戦車を探す。
2:メカニック、ソルジャーと合流。
※参戦時期はED後、ノアを倒しとうちゃんにハンター引退を告げた後です。
[状態]:健康
[装備]:フレイムソード@FINAL FANTASY、平和の鉢巻@METAL MAX RETURNS
[道具]:支給品一式、スーパーファミコンが4000円安くなるクーポン券@現実
[思考]
基本:ノアをもう一度潰す。
1:シュウと行動、戦車を探す。
2:メカニック、ソルジャーと合流。
※参戦時期はED後、ノアを倒しとうちゃんにハンター引退を告げた後です。
【参加可能者 残り37人+α】
001:戦乙女 | 投下順 | 003:『ラッキータイプ』な女の子 |
001:戦乙女 | 時系列順 | 003:『ラッキータイプ』な女の子 |
初登場! | シュウ | 051:剣客、吐血に斃れる。 |
初登場! | はんた |