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花咲く旅路

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匿名ユーザー

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想定外の事態、と言うのは往々にして全く予期していなかった時と場所を伴って現れる物である。
六人殺し@バトルROワイアル。あらゆるパロロワの中でも、最果ての果て。
2ch内部スレッドですらない辺境の地、『RO萌え板』にある一スレッドの男達の一人。
そう。数ヶ月の間忘れ去られていたそのスレッドを完結へと運んだ大馬鹿達の一人とて、勿論それは同じである。

「何で俺がこんな目にあっているんだ……ッ!?」

と言うか、そんな事を音速で置き去りにして、それが彼の偽らざる本音であつた。
それはそうであろう。バトROワ本スレは最早停止して長く、彼もこの忌むべき稼業から漸く足を洗いかけていたのだから。
寧ろ、更に本音を言うならば──

『まぁまぁ。仕方ないじゃないか。少し前にラジオの人だって来たし、この前、君が書いたっぽい最新作も上がってたしね。
 こんな事が計画されてたなら、書き手をやってて、名が知られてしまった以上、僕らに君が参加させられたとしても不思議じゃない』
「不思議じゃないですめば警察は要らない、35=ルール=誰かさん!
参加資格云々なら、俺よりROワの六割書いてたって豪語してたアンタこそが相応しいだろうが!」
『嫌だなぁ、僕らだってちゃんと憑いてきてるじゃないか。こう、スタンド的に』
「オラオラも出来ないスタンドに意味なんざねぇーーーーーー!!この引き篭もり!!」

絶叫。おっぺんぽろりのぷぅ。始まる以前に既に終了気味ってマジですか?
兎にも角にも六人殺しの絶叫が空しく響き渡る。当然、そこには彼以外の姿、35と呼ばれた書き手など影も形も無い。
故に、少しばかり説明を挟もう。

バトルROワイアル。題材となったMMOの悪名と、立地の辺鄙さから知る者とて数少ないと思われていたパロロワである。
その第一回目。完結への推進となった数人の書き手達がいた。
二人には、最後期に二つに分かれたルートをそれぞれ完結させた書き手。
名も知れぬ協力者達に書き手に読み手達。
更には、全ての因縁を終わらせ最後の決戦を直接導いた『六人殺し』。長いので略して六。
もう一人には、数多くの『叙情的な』SSとルールを作り上げ、六の一方でROワを支えた35。

この内、最後の二人にはちょっとした因縁がある。
一言で言おう。35は殺しが下手だった。故に、溜まりに溜まったROワでの因縁(フラグ)を清算する者が必要となった。
それが、六人殺しである。彼自身は、決してそんな役回りが好きだった訳ではあるまい。

無論、別に恨み合う間柄だった訳ではない。
35に限って言えば、むしろ六を信頼し尊敬してさえいた。
……話が逸れた。何故、35がこうして取り憑いているのかを説明せねばなるまい。


『要するに僕は六ちゃんの支給品の一つだった訳だね。いやはや、縁とは奇なる物だ』
「気楽に言うな!傍観者って立場から!」
『でも僕だって君が殺されれば死ぬ。どういう仕組みかは分からないけど、精神だけを君に付与したみたいだからね。
 未だかつて聞いた事の無い技術。いやいや、面白い面白い。そうでなくっちゃ、態々大学をサボる価値も無い。
 ああ、でもこうなったら僕の肉体はどうなってるのやら。干からびてミイラになってないと良いんだけど。
 ママンにパパン、兄弟達が悲しんでしまう。──でもまぁ』
「……」
『まずは生き残る事を考えないとね。それも、なるべく目立たないように。
 大丈夫、何と言っても君はROワ一の肉体派だ』
「逃げ足だけは速い、ってか?」
『そう言うこと。それに僕の知恵と素敵な能力がある!』
「能力?」

鸚鵡返しに言う六に35@スタンドは答える。

『これでもあの後、少し他のところで書き手もやってね。在り難い事にその能力もくっつけてくれたらしい』

言うと、何やら35は怪しげな詠唱を始める。曰く、アイアム・ザ・ボーン・オブ・ア・パンツ。
ゼロコンマの隙間もあるか否か。何処からとも無く『綿で出来ていて』、『如何にもふかふかしてそうな』小さな布切れが出現した。
それは通常、ショーツと呼ばれる女性用の下着であった。

「……」
『どうだ。他にも出せる下着は108種類まであるぞ』

取り敢えず、自らの生存確率がゴリゴリと減少する幻聴だけははっきりと六の耳に聞こえたが、何とか持ち直す。
この腐れNeetの精を一体どうしてくれようかとか考えつつも、彼は森の中で考えをまとめるべく座り込んだ。

『どうするか考えているのかい?』

無言の肯定。何せマイナーの中のマイナーとも呼ぶべきスレから呼ばれたのだ。
ROワスレ内部以外の知り合いなど期待できよう筈も無い。
セオリーから言えば、Flashの人と合流を果たすべきだが──

『その考えは止めた方が良いよ。主役になれるのはたった一人──七原君みたいになりたいって願望は、あんまりにもリスキーだ』
「♂ローグ。ROワの中であいつをプッシュしまくって主役にした人間の台詞とは思えねーな」
『こんな事を言うのは何だけど、現実とフィクションは違うよ。僕達は今は、現実的な思考をしなくちゃいけない。
 それに、上手く事を運ぶ為だったら、嘘だってつく』

少し黙ってから、六は言った。


「合流できると思うか?」
『難しいね。会えたとしても、手遅れだって事も考えられる。でも、そうしたいなら早い方が良いってのも確か。
 後、武器も足りないから、動ける内に行動を起こした方が良いかも。見つかったら、お終いになっちゃう』
「殺して奪うのか?」
『必要なら──と言いたいけど、素手で銃持った相手は殺せないね。出来れば、先ずは協力者がいた方が良い。
 無理なら、何処かから調達する必要がありそう』
「何処かって、何処さ」
『地図を出してくれないか?』

 取り出され、広げられた地図は大まかではあったが、必要十分には足りていた。
 その中の一点。デパートを中心として広がる市街地──如何にもバトロワにありがちな舞台装置を先ず見て、35は言う。

『出来れば、この場所に行ければ良いけど、集まってくるだろうなぁ……』
「だろうなー……じゃあ、この集落はどうだ?近いし」
『んー、そうだね。そこにしようか。あ、それと石ころと枝とか拾い集めてくれない?待ち伏せされてるかもしれないし』
「石ころでどうやって?」
『如何にも人が寄ってきそうな所に、少し離れた場所から投げるんだよ。囮だね』
「分かった。……しかし、よくこんな事考え付くな」
『岡目八目って言うからね』
「……やっぱ傍観者じゃねーか。まぁ良い。準備が終わり次第、行くぞ」
『うん。Flashの人と合流して、無事に帰れるといいね』


彼らの旅路はここから始まる。


【◆終盤六人殺し@バトROワ】
[装備]:35@背後霊
[所持品]:支給品一式、石ころ×10、木の枝
[状態]:心身共に健康
[思考]
基本:生き残りたい。
1:Flashの人@バトROワと合流
2:取り敢えず足場を固めたい

【◆】35@バトROワ】
[装備]:無し
[所持品]:無し
[状態]:背後霊(支給品)
[思考]
基本:取り敢えず生存を希望
1:無事に済むといいなぁ
2:背後霊ってお腹すかないのかな?

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