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男女反転14話

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datui

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麗しきワカメ


「く、くそくそくそくそくそ……
 なんなのよこれ、大魔術? まさか魔法……!?」

源五郎池。
地図に載るほどの広さを持つこの池の前で、地べたに体育座りして顔を覆う人影が一つ。
彼女の名は間桐慎乃。よしの、と読む。
何百年もの歴史を持つ、由緒正しい魔術師の家系に生まれた少女だ。
男性にもモテており、一般的に言えば美少女の部類に入る。
が、恐怖と緊張で顔芸全開な彼女を見て惚れる男はまずいないだろう。
幸い、夜闇に隠れていることもあり今の彼女の姿を見ているものもいないが。

「落ち着け……落ち着かないと……
 魔法かもしれないなら魔術的に考えれば、きっと何か分かる。
 まず殺し合いをしないといけなくて、ランダムの支給品があって、
 やっちゃいけないことと放送があって、勝ち残ったら願いが叶う。
 ……聖杯戦争に似てるのかもね」

考えるより先に口を動かしていた――気分を落ち着けるために――慎乃は、
自分が呟いた言葉に自分で顔を歪めていた。
理由は単純、聖杯戦争に碌な記憶が無かったからだ。その元凶は、三人。

衛宮士保。目が大きい童顔で性格もよく皆から頼られる、慎乃の友人。
しかしその正体は魔術師で、慎乃にもできなかったサーヴァントの召還を行った裏切り者。
遠坂凛太郎。名前の通り凛々しい態度が人気の、慎乃も憧れる美少年。
しかも慎乃とは違って大量の魔力回路を持つ、生粋のエリート魔術師。
間桐桜。慎乃を差し置いて士保の家に入り浸り、彼女と友情を育んでいる慎乃の義妹。
その依存っぷりは、女同士なのに恋愛感情を持ってるんじゃないかと思えるレベル。
しかも慎乃とは違って本物の魔術師、後継者であり、そして胸がでかい。

この三名が関わった聖杯戦争は、慎乃のプライドをズタズタにして余りあるものだった。
女としてのプライドも、魔術師としてのプライドも。
……故に、これが聖杯戦争に似ているというなら。

「よ、よし、勝ち残ってやる……!
 今度こそ勝ち残って、本物の魔術師になるんだから!」

そう覚悟を決めて、慎乃はデイパックに手を突っ込んだ。
これが聖杯戦争だとすれば、支給品はサーヴァントにあたる。
これの出来次第で、勝ち残れるかどうかが決まるといってもいい。
できれば士保のサーヴァント――小動物っぽいショタ――のような、
ちゃんとした「当たり」が欲しいのだが。

「あー、水入りのペットボトルでしょ、地図でしょ、懐中電灯でしょ……
 まだいっぱいあるね、どれが共通でどれがランダムの奴なんだか……こ、これは!?」

とりあえず掴んだものを片っ端から地面に置いていくと、慎乃の手に妙な感覚が。
引っ張り出すと、出てきたのはPAD。パッドである。胸に入れるアレである。

「……な、なによ、あてつけってワケ!?」

慎乃は思わずキレていた。なぜなら、彼女は貧乳だからだ。本人も気にしている。
桜を家でさんざん虐めているのは、胸が育ったことが気に食わないということもある。
緊張や恐怖が逆転したのか、息を切らすほどに慎乃は激怒して……
数分後。

「まぁ……衝撃を和らげたりして、防具になるかもね……」

こっそり胸に入れていた。

【H-6 池前/一日目・深夜】
【間桐慎乃@Fate/stay night】
[状態]:健康
[装備]:PAD@東方prject二次
[所持品]:支給品一色、不明支給品1~2
[思考]基本:今度こそ勝ち残り、願いを叶えて魔術師になる
1:べ、別に巨乳に見せたいとかそういうのじゃない!

※聖杯戦争終了後からの参戦。
 死んだけど蘇らせられたのか、負けたけど生き延びたかは後の書き手に任せます。


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