登録日:2025/07/10 Thu 00:00:00
更新日:2025/07/10 Thu 02:32:38NEW!
所要時間:約 7 分で読めます
可愛い逃亡者(原題:Little runaway)は、アニメ「
トムとジェリー」のエピソード。
1952年6月14日に初公開されたため、現在は
パブリックドメインとなっている。
現在はYoutubeの公式チャンネルで見ることができる。
しかしコメント欄は無い
概要
トムジェリ作品でたまに登場するゲストキャラクター中心のエピソード。
そしてトムが
欲望に目がくらみ、最終的に痛い目を見るのもお約束。
ネズミ取り必勝法ほどの知名度はないが、後述の要素から再注目されるようになった…かもしれない。
登場人物
お馴染みの秀才ネズミ。
ひょんなことから出会ったオットセイを助けるべく協力し、トムをあしらう。
お馴染みのネコ。
魚をジェリーに奪われたことから追いかけっこが始まる。
その途中でオットセイとも遭遇し、同時に脱走したオットセイを捕まえれば賞金が貰えることも知ってしまう…
本エピソードではいつもの叫びをあげない。
ゲストキャラクターの子オットセイ。名前は不明。
オットセイなのでうんうんオウオウ言う。
サーカス小屋でのラッパ演奏が嫌になって逃げ出した。
金属ヤスリを使って檻を切断したりと器用。ゲストキャラらしく、彼もまたトムを翻弄するシーンがある。
トムの食事(時間帯的に朝食か)として与えられていた魚。何の種類なのかは不明。
死んだ魚の目をしている通り、死んでいる。
トムが食事前に睡眠しているところをジェリーが持っていこうとしたが…?
ダンス中に手が人の手のようになったりと伸縮性が高いようだ。
なお後ろから見るとジェリーが丸見えだが、正面からだと映っていない。
ジェリーがトムの魚を盗んだことから物語が大きく動き出しオチにも使われているため、ある意味こいつが物語の中心を担っているといえなくもない。
物語の概要
ある日の夜、GH兄弟のサーカスから一匹のオットセイが逃げ出した。
その翌日、ジェリーは朝から庭の池で遊泳をしようとすると水面で何かと衝突。
そこにはオットセイがいた。トムジェリ作品ではよくある、ゲストキャラが偶然トムの家に来る展開である
オットセイはサーカスでの生活が嫌になり逃げ出したと言い、偶然出会ったジェリーに助けを求める。
ジェリーは勿論快諾し、まず最初に魚を持ってくることに。
ジェリーは寝ているトムの目の前にある魚を発見し、それを持っていこうとするが、間の悪いことにトムが寝ぼけまなこで起き上がる。
しかしここでジェリーは魚の後ろに隠れ、魚を操作してトムを翻弄する。
魚による華麗なタップダンスを披露してトムを喜ばせ、その隙に逃げようとする。
が、ここでまさかのアンコール。再び魚は一礼し退場…
が、またアンコール。再び魚は一礼し退場…
が、またまたアンコール。再び魚は一礼し退場…
が、四度目のアンコール。再び魚を持ったジェリーは一礼し退場…
当然バレてしまい逃走。
しかし池に到達し魚を投げ込み、なんとか魚の運搬には成功した。
そしてトムがよそ見をしている隙にオットセイが魚を食らい、消えた魚に驚くトムを嘲笑うジェリー。
トムは怒りジェリーを捕まえるが、オットセイがトムを曲芸のように回し放り投げる。
トムは庭にある皿に衝突し、中華な衝撃を食らってしまった。
すると家内にある
ラジオから、あるニュースが流れ出す。
「誰であろうと子オットセイを探してくれる人には、一万ドルの報労金を支払うと言います。」
トムの目の前にいるのは、ジェリーとドル袋。
欲を持ったトムはドル袋を追いかけ、陸上移動の遅いオットセイをあっさりと捕まえる。
するとジェリーが袋を持ってきてくれ、代わりにオットセイを運んでくれるという。
トムはオットセイの引き渡しをジェリーに任せて家に帰っていった。
が、遅れて自身の失態に気づく。この時文字通りものすごい尖り具合を見せている。
勿論ジェリーはそれも折り込み済みで、付近にあった消火栓に袋を被せる。
トムは一直線に袋に突っ込み…
そしてジェリーとオットセイで二手に分かれ、オットセイは家の上に逃げる。
オットセイは電線を使ってブランコ移動して高いところに移動した。
トムも負けじとブランコ移動をするが、位置をミスって電柱に衝突。自身が電柱になってしまう。
しかしすぐさま復帰し、電線を伝うオットセイを棒と自転車を使って器用に追いかける。
オットセイが3本の電線を結び合わせると、自転車は3分割されてしまう。
そしてオットセイはジェリーが持ってきた水入りコップに華麗に着水し逃げおおせる。
トムもコップに向かってダイブするが、まあ体のサイズが違うので…
それでも諦めきれないトムは、庭にあるゴムチューブを改造し、自らもオットセイに扮する。
ジェリーとボールで遊んでいたオットセイをおびき寄せ、その隙に捕まえる算段だった。
庭の外まで移動したトムだが、ここにオットセイを捜索する人間が現れ…
その後、とあるサーカスにて、ネコの顔をしたオットセイがラッパを不満げに吹いていた。
だが拍手喝采には喜び、冒頭で食べ損ねた魚を口元にぶち込まれたのだった。
この後オットセイがどうなったかは不明だが、一応劇中ではサーカスからの脱出には成功したと言える。
トムも捕まってしまったとはいえ最終的に痛い目には逢っていないため、他の作品に比べるとまだ温情な結末を迎えている。代わりに自由は失っただろうが…
余談
オットセイがラッパで吹いているのは、アメリカの民謡「Yankee Doodle」である。
日本でいう「アルプス一万尺」。
物語の序盤に登場する”さかなのフリをして踊るジェリー”だが、妙なインパクトから謎の人気がありフィギュアやラインスタンプなどで登場している。
ひそかに人気が高まっている…?
この子は、トムとジェリーのエピソード「可愛い逃亡者」(1952)に登場する【さかな】です。
そして本エピソード公開から
約73年が経過した2025年7月、とあるユーザーの呟きから
唐突にこの魚がミームとしてTwitter(現X)で流行し、その流れに乗った
公式自らがその魚を取り上げたことで話題となった。
なんかこんな流れをどこかで見たぞ
なお、実際に踊っているのは魚の死体である。
追記修正は70年越しに再注目された人がお願いします。
- 無表情なのに動きの躍動感があって良いよね -- 名無しさん (2025-07-10 00:13:01)
- 久々のエピソード項目がこれか -- 名無しさん (2025-07-10 01:05:46)
- ↑エピソード項目は全面禁止になっちゃったからね...(この記事は著作権の期限切れてるからセーフ) 大変だと思うけど、有志には古いエピソードをどんどん発掘していってもらいたい -- 名無しさん (2025-07-10 02:32:38)
最終更新:2025年07月10日 02:32