停滞は打ち砕かれる ◆NIKUcB1AGw
市街地の中に建つ、一軒家。
星のカービィととっとこハム太郎2は、その中に身を隠していた。
星のカービィととっとこハム太郎2は、その中に身を隠していた。
「遅いなあ、マリオワールドさん……」
カービィは、不安げに呟く。
外の様子を見にマリオワールドがここを離れて、だいぶ経つ。
しかし彼が帰ってくる気配は、全くない。
外の様子を見にマリオワールドがここを離れて、だいぶ経つ。
しかし彼が帰ってくる気配は、全くない。
(この子を置いて、私がこの場を離れるわけにもいかないし……。
ああ、心配だなあ)
ああ、心配だなあ)
カービィの視線の先には、すやすやと眠り続けるハム太郎2の姿がある。
(全然起きないなあ……。まあ体力も5歳児レベルだとしたら、こんなハードな状況に耐えられないのも無理はないか……。
というか、殺し合いやらせるのにこの体って不利すぎるでしょ……)
というか、殺し合いやらせるのにこの体って不利すぎるでしょ……)
ハム太郎2の寝顔を見つめながら、カービィは考える。
この殺し合いは、あまりに不平等である。どう考えても、参加者のスペックに差がありすぎる。
いったい3DSは、何のためにこんなことをしているのか。
リメイク&移植というのは参加ゲームにやる気を出させるための餌であって、彼自身の目的ではないはずだ。
だとすれば、3DSの真の目的とは……。
この殺し合いは、あまりに不平等である。どう考えても、参加者のスペックに差がありすぎる。
いったい3DSは、何のためにこんなことをしているのか。
リメイク&移植というのは参加ゲームにやる気を出させるための餌であって、彼自身の目的ではないはずだ。
だとすれば、3DSの真の目的とは……。
そこまで考えたことで、カービィは外がなにやら騒がしいことに気づく。
(誰か近くにいるのかな……)
カービィは閉めているカーテンを少しだけ開け、外の様子をうかがう。
すると……。
すると……。
「あけまして!」
「おめでとりー!」
「おめでとりー!」
そこにはなにやら叫びながら、全速力で走り去っていく2体のモンスターの姿があった。
(え、何あれ。参加者? いや、それにしてはしょぼいというか……。
誰かの支給品?)
誰かの支給品?)
困惑するカービィであったが、すぐにさらなる衝撃が彼女を襲う。
けたたましい破壊音が、彼女の耳に響いたのだ。
けたたましい破壊音が、彼女の耳に響いたのだ。
(今度は何!?)
カービィは、モンスターたちが逃げてきた方向に視線を向ける。
そこにあったのは、建物が次々となぎ倒されていく壮絶な光景だった。
そこにあったのは、建物が次々となぎ倒されていく壮絶な光景だった。
(な、何が起きてるの!? 何か時々、緑の電光も飛び散ってるし!
絶対やばいでしょ、これは!)
絶対やばいでしょ、これは!)
いったい誰がこんなことをしているのかはわからないが、危険な存在であることは間違いない。
接触は避けるべきだ。
接触は避けるべきだ。
(私一人なら、戦うって選択肢もあったけど……。ハム太郎くんがいる以上、ここは逃げた方が得策ね。
マリオワールドさんとの合流は難しくなっちゃうけど……あの人ならなんとかしてくれるはず!)
マリオワールドさんとの合流は難しくなっちゃうけど……あの人ならなんとかしてくれるはず!)
破壊の方向がこちらに向いていることもあり、カービィは素早く逃走を決意する。
「起きて、ハム太郎くん! 移動するよ!」
「ん……はむはー」
「挨拶はいいから! 早く!」
「ん……はむはー」
「挨拶はいいから! 早く!」
まだ寝ぼけているハム太郎2の手を引き、カービィは家を飛び出した。
◆ ◆ ◆
「いいぞ! いけるぞこれはぁぁぁぁぁ!!」
一方その頃、街を破壊している張本人は満足げに雄叫びを上げていた。
その正体は、おのれの能力で転がるコロコロカービィだった。
さすがにリアルタイムで1年以上経てば、かなしばりの効果も解けるというものである。
そして今の彼の体は、エメラルドグリーンのオーラでおおわれていた。
これはコロコロカービィが入手したコピーのもとDXが、「プラズマ」だったためである。
プラズマは、エネルギーを溜めるほど攻撃がランクアップしていくという他のコピー能力にない特徴を持っている。
そして最大までエネルギーを溜めると全身がオーラで包まれ、敵との接触でダメージを与えられるようになるのだ。
つまり今のコロコロカービィは、転がり攻撃に威力が上乗せされた状態なのである。
その正体は、おのれの能力で転がるコロコロカービィだった。
さすがにリアルタイムで1年以上経てば、かなしばりの効果も解けるというものである。
そして今の彼の体は、エメラルドグリーンのオーラでおおわれていた。
これはコロコロカービィが入手したコピーのもとDXが、「プラズマ」だったためである。
プラズマは、エネルギーを溜めるほど攻撃がランクアップしていくという他のコピー能力にない特徴を持っている。
そして最大までエネルギーを溜めると全身がオーラで包まれ、敵との接触でダメージを与えられるようになるのだ。
つまり今のコロコロカービィは、転がり攻撃に威力が上乗せされた状態なのである。
「何もかもなぎ倒してくれるわぁぁぁぁぁ!!」
付け狙う星のカービィがそばにいることも知らず、コロコロカービィはなおも転がり続けていた。
【C-3 市街地】
【星のカービィ】
【状態】疲労(小)、ダメージ(小)
【装備】斧
【道具】支給品一式×4、不明支給品×3、す~ぱ~ぷよぷよの☆、サバイバルキッズの☆、サンリオタイムネット未来&過去編のミックス☆
【思考】
1:スーパーマリオワールド達と共に3DSの所に乗り込み、スーパーデラックスを助ける
2:今までの償いの為に戦う
3:この場から退却する
4:コロコロカービィを探す
5:私の本来の能力…?
※外見はほしのあきに似た女性です。
※「飲み込んだ相手の能力をコピーする」能力を持っています。
【状態】疲労(小)、ダメージ(小)
【装備】斧
【道具】支給品一式×4、不明支給品×3、す~ぱ~ぷよぷよの☆、サバイバルキッズの☆、サンリオタイムネット未来&過去編のミックス☆
【思考】
1:スーパーマリオワールド達と共に3DSの所に乗り込み、スーパーデラックスを助ける
2:今までの償いの為に戦う
3:この場から退却する
4:コロコロカービィを探す
5:私の本来の能力…?
※外見はほしのあきに似た女性です。
※「飲み込んだ相手の能力をコピーする」能力を持っています。
【とっとこハム太郎2】
【状態】ダメージ(中)、寝ぼけ
【装備】なし
【道具】支給品一式、ハム語辞書@とっとこハム太郎2
【思考】
1:仲間を集める
2:ゼルダの伝説 夢をみる島DXを止める
※外見は5歳くらいの男の子です
※とっとこハム太郎2内で出てきたハム語以外の言葉をしゃべることができません
【状態】ダメージ(中)、寝ぼけ
【装備】なし
【道具】支給品一式、ハム語辞書@とっとこハム太郎2
【思考】
1:仲間を集める
2:ゼルダの伝説 夢をみる島DXを止める
※外見は5歳くらいの男の子です
※とっとこハム太郎2内で出てきたハム語以外の言葉をしゃべることができません
【コロコロカービィ】
【状態】憎しみ
【装備】モンスターボール(ピッピ)、コピーのもとDX(プラズマ)@星のカービィスーパーデラックス
【道具】支給品一式×2、不明支給品×2、ピカチュウ
【思考】
1:殺し合いに優勝し、続編の『コロコロカービィ2』を誕生させる
2:星のカービィを倒す
3:新作や続編を作られるゲーム達が憎い
4:F-ZEROを利用する
5:ブルーファルコンを回収するつもりはない(見つけたら破壊する)
※外見は丸々とした体型の巨漢の男です。
※身体を丸めて転がることで超スピードでの移動が可能で、さらに跳ね上がることで周囲にいる者を跳ね上げて転ばせることができます。
転がるスピードと破壊力は連続して転がり続けることにより上がっていきます
【状態】憎しみ
【装備】モンスターボール(ピッピ)、コピーのもとDX(プラズマ)@星のカービィスーパーデラックス
【道具】支給品一式×2、不明支給品×2、ピカチュウ
【思考】
1:殺し合いに優勝し、続編の『コロコロカービィ2』を誕生させる
2:星のカービィを倒す
3:新作や続編を作られるゲーム達が憎い
4:F-ZEROを利用する
5:ブルーファルコンを回収するつもりはない(見つけたら破壊する)
※外見は丸々とした体型の巨漢の男です。
※身体を丸めて転がることで超スピードでの移動が可能で、さらに跳ね上がることで周囲にいる者を跳ね上げて転ばせることができます。
転がるスピードと破壊力は連続して転がり続けることにより上がっていきます