決戦!VS魔法陣グルグル! ◆OmtW54r7Tc
【STAGE 1 空中戦】
目の前で砕かれた、スーパー桃太郎電鉄DXの身体。
その遺体はバラバラとなってしまっている。
その遺体はバラバラとなってしまっている。
(これじゃあコピーも…できないわね)
薄情だと思いつつも、星のカービィは思考する。
彼の能力は強力であり、自分の能力でコピーして再利用することができれば、なおもこちらが優位に立てたはずだ。
しかし、彼の遺体は完全にバラバラになっており、飲み込んでその能力を取り込むことはできそうもなかった。
彼の能力は強力であり、自分の能力でコピーして再利用することができれば、なおもこちらが優位に立てたはずだ。
しかし、彼の遺体は完全にバラバラになっており、飲み込んでその能力を取り込むことはできそうもなかった。
「アッハッハッハッハッハ!」
そういった事情を知ってか知らずか、下手人である魔法陣グルグル2は、笑う。
「これで一番厄介な奴は排除したわ!後5人…いや、4人か。倒せば私の優勝よ!」
星のカービィスーパーデラックスは外部からやってきたと聞いているので、おそらく参加者としてカウントされていないだろう。
故に、倒すべきは後4人。
もっとも、スーパーデラックスも敵として立ちはだかっている以上、どっちにしても倒さなければならないだろうが。
故に、倒すべきは後4人。
もっとも、スーパーデラックスも敵として立ちはだかっている以上、どっちにしても倒さなければならないだろうが。
「私たちは…負けない」
優勝に向けて闘志を高めるグルグル2に対し、スーパーマリオワールドは静かに呟いた。
桃鉄DX…彼はとても自分勝手な奴であった。
敵味方問わず妨害行為を繰り返していたようであるし、マリオワールドともあまり仲が良好とは言い難かった。
しかし彼は、理不尽なほどに強く、先ほどの戦闘でもなんだかんだで頼りになった。
そして最後は、自分達に遺志を託した。
桃鉄DX…彼はとても自分勝手な奴であった。
敵味方問わず妨害行為を繰り返していたようであるし、マリオワールドともあまり仲が良好とは言い難かった。
しかし彼は、理不尽なほどに強く、先ほどの戦闘でもなんだかんだで頼りになった。
そして最後は、自分達に遺志を託した。
「ファイアボール!」
その遺志に応えないわけにはいかない。
そんな決意を胸に、マリオワールドは炎を放った。
そんな決意を胸に、マリオワールドは炎を放った。
「ふんだ!当たらないわよ」
飛んできた火の玉を、グルグル2は悪魔の羽で空を飛んでかわす。
ファイアボールは何発も放たれるものの、空を飛びながらスイスイとかわしていく。
ファイアボールは何発も放たれるものの、空を飛びながらスイスイとかわしていく。
「おらああああああ!」
ファイアボールを次々かわしていくグルグル2に対し、コロコロカービィも攻撃をしかけていく。
転がりながら接近し、ジャンプでグルグル2に飛び掛かる…が、グルグル2はさらに上昇し、攻撃をかわす。
転がりながら接近し、ジャンプでグルグル2に飛び掛かる…が、グルグル2はさらに上昇し、攻撃をかわす。
「無駄!翼のないあんた達に、私は倒せない!」
「翼はなくとも、マントならある!」
「翼はなくとも、マントならある!」
マリオワールドはそういうと、マントの羽を取り出し、マントマリオに変身。
マントを利用して空を飛び、グルグル2に対しすさまじいスピードで接近してきた。
マントを利用して空を飛び、グルグル2に対しすさまじいスピードで接近してきた。
「うわわっ!」
予想以上のスピードでこちらに突っ込んできたマリオワールドに、グルグル2は慌てて上昇する。
それによりマリオワールドの攻撃はギリギリの所で空を切り、マリオワールドの身体は下降していき攻撃に失敗した…
それによりマリオワールドの攻撃はギリギリの所で空を切り、マリオワールドの身体は下降していき攻撃に失敗した…
「ふう、危な…「まだだ!!」!!??」
…ように見えたのは、グルグル2の勘違いだった。
下降していたマリオワールドの身体は急上昇し、グルグル2の顎を捉えた。
下降していたマリオワールドの身体は急上昇し、グルグル2の顎を捉えた。
「がはっ!」
アッパーを食らったグルグル2は、一瞬意識が飛びかける。
それでもなんとか意識を繋ぎとめ、空中で態勢を整えようとするが…
それでもなんとか意識を繋ぎとめ、空中で態勢を整えようとするが…
「突っ込め!ワープスター!」
空中で戦えるのは、彼女やマリオワールドだけではなかった。
星のカービィから「ワープスターを操る能力」を譲り受けたスーパーデラックスだ。
本来この能力は星のカービィのものであり、彼女に使わせたかったのだが、星のカービィ自身がそれを拒否したのだ。
星のカービィから「ワープスターを操る能力」を譲り受けたスーパーデラックスだ。
本来この能力は星のカービィのものであり、彼女に使わせたかったのだが、星のカービィ自身がそれを拒否したのだ。
『私は、このコピー能力で戦うわ』
『それなら、姉ちゃんよりもコピー能力に慣れてる僕の方が…』
『…そういうわけには、いかないの。この能力は、私の罪の象徴。手放すことはできないわ』
『それなら、姉ちゃんよりもコピー能力に慣れてる僕の方が…』
『…そういうわけには、いかないの。この能力は、私の罪の象徴。手放すことはできないわ』
…というやりとりの結果、彼はこのワープスターを使うこととなった。
「そりゃああ!」
スーパーデラックスを乗せたワープスターはグルグル2に突進してその身体を吹っ飛ばした。
ワープスターの突進をまともに食らったグルグル2は、地面へと落ちていく。
ワープスターの突進をまともに食らったグルグル2は、地面へと落ちていく。
「サイコキネシス!」
地面に衝突する直前、グルグル2の体は空中で停止する。
サンリオタイムネットの一部、さいこ・キネシスの技「サイコキネシス」による念力だ。
念力により、グルグル2の身体は自由を失い動けない。
サンリオタイムネットの一部、さいこ・キネシスの技「サイコキネシス」による念力だ。
念力により、グルグル2の身体は自由を失い動けない。
「今よコロコロカービィ!」
「おうよ!今度こそ決めるぜ!」
「おうよ!今度こそ決めるぜ!」
動きの止まったグルグル2に、転がったコロコロカービィが再び接近する。
「ひっ!」
グルグル2は、コロコロカービィの姿に恐怖した。
彼は、プラズマのエネルギーを纏って接近してきていた。
先ほどのサンダーと同じ、雷の攻撃を仕掛けてきている!
彼は、プラズマのエネルギーを纏って接近してきていた。
先ほどのサンダーと同じ、雷の攻撃を仕掛けてきている!
「いやあああああああ!」
恐怖が、サイコキネシスの念力から彼女を無理やり解放した。
ギリギリの所で発動したとかげのしっぽとプラズマを纏ったコロコロカービィの身体は衝突し、両者は共に吹っ飛んだ。
ギリギリの所で発動したとかげのしっぽとプラズマを纏ったコロコロカービィの身体は衝突し、両者は共に吹っ飛んだ。
「コロコロカービィ、平気!?」
「これくらい大したことねえ…向こうはそうでもないみたいだがな」
「これくらい大したことねえ…向こうはそうでもないみたいだがな」
グルグル2は、衝突地点からかなり後方に吹き飛ばされ、倒れていた。
グルグル2の魔法とコロコロカービィの攻撃…その攻防は、コロコロカービィに軍配が上がったようだ。
グルグル2の魔法とコロコロカービィの攻撃…その攻防は、コロコロカービィに軍配が上がったようだ。
(よし、いいぞ。この調子で行けば勝てる)
形勢がこちらに傾いていることを感じ、マリオワールドは闘志を高める。
もう誰も死なせない。このまま押し切るのだ。
もう誰も死なせない。このまま押し切るのだ。
(問題は…彼だな)
しかし、懸念が一つあった。
それは…
それは…
「がちゅん…」
後方に控えている、とっとこハム太郎2だ。
彼は桃鉄DXの死亡から、ずっとあの調子で落ち込んでいた。
彼は桃鉄DXの死亡から、ずっとあの調子で落ち込んでいた。
(なんとか立ち直ってくれるといいんだがな…)
【STAGE 2 ポレポレじいさん】
「や、やるじゃない…今度はこっちの番よ!」
立ち上がったグルグル2は、すぐさま魔法を展開した。
出てきたのは…
出てきたのは…
「ポレポレ~~~~~ッ!」
巨大なじいさんだった。
この魔法…グルグルの名は「じいさん大活躍」。
新アニメでは残念なことにカットされてしまった不遇のグルグルだ。
巨大なじいさんがポレポレと叫びながら剛腕を振るい敵を倒す魔法だ。
この魔法…グルグルの名は「じいさん大活躍」。
新アニメでは残念なことにカットされてしまった不遇のグルグルだ。
巨大なじいさんがポレポレと叫びながら剛腕を振るい敵を倒す魔法だ。
いきなり出てきたじいさんに、一同は怯むが、それは一瞬のことだった。
「マントスピン!」
先ほどまでの優位な流れを崩さまいと、マリオワールドが先制攻撃を仕掛ける。
スピンジャンプでじいさん目がけて突っ込む。
スピンジャンプでじいさん目がけて突っ込む。
「ポレポレ!」
「ぐはっ!?」
「ぐはっ!?」
しかしポレポレじいさんは、右手のパンチでマリオワールドの攻撃をはじき返した。
攻撃をはじかれたマリオワールドはダメージを受け、ちびマリオとなる。
攻撃をはじかれたマリオワールドはダメージを受け、ちびマリオとなる。
「マリオワールドさん!受け取って!」
そんな彼に対し、星のカービィは炎の攻撃を放つ。
勿論攻撃の為に放ったのではない。
炎を、取り込ませるためだ。
勿論攻撃の為に放ったのではない。
炎を、取り込ませるためだ。
「変身!ファイアマリオ!」
「マリオワールドさん!あいつに並の攻撃は効かない!あれやるわよ!」
「ああ!」
「マリオワールドさん!あいつに並の攻撃は効かない!あれやるわよ!」
「ああ!」
「「ダブルファイア!!」」
かつてポケットモンスター緑を倒した攻撃。
二つの炎が、じいさんに向かって放たれる。
しかし…
二つの炎が、じいさんに向かって放たれる。
しかし…
「ポレポレ~ッ!」
じいさんは、再び右腕を構え炎に対してパンチを放つ。
じいさんのパンチを受けた巨大な炎は…消えてしまった。
じいさんのパンチを受けた巨大な炎は…消えてしまった。
「なんだと!?」
「これも防ぐなんて…」
「これも防ぐなんて…」
二人分の力を合わせても防がれた攻撃に、マリオワールドと星のカービィの顔に絶望が浮かぶ。
「ふん!このじいさん大活躍のパワーを、甘く見ないで欲しいわ」
そんな二人の表情を見て、じいさんの後方に控えるグルグル2は満面の笑みを浮かべた。
「火力が足りないなら…数で補う!」
そう言ったスーパーデラックスは、周囲にいくつものワープスターを展開する。
生み出せるワープスターは、なにも一つだけではないのだ。
そして…乗らないと動かせないわけでもない。
生み出せるワープスターは、なにも一つだけではないのだ。
そして…乗らないと動かせないわけでもない。
「いけー!ワープスター達!」
周囲に展開された沢山のワープスターが一斉にじいさん目がけて殺到する。
「ポレポレポレポレポレポレポレポレポレポレ!」
さすがにこれだけの攻撃を仕掛けられて、先ほどまでのように右腕一発というわけにはいかない。
縦横無尽に襲い掛かるワープスターを、両腕による乱打で次々と叩き落していき…
縦横無尽に襲い掛かるワープスターを、両腕による乱打で次々と叩き落していき…
「ポレ~~~~~~ッ!」
…全てのワープスターを、防ぎきってしまった。
「くそっ!これでもダメなのかよ!」
全てのワープスターを防がれてしまったスーパーデラックスは、自らが乗っているワープスターの上で悔しそうに地団太を踏んだ。
全ての攻撃を防ぐじいさんの攻撃力。
攻撃は最大の防御とはよく言ったものである。
打つ手は、ないのか…?
全ての攻撃を防ぐじいさんの攻撃力。
攻撃は最大の防御とはよく言ったものである。
打つ手は、ないのか…?
「まだだじいさん!まだ俺がいるぜ!」
そう言ったのは、コロコロカービィだ。
その顔にはどことなく自信が溢れている。
なにか、勝算があるのだろうか?
その顔にはどことなく自信が溢れている。
なにか、勝算があるのだろうか?
「いっくぜえ!うおおおおおお!」
コロコロカービィは、いつものように転がってじいさんめがけて突進を仕掛ける。
それに対してじいさんは右腕のパンチを放ち、コロコロカービィを吹っ飛ばす
吹っ飛ばされたコロコロカービィは、後方へと転がっていき…
それに対してじいさんは右腕のパンチを放ち、コロコロカービィを吹っ飛ばす
吹っ飛ばされたコロコロカービィは、後方へと転がっていき…
「って、ちょっと!?転がりすぎじゃない!?」
グルグル2は、コロコロカービィが転がっていた距離を不審に思った。
踏ん張れば、あそこまで遠くに転がることはないはずだ。
まさか…わざと吹き飛ばされた?
踏ん張れば、あそこまで遠くに転がることはないはずだ。
まさか…わざと吹き飛ばされた?
「俺の転がる能力は回転すればするほど攻撃力が上がる!じいさんのパワーを利用させてもらったぜ!」
そう言ってコロコロカービィは再びじいさん目がけて転がっていく。
先ほどよりも、スピードを上げて。
先ほどよりも、スピードを上げて。
「小癪なマネを…だけど!いくらパワーを上げようと、私のじいさんのパワーには勝てないわ!」
接近してくるコロコロカービィに対し、じいさんは構えて力をためている。
「バーカ!この俺を、ただの突進野郎だと思ってると…足下すくわれるぜ?」
転がりながらそういうと、コロコロカービィは回転を続けたまま高くジャンプして…
「『跳ね上がり』!」
「ポレッ!?」
「なあっ!?」
「なあっ!?」
突然の出来事に、グルグル2は驚愕した。
ポレポレじいさんが…転んだ。
ポレポレじいさんが…転んだ。
「今だあああああああ!」
そしてその隙をついてコロコロカービィの突進は直撃し…ポレポレじいさんは破壊された。
コロコロカービィのもう一つの能力、『跳ね上がり』。
ジャンプアクションによって、周囲を跳ね上げる能力だ。
ジャンプアクションによって、周囲を跳ね上げる能力だ。
「い、いたた…コロコロカービィ、君の仕業か?」
「…そういう仕様なんだよ」
「…そういう仕様なんだよ」
ちなみにこの能力、近くにいる者は敵味方関係なく巻き込んでしまうため、空を飛んでいるグルグル2以外の者も、すっ転んでいた。
スーパーデラックスについてもワープスターの上に「乗って」いるので、ワープスターの上ですっ転んでいた。
スーパーデラックスについてもワープスターの上に「乗って」いるので、ワープスターの上ですっ転んでいた。
【STAGE 3 へびいちご】
「い、今のうちに!『へびいちご』!」
みなが転んでいる隙に、グルグル2は次なるグルグルを作り出した。
いちごのお化けが、出現してくる。
いちごのお化けが、出現してくる。
「ゴーゴー!発射!」
へびいちごが、口からいちご爆弾を発射する。
その連射力は、相当のものだ。
その連射力は、相当のものだ。
「くっ!ファイアボー…」
「遅い!」
「遅い!」
マリオワールドがファイアボールを放とうとするが、へびいちごは発動よりも先に爆弾を放ってくる。
やむなくマリオワールドは、後退を余儀なくされる。
やむなくマリオワールドは、後退を余儀なくされる。
「なんてスピードの弾幕だ!とても攻撃を放つ暇がない!」
このグルグルは、原作において熟練の魔法使いであるカヤですら魔法を唱える暇もなく逃げの一手を迫られた魔法である。
攻撃を放つ暇など、とても与えてはくれない。
そしてこのグルグル、原作では単体にしか使っていないが、説明によれば「複数の敵に有効」なのだ。
そうそれは…戦闘に参加せず後方にいる者も例外ではない。
攻撃を放つ暇など、とても与えてはくれない。
そしてこのグルグル、原作では単体にしか使っていないが、説明によれば「複数の敵に有効」なのだ。
そうそれは…戦闘に参加せず後方にいる者も例外ではない。
「ハム太郎君!逃げて!」
とっとこハム太郎2目がけて、いくつかのいちご爆弾が殺到している。
星のカービィが彼に向けて叫ぶが…
星のカービィが彼に向けて叫ぶが…
「がちゅん…がちゅん……」
落ち込んでいる彼は、迫りくる爆弾に気づくことなくその場から全く動かなかった。
「っ!…あの馬鹿!」
スーパーデラックスは悪態を吐きつつもワープスターに乗ってハム太郎2のもとへと飛ぶ。
「おい!ボーっとするな!」
「わ、わたた!?」
「うおおおおおおお!」
「わ、わたた!?」
「うおおおおおおお!」
全速力でスーパーデラックスはハム太郎2のもとへと接近し…ギリギリの所で救出に成功した。
「ふう…間一髪だったな」
「ちゃい…」
「ちゃい…」
救出してくれたスーパーデラックスに対しハム太郎2は謝罪の言葉を口にすると、再び俯いてしまった。
そんな彼の姿を見たスーパーデラックスはと言うと…
そんな彼の姿を見たスーパーデラックスはと言うと…
(なんなんだよ…)
無性に、イライラしていた。
なんというか、こいつのこんな顔は見たくなかった
不愉快だった。
なんというか、こいつのこんな顔は見たくなかった
不愉快だった。
「おい、お前…いい加減にしろよ」
「…へけ?」
「いつまでも、下向いてるんじゃないって言ってんだよ!」
「…へけ?」
「いつまでも、下向いてるんじゃないって言ってんだよ!」
そう言ってスーパーデラックスは、ハム太郎2の小さな体の胸倉をつかんだ。
「コロコロカービィを殺そうとする僕を止めた時。あの時のお前は、前を向いてた。迷うことなく、自分の信じることの為に進もうとしてた!」
「……………」
「だけど今のお前は!ずっと下を向いてる!目の前の現実から、逃げてる!」
「……………」
「ぶれぶー…だったか?お前が開始直後に言っていた言葉だ」
「……………」
「だけど今のお前は!ずっと下を向いてる!目の前の現実から、逃げてる!」
「……………」
「ぶれぶー…だったか?お前が開始直後に言っていた言葉だ」
スーパーデラックスは、この殺し合い会場に向かう前、モニターで殺し合いの様子を見ていた。
主に同族の映像を重点的に見ていたが、彼が見ていたのはそれだけではない。
この殺し合い会場では当初から少なかった貴重な対主催のゲームということで、ハム太郎2のこともある程度注目して見ていた。
(もっとも戦力的に当てに出来なかったので優先順位としては低かったのだが)
主に同族の映像を重点的に見ていたが、彼が見ていたのはそれだけではない。
この殺し合い会場では当初から少なかった貴重な対主催のゲームということで、ハム太郎2のこともある程度注目して見ていた。
(もっとも戦力的に当てに出来なかったので優先順位としては低かったのだが)
「ぶれぶー…あの時の言葉を……『勇気』を、取り戻せ!」
「……………!」
「……………!」
それまで反応を示さなかったハム太郎2が、ピクリと反応した。
「ぶれ、ぶー…」
ぶれぶー…それは勇気の言葉。
不安だった自分を励ますべく唱えた、言葉だ。
不安だった自分を励ますべく唱えた、言葉だ。
「ぶれぶー…!」
何故だろう。
さっきまであれだけ落ち込んでいたのに。
もう何もしたくないって思ってたはずなのに。
さっきまであれだけ落ち込んでいたのに。
もう何もしたくないって思ってたはずなのに。
「ぶれぶー…ぶれぶー……!」
この言葉を唱えていると、そんな気持ちが少しずつ氷解していく。
そして逆に、燃え上がるような闘志がわいてくる。
そして逆に、燃え上がるような闘志がわいてくる。
誰かが言っていた。
勇気は夢を叶える魔法だと。
とっとこハム太郎2の夢…それは仲間を集めてこの殺し合いを止めること。
集めることのできた仲間は少なかったが…それでも確かにいた。
後は、殺し合いを止めるだけ。
だから…その夢を叶えるためには…
勇気は夢を叶える魔法だと。
とっとこハム太郎2の夢…それは仲間を集めてこの殺し合いを止めること。
集めることのできた仲間は少なかったが…それでも確かにいた。
後は、殺し合いを止めるだけ。
だから…その夢を叶えるためには…
「ぶれぶー!」
勇気を…出さなきゃ!
「ともかく、今は逃げよう。そして反撃の策を…」
スーパーデラックスの言葉に対して、ハム太郎2はきっぱりと言った
「やーのん!」
拒否の言葉を。
そしてワープスターを降り、駆け出す。
そしてワープスターを降り、駆け出す。
「お…おい!?」
スーパーデラックスの戸惑いの言葉をスルーして、ハム太郎2は進む。
あの化け物に対する勝算はある。
後は…勇気を出すだけだ!
あの化け物に対する勝算はある。
後は…勇気を出すだけだ!
「ん?」
へびいちごでマリオワールドたちを追撃していた魔法陣グルグル2。
そんな彼女の前に現れたのは…まるで眼中になかった、一人の子供だった。
そんな彼女の前に現れたのは…まるで眼中になかった、一人の子供だった。
「なに?やられにきたの?」
「……………」
「……………」
ハム太郎2は無言でグルグル2を睨みつける。
そんなハム太郎2の態度に、グルグル2はむっとする。
そんなハム太郎2の態度に、グルグル2はむっとする。
「…まあいいわ。そんなに死にたいなら…まずはあなたから始末してあげるわ!」
そういうとグルグル2は、ハム太郎2目がけて1発のいちご爆弾を発射する。
迫ってくるいちご爆弾に対し、ハム太郎2の取った行動は…
迫ってくるいちご爆弾に対し、ハム太郎2の取った行動は…
「くんかくんか!」
ヘディングした。
「は?」
グルグル2は、目の前で何が起こったのか一瞬分からなかった。
いちご爆弾は、確かにハム太郎2の頭に当たったはずだった。
しかし爆弾はハム太郎の頭に当たっても爆発せず、数秒後にあらぬ方向の地面に着弾して爆破された。
いちご爆弾は、確かにハム太郎2の頭に当たったはずだった。
しかし爆弾はハム太郎の頭に当たっても爆発せず、数秒後にあらぬ方向の地面に着弾して爆破された。
「もう1回!」
再び発射する。
今度は3発だ。
それに対するハム太郎2の行動は...先ほどと同じ。
今度は3発だ。
それに対するハム太郎2の行動は...先ほどと同じ。
「くんかくんかくんかくんかくんかくんか!」
3つの爆弾はやはりハム太郎2の頭を爆破せずに弾かれる。
「な…何が起こってるんだ?」
目の前の光景に、少し離れたところにいたマリオワールドは呆気に取られていた。
迫りくるいちご爆弾を、ハム太郎2は的確に捌いている。
それはまるで、サッカーのヘディングのようで。
迫りくるいちご爆弾を、ハム太郎2は的確に捌いている。
それはまるで、サッカーのヘディングのようで。
「…!そうか!いちごサッカーだ!」
「コロコロカービィ、何か知ってるの?」
「コロコロカービィ、何か知ってるの?」
星のカービィが、何かに気づいたらしいコロコロカービィに訊ねる。
コロコロカービィととっとこハム太郎2は、発売日が1年の差がないほどに近い。
ついでに言えば、ハム太郎2の前作ゲームはコロコロカービィと2週間程度しか誕生の差がない。
それ故か、コロコロカービィにはとっとこハム太郎2に対する知識がそれなりにあった。
コロコロカービィととっとこハム太郎2は、発売日が1年の差がないほどに近い。
ついでに言えば、ハム太郎2の前作ゲームはコロコロカービィと2週間程度しか誕生の差がない。
それ故か、コロコロカービィにはとっとこハム太郎2に対する知識がそれなりにあった。
「とっとこハム太郎2ってゲームには、いちごサッカーってミニゲームがあるんだよ」
「いちごサッカー?」
「ああ…さっきみたく、『くんかくんか』のハム語で、空高く投げられた『ボール』…もといいちごをヘディングするんだ」
「いちごを…ヘディングですって?それじゃあまさか…」
「ああ、その時の経験が活きてるんだろう。あいつはいちごサッカーのエース、『イナズマイソッピ』…捌けない『ボール(いちご)』はないってことだ」
「いちごサッカー?」
「ああ…さっきみたく、『くんかくんか』のハム語で、空高く投げられた『ボール』…もといいちごをヘディングするんだ」
「いちごを…ヘディングですって?それじゃあまさか…」
「ああ、その時の経験が活きてるんだろう。あいつはいちごサッカーのエース、『イナズマイソッピ』…捌けない『ボール(いちご)』はないってことだ」
「な、なんなのよ…なんなのよぉ!」
一方そんな話を知る由もないグルグル2は、狼狽する。
何故、爆破しない?
何故、弾かれる?
こいつは、なんなんだ?
何故、爆破しない?
何故、弾かれる?
こいつは、なんなんだ?
狼狽するグルグル2に対して、ハム太郎2は…
「おもろぷぅ!」
挑発するように、嗤った。
その瞬間、グルグル2の堪忍袋の緒が切れた。
その瞬間、グルグル2の堪忍袋の緒が切れた。
「なめてんじゃないわよ!この雑魚があああああああ!」
挑発に乗ったグルグル2は、ハム太郎2のみに的を絞ってへびいちごを連発する。
「くんかくんかくんかくんかくんかくんかくんかくんかくんかくんか!!」
それでも、ハム太郎2は爆破させることなく捌いていく。
空中のいちごを潰すことなく受け止めてきたのだ。
多少スピードはあるとはいえ、受け流すくらいならなんとでもなる。
空中のいちごを潰すことなく受け止めてきたのだ。
多少スピードはあるとはいえ、受け流すくらいならなんとでもなる。
「…!今だ!いくぞ星のカービィ!」
「ええ!」
「ええ!」
「「ダブルファイア!!」」
「へ!?しまっ…きゃああああああ!」
ハム太郎2に気を取られている間に放たれた、マリオワールドと星のカービィの二人による炎。
気づいた時にはもう遅く、炎はへびいちごとへびいちごに乗っていたグルグル2を燃やすのだった。
気づいた時にはもう遅く、炎はへびいちごとへびいちごに乗っていたグルグル2を燃やすのだった。
【STAGE 4 ベームベーム】
「魔法陣グルグル2!ここまでだ!観念するんだな!」
炎の攻撃を受け倒れているグルグル2の前に、マリオワールドが立ちはだかる。
彼だけではない。
星のカービィも、コロコロカービィも、とっとこハム太郎2も、スーパーデラックスも。
全員で、彼女を取り囲んでいた。
彼だけではない。
星のカービィも、コロコロカービィも、とっとこハム太郎2も、スーパーデラックスも。
全員で、彼女を取り囲んでいた。
「まだ…まだよ!」
しかし、グルグル2は諦めない。
それどころか、不敵な笑みを浮かべていた。
それどころか、不敵な笑みを浮かべていた。
「くすくす…今すぐ離れた方が、身のためよ?」
そう言った瞬間…彼女の中で、急激に魔力があふれていく。
彼女は、再びグルグルを描こうとしていた。
彼女は、再びグルグルを描こうとしていた。
「!……これはまずい!みんな、彼女を止めるんだ!」
マリオワールドの戦士としての勘が警鐘を鳴らしていた。
なんだか分からないが、この魔法はやばい。
魔力の素養がなくとも、肌に伝わる緊張が危険を知らせていた。
なんだか分からないが、この魔法はやばい。
魔力の素養がなくとも、肌に伝わる緊張が危険を知らせていた。
「ファイアボール!」
「ほのお!」
「ワープスター!」
「転がり攻撃!」
「ほのお!」
「ワープスター!」
「転がり攻撃!」
みながそれぞれの技をグルグル2目がけて放つ。
しかし、その全てが弾かれ、彼女を止めることができない。
しかし、その全てが弾かれ、彼女を止めることができない。
「無駄よ、MP全てを消費したこのグルグルの発動を止めることはできない。……さあ、出て来なさい!」
そうしてグルグルは発動し、現れてしまった。
「ベームベーム!」
最強最悪の、魔神が。
いくつもの目を持った緑色の魔神が、君臨していた。
いくつもの目を持った緑色の魔神が、君臨していた。
「さあ、ベームベーム!こいつら全員、やっつけちゃって!」
グルグル2がそういうと、ベームベームはそのいくつもの目から雷を発射した。
「くそ!ワープスター!みんな、これでひとまず距離を取ろう!」
スーパーデラックスが、一同にそれぞれワープスターを貸し与える。
ベームベームはグルグル2同様空中に浮かんでいる。
地上にいても攻撃を与えることはできず、逃げることしかできないのだ。
ベームベームはグルグル2同様空中に浮かんでいる。
地上にいても攻撃を与えることはできず、逃げることしかできないのだ。
「くっ!それにしてもなんという威力の雷だ!」
ワープスターで逃げながら、マリオワールドはその極太の雷に戦慄する。
あの雷の一つ一つが、かつて桃鉄DXが使ったサンダーのビッグサンダー並みと言っていいだろう。
あの雷の一つ一つが、かつて桃鉄DXが使ったサンダーのビッグサンダー並みと言っていいだろう。
「それでも、私達は負けるわけにはいかないわ!」
「姉ちゃんの言う通りだ!僕は、みんなを主催者の所に連れていくために、ここまで来たんだ!こんなところで、負けてたまるか!」
「姉ちゃんの言う通りだ!僕は、みんなを主催者の所に連れていくために、ここまで来たんだ!こんなところで、負けてたまるか!」
グルグル2はMP全てを消費したと言っていた。
それほどに強力な魔法という事だ。
しかしそれはつまり、ここを乗り切れば戦いは終わるという事でもある。
それほどに強力な魔法という事だ。
しかしそれはつまり、ここを乗り切れば戦いは終わるという事でもある。
「行くわよ!スーパーデラックス!」
「ああ、ここで終わらせるんだ!」
「ああ、ここで終わらせるんだ!」
星のカービィとスーパーデラックスは、ワープスターで雷をかわしながらベームベームのもとに近づくと、
「ほのお!連打!」
「ワープスター達!飛んでけ!」
「ワープスター達!飛んでけ!」
星のカービィはいくつもの炎を発射し。
スーパーデラックスは誰も乗ってないワープスターをいくつも生み出し、それをベームベーム目がけて飛ばした。
スーパーデラックスは誰も乗ってないワープスターをいくつも生み出し、それをベームベーム目がけて飛ばした。
「そうだな…弱気になっている場合ではない!私も行くぞ!」
「スピンファイア!」
二人の後押しをするべく、マリオワールドもスピンジャンプによりファイアボールの雨をベームベームに降らせる。
3人による同時攻撃。
それらは全て、ベームベームに命中した。
しかし…
それらは全て、ベームベームに命中した。
しかし…
「嘘、でしょ…?」
「効いてない…!」
「これほどの攻撃で…傷一つつかないのか!」
「効いてない…!」
「これほどの攻撃で…傷一つつかないのか!」
ベームベームは、全くダメージを受けていなかった。
「ベームベームは、大陸を統べる魔神よ!そんな攻撃…効くかああああ!」
グルグル2がそういうと、ベームベームの攻撃はさらに苛烈さを増す。
一同は慌てて距離を取り、ベームベームから距離を取った。
一同は慌てて距離を取り、ベームベームから距離を取った。
「逃げても無駄無駄!どこまでだって追いかけて、全滅させてやる!」
その後も、ベームベームの雷は止むことはなく。
一同はそれに対し、逃げることしかできなかった。
時々散発的に攻撃を試みるものの、当然効果などなく。
ファイアマリオだったマリオも、ちびマリオとなってしまった。
一同はそれに対し、逃げることしかできなかった。
時々散発的に攻撃を試みるものの、当然効果などなく。
ファイアマリオだったマリオも、ちびマリオとなってしまった。
「くっ…あと少しなのに……打つ手はないの!?」
逃げながら、星のカービィは考える。
しかし、いい考えなど浮かばない。
あの魔神は、頑丈すぎる。
とても、倒せるような攻撃力などなかった。
しかし、いい考えなど浮かばない。
あの魔神は、頑丈すぎる。
とても、倒せるような攻撃力などなかった。
「なにか…なにか、あの魔神を倒す方法は…!」
星のカービィは睨みつける。
不気味な目から、雷を放つ魔神を。
不気味な目から、雷を放つ魔神を。
(目潰し…はさっきから何度も試してるのよね。最初の攻撃も目を狙ったし)
コロコロカービィに出てくる似たような敵は目が弱点だったが、どうやらそれはあの敵には当てはまらないらしい。
やはり、ないのか
あの巨大な魔神を倒す方法は。
全身緑色のあの魔神を…
やはり、ないのか
あの巨大な魔神を倒す方法は。
全身緑色のあの魔神を…
(緑…?)
(あれ…もしかして…でも……)
星のカービィの脳裏に、ある一つの策が浮かんだ。
しかし、これで上手くいくのかは不安だった。
しかし、これで上手くいくのかは不安だった。
(あの魔神は、正攻法じゃ倒せない…試してみる価値は、ある)
決意を固めると、星のカービィは再びベームベームに接近した。
「ふん。また来たのね。無駄なのに」
ベームベームの上に乗るグルグル2が、無謀にも突っ込んでくる星のカービィを呆れたように見つめる。
「ベームベーム。やっておしまい!」
ベームベームの目の雷が、星のカービィを襲う。
それを星のカービィは器用にかわしていきながらなおも接近する。
ワープスターの扱いには、慣れている。
そして攻撃の射程範囲にやってきた星のカービィは、一つのスターを取り出す。
それを星のカービィは器用にかわしていきながらなおも接近する。
ワープスターの扱いには、慣れている。
そして攻撃の射程範囲にやってきた星のカービィは、一つのスターを取り出す。
「あんたの力を使うのは気が進まないけど…頼むわよ!ポケットモンスター緑!」
今まで状態表には表記がなかったが、実は星のカービィはポケットモンスター緑の焼死体をちゃっかり飲み込みコピーしていた。
ポケモン緑のことは気に食わないとはいえ、戦力になるものはもらっておきたかったのだ。
ポケモン緑のことは気に食わないとはいえ、戦力になるものはもらっておきたかったのだ。
「はっぱカッター!」
ポケモン緑のコピー能力で星のカービィが放ったのは…はっぱカッター。
そのことに、マリオワールドは首をひねった。
そのことに、マリオワールドは首をひねった。
(はっぱカッター…?そんな攻撃が通用するとは思えない)
マリオワールドがそう思った通り、彼女の放ったはっぱカッターは今まで通りベームベームにはダメージを与えることはできない。
てっきり、ソーラービームの火力を当てにしているのだと思ったのだが。
てっきり、ソーラービームの火力を当てにしているのだと思ったのだが。
「ふん、なにそのしょぼい攻撃。そんなのでベームベームを倒せるわけがない!」
「倒せるわよ」
「倒せるわよ」
星のカービィはニヤリと笑う。
ダメージこそ与えることはできなかったが、ベームベームの身体にはいくつもの葉っぱが…『緑色』の葉っぱが、散乱していた。
これで仕込みは、充分だ。
星のカービィは、再びコピー能力を入れ替える。
ダメージこそ与えることはできなかったが、ベームベームの身体にはいくつもの葉っぱが…『緑色』の葉っぱが、散乱していた。
これで仕込みは、充分だ。
星のカービィは、再びコピー能力を入れ替える。
「…これは、私の最初の罪。今こそ、あなたの力を使わせてもらうわ!」
「す~ぱ~ぷよぷよおおおおおおおおおお!」
星のカービィがそう叫んだ瞬間。
「へ?」
グルグル2の足場…つまりはベームベームが消失した。
「きゃああああああああ!」
もはや飛行の魔力さえ残っていないグルグル2は、落下していった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
す~ぱ~ぷよぷよ。
それは第1話にて星のカービィによって殺されたゲームだ。
かなり前のことですっかり忘れられてそうなその能力は、『4体揃った同じ色の生物を消滅させる能力』。
ここで問題となるのは、『同じ色の生物』という記述だ。決して同じ存在とは書かれていない。
つまり、この能力は、色さえそろっていれば異種であろうと消滅させることができるのだ。
それは第1話にて星のカービィによって殺されたゲームだ。
かなり前のことですっかり忘れられてそうなその能力は、『4体揃った同じ色の生物を消滅させる能力』。
ここで問題となるのは、『同じ色の生物』という記述だ。決して同じ存在とは書かれていない。
つまり、この能力は、色さえそろっていれば異種であろうと消滅させることができるのだ。
ベームベームは、『緑色』の体色をした生物だ。
そしてあの時、ベームベームの身体には、『緑色』の葉っぱがたくさんついていた。
ジャガイモやカブだって消滅したように、葉っぱだって植物であり、生物だ。
この時点で、ベームベームは『4体揃った同じ色の生物』のうちの一部として条件がそろってしまっていたのだ。
そしてこれこそが、ベームベーム消失の、真実なのだ。
そしてあの時、ベームベームの身体には、『緑色』の葉っぱがたくさんついていた。
ジャガイモやカブだって消滅したように、葉っぱだって植物であり、生物だ。
この時点で、ベームベームは『4体揃った同じ色の生物』のうちの一部として条件がそろってしまっていたのだ。
そしてこれこそが、ベームベーム消失の、真実なのだ。
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「きゃああああああああ!」
落ちていく。
魔法陣グルグル2の身体は、落ちていく。
魔法陣グルグル2の身体は、落ちていく。
「みんな、これで最後だ!僕の所に集まって!」
スーパーデラックスのもとに、皆が集まる。
そして集まった5つのワープスターは1つとなり、巨大なワープスターが出来上がる。
そして集まった5つのワープスターは1つとなり、巨大なワープスターが出来上がる。
スーパーマリオワールド。
星のカービィ。
コロコロカービィ。
とっとこハム太郎2。
星のカービィ スーパーデラックス。
星のカービィ。
コロコロカービィ。
とっとこハム太郎2。
星のカービィ スーパーデラックス。
5人を乗せたワープスターは、一直線に落下するグルグル2に殺到する。
「「「「終わりだあああああああ!!!!」」」」
「あたっちゅうううううう!」
ワープスターの突進は直撃し…魔法陣グルグル2は吹っ飛ばされていった。
【STAGE FINAL 救いの光】
身体が、動かない。
魔力も、尽きた。
自分は、ここで終わるのか。
魔力も、尽きた。
自分は、ここで終わるのか。
「まだ…まだよ……」
辺りは真っ暗で。
もはや視力すら失ってしまったようだ。
そんな闇の中で、グルグル2は床を這いつくばりながら進んでいく。
もはや視力すら失ってしまったようだ。
そんな闇の中で、グルグル2は床を這いつくばりながら進んでいく。
もはや自分の身体は悪魔化で汚れてしまった。
救いなんてないのかもしれない。
それでも、一縷の望みにすがって進み続ける。
救いなんてないのかもしれない。
それでも、一縷の望みにすがって進み続ける。
しばらくして、闇の中に一筋の光が見えた。
あの光はなんだろう。
正体は分からないが、危険なものではないように思えた。
光へ向かって、進む。
あの光はなんだろう。
正体は分からないが、危険なものではないように思えた。
光へ向かって、進む。
「あ…」
そうして、光のもとに到達して。
その光に触れた瞬間。
グルグル2は、倒れた。
その光に触れた瞬間。
グルグル2は、倒れた。
「ああ…」
自分の中から、不純物が消えていくのを感じる。
自分の中に巣くう悪魔が、消えていく。
そしてそれと同時に、生命の灯が消えていくのも感じる。
悪魔化によってギリギリ保たれていた命は、今ここに潰えたのだ。
自分の中に巣くう悪魔が、消えていく。
そしてそれと同時に、生命の灯が消えていくのも感じる。
悪魔化によってギリギリ保たれていた命は、今ここに潰えたのだ。
「ふふ…」
それでも、グルグル2は笑っていた。
夢は、叶わなかった。
だけど自分は、『魔法陣グルグル2』として、蘇ることができた。
それだけで、充分だった。
夢は、叶わなかった。
だけど自分は、『魔法陣グルグル2』として、蘇ることができた。
それだけで、充分だった。
「ありがとう…」
光に向けて礼を言うと、魔法陣グルグル2は眠りについた。
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魔法陣グルグル2が吹き飛ばされた場所は、D-5にある野球場の近くだった。
そこは、ジーコサッカーがヒーロー戦記によって解放された場所だ。
そしてその現場には、ヒーロー戦記の救いの光の残滓が残っていた。
光の残滓は3つの人の形を形作り、目の前で散った少女を見つめる。
そこは、ジーコサッカーがヒーロー戦記によって解放された場所だ。
そしてその現場には、ヒーロー戦記の救いの光の残滓が残っていた。
光の残滓は3つの人の形を形作り、目の前で散った少女を見つめる。
『協力してくれてありがとう、ジーコサッカー、SM調教師瞳』
『別に、お前と協力したつもりはない』
『ええ、私とジーコサッカーはただ…私達と同じ憂き目にあった彼女を救いたかっただけ』
『同じ事だろう。これで彼女…魔法陣グルグル2は悪魔の因子から解放された』
『うるさい、さっさと行くぞ』
『ええ…これで私たちの役目は終わり。後は生き残った彼らに任せましょう』
『別に、お前と協力したつもりはない』
『ええ、私とジーコサッカーはただ…私達と同じ憂き目にあった彼女を救いたかっただけ』
『同じ事だろう。これで彼女…魔法陣グルグル2は悪魔の因子から解放された』
『うるさい、さっさと行くぞ』
『ええ…これで私たちの役目は終わり。後は生き残った彼らに任せましょう』
光の残滓は、消え…その場には、3つの遺体が残された。
【魔法陣グルグル2 死亡&悪魔化解除】
※魔法陣グルグル2の遺体は、ヒーロー戦記とジーコサッカーの遺体に重なるように横たわっています
【C-4 市街地】
【星のカービィ】
【状態】疲労(中)、ダメージ(小)
【装備】「参加者の能力をコピーする」能力の☆、す~ぱ~ぷよぷよの☆
【道具】支給品一式×4、不明支給品×3、斧、サバイバルキッズの☆、サンリオタイムネット未来&過去編のミックス☆、ポケットモンスター緑の☆
【思考】
1:今までの償いの為に戦う
※外見はほしのあきに似た女性です。
※ 「飲み込んだ相手の能力をコピーする」能力と「ワープスターを操る」能力は「別の能力のスターを飲み込むと元々持っていた能力のスターを吐きだす」という仕様上、同時併用できないので「ワープスターを操る」能力発動中はコピースターを取り込めません。
【状態】疲労(中)、ダメージ(小)
【装備】「参加者の能力をコピーする」能力の☆、す~ぱ~ぷよぷよの☆
【道具】支給品一式×4、不明支給品×3、斧、サバイバルキッズの☆、サンリオタイムネット未来&過去編のミックス☆、ポケットモンスター緑の☆
【思考】
1:今までの償いの為に戦う
※外見はほしのあきに似た女性です。
※ 「飲み込んだ相手の能力をコピーする」能力と「ワープスターを操る」能力は「別の能力のスターを飲み込むと元々持っていた能力のスターを吐きだす」という仕様上、同時併用できないので「ワープスターを操る」能力発動中はコピースターを取り込めません。
【コロコロカービィ】
【状態】疲労(大)、ダメージ(大)
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品、モンスターボール(ピッピ)、コピーのもとDX(プラズマ)@星のカービィスーパーデラックス
【思考】
1:星のカービィ達に協力し、主催者を倒す
※外見は丸々とした体型の巨漢の男です。
※身体を丸めて転がることで超スピードでの移動が可能で、さらに跳ね上がることで周囲にいる者を跳ね上げて転ばせることができます。
転がるスピードと破壊力は連続して転がり続けることにより上がっていきます
【状態】疲労(大)、ダメージ(大)
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品、モンスターボール(ピッピ)、コピーのもとDX(プラズマ)@星のカービィスーパーデラックス
【思考】
1:星のカービィ達に協力し、主催者を倒す
※外見は丸々とした体型の巨漢の男です。
※身体を丸めて転がることで超スピードでの移動が可能で、さらに跳ね上がることで周囲にいる者を跳ね上げて転ばせることができます。
転がるスピードと破壊力は連続して転がり続けることにより上がっていきます
【とっとこハム太郎2】
【状態】疲労(中)、ダメージ(中)
【装備】なし
【道具】支給品一式、ハム語辞書@とっとこハム太郎2
【思考】
1:仲間と一緒に頑張る
※外見は5歳くらいの男の子です
※とっとこハム太郎2内で出てきたハム語以外の言葉をしゃべることができません
【状態】疲労(中)、ダメージ(中)
【装備】なし
【道具】支給品一式、ハム語辞書@とっとこハム太郎2
【思考】
1:仲間と一緒に頑張る
※外見は5歳くらいの男の子です
※とっとこハム太郎2内で出てきたハム語以外の言葉をしゃべることができません
【星のカービィスーパーデラックス】
【状態】疲労(中)、ダメージ(中)
【装備】『ワープスターを操る能力』の☆
【道具】『全てを0にする』能力の☆
【思考】
1:参加者を主催本部へ連れて行く
【状態】疲労(中)、ダメージ(中)
【装備】『ワープスターを操る能力』の☆
【道具】『全てを0にする』能力の☆
【思考】
1:参加者を主催本部へ連れて行く
【スーパーマリオワールド】
【状態】ちびマリオ、疲労(大)、ダメージ(大)、
【装備】ラミアスの剣@DQ6
【道具】支給品一式×3、まほうじんのつえ@魔法陣グルグル2、きぬのローブ@DQシリーズ
【思考】
1:この殺し合いを止めたい
※外見はスーパーマリオです。
※スーパーマリオ、ファイアマリオ、マントマリオに変身する能力、またその状態なら致命傷を受けてもちびマリオになるだけで命に別状はありません。
【状態】ちびマリオ、疲労(大)、ダメージ(大)、
【装備】ラミアスの剣@DQ6
【道具】支給品一式×3、まほうじんのつえ@魔法陣グルグル2、きぬのローブ@DQシリーズ
【思考】
1:この殺し合いを止めたい
※外見はスーパーマリオです。
※スーパーマリオ、ファイアマリオ、マントマリオに変身する能力、またその状態なら致命傷を受けてもちびマリオになるだけで命に別状はありません。