まだ三が日だからセーフだよね - みんなで無念まとめ wiki

まだ三が日だからセーフだよね ◆NIKUcB1AGw

市街地をスーパーマシン・ゴールデンフォックスが駆ける。
操縦するのはかつてシムシティーであった男、どろぼーだ。

彼に、特定の目的地はない。
他の参加者に出会えるまで、しらみつぶしに市街地を走り回るつもりであった。
だが唐突に、彼はマシンを停車させる。

（これは……災害の予兆？　いや……何者かが私を狙っている！？）

どろぼーは逡巡する。
とっさに｢狙っている｣とは判断したものの、実際には視線を感じただけであり敵意の有無までは彼にはわからない。
もし自分のように仲間を探している参加者だった場合、せっかくのチャンスをふいにすることになってしまう。
だが本当に自分の命を狙う者だった場合は、凡人レベルの戦闘能力である自分に勝ち目は薄い。
安全策を取るなら、逃げるべきである。
幸い彼には、ゴールデンフォックスがある。このマシンに乗って本気で逃げれば、追いつける参加者はほとんどいないだろう。
だが、仲間を得られるチャンスも捨てがたい。
決断を下すことができず、どろぼーはただその場で無為に時間を過ごす。
そうこうしているうちに、物陰から二つのシルエットがどろぼーの前に飛び出してきた。

｢！？｣

反射的に腕で顔をガードするどろぼー。だが、攻撃は飛んでこない。
恐る恐る彼が前を見ると、そこには巨大な扇子を背負った二頭身の男と鏡餅そっくりの体型をした鳥の姿があった。

｢あけまして！｣
｢おめでとり～！｣

｢……は？｣

謎の雄叫びを上げるコンビに、呆然とするどろぼー。
彼の前に現れたのは、｢半熟英雄｣出典のエッグモンスター、｢あけまつ｣と｢おめでとり｣。
邪教の館にスタンバイしていた彼らはゴジラ騒動のどさくさで密かに脱走していたのだが、どろぼーがそんな事情を知るわけがない。
ただ二匹を前にして、戸惑うばかりである。
やがて……

｢あ、竜巻……｣

どろぼーの能力によって発生した竜巻に巻き込まれ、二匹はどこかへと飛ばされていった。

｢なんだったんだ……｣

ひどい脱力感に襲われるどろぼーであった。

【D-3 街】

【どろぼー（シムシティー）】
【状態】健康
【装備】ゴールデンフォックス＠F-ZERO
【道具】支給品一式×２、不明支給品
【思考】
１：自分が起こす問題を解決しながら脱出する
２：勝手に消えるとしても問題は解決していく
３：あれはいったい何だったんだろう
※外見は優柔不断で気の弱そうなオッサン市長です。
※能力は「本人の意図と全く無関係に火災・洪水・竜巻・地震・怪獣などの災害が狭いエリアで自然発生する」能力です。
　発生した災害は一定時間で消えますが、なるべく問題は自力で解決した方がいいです。災害が直接シムシティーを狙う事はありません（とばっちりで危害が及ぶ可能性はゼロではありません）。
※名前が「どろぼー」になりました。これから全ての人に「どろぼー」と呼ばれる羽目になります。
※自分がかなり迷惑な人間だと気づいていません。

※あけまつ&おめでとり＠半熟英雄　ああ、世界よ半熟なれ……は新年を祝うために登場しただけで、今後ロワには関わってきません。
　ただし、もしこのロワが来年の1月まで続いたら再登場するかもしれません。

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