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これより延長戦

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匿名ユーザー

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これより延長戦 ◆NIKUcB1AGw


主催本部。監視モニターを見ながら、3DSは大きく溜息を漏らした。

「スイッチ……。1ミリも役に立ちませんでしたね……」

もったいつけて登場した割にあっさり死んでしまった同僚に対し、厳しい言葉が漏れる。
もっともスイッチの行動のおかげで桃鉄DXという強敵を始末できたのだから、さすがに1ミリも役に立たなかったというのは言いすぎである。
そんな感じでいちおう弁護してみたものの、3DSにとっては誤差のようなものだ。
グルグル2の死により、殺し合いを完遂しようとする参加者は全滅した。
残っているのは主催者……すなわち自分を倒そうとするゲームのみだ。
あちらに内部情報を持つスーパーデラックスが合流している以上、この拠点に乗り込んでくるのは時間の問題だろう。
もはや、戦いは避けられない。

「無駄なあがきかもしれませんが、やれることはやっておきますか。
 会場にいる間に、一人でも仕止められたら御の字です……」

そう呟くと、3DSは通信を行う。その相手は、はるか上空にいるサテラビューだ。

「どうした、3DS。放送はさっきしたばかりだろ」
「事情が変わりました。もう放送の必要はありません。
 ただちにコードWARIOを発動してください」
「あれを……? あれはほんのおまけというか、俺のアバターを設定したら勝手についてきたやつだろう?」
「いいから、命令に従ってください。あれが必要なんです」
「……わかった」

簡潔な返答と共に、通信が切れる。

「そう簡単に僕の首を取れると思わないでくださいよ、ロートルの皆さん……」

顔をこわばらせながら、3DSは乾いた声で呟いた。


◆ ◆ ◆


一方、こちらは会場内。グルグル2との死闘を終えた戦士たちは、満身創痍で街の中に転がっていた。

「みんな、聞いてくれ。戦いが終わったばっかりだが、話がある」

そう切り出したのは、スーパーデラックスだった。

「これで参加者同士の戦いは終わった。ここからは、主催者である3DSとの戦いになる。
 やつの居場所への行き方は、俺が知っている」
「おいおい、ちょっと待ってくれ」

スーパーデラックスの言葉を、コロコロカービィが遮る。

「そういう大事な話は、もうちょっと落ち着いてからの方がいいんじゃねえか?
 今の俺たちは、体力的にもダメージ的にもボロボロだ。
 休んで集中力諸々を回復してからの方が、作戦会議もはかどると思うんだがな」
「その気持ちはわかるが、時間に余裕がない。3DSも、殺し合いが完全に破綻したことはすでにわかっているはずだ。
 ルールを守る必要がなくなった以上、どんな方法で俺たちを排除しようとするか……」

スーパーデラックスがそう口にしたその時、まさに彼の言葉を実証するような出来事が起きた。

「みんな、避けて!」

最初にそれに気づいたのは、星のカービィだった。
彼女の言葉に反応し、全員がその場から飛び退く。
その数秒後、空から落ちてきた何かがアスファルトにめり込んだ。

「これは……爆弾?」

落ちてきたものを確認したスーパーデラックスは、そう呟く。
そこにあったのは、黒い球に導火線がついたフィクションでおなじみの形状をした爆弾だった。

「爆弾ってことは……スーパーボンバーマン? まさか、今になってみそボンかよ!」

コロコロカービィが、そう叫ぶ。
「みそボン」とはボンバーマンシリーズの対戦モードに存在するシステムで、
早期に脱落したプレイヤーがフィールド外から爆弾を投げ込んで残っているプレイヤーを妨害できるというものだ。

「いや、おそらく違う……」

しかしコロコロカービィの考えは、マリオワールドに否定される。

「名簿の記述を見るに、この戦いに参加していたスーパーボンバーマンは初代だ。
 初代ではまだ、みそボンは実装されていない。それに……」

マリオワールドの視線は、上空に向けられていた。
そこには、爆弾と共に次々と降下してくるクリーチャーの姿があった。

「はっきり言ってすごくマイナーだが、マリオシリーズである私にはわかる。
 あのキャラ達が登場するゲームは、ワリオの森だ!」
『ワリオの森!?』

マリオワールドの発言に、カービィトリオは声を揃えて驚く。

「いや、でも……。ワリオの森って、ファミコンソフトじゃない!
 なんで出せるのよ!」

星のカービィの言うとおり、ワリオの森はファミコンソフトだ。
それも、任天堂が発売した最後のファミコンソフトである。
(ちなみにファミコンソフト全ての中で最後に発売されたのは、ハドソンの「高橋名人の冒険島V」だ)
この場において、ファミコンソフトは実体化できないはず。
だがマリオワールドが言っていることも、決して間違いではない。

「そうか、サテラビューだ!」

気づいたのは、主催側の情報を持っているスーパーデラックスだった。

「さ、サテラビュー?」
「3DS達は、放送を流すためにサテラビューを使ってたんだ。
ワリオの森はたしかに単体ではスーファミに移植されてないけど、サテラビューを通して配信されていたことがある。
『ワリオの森 爆笑バージョン』として!」

『ワリオの森 爆笑バージョン』。
それはサテラビューを利用することでダウンロードできたゲームの一つで、ゲーム中に爆笑問題が登場するワリオの森のマイナーチェンジ版だ。
もっとも、爆笑問題の二人はただ出てくるだけでゲーム内容にはほぼ影響を及ぼさないのだが。
その点では、「スーパーマリオブラザーズ オールナイトニッポンVer.」などに近いものがある。
まあそんなことはどうでもよく、重要なのは「ワリオの森」がSFCでもプレイできたという事実だ。

「広範囲への無差別爆撃……。やはりなりふり構わず俺たちを殺しに来たか、3DS!」
「おい! どうするんだ、これ!」
「おそらくこの攻撃からは、会場のどこにいても逃げられない!
一刻も早く脱出するしかない! 来い、ワープスター!」

コロコロカービィに答えると同時に、スーパーデラックスは人数分のワープスターを召喚する。

「行こう!」
「いや、行くってどこに!」
「B-6! 池エリアだ!」


◆ ◆ ◆


落ちてくる爆弾やモンスターをかいくぐりながら、一行は池へと向かった。
もっとも爆弾もモンスターも落下ペースはあくまで常識的だったため、当初思っていたほどの脅威にはならなかった。
しかもモンスターは別に襲いかかってきたりせず、ただジッとしているだけなのだからなおさらである。
3DSがあまり期待していなかったのも、その辺の仕様を理解していたからだ。

そんなわけで、一行はダメージを増やすこともなくB-6にたどり着いた。
そこで彼らを待ち構えていたのは、きらきらきっずの死体だった。

「…………」
「ちっ……」

同族の亡骸を見てショックを受ける、星のカービィ。
一方、きらきらきっずを殺した張本人であるコロコロカービィは居心地が悪そうに顔を背ける。
スーパーデラックスはそんなコロコロカービィに何か言いたそうだったが、あえて口をつぐんだ。

「これは……ダイイングメッセージか」

そう呟くマリオワールドの視線の先には、きらきらきっずが最期に残したブロックがある。

「池、モンスター、宝……。この意味がわかるか、スーパーデラックス」
「ああ。俺も全ての情報は手に入れられなかったが……。
 どうやらこの池の底に置かれた宝箱には、会場を脱出できるアイテムが入っているらしい。
 本来は優勝したゲームをここへ誘導し、宝箱を開けさせる段取りになっていたみたいだ。
 そしてゲーム終了まで参加者に宝を入手させないため、ポケモンが宝箱を守っているらしい。
 きらきらきっずは、それを目撃したんだ」
「なるほど。しかし、わからんな。
 なぜそんな面倒なことをしてまで、アイテムを会場内に置いた。
 ゲーム途中で入手されてしまうかもしれないというリスクを冒すくらいなら、
 3DSの方で参加者を自分のところへ呼び出せるアイテムを使った方が話が簡単だろう」
「この手はずを整えたのは、Wii Uだ。彼は内部からこの殺し合いの打破を目指してた。
 だから露骨にならない程度に、参加者を助けられるギミックを用意したんだ」
「そういうことなら、納得できるな」
「Wii Uも無事だといいんだけど……」

すでにWii Uが殺されていることを知らないスーパーデラックスは、視線を下げてそう呟いた。


◆ ◆ ◆


その後一同は、作戦会議の末に二手に分かれることになった。
まずは池に潜り、番人のポケモンを倒して宝をゲットするチーム。
こちらはマリオワールド、コロコロカービィ、スーパーデラックスの3人。
水中戦に対応できるマリオワールドとスーパーデラックスが前衛となり、コロコロカービィは放置されていたマリンポップ号に乗り援護に回る布陣だ。
一方、ハム太郎2と星のカービィは上空からの攻撃に対処しつつ、陸上で待機。
ハム太郎2は水中戦を行うには身体能力的に無理があり、星のカービィは胸の浮き袋のせいで深く潜るのが困難なためである。

「潜るより安全とはいえ、3DSが新たな攻撃を仕掛けてくる可能性もある。
気を抜くんじゃないぞ」
「ええ、わかってるわ」
「がんばりん!」

スーパーマリオワールドの言葉に、星のカービィとハム太郎2は力強く頷く。

「それじゃ、行こうか」
「ああ!」
「やってやるぜ」

そして敵地へ乗り込むための鍵を手に入れるべく、三人の男は池の中に消えていった。


【B-6 池】

【星のカービィ】
【状態】疲労(中)、ダメージ(小)
【装備】「参加者の能力をコピーする」能力の☆、す~ぱ~ぷよぷよの☆
【道具】支給品一式×4、不明支給品×3、斧、サバイバルキッズの☆、サンリオタイムネット未来&過去編のミックス☆、ポケットモンスター緑の☆
【思考】
1:今までの償いの為に戦う
※外見はほしのあきに似た女性です。
※ 「飲み込んだ相手の能力をコピーする」能力と「ワープスターを操る」能力は「別の能力のスターを飲み込むと元々持っていた能力のスターを吐きだす」という仕様上、同時併用できないので「ワープスターを操る」能力発動中はコピースターを取り込めません。

【とっとこハム太郎2】
【状態】疲労(中)、ダメージ(中)
【装備】なし
【道具】支給品一式、ハム語辞書@とっとこハム太郎2
【思考】
1:仲間と一緒に頑張る
※外見は5歳くらいの男の子です
※とっとこハム太郎2内で出てきたハム語以外の言葉をしゃべることができません

【コロコロカービィ】
【状態】疲労(大)、ダメージ(大)
【装備】マリンポップ号@スーパーマリオランド
【道具】支給品一式、不明支給品、モンスターボール(ピッピ)、コピーのもとDX(プラズマ)@星のカービィスーパーデラックス
【思考】
1:星のカービィ達に協力し、主催者を倒す
2:宝を手に入れる
※外見は丸々とした体型の巨漢の男です。
※身体を丸めて転がることで超スピードでの移動が可能で、さらに跳ね上がることで周囲にいる者を跳ね上げて転ばせることができます。
 転がるスピードと破壊力は連続して転がり続けることにより上がっていきます

【星のカービィスーパーデラックス】
【状態】疲労(中)、ダメージ(中)
【装備】『ワープスターを操る能力』の☆
【道具】『全てを0にする』能力の☆
【思考】
1:参加者を主催本部へ連れて行く
2:宝を手に入れる

【スーパーマリオワールド】
【状態】ちびマリオ、疲労(大)、ダメージ(大)、
【装備】ラミアスの剣@DQ6
【道具】支給品一式×3、まほうじんのつえ@魔法陣グルグル2、きぬのローブ@DQシリーズ
【思考】
1:この殺し合いを止めたい
2:宝を手に入れる
※外見はスーパーマリオです。
※スーパーマリオ、ファイアマリオ、マントマリオに変身する能力、またその状態なら致命傷を受けてもちびマリオになるだけで命に別状はありません。


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