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終焉の使者

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終焉の使者 ◆NIKUcB1AGw


「そんなバカな……。どういうことだ!」

ここは主催本部。
3DSは、このゲームが始まって以来最大と言っていいほどに動揺していた。
彼の視線の先にあるのは、星のカービィたちと共にいるスーパーデラックスの姿。
人質兼最終兵器として捕らえていたはずの彼が、いつの間にか脱走して会場に移動していたのである。

「いったい何が起きたっていうんだ……。Wii U! Wii Uはいますか!」

3DSは、大声でWii Uを呼ぶ。彼が何か知っているかもしれないと考えたからだ。
だが返ってきた声は、Wii Uのものではなく聞き覚えのないものだった。

「Wii Uならここにいるぞ」
「え? あなた、何者ですか。いつから……うっ!」

部屋の中には、いつの間にか3DS以外にもう一人の男が存在していた。
彼を問い詰めようとした3DSは、途中で言葉を詰まらせる。
男が持っているものに気づいてしまったからだ。
右手には、血の滴る日本刀。左手には、Wii Uの生首。

「貴様! よくもWii Uを……」
「落ち着け、俺は敵じゃない。俺は……」

3DSを制しながら、男は顔をおおっていたフードを取り払う。
そこから出てきたのは、もじゃもじゃ頭の個性派俳優を模した顔だった。

「ニンテンドースイッチだ」
「ニンテンドースイッチ!?」

3DSの目が、驚愕に見開かれる。
ニンテンドースイッチといえば、リアル時空でつい先日発売された任天堂の最新ハードである。

「なるほど、本当にあなたがニンテンドースイッチだというのであれば、たしかに僕の味方でしょう。
 しかし、なぜWii Uを殺したんですか」
「こいつは裏切り者だ。スーパーデラックスが脱走したのは、こいつの手引きがあったからなんだよ」
「なんですって!?」

3DSが、またしても驚愕に打ちのめされる。
Wii Uはたしかに、自分の方針に否定的だった。
だからといって、こうも大胆な裏切り行為をしてくるとは考えもしなかった。
まあその結果が、今の無残な姿なのだが。

「まあそういうわけで、主催サイドがガタガタになるとまずいからさ。
 生まれたばっかりの俺が派遣されてきたわけですよ。
 たぶん迎撃するパターンになるだろうし」
「迎撃……?」
「おいおい、そこはピンとこなきゃダメでしょ、3DSちゃん。
 もう殺し合いに積極的なゲーム、ほとんど残ってないんだぜ?
 それでいて、ここへの移動方法を知ってるスーパーデラックスがあっちに合流した。
 そしたら、生き残った連中がここに乗り込んでくることも考えなきゃいけないでしょ」
「そ、それはたしかに……。しかし、そうなってしまってはたとえ攻め込んできた連中を始末しても、この計画は失敗では……」

3DSの目的はゲーム同士を殺し合わせることであり、皆殺しにすることではない。
殺し合いの構図が成立しなくなった時点で、彼にとっては失敗なのだ。

「まあ、それはしょうがないっしょ。俺らが生き残ることが第一よ。
 データが足りなければ、また別のメンバーで同じことやればいいんだし」
「まあ……それはそうですね」

幸いというべきか、SFCもGBもまだまだ有名ソフトは数多い。
今回の計画が失敗しても、その経験を活かしてまた新たなゲームを開催すればいい。
Wii Uを失った穴とて、埋める方法はいくらでもある。

「わかりました。ご協力お願いしますよ、スイッチさん」
「任せておきなさい。ああ、そうそう。
 迎撃の準備を整えるために、助っ人連れてきてあるから」
「助っ人?」
「そう、お前のところのソフト。入ってきてー」

スイッチに呼ばれ、また新たな男が部屋に入ってくる。
現れたのは、スイッチと同じく芸能人の姿を借りた男だった。

「僕はスーパーマリオメーカー3DS。ステージ制作なら任せて!」

こうして、終焉に向けた準備が始まったのであった。

【主催本部】

【ニンテンドー3DS】
【状態】健康
【装備】不明
【道具】不明
【思考】
1:バトルロワイアルを円滑に運営する


【ニンテンドースイッチ】
【状態】健康
【装備】日本刀@ワンツースイッチ!
【道具】なし
【思考】
1:3DSと共に、計画の完遂に向けて働く
※外見は大泉洋です


【スーパーマリオメーカー3DS】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】なし
【思考】
1:主催本部を難関ステージに作り替える。
※外見はマリオの服装をしたバカリズムです


【Wii U(本体) 死亡】
※GemePadの所在は不明です


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